次回のLinuxコマンドを自作しながら学ぶの記事を読み進める為の準備として、プログラミング言語のGoの最新版をインストールします。
今回の内容はターミナル上でコードを書くためのMicroをインストールするの内容に従い、Microがインストールされていることを前提にして話を進めます。
※既に最新版でないGoがインストールされている場合(APT経由でインストール)は、
$ sudo apt purge golang-go $ sudo apt autoremove
でアンインストールしておきます。
最初に下記ページでGoの最新版の調べます。
当記事作成時のGoのバージョンは1.22.2でした。
続いて、CPUのアーキテクチャについて調べます。
アーキテクチャはAMDとARMがあります。
AMDとARMについてはクロームブックの選び方に詳しい記載があり、ラズベリーパイであれば、ARMアーキテクチャになります。
GoのバージョンとCPUのアーキテクチャを参考にして、Goをダウンロードします。
ターミナルを起動し、下記のコマンドを実行します。
$ wget https://dl.google.com/go/go1.22.2.linux-armv6l.tar.gz
上記コマンドを実行することで、Goをダウンロードできました。
続いて、下記のコマンドでGoを解凍します。
$ sudo tar -C /usr/local/ -xzf go1.22.2.linux-armv6l.tar.gz
解凍できましたら、パスを通します。
$ micro .profile
上記のコマンドで.profileという名前のファイルをMicroで開くという意味になります。
Microの画面が表示されましたら、末尾に
export PATH=$PATH:/usr/local/go/bin export GOPATH=$HOME/go export PATH=$GOPATH/bin:$PATH
を追加し、Ctrl + sで内容を保存し、Ctrl + qでMicroを閉じます。
$ source .profile
で.profileに新たに追加した内容を反映した後、
$ go version
でGoが使用できるようになっているかを確認します。
go version go1.22.2 linux/arm
の内容が出力されればGoのインストールは終了です。
Goのコードを作成する際に色々とサポートしてくれるgoimportsを使用できるようにします。
goimports command - golang.org/x/tools/cmd/goimports - Go Packages
ターミナル上で下記コマンドを実行して、goimportsをインストールします。
$ go install golang.org/x/tools/cmd/goimports@latest
特に何も表示されなければ、
$ which goimports
でgoimportsが使用できるようになったか?を確認します。
/home/pi/go/bin/goimports
のような値が出力されれば、goimportsを使用できます。
続いて、Microでgoimportsを自動実行できるようにします。
下記のコマンドでMicroのプラグインをインストールします。
$ sudo apt install git $ git clone https://github.com/micro-editor/go-plugin ~/.config/micro/plug/go-plugin $ micro ~/.config/micro/plug/go-plugin/go.lua
go.luaを開きましたら、
config.RegistgerCommonOption("go", "goimports", false)
を探し
config.RegistgerCommonOption("go", "goimports", true)
に変更し、Ctrl + s、Ctrl + qでMicroを閉じます。
Microの設定が有効であるか?を確認する為に、下記の操作で試してみます。
$ micro
でMicroを開き、下記のコードを記述します。
package main func main() { fmt.Println("hello") }
記述後にCtrl + sでコード、ファイル名を聞かれたら(Filename : )hello.goにして保存してみますと、
package main import "fmt" func main() { fmt.Println("hello") }
のようにコードが自動で整形されるようになりました。
余談ですが、Microのプラグインでgoimportsの自動実行を有効にしなかった場合にMicroでgoimportsを使用したい場合は、Microの画面でCtrl + eでコマンドモードに切り替えます。
コマンドモードに切り替わりますと、エディタの左下に > にフォーカスが移ります。
> goimports
と入力してエンターキーを押すと、コードの自動整形が実行されます。