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連作障害に立ち向かう、線虫編


前回、連作障害の一例として、センチュウについて記載した。

このセンチュウ、作物の根圏で増殖して、次の作付けまで残る。

増殖してセンチュウがたくさんいるところに、新たに前作と同じ作物を植えると被害を受けるという話。


この話でもう一つ覚えておく前提条件として、センチュウ(やカビ)には様々な種類がいるけど、各々の種で感染できる宿主は決まっているということ。


例えば、


kyonou_negi

廃菌床のポテンシャル


ネギを栽培すると、ネギのネグサレセンチュウに寄生され、このセンチュウが増殖する。

このセンチュウ、ネギ以外に寄生することができず、次の作付けでネギ以外の作物を植えると、寄生できる宿主がいなくて増殖できない。


ネギの後にトマトとかを植えると、ネギのネグサレセンチュウは増殖しないということね。

ただし、トマトとジャガイモといった同じ科の場合は、トマトに寄生したセンチュウがジャガイモに感染するということがある。




話は戻って、連作をしないと土壌に残ったセンチュウ(やカビ)は休眠する。

休眠をしている間も当然、センチュウは捕食される立場であるので、連作さえしなければセンチュウの個体数は減少する。


というわけで、連作しなければ収量が下がる要因は減るということになる。


他の作物を育てるでも良いけど、こういう時に緑肥という選択も良いかもね。

緑肥を使いこなす