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ヤシャブシの実も肥料として利用の記事で、ヤシャブシのタネには翼があって、風にのって広く散布されるけれども、実際にはヤシャブシのタネは見たことがないということを記載した。


木の周りを歩いていれば、落ちている実があるはずだということで歩いてみたら、


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枝の途中が折れて落下したであろうヤシャブシの実があった。

この実に対して細い枝もヤシャブシの生存戦略にとって重要な気がするが、ここでは触れずに話を先に進める。


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ヤシャブシの実と記載したが、果実の果肉のようなものはなく、たくさんのひらひらを取ってみると、


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薄くて固い殻の中に薄い膜に覆われたタネが入っていた。




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ヤシャブシは実が形成されてから、長い間、実を枝に付けっぱなしにするらしいが、枝が風で揺れる度にタネが風にのって飛んでいく仕組みなのだろう。


であれば、


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実を支える枝が細くて折れやすいのは気になるが、折れたものは土に落ちて、固い殻に覆われながら休眠して、埋没種子として親株の根元に残り続けるのだろうか。

激しい撹乱があった時の刺激で休眠が覚めるといった形で。


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タネはすごく小さいので、発芽はしやすいだろうけれども、発芽した直後に他の木に覆われ遮光された場所では自身が持つ養分が持たずに枯れてしまうはず。

ブナ科の木の種子と果実の大きさが意味するもの