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ハナバチはサクラの葉に蜜があることをどのように知っていくのだろうか?の記事までで、ミツバチを含むハナバチは花外蜜腺から蜜を吸うという前提で話を進めてきたけれども、上の写真で確実に花外蜜腺に口吻を刺しているか?を見れているわけではないので、そもそもの前提を疑ってかかる必要がある。


もう一つの仮説として挙がるのが、プロポリスの材料として樹脂を集めている可能性を考える必要がある。

※プロポリスというのは、ミツバチの巣の隙間を埋める封止材のこと

プロポリス - Wikipedia




プロポリスという観点で検索してみたら、

プロポリスのキサンチンオキシダーゼ活性阻害作用及び血漿尿酸値低下作用 - Journal of the Pharmaceutical Society of Japan 125(3), 315-321, 2005-03-01の概要に下記の内容が記載されていた。

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プロポリスは、ミツバチが周辺の植物の芽や浸出物を集めて作った樹脂状物質であり、主な成分は、樹脂、ろう質、花粉、その他ミネラル類などである。このプロポリス中には、桂皮酸やp-クマール酸などのフェノール酸類、フラボノイドなど多くのポリフェノールが含まれているため、生体内において種々の薬理学的効果が期待できる。

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※上記論文の315〜316ページから抜粋


P-クマール酸というのは、葉でアレロパシー作用のあるクマリンの前駆体であり、葉が損傷していない時に存在しているものであるから、


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ミツバチ(この写真ではハナバチ)が損傷していない葉を探して、そこからポリフェノールを採取している可能性もある。


どちらにしても、ミツバチを含むハナバチは花だけでなく、木が巣の周辺にあることが大事だということに変わりはない。


今回の話で、写真に写っているのがおそらくマルハナバチだろうということなので、マルハナバチもプロポリス用に樹脂を集めているか?ということを知る必要があるな。

もちろん、それ以外にもいろいろと知ることがある。