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オレンジの分類

原書房から出版されている食の図書館 - オレンジの歴史という本を読んでいる。オレンジの歴史 - 原書房この本はオレンジの歴史から、オレンジの種類や産業の内容を経て、人の生活とオレンジについて触れている。この本で、今後のカンキツの文献を読むにあたって整理しておくべき内容としてオレンジの分類についての記載があったので、内容の整理の意味合いで挙げていくことにする。本書ではオレンジの分類に関する検討について記載されており、最近の食用柑橘類の分類として、シトロン、ブンタン、マンダリ...

 

地中海性気候と温暖湿潤気候で育つカンキツたち

西回り経由で広がっていったカンキツたちの記事でオレンジに触れたけれども、オレンジの皮の厚さについて気になったので検索をしてみた。民間のサイト且つ引用元の記載がないページだったけれども、理にかなった理由が記載されていたページを見かけたので引用すると、/****************************************************/オレンジの皮が厚いのにはきちんと理由があり、オレンジが主に栽培されている地域は、ヨーロッパなどの乾燥した地域です。その為、皮を薄くし...

 

西回り経由で広がっていったカンキツたち

一灯舎から出版されている柑橘類の文化誌 人と歴史との関わりを読んだ。柑橘類の文化誌 人と歴史との関わり | 既刊 | Ittoshaこの本はヨーロッパを中心としたカンキツ(主にレモンとオレンジ)の広がりについて記載されている。カンキツの原産地といえば、インド付近なので、日本から見たら西に広がっていったカンキツたちというイメージで見ることが出来る。ヨーロッパにおけるカンキツの広まりは宗教的な宗教的な意味合いが強かったのが意外で、日本でも常世神とナミア...

 

ユズとタチバナ

ウンシュウミカンの誕生に関与したクネンボの記事に引き続き、主要なカンキツの一つである柚子(ユズ)について触れる。はじめにユズの歴史について調べてみると、/*******************************************/中華人民共和国中央および西域、揚子江上流の原産であると言われる。中国から日本へは平安時代初期には伝わったとみられ、各地に広まって栽培されている。日本の歴史書に飛鳥時代・奈良時代に栽培していたという記載がある。/**...

 

ウンシュウミカンの誕生に関与したクネンボ

ダイダイの親はレモンの記事に引き続き、今回もカンキツを記載する。蜜柑とは何か?の記事でウンシュウミカンの親としてクネンボ(九年母)というカンキツがあることを記載したが、今回は改めてクネンボについて触れてみる。クネンボは以前はメジャーなカンキツであったらしいが、ミカンを調べるようになってから始めて聞いたのは、1980年代に移出が禁止された事に因る事かららしい。現在のカンキツの事情から考えるとクネンボは重要であることは間違いないので、触れておくことにする。...

 

ダイダイの親はレモン

ダイダイとナツダイダイは関係あるのか?の記事に引き続き、カンキツの祖先を探る。少数の祖先品種から交雑を繰り返すことで多様なカンキツ品種が発生した | 農研機構の図を俯瞰していたら、ダイダイの親がレモンになっていた。もう片方の親が不明になっていたので、そちらの親がきっと果皮がオレンジ色だったのだろう。ダイダイとレモンが近い関係にいたことが驚きだった。日本におけるレモンの歴史を調べてみると、レモンは歴史が浅く、明治時代初期に静岡県で栽培され...

 

ダイダイとナツダイダイは関係あるのか?

萩の武士とナツミカンや甘夏ことカワノナツダイダイの話題で、ナツミカンの名称がナツダイダイであることについてを触れた。ここで気になるのが、正月の飾り等で用いられているダイダイ(橙、ダイダイ)のことだろう。名前が似ているけれども、何か関係あるの?とか。冒頭のリンク先の記事で、ナツダイダイは海岸に漂着したタネを育てた事で得られたカンキツと記載されているので、ナツダイダイはダイダイから人為的に品種改良して得られた品種ではないという事はわかる。ここで役に立つのが柑橘...

 

タチバナの子孫のオウゴンカン

タチバナの子孫のヒュウガナツの記事に引き続き、カンキツの品種について触れる。黒潮の彼方にあると考えられた死と再生の異郷「常世」の記事の内容と合わさると、カンキツの歴史を調べていくと、そこにはジャンルを越えた壮大な内容があって興味深いことが次へと出てくる。カンキツ以外の果実でも同様のドラマがあるのでは?と思うと、知らない事が多いと痛感できて、世界の広さを感じるものだ。とりあえず、今回はタチバナの子孫であると考えられている黄金柑(オウゴンカン)について触れてみる。...

 

タチバナの子孫のヒュウガナツ

甘夏ことカワノナツダイダイまでの記事で、ナツミカンについて触れてきた。ナツミカンが気になっていた理由の一つに、日向夏(ヒュウガナツ)という名前に夏が付いたカンキツがあって、これはナツミカンであるのか?が気になっていたことがある。次になぜ特定のカンキツが気になっているのか?というと、ヒュウガナツは田道間守が常世国から持ち帰ったタチバナの子孫に当たるという記述を見かけた事で、ヒュウガナツの事は押さえておきたいと思った。橘の起源は沖縄 シークヮーサーと共...

 

甘夏ことカワノナツダイダイ

萩の武士とナツミカンの記事まででナツミカンことナツダイダイについて触れた。ナツミカンと関連するカンキツとして甘夏があるので、今回は甘夏について触れていく。甘夏はナツミカンことナツダイダイの枝変わり種で、ナツミカンと比較して減酸が早く酸味が少なく甘みが多いナツミカンを指す。枝変わり。原基の万能性昭和初期に大分県津久見市の上青江の果樹園の川野豊によって育種された品種であるため、カワノナツダイダイと呼ばれる。カワノナツダイダイ - Wikipedia大分とい...

 

萩の武士とナツミカン

ナツミカンとは何か?の記事でナツミカンについて触れた。せっかくの機会なので、もう少し触れておくことにしよう。最初にWikipediaからナツミカンの栽培の歴史のうちの日本伝来について見ておくと、/********************************************************/江戸時代中期、黒潮に乗って南方から、山口県長門市仙崎大日比(青海島)に漂着した文旦系の柑橘の種を地元に住む西本於長が播き育てたのが起源とされる/***********...

 

ナツミカンとは何か?

ナツミカンが話題に挙がった。名前に夏(ナツ)が付いているけれども、キシュウミカンやウンシュウミカンと何か関連があるのかな?と気になったので調べてみた。蜜柑とは何か?はじめにWikipediaに記載されている内容から触れてみる。ナツミカンは(夏代々)ナツダイダイの別名であるらしい。関西地方で、代々という名称があるのがよろしくないらしく、大阪商人が夏蜜柑(ナツミカン)に改名するように勧めたで、キシュウミカンやウンシュウミカンとは直接的な関係はなさそうだ。少数の...

 

常世神とナミアゲハ

田道間守がいた時代に熊野古道の紀伊路は利用されていたか?の記事までで、ヤマトタチバナと熊野古道のことを調べていたら、常世神(とこよのかみ)という記述が目についた。常世神について、Wikipediaに記載があったので抜粋してみると、/***********************************************/この神を祀ると、富と長寿が授けられ、貧者は裕福になり、老人は若返ると説かれた。/**************************************...

 

田道間守がいた時代に熊野古道の紀伊路は利用されていたか?

六本樹の丘から田道間守の冒険を想像するの記事で、田道間守が常世国(とこよのくに)から持ち帰ったタチバナの木を始めて植えたと言われている六本樹の丘に行ってきた内容を記載した。田道間守は広い本州の中で、和歌山県の下津に常世国と似たような景色があることを知っていた、もしくは発見したことを不思議に思っていたが、六本樹の丘が熊野古道にあった事でその謎が解消した。と思ったが、次に生じた疑問として、田道間守が行きていた時代に、現在の熊野古道の場所が利用されていたのか?というものがある。この内容...

 

六本樹の丘から田道間守の冒険を想像する

今回は橘本神社とヤマトタチバナの続きで、田道間守とタチバナについての内容になる。上記URLの記事で、再び下津ミカンの地を訪れた事を記載した。前に下津を訪れた時は大雨だったので、行くことが出来なかった場所が多かった。今回はリベンジとして前回行けなかった場所を周っているわけだけれども、そのうちの一つで最も行きたかった場所として、六本樹の丘があり、やっと行くことが出来た。この場所はお菓子の神様こと田道間守(たじまもり)が常世の国(とこよのくに)から非時香菓(...

 

橘本神社とヤマトタチバナ

ファームプロさんに誘われて、再び和歌山県海南市の下津に行ってきた。下津のミカン前回訪れた時は時間の都合と大雨で寄れなかった場所があったため、今回は優先的に回った。橘本神社(きつもとじんじゃ)に行ってきた。橘本神社はお菓子の神様の田道間守が祀られている神社で、田道間守が10年かけて常世の国から持ち帰ったとされる橘(タチバナ)の木が植わっている。※橘本神社にはミカンに関する研究の資料館(常世館)もあるが撮影禁止の為、ここでは...

 

祭祀と大量のモモのタネ

鬼神を祓うモモと桃太郎伝説の記事に引き続き、モモやモモのタネと遺跡で検索を続けていたら、国生み最後の地の大倭豊秋津島奈良・纒向遺跡で大量の桃の種 邪馬台国の有力地 2000個超、祭祀に使用か - 日本経済新聞の記事を見かけた。記事名からわかる通りで、遺跡からモモのタネが大量に見つかった事から、この場所が古代史において重要ではないか?と判断をしている。モモのタネを祭祀で使用するのは、桃仁の効能の記事で触れた邪気を祓う事に因る。薬にも毒にもなるモモのタネは、疫病を...

 

鬼神を祓うモモと桃太郎伝説

JR岡山駅で下車して、繁華街の方を目指すと、桃太郎の像がある。岡山駅のお土産屋を覗いてみると、きびだんごが陳列されている。岡山県は桃太郎を推している。以前、NHKのブラタモリでも岡山と桃太郎について触れていた。#149「岡山」◆初回放送2019年11月30日◆ - ブラタモリ - NHK桃太郎のモデルは天皇の子である可能性があるそうだ。岡山周辺で今まで出てきた話題を整理しながら、桃太郎伝説について触れていく事にしよう。まず、...

 

桃仁の効能

邪気を祓う桃の記事で古事記とモモから古代史におけるモモの位置付けについて調べてみた。古代中国においてモモには邪気を祓うような特別な力があると考えられていて、平安時代ではモモのタネを桃仁(とうじん)という名称の薬として活用していたそうだ。ここで気になるのが、桃仁に薬効があるのか?ということだ。早速、桃仁の薬効で検索をしてみたところ、モモ | 熊本大学薬学部薬草園 薬草データベースのページにたどり着いた。モモの種子の成分としてYikrazuul - 投稿者自身によ...

 

邪気を祓う桃

青い石が出る園地は良いミカンが出来るという言い伝えまでの記事で、日本の神話からミカンの栽培まで見ていてたら、和歌山のミカンの産地に伝わる興味深い言い伝えにまで話は繋がった。日本の神話から他にも興味深い作物に出会えるかもしれないと思い、他の作物を調べてみることにした。日本の神話で真っ先に思いつく作物といえば、モモがある。モモといえば、国産みに関するイザナミとイザナギの話の中で、イザナギが黄泉比良坂(よもつひらさか)で追手(雷神)に対してモモを投げつけたら、追手が逃げ...

 

紀州蜜柑は何処からやってきた?

蜜柑とは何か?の記事で市場に出回っているミカンの定番の温州蜜柑(ウンシュウミカン)について見た。名前には温州という中国の地名が付いているが、紀州蜜柑(キシュウミカン)と九年母(クネンボ)を親とするミカンの種であるという事がわかった。クネンボは東南アジアからやってきた種になり、キシュウミカンは日本で古くから食されているコミカンと呼ばれるミカンであるらしい。コミカンの特徴はウンシュウミカンと比較して小ぶりでタネがあり、酸味が強いという特徴があるそうだ。このキシュウミカンこそ、...

 

蜜柑とは何か?

田道間守の墓は何処にある?までの話で、ミカンの話題を書いてきた。田道間守が常世の国から持ち帰ってきたであろう橘は後のミカンという説明があるけれども、この説明を見てそもそもミカンとは何か?という疑問が湧いた。最初にミカンという言葉だけれども、蜜(みつ)の柑橘(かんきつ)で蜜柑(みかん)という感じが当てられている。蜜柑で検索をすると、温州蜜柑(ウンシュウミカン)が引っかかる。ここで一つの疑問は店頭にいろんな名前のミカンが並んでいるが、これらは別々のミカ...

 

田道間守の墓は何処にある?

山辺の道のヤマトタチバナとミカンまでの記事で田道間守がミカンの親の種である橘を広めた内容を記載した。ミカンといえば、風邪の予防にミカンというけれどの記事等で記載しているが、日本の果実の代表的存在で美味で、しかも日本人の健康に大きく貢献しているであろうものなので、田道間守の行動は子孫たちに対して大きな影響を与えている。そんな田道間守だけれども、それはもう大きな功績であることは間違いないので、きっとお墓も立派なのだろうと調べてみたら、意外な内容だった。上の地図は後の平城京...

 

山辺の道のヤマトタチバナとミカン

縁あって、奈良県の天理の石上神宮から桜井の大神神社までを繋ぐ古道の山辺の道に行くことが多かった。山辺の道は巻向を通るだけあって、古墳がたくさんあるが、古墳に合わせてミカンの木を植えている事が多い。※ミカンの木は山辺の道の南側でよく見かけるイメージがある今まで特に不思議に思う事はなかったのだけれども、田道間守が目指した常世の国はヤンバルの事か?までの記事で知ったことを振り返ると、常世の国から橘(後のミカン)を持ち帰った田道間守の思いが...

 

田道間守が目指した常世の国はヤンバルの事か?

下津のミカンの続き。常世の国から持ち帰った非時香菓を最初に植えた場所の記事で田道間守が遥か海の向こうにあるとされる常世の国から橘(後のミカン)を持ち帰り、和歌山県海南市にある下津という地域に橘を植えたという話を記載した。田道間守は橘を植える場所として、仙人の住まう場所に似た所を選んだそうだが、田道間守はどうして下津を常世の国に似ていると判断したのか?という事が気になった。なんて疑問は、実際に下津を訪れ、ミカンの山に登った時に少しだけわかった気がした。下...

 

ガクアジサイの集合花にミツバチがやってきた

梅雨の時期で至るところでアジサイの花が咲いている。梅雨の雨が多い時期に咲く花。どんな昆虫がこの花を訪れているのか?を知らないことに気がついたので、雨がやんだ後にしばらく待ってみたら、ミツバチが飛んできた。ミツバチは様々な形の花から採蜜出来るので当たり前といってしまえば当たり前だけれども、梅雨時期に咲く花ということでなんか意外だった。ミツバチがアジサイの花の採蜜を行っているのを見て、装飾花だらけのホンアジサイよりも、原...

 

クズは花も産業利用できるらしい

海外の雑草撲滅法令と日本の記事に引き続き、マメ科の葛(クズ)のことを調べている。クズの繊維から製造される葛布は作業工程に蔓の発酵があり、クズと発酵で検索をしてみたら、一般財団法人 日本菌根菌財団が発行する菌根菌ジャーナル Vol.2 No.1 2020にたどり着いた。クズの発酵とは関係ないのだけれども、寄稿でクズの歴史について触れていて、興味深い内容があったので紹介することにする。葛の可能性を形にという題材で、葛の用途が記載されていた。/*******************...

 

企業の取り組みとしての葛布文化の保全

唐突に葛布で出来た服を購入することができるのかな?と思い検索をしてみた。葛布というのはグリーンモンスターと呼ばれるマメ科のクズから出来た布で、モンスターという名称があるように成長が旺盛だ。※グリーンモンスターと呼ばれるのは海外での話一方、日本ではクズは秋の七草の一つとして扱われていて、美しい花を咲かせる他、根に蓄えられたデンプンの活用、飼料としての利用や繊維から布を作ったりと有用な植物だったりする。秋の七草としてのクズはどんな草?葛布の歴史...

 

フジの狂い咲き

藤棚でフジの花が咲いていた。フジの開花といえば初春ではなかったか?カシの木の上をフジが覆う夏期のフジの開花は気候変動によるものか?それとも根付いている土の要素欠乏によるものか?それとも変異体か?と頭に浮かんだけれども、フジの狂い咲きという現象はよくあるそうだ。個人ブログになるが、藤】稀に夏に開花するのはなぜ?〜手入れ次第で夏にも花が楽しめる!?〜 - アタマの中は花畑で狂い咲きは鳥等による花芽の刺激か夏期の枝の剪定によって発生すると記載されていた。そう...

 

林の縁に色鮮やかなアジサイの花が咲いていた

近所に生産緑地があって、上の写真はその緑地の縁の部分になっている。この緑地はそこそこの規模で、少し入ったところにシイの木が生えていたりする。今年もシイの木の開花の時期がやってきた上の写真でも目立っているが、林の縁に色鮮やかなアジサイの花が咲いていた。アジサイの花といえば、土壌のpHによって装飾花の色が変わる事が有名。この花の色を見た時にアジサイの青色はpHが低い時だっけ?高い時だっけ?確かリトマス紙の関係と同じだったっけ?と迷ったので、帰宅後に調べてみ...

 

フジのつるが離れたサクラの枝に巻き付いた

フジという植物の話題になったので、藤棚に行った。話題というのはフジのタネはどんな形?というもので、フジの実を探している時にフジのつるが見た目よりも固い事に気が付いた。つるは全然柔らかくなく木化している。はじめて上の方のつるを触っていた時に、ふと目に付いたことがある。フジが藤棚の横にあるサクラの枝に到達して巻き付いているぞ。フジのつるは見た目よりも固いことで少々遠いサクラの枝に到達したのだろう。だけれどもつるが固ければ、枝につるが到達しても巻き付...

 

ハギとススキ

ススキの名所の曽爾高原秋の七草と十五夜の記事でススキ(尾花)について触れた。現在の生活でのススキはセイタカアワダチソウと競合しているというイメージが強いけれども、一昔前はススキの群生の間にハギがいて、ススキとハギが競合していたのでは?という内容を記載した。上記の内容に関して、Wikipediaで興味深い内容を見かけた。/***************************************************************/日本で...

 

秋の七草と十五夜

秋の七草に話を戻す。秋の七草としてのクズはどんな草?今年の記事で触れてきた秋の七草は、ハギ、フジバカマ、オミナエシ、カワラナデシコとクズで、残りはススキとキキョウがある。ススキといえば、理科の教科書で草原から林に遷移する際の草原と林のちょうど間にあって、ススキの次から成長の早い陽樹が生え始める。落葉高木の下のドングリたちススキの名所の曽爾高原ススキの景観で有名な奈良県の曽爾高原は、定期的に火入れを行い、ススキの草原から林にならないように維持している。 ...

 

秋の七草としてのクズはどんな草?

秋の七草のカワラナデシコは何処にいった?までの記事で秋の七草について見てきた。今のところ、どの花も里山維持のような人為的撹乱によって、群生で綺麗に咲いている傾向がある。この傾向を見て気になったのが、秋の七草にマメ科のクズがあるということだ。クズの花は確かに綺麗だけれども、花が目立つように咲くのは、ブナ科の木の上の方で紫色の花が咲いているこんな感じで、下に向かって伸長した時であって、大概の場合は花が咲き乱れている感じはない。...

 

秋の七草のカワラナデシコは何処にいった?

秋の七草から里山が大事かを実感するの記事作成時に気になったことがある。秋の七草にはカワラナデシコという草があり、これは名前の通り川原に生える。上の写真は無料の素材サイトから拝借しているのだけれども、同様のナデシコの群衆というものを見つけようと何度も川原を見たけれども、なんとか頑張って一株見つける程しか咲いていない。秋の七草に分類されているため、昔はカワラナデシコの群衆というものがあったはずで、今は何故無いのだろう?と疑問が生じる。一昔前の秋の花といえば?の記事で触...

 

秋の七草から里山が大事かを実感する

一昔前の秋の花といえば?一昔前の秋の花といえば?の続きフジバカマ、オミナエシに引き続き、ミツバチの秋の蜜源に成り得る花について調べてみることにした。秋の七草で満開の花を咲かせる植物として思い浮かぶのが、低木でマメ科のハギで、低木だけあって、相当の蜜量になる。ハギが自生している条件を考えてみると、ハギは肥料木であって、これから林になるようなところに生えるはず。であれば、森林の縁から木々の棲み分けを学ぶオミナエシ同様、ハ...

 

一昔前の秋の花といえば?の続き

一昔前の秋の花といえば?の記事で、外来種であるセイタカアワダチソウが日本に定着する前は、キク科のフジバカマという花が咲いていた(かもしれない)という内容を記載した。他に何かあるか?と考えてみたところ、オミナエシ科のオミナエシが頭に浮かんだ。オミナエシも秋の七草のひとつだ。このオミナエシもアワダチソウ等の草の定着によって個体数が減ったのだろうか?という事を知るために、オミナエシが好む環境を調べてみたところ、日当たりの良い山野の草地や林縁に自生しているらしい。...

 

一昔前の秋の花といえば?

前回のアワダチソウの花に昆虫が集まるの記事で、外来種のセイタカアワダチソウがやってくる前に、在来種でこの時期にミツバチの餌になる花粉を提供する植物はあったのだろうか?という疑問が生じたので考えてみた。最初に頭に浮かんだのが秋の七草である、キク科のフジバカマだった。以前、秋の訪れを告げる藤袴の記事で、開花はアワダチソウと比べて一ヶ月程はやいけれども、ミツバチにとっての冬越しの為の花であったことは間違いない。このフジバカマは川の工事やアワダチソウの増殖...

 

ツルマメらしき草を発見した

マメ科のヌスビトハギのようは小葉でありつつ、茎がつるのように伸長しているマメ科の草を見かけた。もしかしてこれは、近所で自生しているか探していたアレか?花はとても小さく、コハナバチが受粉に関与しているのでは?と思えてくる。小さなマメ科の花と小さなハナバチ探していたアレであるか?の確信を得るために、つるをマジマジと見る。枝豆の莢を小さくしたような莢が形成されていた。この草はダイズの原種と考えられているマメ科のツルマメである可能性が高...

 

秋の夕暮れに咲き続けるアサガオ

10月に突入しても咲き続けるアサガオこの写真は早朝ではなく、17時18分に撮影した写真で、俗にいう夕方だ。この時期になると、夕方でもアサガオは萎まずに咲いているのね。ところで夏のアサガオはどうして昼にはしぼんでしまうのだろう。アサガオの花はどうしてすぐしぼむの | 植物 | 科学なぜなぜ110番 | 科学 | 学研キッズネットのページによると、花びらから水分が蒸発するとしぼむらしく、秋は花の細胞の水分の蒸散量が減るので、遅くまで咲くという理屈になる。品種によってし...

 

荒れ地に生えるパイオニアのハギ

前回のクヌギの森で昆虫を学ぶの記事で、陽樹や陰樹を調べている時に肥料木(ひりょうぼく)という言葉を見かけた。肥料木の意味をWikipediaから抜粋すると、/************************************************************/肥料木(ひりょうぼく)とは、土壌の形成に貢献する先駆樹木のこと。窒素固定機能(根粒菌との共生による)に優れるほか、リターの蓄積による森林土壌の形成を促す樹木/***********************...

 

ノアズキの結実

初秋に咲く黄色い花の群生にハナバチが集まるの記事で見た(おそらく)ノアズキの花のところを久しぶりに注意してみてみたら、鞘ができていて、中には黒いマメがあった。鞘にはこういうマメが入っているのかな?と想像していたけれども、想像していたマメと違う。何はともあれ、実が付く時期の把握は何かと重要なので、記録として今回の記事を残しておこう。ところで、鞘が突っつかれて穴が空いているけれども、アズキには動物からの防御の意味合いが強いサ...

 

吉野の葛餅

最近知った言葉で松下幸之助の「学ぶ心さえあれば、万物すべてこれわが師である」というものがある。人からかけられた言葉だけでなく、日常で目に入る様々なものからでも学ぶ事が出来ると解釈している。ビスマルクの有名な言葉で「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」がある。どうやらこれは教科書的な歴史ではなく他人の経験を糧にするという意味合いが強いらしい。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と「誤解」で検索するとそんなニュアンスのものがたくさん引っかかる。これら2つの言葉を個人的に...

 

藤棚の下のフジたち

写真右上に藤棚があって、左側にサクラの木がある。このサクラの木の根元に、フジらしき草?が繁茂していた。フジらしきつるを持ち上げた時、不定根が発生しているのが目についた。ヒルガオ科の強さに頼るフジが結実して、土にタネを落とし、発芽して、巻きつける相手を探す為に伸長している最中、定期的に節から不定根を発生させて、地面の至るところから養分を吸収している事を想像すると、フジはすごく強い植物だなと思えてくる。林床で光が差し込むところに生えた植物藤...

 

人間よ、萩から学べ

一見壁から垂れ下がる枝だけれども、近づいてみると、ハギの小さな花が咲いているのを見ると、秋の訪れを感じる。話は変わるが、ハギは低木として扱われているものが多い中、はぐれハギは究極のしなりを得る表現が正しいかわからないが、ヌスビトハギとハギといった茎が木化しないような種類もある。もしかしたら、草本のように見えて、刈り倒さずに残していたら木化するかもしれないので、なんとも言えないけれども、木本のハギと草本のハギは分類学的に近いのなか?ということが気にな...

 

薄い色の花弁のアサガオからフラボノイドのことを考える

前回の記事の薄い色の花弁のアサガオの花が咲きましたで見た薄い花弁のアサガオの花でいくつか気になることがあった。これは私だけではなく、この株だけ生育が遅いと話題に挙がる程、様々な方でも一目瞭然な違いだった。これは植木鉢を上から見た時のものだけれども、写真の中心や左上の方に葉の色が薄いものがある。これは発芽した時からずっとそうで、色の薄い(黄緑)葉の株は生育が遅い傾向にあった。この色の花が咲いた時に、この色はなんと呼ばれているのだろう?と気になったので...

 

薄い色の花弁のアサガオの花が咲きました

夏休みの定番のアサガオ観察。もうすぐ9月というところでたくさんの花が咲き始めた。一つの株に5粒程蒔いたらしく、紺や紅といった定番色の花が咲いた。pHによるアントシアニンの色の変わり方を見る紅色の花のアサガオアサガオのタネのミックスからランダムにタネを蒔いたようだ。そんな中で、薄い紫のような花が咲いた。株式会社誠文堂新光社の朝顔百科の花色のページを開きながら確認してみたところ、淡鼠(薄い灰色)か水浅葱(薄い青)...

 

幻の黄色いアサガオに迫るためにキンギョソウを見る

2014年、ニュースで幻のアサガオを再現したという報道があった。プレスリリース - 「幻のアサガオ」といわれる黄色いアサガオを再現アサガオの古い記録には黄色いアサガオが咲いたという記述があるが、今は淡黄はあっても黄色いアサガオはない。遺伝子組み換えによって黄色いアサガオを再現させたのだ。遺伝子組み換えを成功させるためには、発現させたい形質の深い理解が必要で、黄色いアサガオが再現できたということは、色素の理解が大幅に進んだことを意味する。黄色いアサガオの内容を読むと...

 

紅色の花のアサガオ

Gokkyさんによる写真ACからの写真前回の紫色の花のアサガオの記事で花弁の色が紫になる理由を調べた。次はnonkosanさんによる写真ACからの写真紅と呼ばれる色についてを調べることにする。色の判断は難しく、上の写真の花弁を紅と見るか紅紫と見るか悩ましいところ。株式会社誠文堂新光社の朝顔百科によると紅を理解する為には紅紫を知る必要があるらしいので、上の写真は紅紫ということで話を進める。Edgar181 - 投稿者自身に...

 

紫色の花のアサガオ

前回の色鮮やかなアサガオの秘密に迫るの記事で、アサガオの花の鮮やかな青はpHによって色が変わるアントシアニジンと花が咲くに従って、花弁のpHが上昇することに因るということを記載した。色素のpHに影響は強酸であれば赤で紫色を経てアルカリ性で青になる。それを踏まえた上で、Gokkyさんによる写真ACからの写真紫色のアサガオの花についてを見る。前回に引き続き、再び株式会社誠文堂新光社の朝顔百科を開いてみると、紫色は花弁中の液胞のpHを調節...


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