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前回のアザミの群生を探しに広葉樹の林の林床への記事で、アザミの花の構造を見た。

参考にした成美堂出版の里山さんぽ植物図鑑の本に更に興味深い内容が記述されていたので、今回はアザミの花が持つもう一つの特徴について見てみる。


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アザミの総苞片(そうほうへん)と呼ばれる箇所にはトゲがあり、そのトゲから粘液が分泌されているそうだ。

上の写真をよく見ると、


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アリが固まって動かなくなっている。

これはトゲの粘液に因るものなのか?


アザミにとってアリはおそらく花粉の媒介者にはなってくれない。

トゲの粘液がアリに花蜜を吸われないようにするための機能であれば、チョウやハナバチの蜜源として素晴らしいものとなることは間違いない。


アザミが増えたら景観的にも良い感じになるので、アザミは増えてほしいなと。