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トマトにケイ素を施用した時の効果を考えてみるまでの記事で、トマトがケイ素の非集積型の植物に分類されていてケイ素を必要としていないと思いきや、実は葉ではケイ素を欲していて、根のケイ素輸送体の一部が欠損していたことで、適切に葉にケイ素を運搬できていないという可能性が高い事を記載した。


前回までの記事では、ケイ素(ケイ酸)を葉面散布で与えれば良いのでは?という視点で話を進めたが、葉面散布以外でふと菌根菌と共生したトマトではどうだろう?という事が頭に浮かんだ。


結論から言うと、お恥ずかしながら菌の論文を読む実力不足で、辿る事ができず、それらしき記述がある論文を発見できずだった。

そもそもの話でトマトは菌根菌と共生関係を築けるのか?という疑問が生じるけれども、それは草生栽培がトマトの根と共生する菌根菌の定着を活性化という研究報告が作物学会で発表されていたので、あるのだろうなと。


トマトと共生した菌が、トマトのケイ素輸送体を補完したという展開があれば面白いのだけれども、それを知る道のりは非常に長い。

共生菌がトマトにケイ酸を与えているとすれば、トマト栽培の時に根元に緑肥のマルチムギを一緒に育てる事が有効かもしれない。

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マルチムギ栽培でケイ素の吸収に効果がなかったとしても、鉄欠乏は回避出来るはず。

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