キレート鉄の使いどころでキレート鉄は水耕栽培では欠かせないものであることがわかった。


水耕栽培において、元々鉄の供給は硫酸第二鉄(FeSO4)を使用していたが、

硫酸第二鉄だと施肥後のpHが大きく下がり、

都度、pHの調整が大変だった。

生理的酸性肥料って何?


そこで鉄を施肥してもpHが下がらない肥料の必要性が高まり、

Fe-EDTAの効果が発見され、使用されるようになったという背景があるらしい。


Fe-EDTAを肥料のカタログで見ると、必ずといって良い程適正pHの記載がある。

たくさんの資料を確認したわけではないけれど、

pH4.0〜6.0が適正と表記されているものが多かった。


この適正値は、pH6.0を超えると、

鉄がキレートから離れて、水酸化鉄といった形に変化し、

鉄の肥料としての効果が激減するために適正値を設けているとのこと。

※他にキレート鉄がpHによって、鉄と他のミネラルが置換されるという現象もあるけどここでは触れない


だから、ぎりぎりのラインを狙って、

ロックウールの適正pHは5.5〜6.0にしているのね。

水耕栽培時のpH調整は溶けやすい塩(えん)で


冒頭の硫酸第二鉄でもあったように、

肥料には使用時にpHに影響を与えるものが多いので、

そこら辺の計算は大変そうだ。