Zshの設定について見ていきます。
Zshはターミナルを起動した時に下記の順番で設定に関するファイルを読み込みます。
/etc/zshenv
~/.zshenv
/etc/zprofile
~/.zprofile
/etc/zshrc
~/.zshrc
/etc/zlogin
~/.zlogin
/etc/zlogout
~/.zlogout
/etc/から始まる設定ファイルはグローバル(システム全体)な設定になり、~/から始まる設定ファイルはローカル(アカウント毎)の設定になります。
基本的にはローカルの方の設定ファイルを利用することが多いので、以後はローカルの設定ファイルのみの解説になります。
.zshenv
環境変数(頻繁に使用するシェル変数も含む)の設定、関数定義、エイリアスの定義等を記述するファイルになります。
シェルスクリプトの関数の仕組みを利用して新しいコマンドを追加する
.zprofile
.zshenv同様、環境変数等を記述するファイルになります。
.zshenvと異なる点としまして、.zprofileはログイン時に一度だけ実行したい設定を記述する為に用意されていて、ログインセッションに固有の設定を行うのに適しています。
※よくわからなければ、とりあえずは、何でも.zshrcに設定を追加して、内容が増えすぎてわかりにくくなった時に他の設定ファイルに振り分けるのが良いです。
.zshrc
zsh シェルを起動するたびに読み込まれる設定ファイルで、Zshの操作に関する設定(自動保管等)を追加します。
※Zshの初回起動時に 2 を選択すると、おすすめの設定が自動で挿入されています。
.zlogin
ターミナル起動時に最後に読み込まれる設定ファイルになります。
ログイン時に特定のプログラムをバックグラウンドで起動したい場合(ネットワークの監視等)、ログイン時に特定のディレクトリに移動したい場合やログイン時に特定のメッセージを表示したい場合に使用すると良いです。
.zlogout
zshシェルからログアウトする直前に実行される設定ファイルです。
このファイルに記述した内容は、ログアウト処理の最後に実行されます。
.zshrcの内容を変更した時は、
% source .zshrc
で設定内容の再読み込みを行います。