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アサガオのこぼれ種が自生した箇所を見つけた。

いつも通っている道だけれども、早朝にこの道を通ることはほぼなく、アサガオは昼にはしおれるので、今までこの場所にアサガオがこんなにもいた事に気が付くことができなかった。


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自生した和のアサガオは少し前あたりから探していて、やっと見つけた。


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アサガオといえば、朝に咲いて昼にはしぼんでいる花という事で有名だけれども、どこの本で読んだか忘れたが、しおれるというのは、花粉を夏の暑い日差しから守る為という説であったはずだ。


この話を思い出した時に、頭に浮かんだ植物があって、


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アリは奥を目指す


その浮かんだ植物というのがヒルガオの花だ。

ヒルガオの花は名前の通り、昼になっても咲き続ける花だ。

アサガオもヒルガオも同じヒルガオ科の植物で、それ故、なぜヒルガオの花粉は昼でも大丈夫なのだろう?と気になっていた。




花蜜と花粉に含まれる成分という記事で花粉に含まれる成分を調べた際、花粉にはフラボノイドやカロテノイドの色素が含まれていて、これらの色素は花粉を紫外線から守っているのでは?と考えられている。


花粉に含まれる色素の考え方を読んだ時、アサガオとヒルガオの花が頭に浮かんだ。

アサガオは日差しの昼には花がしぼむから花粉に色素は不要で、ヒルガオは日差しの強い昼にも開花しているので色素が必要なのではないか?


つまりは、アサガオの花粉は白で、ヒルガオの花粉は黄色等の有色なのではないか?と

なぜヒルガオの花粉が黄色だと予想したか?というと、フラボノイドに意識を向けてで記載した紫外線対策のフラボノイドが淡黄であるため。


それでは早速、アサガオの花粉を見てみると、


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アサガオの花粉は予想通り白だ。

写っているのは雌しべだけけれども、アサガオは自家受粉なので良しとしよう。


続いて、ヒルガオの方を見てみる。


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ヒルガオの雄しべの下での記事の時は


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花の奥にいたコハナバチに気をとられていたけれども、この時しっかり花粉は撮影しておいた。


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ヒルガオは多家受粉らしいので雄しべの花粉を見るが、花粉の色は白だ。

予想は外れたが、紫外線対策の色素であれば人の目には無色のものもある。

紫外線を照射するブラックライトがあれば、わかるかもしれないけれども、今回はここまでにしておこう。