スクラッチにマイクロビットを繋げてコードを書いてみる


ビジュアル言語のスクラッチ(Scratch3.0)の拡張機能でマイクロビットとの接続があります。

スクラッチにマイクロビットを繋げると



マイクロビットで猫等のスプラウトを動かすことが出来るようになります。


スクラッチとマイクロビットを繋ぐ時はScratch Linkというアプリを利用しますが、ラズベリーパイ(Raspberry Pi OS)ではScratch Linkが用意されていません。

今回はラズベリーパイのスクラッチとマイクロビットを繋ぐことを見ていくことにします。

※Windows、MacとChromebookでScratch Linkを利用する時は下記のリンク先のページをご覧ください。

Scratch - micro:bit




はじめにブルートゥースが使用出来る状態であるかを確認しておきます。

※Scratch Linkでブルートゥースが必要であるかの細かい検証はしていないので不要かもしれません



画面右上の矢印で示した箇所の色がグレーの場合は、ブルートゥースをオンにします。



ブルートゥースのグレーのアイコンをクリックし、Bluetoothをオンにするをクリックします。



ブルートゥースのアイコンが水色になれば設定は終了です。




続いて、Scratch Linkを使うためのコードをマイクロビットにフラッシングしておきます。

下記のURLからhexファイルをダウンロードします。

https://downloads.scratch.mit.edu/microbit/scratch-microbit-1.2.0.hex.zip


ダウンロードできたら、



ダウンロードしたzipファイルを展開して、



生成されましたhexファイルをMICROBITにドラックしてフラッシングします。

これでマイクロビット側の処理は終了です。




続いて、Scratch Linkの代替のスクリプトをインストールします。

ラズベリーパイ用のScratch Linkはありませんので、https://github.com/kawasaki/pyscrlinkのコードを利用します。

今回インストールするスクリプトはターミナル経由で行います。

ターミナルの操作に慣れていない方はターミナルを使用する | ラズベリーパイを使う | Coding projects for kids and teensを見ておくと良いです。



画面左上にありますターミナルのアイコンをクリックします。



上のキャプチャのようなターミナルのウィンドウが表示されたら、下記のコマンドを一行ずつ入力して実行(エンターキーを押す)していきます。

sudo apt install bluez libbluetooth-dev libnss3-tools libcap2-bin libglib2.0-dev
pip3 install pyscrlink
bluepy_helper_cap
scratch_link

これでラズベリーパイ用のScratch Linkの準備が出来ました。




クロミウム(Chromium)等のブラウザを開き、スクラッチのエディタのページを開きます。

Scratch - Imagine, Program, Share




画面左下にあるアイコンをクリックします。



かくちょうきのうをえらぶのメージでmicro:bitの箇所をクリックします。



 micro:bitとの接続画面が表示されたら、BBC micro:bit [zipoz]せつぞくするボタンを押します。



せつぞくされましたの画面が表示されたら、エディタへいくのボタンを押します。



エディタにマイクロビットに関するブロックが追加されていれば、設定は終了です。



このような感じでコードを作成して、



猫のスプラウトがマイクロビットに合わせて動く事を確認しましょう。


追記

ご利用中のパソコンのOSがWindowsかMacの場合は、スクラッチの代わりにMicrobit More(マイクロビットモア)を利用することをおすすめします。

Microbit More

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マインクラフト用ビジュアルエディタを開発しています。
詳しくはinunosinsi/mcws_blockly - githubをご覧ください。