スクラッチ(Scratch)に一通り触れて、次のプログラミングに触れたい小中学生やその保護者におすすめの教材を紹介します。
スクラッチでコードの基本的な書き方を学んだ後は、アプリ開発等で使わているプログラミング言語に挑戦すると良く、パイソン(Python)やジャバスクリプト(JavaScript)といった実際の開発で使われているプログラミング言語を選ぶと良いでしょう。
上記で挙げました2つのプログラミング言語のおすすめのポイントは下記になります。
○パイソン(Python)
初心者にも学びやすく、汎用性の高いプログラミング言語です。
文法がシンプルで読みやすく、コードの記述量も比較的少ないため、効率的にプログラミングを学ぶことができます。
Webアプリケーション開発、データ分析、機械学習、AI開発など、幅広い分野で活用されており、将来性も非常に高いです。
○ジャバスクリプト(JavaScript)
ウェブサイトを作るためのプログラミング言語の一つです。
メモ帳とブラウザ(インターネットでウェブサイトにアクセスする為のアプリ)があればプログラミングを始める事ができます。
※ウェブサイトを作る為には他にエイチティーエムエル(HTML)とシーエスエス(CSS)が必要になります。
上記でスクラッチの次の教材として、2つの言語を紹介しましたが、当サイトで最もおすすめしたいプログラミング教材は
カードサイズのマイコン(マイクロコントローラ)のマイクロビット(micro:bit)になります。
マイクロビットはイギリスのBBC(英国放送協会)が教育向けに開発した、小さくてかわいいコンピューターです。
マイクロビットはスイッチサイエンス等で3500円程度で購入することができます。
micro:bit(マイクロビット) v2.2 — スイッチサイエンス
マイクロビットにはロボット開発に必要な機能が搭載されていて、色んなところで見かけるコンピュータで制御されている機械の仕組みに付いて学ぶ事ができます。
マイクロビットに搭載されている機能は、
LEDマトリックス:25個のLEDを光らせて、文字や絵を表示できます。
ボタン:2つのボタンを押して、プログラムを操作できます。
加速度センサー:micro:bitの傾きや動きを感知できます。
磁力センサー:方角や磁力を感知できます。
温度センサー:周りの温度を測ることができます。
無線通信:micro:bit同士や他のデバイスと通信できます。
があり、他に
のように電子工作キットと組み合わせて、モーター等も制御できるようになります。
マイクロビットの他の良い点としまして、
スクラッチのようなビジュアル言語や
マイクロパイロン(MicroPython:パイソンの一種)でコードを作成することができ、スクラッチのような書き方からパイソンの書き方にスムーズに移行できるようになります。
マイクロビットに一通り慣れましたら、
名刺サイズの小さなコンピューターのラズベリーパイ(Raspberry Pi)に挑戦することをおっすすめします。
Raspberry Pi 5 / 4GB — スイッチサイエンス
ラズベリーパイもマイクロビットの様にモーター等と繋げて電子工作をすることができますが、
テレビとキーボードがあれば、パソコンとして使う事も可能です。
※インターネットの閲覧や、アプリケーションの開発も可能です
ラズベリーパイは教育用のパソコンとして開発されたという背景がありまして、コンピュータのことを理解する為の様々な事を行うことが出来、修理も簡単で他のパソコンでは躊躇して出来ないような経験も出来ます。
簡単に修理の例としまして、パソコンで最も重要なオーエス(OS)というソフトウェアを簡単に入れ直す仕組みがありますので、パソコンがどのようにして動いているかを学ぶために重要なファイルを躊躇せず変更することができます。
スクラッチ、マイクロビットやラズベリーパイとステップアップすることで、アプリケーションの開発の他に、AI、電子工作やコンピュータの仕組みといった一生物のスキルを学ぶ土台ができていきます。
注意
ラズベリーパイを購入を検討する際、
ラズベリーパイピコ(Raspberry Pi Pico:以下ラズピコと略す)という格安の商品を見かける事があるかと思いますが、ラズピコはマイクロビットのようなマイコンになりまして、ラズベリーパイとは用途が異なります。