クロームブックでVPNを利用する時はアンドロイドアプリのOpenVPN Connectが便利です。
OpenVPN Connect - VPN For Your Operating System | OpenVPN
OpenVPN Connect – OpenVPN App - Google Play のアプリ
OpenVPN Connectの使い方の前にVPNについて触れておきます。
VPNはVirtual Private Network(仮想専用通信網)の略になります。
例えば、所属している組織(会社等)で専用の通信網(ネットワーク)があったとしまして、メールは必ず専用のネットワーク経由からでないと送受信できないとします。
何らかの事情で出社すること出来ず、専用のネットワークが利用できなくなったとすると、メール等を送受信する術がなくなります。
こんな時に自宅等の他のネットワークにいながら、仮想で組織のネットワークを利用しているように見せかける技術がVPNになります。
Virtual private network - Wikipedia
この内容を踏まえた上で、OpenVPN Connectについて触れていくことにします。
環境
マシン : Chromebook(何でも良いです)
下記のファイル群を用意されていたとします。
・OVPNファイル
・ca.crt(中間証明書)
・クライアント用証明書(***.crt)
・pk8ファイル
はじめにOpenVPN Connectをインストールします。
OpenVPN Connect – OpenVPN App - Google Play のアプリ
続いて、VPNを利用する為のファイル群をOpenVPN Connectで読み込めるようにします。
OpenVPN Connectでファイル群を安全に読み込めるようにするためには、アンドロイドアプリ用のフォルダのPlayファイルフォルダに配置する必要があります。
ただ、Playファイルフォルダのどこにしても良いわけではありませんので、配置用のフォルダを作成することから始めます。
ファイルを開き、
画面右上の︙をクリックし、
すべてのPlayフォルダを表示するを有効にします。
念の為に非表示のファイルを表示も有効にしておきます。
これでPlayファイルフォルダ内のAndroidフォルダにアクセスできるようになりました。
Playファイル > Androidの順で開きましたら、
Androidフォルダ内にovpnフォルダを作成して、
・OVPNファイル
・ca.crt(中間証明書)
・クライアント用証明書(***.crt)
・pk8ファイル
これらのファイル群をovpnフォルダに移動します。
OpenVPN Connectを起動します。
画面左上にあります≡をクリックし、
Import Profileをクリックします。
Import Profileの画面でUpload Fileの方を選択し、BROWSEをクリックします。
ファイルの選択画面が表示されましたら、先ほど作成しましたovpnフォルダを開き、すべてのファイルを選択し開くを押します。
これで設定は終了です。
画面右下の時計の箇所をクリックして、VPNをクリックすると、
OpenVPN Connectの項目が追加されています。
この項目をクリックすると、OpenVPN Connectが起動し、
VPNの操作画面になります。
先ほど設定したVPNの名前の左側をクリックしますと、
VPNが利用できるようになります。