私が日々思うことのつぶやき
父が入院してから、私は車を運転しながら2日に1回ほどお見舞いに行った。
ちょうど7月の終わりから8月にかけての入院で、その年は猛暑だった。
後から私が里帰り出産やったから、車運転できる人いてよかったと叔母から言われた時は、とても嬉しかった。
私はこんな大変な時に、自分の出産で周囲に心配と迷惑をかけて申し訳ないと思っていた。
病院の先生から詳しい話をきくということで、茨城県からかけつけた姉がかけつけた。
父も一緒に話をきくらしい。
先生はこう言った。
「末期で、肝臓の9割程癌が浸食しています。治療のしようがありません。余命としてはあと3か月くらいかもしれません」
本人もいるから、そんな宣言が来るとは思ってもみなかった。
今の病院ってこんな感じで患者も事前に知らされずに、余命宣告を受けるのだろうか。
正直返す言葉もなかった。私は父を励ますため、「でも、気の持ちようでよくなったり余命が長くなることはあるんですよね?」ときいた。
先生は「もちろんあります。」ということを言ったように思う。
父の表情からは、何もわからなかったが、ショックを受けているのは十分理解できた。