私が日々思うことのつぶやき.
前回までのネナシカズラの記事で、記事の最後にネナシカズラはイネ科の草に寄生できるのだろうか?という内容を記載したところ、記事を読んだ方からメッセージがありました。
そのメッセージに記載されていた内容を整理しますと、昨年の10月頃(ちょうど大型台風が過ぎた後)に
大阪府高槻市の鵜殿の葭原(うどののよしはら)でネナシカズラを発見したそうです。
地名にある葦(ヨシ)というのは、
イネ科ヨシ属に分類される多年草の草で、
By G CHP - 投稿者自身による作品, CC 表示 3.0, Link
イネ科特有の葉の形状をしている。
受信したメッセージには写真が添えられ、一緒に下記のような内容が記載されていた。
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ネナシカズラがイネ科のヨシに寄生していたのかどうかを確認したところ、低い位置に蔓延っていたのでおそらく寄生先は異なる属の植物ではないかと。
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この写真を見る限りでも、ネナシカズラがイネ科植物と接触しかかっている個所があっても、巻き付いている個所は見られない。
ネナシカズラが低い位置にいたのは、葉緑素がないので太陽光の競合の必要がなく、背丈の高い植物の根元に寄生できさえすれば、宿主から養分を吸収し続けられるので、高い位置に伸長する必要はないのだろうなと。
とりあえず、今回報告のあった個所は近いので、一度行ってみた方が良さそうだ。
※摂津峡の北側にある白滝
大阪府高槻市にある摂津峡の南側を更に少し歩いたところに
美人湯 祥風苑という天然温泉がある。
1999年にアルカリ性純重曹泉が自噴したそうだ。
重曹の含有量が温泉法で定める濃度の倍以上あるとのことで、
ヌルっとした感じの温泉となっている。
温泉と言えば断層。
高槻といえば有馬-高槻断層帯に位置している。
自噴した年から、
1990年代の大地震の影響があるのかな?と調べてみても見つからず。
とりあえず話を先に進めると、
祥風苑の食事処である花の里に興味深い料理がある。
鳥取県産大山鶏を重曹泉を活用して揚げた唐揚げがあり、
この唐揚げが日本唐揚協会からあげグランプリしょうゆダレ部門で金賞を受賞したものであるそうだ。
しっかりとした食感があるのに、中は柔らかと美味しい唐揚げを食することができる。
温泉の水で調理したものといえば、
下呂の炭酸冷泉の豚まんと
有馬温泉の炭酸せんべいがあった。
今まで見てきたものは炭酸の発泡の方が重要な要素だったけれども、
ここの唐揚げは高pHの水質によって肉のタンパク質を変性させたことが重要なのだろう。
今回の記事で何が言いたいかというと、
地域の名物からも土地を理解するヒントがあるのでないか?
と思ったわけです。
追記
食事処に飲泉用温泉水がある。
ここの温泉の水質が胃腸薬の成分と似ているらしく、
内臓の調子を整えてくれるそうだ。
この水質も唐揚げの食感を向上する要因に一役買っているのではないだろうか?
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