Gemini CLIは、Googleが開発したオープンソースのAIエージェントで、Geminiモデルの強力な機能をターミナルから直接利用できるようにするツールになります。
Gemini CLI : オープンソース AI エージェント | Google Cloud 公式ブログ
プログラミングの学習や実際の開発で問題にぶつかった時に、Gemini CLIを使えるようになっておくことで解決までを時短出来るようになります。
インストールと簡単な使い方を見ておくことにします。
当記事執筆時のGemini CLIのバージョンは0.1.13になります。
Gemini CLIをインストールする前に、クロスティーニに最新版のNode.jsをインストールするを参考にして、ターミナル上でnpmを使えるようにしておきます。
ターミナル上でnpmを使えるようになりましたら、ターミナルを起動し、
$ npm install -g @google/gemini-cli
を実行します。
インストールが終了しますと、
の画面に切り替わります。
画面をスクロールすると、
Select Themeがあり、Gemini CLIのテーマ(文字や背景の色)を決めます。
Get startedの画面で、認証を行います。
選択肢がよくわからなければ、1. Login with Googleを選択してエンターキーを押しましょう。
Gemini CLIを入れる環境によって異なりますが、クロームブック(Chromebook)のクロスティーニ(Crostini)の場合はブラウザが立ち上がり、グーグル(Google)へのログイン画面が表示されます。
ログイン画面でログインをすることでGemini CLIが使用出来るようになりました。
> Type your message or @path/to/file
の入力フォームにプロンプトを入力して実行出来ます。
/quit
を入力して、Gemini CLIを終了して、
$ gemini
で再びGemini CLIが起動する事を確認しましょう。
Gemini CLIを体感してみましょう。
下記のパスでコードに誤りがあるファイルを用意してみます。
~/miss.py
fruit = "apple" if fruit == "apple" print(fruit)
※2行目の式の末尾にコロン(:)がないことでエラー
下記のコマンドでGemini CLIを起動します
$ cd $ gemini
プロンプトで、
miss.py
を実行してみます。
ReadFile miss.py
が表示されましたら、次のプロンプトで、
コードに誤りはありますか?
と質問してみます。
Gemini CLIから
はい、あります。 miss.py のif文の末尾にコロン : がありません。これが構文エラーの原因です。 正しくは次のようになります。 1 fruit = "apple" 2 if fruit == "apple": 3 print(fruit)
のような返答が返ってきますので、
修正内容を保存してください。
と頼んでみますと、Gemini CLIがmiss.pyを正しいコードに変更してファイルを保存してくれます。
他にもテストコードを作ってくれたりと心強い味方になってくれます。
補足
2025年7月22日時点で、Gemini CLIの使用回数はリクエスト制限が1分あたり最大60リクエストで1日あたり最大1000リクエストまでになっています。