つれづれ

私が日々思うことのつぶやき

家で最期を迎えたい

産院を退院した翌日、父を迎えに行った。

父の希望は最期を家で迎えたいということだった。

車の後部座席に乗るのも、やっとだった。

歩くのがさらに困難になっていて、力をいれにくいようだった。

家まで帰る途中で、父が懐かしそうに外の景色を見ていた。

後ろに座りながら、「もう父さんは車を運転できないから、この車はお前が好きに乗ったらいい」というようなことを言っていたのが印象に残った。

家に帰宅後、てるを早速だっこして、「かわいいなぁ」と言っていた。

抱っこも、腕がしんどそうだったので一瞬だったけど嬉しそうだった。


自分が死にそうな時に、新しい生命の誕生を見て、どんな思いだったのだろうか。

病院で母が無事に産まれたよと父に報告したら父が涙を流して喜んでいたということを思い出した。