天沼矛のモデルとなった上立神岩の記事の関係で、日本の神話が気になって古事記等の解説本を読み始めた。

ただ、いきなりの歴史書を読むのはキツすぎるので、地図でスッと頭に入る 古事記と日本書紀 - MAPPLE SHOPといった解説本を何冊か購入して読み進めている。


古事記の内容を見ると、国生み(神が最初に日本列島を造ったといわれる行為)には記載されていないが、古事記の1/3程出雲に関する記述が現れる。

何故出雲なのか?

遠方で気軽に行ける場所ではないので、


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ハーベスト出版から販売されているジオ目線で松江・出雲を観光しよう 島根半島 宍道湖中海ジオパークという本を購入した。

島根半島・宍道湖中海ジオパーク公式ガイドブック | 島根半島・宍道湖中海ジオパーク Shimane Peninsula and Shinjiko Nakaumi Estuary Geopark

※もう一冊購入しているものがあるが、それは難易度が高い本なので今は触れないでおく




上記のガイドブックはどのページも有意義なのだけれども、その中でいち早く触れておかなければいけない内容があったので、今回はその内容に触れておく。


植林や鉄器文化の伝来の時に素盞嗚(スサノオ)命が乗られた船の伝説がある韓竈(からかま)神社周辺エリアの記載で、

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韓竈神社周辺エリアのジオ

海底火山によってできた緑色凝灰岩が泥岩の分布に伴って広く分布しています。このような岩石の地質学的構成は、黒鉱鉱床を形成することが多く、室町時代から唐川地域では銅や石膏が採掘され(以下略)

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※ジオ目線で松江・出雲を観光しよう 島根半島 宍道湖中海ジオパーク 85ページより抜粋

と記載されていた。


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緑泥石を中心にして


緑色凝灰岩付近では、銅や石膏が採掘されやすいと。




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銅は三種の神器等で見る銅剣や銅鏡の材料になることは容易に想像出来るが、石膏は何に使うのだろう?

※三種の神器のあと一つは勾玉

三種の神器 - Wikipedia


石膏と古墳時代で検索してみたら、山梨県/チャレンジ博物館第7回「石膏で古代の鏡づくりにチャレンジ」のページにたどり着いた。

石膏はどうやら青銅鏡の材料として利用されるそうだ。


緑色凝灰岩を調べていたら、古代史における重要な祭器のうち二つと繋がった。

緑色凝灰岩の主成分の緑泥石は超良質な肥料として生きる上での食料生産に大きく貢献して、その鉱物の周辺から祭器の材料がよく見つかる。


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緑泥石(緑色凝灰岩)は凄すぎるだろ。


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