一晩で売上50万円分を余裕でかっさらっていくイノシシやシカが本当に憎かった。

あいつら、一つの作物をだけを食べて帰れば良いんだけど、

新芽の部分しか食べないとか果実も半分ぐらいで次のに行くといった形で、

翌日に残骸が残っているのが本当に憎かった。


そこで、


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(写真:当時研修生だった方のサイトから引用)


明るい内に黒っぽい色の車で畑に入っておいて、

そこで貼りこみを行うようにした。


あの時はシカを刺し殺そうとまで思っていたので、

堆肥用のフォークを車に積んでおいた。


何日か張り込んでいると、

ある日子シカが三匹畑に入ってくるのが見えた。


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イノシシ対策で鉄壁のフェンスを作りたい


怒りのあまり、勢いよく向かおうとした時にこちらに気がついたらしく、

シカたちは急いで畑から逃げ出そうとしたその時、


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事前に貼っておいた鉄線に引っかかって出れない。

出れなくて更に焦ったのか、


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この写真の柱で使っているものではなく、空洞のある単管パイプだったんだけど、

単管パイプを蹴りだしてフェンス毎曲げて飛び出していった。


子シカであっても簡易ハウス用の単管パイプなら曲げられるのか…

ということをその時知った。


獣害用で売られている軽い柱では速攻で破損されることもわかった。


後々疑問になったんだけど、


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侵入も脱出もどちらも

フェンスの上に50cmピッチで鉄線が張られていたにも関わらず、

侵入の際は成功して、脱出の際は失敗したのが気になっていた。

※50cmピッチはシカ対策の本に記載されていたので試したもの


焦ったという話もあるけれども、

それでも何か引っかかる事があった。


翌日、侵入したところと脱出の際に折り曲げられたフェンスの箇所を確認してみたら、


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こんな感じで二本の鉄線の内、下の方がたるんでいた。

子シカがこんなちょっとしたたるみを見つけて、ここめがけて侵入を試みたことに驚いた。


イノシシもそうだけど、

獣に対してはちょっとした怠慢も許されないということが大きな教訓となった。


年々増えているらしい獣害、

共存の道を選べない以上、もっと深刻化するのだろうな…

耕作放棄地問題について書いてみる3


補足

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イノシシとシカ用のフェンスで行き着いた形

シカは50cm毎に電線があると飛び越えることを躊躇する(らしい)

ちなみにシカの跳躍は1.5〜2mぐらい(らしい)


下の木の柱や単管パイプについては

獣害対策用の鉄壁フェンスを作る前にをご覧ください。