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ヤンバルで緑色片岩と出会うの続きで、川で緑色片岩を探している時に、


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花が白い色をしたアザミと出会った。

帰宅をしてから検索をしてみたら、在来種のシマアザミと名付けられているらしい。

シマアザミ - 日本のアザミ:検索結果 >> 標本・資料データベース :: 国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo


このアザミは面白くて、


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葉の色が薄く肉厚で光沢がある。


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アザミのロゼットは美しい


秋の写真で時期がずれていてわかりにくいけれども、近所(大阪)で自生しているノアザミの葉は濃くて薄い。

葉の表面の光沢は目立たないかそもそもない。


シマアザミの方は、雨量が多く多湿の気候らしさが目立っていて面白い。

データベースのページに記載されている内容で、地上部全体が旺盛なように見えて根が貧弱というのも、沖縄の地質土質によるものなのだろうな。


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アザミの群生の中に白いアザミの記事で、ピンクの花のノアザミの中に白い花のノアザミがいたということがあったが、ピンクの花の中で白の方はなかなか増える事がなく見かけない中、沖縄にいる時に見かけたシマアザミの花がすべて白ということも面白い。


花弁の色は白よりピンクの方が発現が難しいはずなので、おそらくシマアザミは色素に関する遺伝子の欠損に拠るものだろうけれども、白花が優位になっているのも面白い。


沖縄は色鮮やかな花が多い中、敢えて目立たなくするという逆行の進化をしたのか?


河川敷や海岸の岩場でよく自生していたので、そういうところでは白い花の方がなにかと良いのかもね?

紫外線が過酷なところでは、極力葉に紫外線防止の物質を溜め込み、花の方は疎かにしたとか?

植物が有害な紫外線から身を守る為のフラボノイド


アザミは良いね。

アザミはその土地で最も有利になる形質は何か?を教えてくれる。

シマアザミの葉は陰樹の葉みたいだけれども緑色が薄い。

葉の表面にクチクラが多くてテカっているからそう見えるだけか?

陰樹の耐陰性とは何か?


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