
ラズベリーパイの用途で、オーディオ機器等に取り付けて、コンピュータ制御で家電を制御するということがあります。
この時、出来る事ならば、ラズベリーパイを起動した時に関連するアプリを自動起動するようにすれば、煩わしい操作を覚える事なくスマートに利用出来るようになります。
※オーディオ機器とラズベリーパイを繋げるのであれば、Kodi等のアプリケーションの自動起動
Open Source Home Theater Software | Kodi
アプリケーションの自動起動はXDG自動起動(XDG Autostart Specification)を利用します。
練習の為にfootという軽量のアプリケーションでXDG自動機能について見ていきます。
今回の内容はデスクトップサーバをWaylandに絞って話を進めます。
※ラズベリーパイ5であれば、標準のデスクトップサーバがWaylandになりますので、特に気にしなくて良いです。
※デスクトップサーバの確認は、ターミナル上で
echo $XDG_SESSION_TYPE
で実行すれば良いです。
wayland
が出力されれば、Waylandを利用していることになります。
WestonとPipewireで軽量のデスクトップ環境を構築してみる
最初に下記のコマンドでfootをインストールします。
$ sudo apt update $ sudo apt install foot
インストール後に
$ foot
で、

上のようなターミナルが起動することを確認しましょう。
footのパスを調べておきます。
$ which foot
/usr/bin/foot
出力されたパスを記録しておきます。
footのパスをXDG自動起動に登録します。
登録は~/.config/autostart/foot.desktopというファイルを作成します。
$ cd $ cd .config $ mkdir autostart $ autostart $ micro foot.desktop
foot.desktopに下記の内容を記載して保存します。
[Desktop Entry] Name=Foot Terminal Autostart Exec=/usr/bin/foot Type=Application Terminal=false
これで登録は終了です。
保存後にラズベリーパイを再起動して、ラズベリーパイが起動した直後にfootが自動で起動することを確認しましょう。