プログラミング学習をするに当たって重要になるのがパソコン選びになります。
家電量販店には多くのパソコンが並んでいて迷ってしまいます。
今回はパソコン選びで意識したいポイントについて紹介します。
始めてのパソコンでは軽くて頑丈なものが良いと言われていますが、その前に触れておきたい事でOS(オーエス:オペレーティングシステム)を何にするか?があります。
OSはパソコンを動かすための基本ソフトになりまして、パソコンであればウィンドウズ(Windows)やマックOS(MacOS)、スマートフォンであれば、iOSやアンドロイド(Android)等があります。
OSによりできる事が異なりますので、OS選びは最初に意識する必要があるポイントになります。
プログラミング教育用のパソコンのOSを選ぶ際に最も重要になりますのが、後に触れますBashが簡単に使えるか?になります。
どのOSを選んでも、Bashを扱うことはできますが、Bashを使い始めるまでに多くの設定が必要なものがあり、Bashを使い始める前に苦手意識を持ってしまう事があります。
上記の観点を参考にして、おすすめのOSを見ていきます。
マックOS(MacOS) マックブック(MacBook)
Apple社が開発・提供している、Macintoshシリーズのコンピューターに搭載されているOSになります。
洗練されたデザインと操作性、高い安定性とセキュリティが強力で、開発や制作に集中する事ができます。
Bashももちろん標準機能として搭載されています。
マックOSの欠点ですが、マックOSが搭載されているパソコンはどれも高額で、小中学生に買い与えるには勇気が入ります。
ラズベリーパイOS(Raspberry Pi OS)
カードサイズの小型パソコンのラズベリーパイ(Raspberry Pi)で動作するOSになります。
ラズベリーパイはプログラミング教育や電子工作の学習向けに開発されたパソコンになりまして、
テレビとキーボードがあれば、他のパソコンと大差無い程何でもできます。
価格も1万円台と非常に安く、壊れてもすくに修復することができます。
モーター等の電子工作を行うこともできます。
ラズベリーパイの欠点ですが、
・家電量販店で購入できない
・自身でOSをインストールしなければならない
・ノートパソコンとして持ち歩こうとすると高額になる
CrowPi L - Real Raspberry Pi Laptop for Learning Programming and Hardware
等があります。
ノートパソコンとして持ち歩けないとなると、プログラミング教室等で持参することができず、教室で設定した内容を自宅でもう一度行う必要が生じます。
注意
ラズベリーパイを購入を検討する際、
ラズベリーパイピコ(Raspberry Pi Pico:以下ラズピコと略す)という格安の商品を見かける事があるかと思いますが、ラズピコはマイクロビットのようなマイコンになりまして、ラズベリーパイとは用途が異なります。
ラズベリーパイPico Wを使ってみる
利便性の良さと価格帯のちょうど良いパソコンとして、
クロームOS(ChromeOS)が搭載されたパソコン(クロームブック:Chromebook)をおすすめします。
クロームOSはグーグル(Google)が開発したOSです。
シンプルな設計で非常に高速に動作し、余計な機能が削ぎ落とされている事で、バッテリーの持ちが他のOSと比較して圧倒的に良いです。
セキュリティも強力で、安心して使用することができます。
クロームOSはインターネットの閲覧に強化されたOSというイメージがありますが、アンドロイド(Android)が組み込まれており、スマートフォンで使用できる様々なアプリを使用することが可能です。
他にクロスティーニ(Crostini)と呼ばれる開発環境も標準機能で用意されていて、クロスティーニを経由して、マックOSやウィンドウズで使用しているアプリも使用可能です。
※ クロスティーニでBashを使用することができます。
※ マイクロソフトオフィスを使用したい場合は、インターネット経由で操作するMicroSoft365を利用します。
マインクラフトのMCreator、ロブロックススタジオ等の開発ツールを使用したい場合は、ラズベリーパイOSやクロームOSでは使用できません。
これらの開発ツールはマックOSやウィンドウズで使用することができますので、これらのOSをご検討ください。
補足
ウィンドウズでプログラミング学習をする場合は、WSL2を有効にしてBashを使用できるようにすることをおすすめします。