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ツツジが咲き乱れていた。

白い花弁が下の葉が見えないぐらい盛大に花を咲かせているわけだけど、今回の話題は花の話題ではなく、


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ツツジの根元に目がいった。

なぜ目が行ったか?というと、


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ツツジの根元でスギナが繁茂していたからだ。

スギナといえば、酸性指標の植物で、土壌の酸性化によって溶脱されたアルミニウムの障害に耐性がある植物である。


一見劣悪環境で繁茂するから非常に強いと思われがちだけれども、株の大きさは小さく、葉の表面積も狭く、他の植物と競争してしまったら速攻で負けてしまう程弱い植物である。


そんな植物がなぜ、


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ツツジの根元で繁茂しているのか?

それはおそらく植え替えできないツツジに対して、pHを高めるような対策を行わずに施肥ばかり行っているのが原因だろう。


ツツジがすでに上を覆っている + 土壌の酸性化で他の植物らが繁茂できない状態で、この2つの環境を得意とするスギナが繁茂した。

というのがツツジの下のシナリオだろう。




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スギナの生き様


スギナといえば、土壌中の金属を回収するのに長け、スギナは過剰に金属を蓄えるから人がスギナを食すと中毒になるという。


この視点から再び


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ツツジを俯瞰してみると、ツツジによってスギナの得意な環境が生まれ、スギナは土壌の酸性化によって利用できにくくなった金属たちを、うまく地表付近に留めておいてくれる。

ここに一種の共生関係が生まれているように見えた。