カテゴリー : ビタミン・ミネラル/page-1

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ホンモンジゴケ(銅コケ)と出会う

2018年11月9日(金)〜11日(日)で 京都府立植物園内で苔・こけ・コケ展が催されていた。 京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ コケから土壌に関する有用な情報が得られるかもしれないと注目しはじめたところなので行ってみた。 毒性のある金属を体内に蓄積するコケたち 展示場の奥に進むと、 青みがかった色の石のところにコケが生えているものが目についた。 今度探しに行こうと思っていたホンモンジゴケではないか! ...

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山の鉄が川を経て海へ

飛騨小坂の三ツ滝 昨年、飛騨小坂の巌立峡を訪れた時に、 案内所に居た方から この川の水にはマグネシウム、カルシウムと腐植酸にキレートされた二価鉄が多い という話を伺い、 これらの養分が川から海へと流れ、 海の生き物たちの養分として利用される という話も伺った。 先日、ブログの読者と話をしていて、 ちょうどこの話題が挙がったので触れてみることにする。 最初に腐植酸について触れてみよう。 フリー写真素材ぱくたそ 山の森などの木が朽ちた後に...

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C4型光合成の二酸化炭素濃縮

前回の光合成速度の高い植物はどこにいる?の記事で、 C4型光合成回路(以下、C4回路と略す)を持つ植物らの光合成量が抜群に高い という内容を記載した。 先日からの光合成による大気中のCO2を固定する量を増やしたいという流れにおいてC4回路は外せないので、 今回の記事で改めてみることにした。 以前、夏に活躍!C4回路の植物たちという記事で、 C4植物はC3植物が行うような光合成を行いつつ、 吸収した二酸化炭素の一部を有機酸の形にして貯蔵する という内容を記載した。 ...

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二価鉄を求めて-後編

二価鉄を求めて-前編-で鉱泉から含鉄(Ⅱ)の水質は山の岩石に因ることがわかるという内容を記載した。 山の岩石という内容で挙げておきたいのが、 かんらん石、輝石や角閃石といった有色鉱物だろう。 これらの鉱物には鉄やマグネシウムを含むだけでなく、 他の様々な微量要素を含む鉱物もある。 その中でも更に取り上げたいのが、 かんらん石だ。 かんらん石といえば、今まで苦土とケイ酸の話題として挙げた。 栽培にとっての苦土の基のかんらん石 植物はどのようにしてシリカを吸...

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二価鉄を求めて-前編

重要だけど扱いにくいものでもある二価鉄 前回までの記事までで、 植物の光合成では多量な二価鉄を必要としていて、 植物は二価鉄を得る為に光合成産物の一部を使用して調達する ということを記載した。 二価鉄は過剰症になりやすい ということも記載した。 二価鉄と言えば思い出すのが、 岐阜県の飛騨小坂にある巌立峡(がんだてきょう)だろう。 飛騨小坂の巌立峡 巌立峡とは火山の噴火により形成された溶岩流が川の風化作用によって削られてできた渓谷で、 現在も溶岩流...

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重要だけど扱いにくいものでもある二価鉄

光合成の明反応-後編までの記事で 植物は太陽光を受光することで光合成を行うわけだけれども、 その光合成という反応において最も注目されているのが電子の移動であって、 その電子の移動には多くの鉄(特に二価鉄)が必要とされることがわかった。 ※実際には鉄を含むタンパク質 鉄はFe2+とFe3+の状態をとり、 二価鉄は前者のFe2+の方を指す。 プラスが一つ少ない、つまりは電子e-が一つ多い。 鉄は電子を受け取りやすく離しやすいという特徴があるため、 鉄は電子の運搬に関わる。 ...

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光合成の明反応-後編

光合成の明反応-前編 前回、光合成の明反応の詳細を見て、 水から電子を取り出して、その電子の動きを見つつ、 各所で動いている物質のことを見た。 とはいっても、 すべてを見たわけではないので、 今回は残りを見ていく。 はじめに図の中央にあるシトクロムb6fを見ると、 この個所はシトクロムがたくさんある場所で、 シトクロムというのは、 酸化還元機能を持つヘム鉄を含有するヘムタンパク質である。 シトクロム - Wikipedia ヘムは By NE...

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銅を中心にして、リグニンを廻る植物とキノコたちの活動

廃菌床という資材のこと 最近、廃菌床の話題がちょくちょく挙がり、 廃菌床のことをまとめる機会が増えた。 廃菌床というのはキノコ栽培で使用された培地のことで、 キノコがある一定以上生えて収穫された後に廃棄されたもの。 キノコというのは、作物栽培の堆肥として非常に有用な木質系の成分の終盤の分解者にあたり、 キノコがしっかりと生えきったものであれば、 堆肥として利用すれば土に障害なく有効な形で作用してくれる代物だ。 成分をまとめたりといろいろしていたらふと頭に浮かんだこ...

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うどんの茹で汁は飲まないけれども、そばの茹で汁は飲む文化

蕎麦湯を飲んだ そばを食べた後に出る蕎麦湯が好きなのでざるそばを注文して蕎麦湯がサービスである時は必ず飲むんだけど、 蕎麦湯で検索してみたら蕎麦湯を飲むべきではないという意見があって驚いた。 麺を茹でた後の液体が蕎麦湯であるわけで、 茹でた際の麺から溶出してしてしまった成分が溶けているから良いという話題だけれども、 この話をスパゲッティの茹で汁に当てはめると、 スパゲッティの麺には塩分や添加物がたくさんあるだろ。 スパゲッティの茹で汁を飲む文化なんてないから蕎麦湯を飲む...

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元素118の新知識から金属酵素の働きを知る

星屑から生まれた世界 - 株式会社 化学同人 38ページより引用 I-W系列と各微量要素 I-W系列を知ってから、微量要素についてのイメージがより鮮明となって、 各種金属酵素の働きを理解したい欲求が増えてきた。 まとまっている本はないか?と本屋で様々な生理学系の本を探してみたけれども見つからず… そんな中、 仕事用の本棚の整理をしていた時にふと目に付いた。 講談社ブルーバックスの元素118の新知識という本。 元素118の新知識|ブルーバックス|講談社BOO...

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殺菌剤の標的とSH酵素阻害

マンゼブ Ⅰ.評価対象農薬の概要 - 環境省より引用 前回の亜鉛を含む農薬の作用をI-W系列から考えてみるで亜鉛を含むマンゼブという農薬を見て、 実際の作用の話に入る前に金属酵素全般の話を書いた。 マンゼブの作用を改めて記載すると、 ジチオカーバメート系の殺菌剤であり、SH酵素や金属酵素を阻害することにより殺菌活性を有すると考えられている ということだった。 とりあえず、SH酵素阻害から触れてみることにする。 SH酵素阻害と言えば、 銅を含んだ農薬のボルドー液の際...

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亜鉛を含む農薬の作用をI-W系列から考えてみる

先日、マンゼブという農薬の成分の話題になった。 マンゼブというのは、 マンゼブ Ⅰ.評価対象農薬の概要 - 環境省より引用 分子式が(C4H6MnN2S4)xZnyで表されるマンガン(Mn)、硫黄(S)と亜鉛(Zn)を含んだ化合物である。 分子式をざっくりと見たところ、亜鉛(Zn)が遊離してイオン化しやすいだろうと予想している。 作用機構を見ると、 ジチオカーバメート系の殺菌剤であり、SH酵素や金属酵素を阻害することにより殺菌活性を有すると考えられている。 ...

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リグニン合成と関与する多くの金属たち

最近、植物にとっての病気とは何なのだろう?と 微生物や酵素の事が記載されているものを再び読むようになった。 そのキッカケとなったのが、下記の記事であるわけで、 I-W系列と各微量要素 生物の誕生は地球にある物質を元であるならば、 生物の基盤は石(鉱物)である。 生物が獲得した便利な機能も当然鉱物由来であって、 病原菌(感染して発病の要因となる菌)の攻撃も鉱物由来であって、 感染された生物の防御も鉱物由来である。 植物の細胞壁には病原菌が体内に侵入してきた際に菌の...

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I-W系列と各微量要素

星屑から生まれた世界 - 株式会社 化学同人 昨年末の太古の生物は酸素によって現れた銅を活用したの記事で 衝撃的な書籍と出会ったことを記載した。 この本が学生の頃にあれば、 きっと人生は今とは違う方向に向かっていただろうなと思える程の衝撃であった。 農学や細胞学を勉強していてここまで生物と金属にピックアップして記述している本は見たことがなかったし、 この視点は農学を学ぶ上で理解を急激に進めるための手引となることは間違いない。 というわけで、 再び読み始めたわけだけ...

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二年ものの味噌を買った

近所のイベントで二年味噌が売っていたので即買いした。 しかもこの味噌、材料が脱脂後の大豆ではないのが更に良い。 写真の左側が一年物の味噌、右側が二年物の味噌。 近寄って見ると、 これが一年もので、 これが二年もの 市販の味噌には賞味期限があるけれども、 味噌自体は発酵食品であるため、 腕の良い方の味噌であれば、味噌には賞味期限というものはなく、 寝かせれば寝かせるほど美味となる。 無添加味噌の表面にカビが生えた 上記以外のことで、以前...

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植物は銅を何に活用するか?

銅の機能を活かした農薬、ボルドー液で(おそらく)胆礬と石灰岩を燃焼させたものでボルドー液という農薬を作成したことを記載した。 で、今回はボルドー液の機能を記載しようと思ったがその前に 植物にとって銅は微量要素の肥料成分として捉えられているので、 植物体内で銅がどのような働きをするのか?を見てみたい。 JAの営農のハンドブックを開いてみると、銅(Cu)は下記のように記載されていた おもな吸収形態:Cu+、Cu2+ おもな生理作用: 1. チトクロームa、アスコルビン酸酸化酵素...

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銅の機能を活かした農薬、ボルドー液

太古の生物は酸素によって現れた銅を活用したで生物にとっての銅というものの重要性を再認識した。 いや、 作物の肥料の微量要素としてなかなか銅は話題が上がらないのであまり気にしていなかったという方が正しい。 そんな作物と銅だけど、 近代農薬の歴史において、初期に現れたボルドー液というものが、 硫酸銅を主として製造された農薬で、 銅のもつ「破壊と創造」というものが病原性微生物には防除として効いて、作物にはサプリ的要素として効くらしい。 ということでせっかくの機会なので、ボルド...

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乳酸菌の活性に更に迫る

乳酸菌の活性に迫るで乳酸菌はγ-アミノ酪酸を合成するということを記載した。 このγ-アミノ酪酸は人体でも合成されており、神経の抑制系の反応で使用していることがわかっている。 他に何かないか?ということで、 再び乳酸菌で論文検索してみたところ、下記の論文が引っかかった。 乳酸菌の生理機能とその要因 日本調理科学会誌 Vol. 46,No. 2,129~133(2013) この論文には乳酸菌の一般的な構造が記載されている他、 プロバイオティクスの仕組み等も記載されており、 一般...

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乳酸菌の活性に迫る

糠漬け時の乳酸発酵に迫る 前回までのあらすじとして、 糠漬けという発酵食品は、食塩による浸透圧上昇により細胞内の成分をスープのようにごちゃまぜにし抽出する。 糠床の糠に住まわせた乳酸菌等の微生物によって米ぬかと抽出したスープ内の有機物を発酵させる。 浸透圧による細胞内の成分の抽出によりミネラルの吸収効率を高め、 発酵の過程を経て、有機物の吸収効率を高めつつ、 繊維質は残すので、繊維質の摂取の恩恵も受けられる。 前の記事でも書いたけど、 乳酸菌はただひたすらにデンプンを...

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糠漬け時の乳酸発酵に迫る

糠漬けを探る 前回、糠漬けの手順について触れた。 食材を糠漬けに漬け込むまでの間に整形・洗浄→食塩という手順があり、 食塩後に食材を糠漬けに漬けて、米ぬか内に住み着いている乳酸菌によって発酵を開始する。 ここで見るべきポイントは2つだね。 ・食塩が食材に与える影響 ・乳酸菌は何を発酵しているのか?(食材内の物質を発酵しているのか?) この問に関する解は下記の論文を参考にする。 漬物工業の現況と新技術動向の294ページから295ページまで 漬物が漬かるということ ...

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