炭酸カリウムの話題が挙がった。

化学式はK2CO3で炭酸塩でありながら常温の水への溶解度が非常に高く、

K2CO3 + 2H+ → 2K+ + H2CO3

H2CO3 ⇆ H2O + CO2

でアルカリ溶液として機能する。

炭酸カリウム - Wikipedia


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助燃触媒として機能しているということで、炭酸カリウムは木炭といった炭や草木灰に含まれている。

そういえば、以前、お世話になっている炭焼き職人の方が、余った木炭の粉末をボカシや畑に入れるとうまくいく

と言っていた。

米ぬかボカシを作ろう!ぼかしって何?


炭は元になった植物種によって、pHの上がり方が違っていて、籾殻を炭化したものはあまりpHが上がらず、広葉樹を炭化したものはpHがよく上がる。

と言っていた。


この背景にあるのが、炭化の際に凝縮された炭酸カリウムの可能性が高く、周囲のpHを上げつつカリウムの供給源となっているために、ボカシや栽培にとってポジティブな結果になったのだろうな。


そういえば、京都市内で起こったすごいことで黒ぐされ菌核病が蔓延した時、重炭酸カリで感染の広がりを抑えたことがあった。


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木炭は多孔質で微生物の住処にもなりやすいという話もあるので、土壌環境の改善として、木炭の粉末は市場に出回って欲しいところだよね。

炭酸カリウムは消石灰の代わりとして使える。

石灰はpHを調整する為に使うもの


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