大抵のことは目に見えること以上に裏側が大事であることが多い


前回、葉の裏には気孔がたくさんあって、その気孔では二酸化炭素を取り込んだり、酸素を放出したりという内容を記載した。

しかしだ、気孔にはガス交換以外で大事な役割がある。


それは、葉の中の水分を蒸散させるという機能


蒸散が正常に行われないと大変なことになる。




最初に疑えというぐらいカリウムは大事


前提として、根から吸水する場合、根の浸透圧を土壌の圧よりも高めることによって根に向かって水が入り込むということを利用する。

ということは、葉まで水を移行させるためにも、葉の浸透圧と根の圧の差分を利用することになることは想像できる。


そう!


葉の水分が多い場合に、気孔から水を蒸散させて葉の浸透圧を高めるということを行っている。


逆に、いつも蒸散していると枯れてしまうので、葉の水分量が少ない場合は気孔を閉じて蒸散をやめる。

つまりは、葉の裏側の気孔から葉内水分を蒸散させることによって、葉の中の濃度を高めて浸透圧を上げる。


この浸透圧を利用して、



土壌から水を吸い上げてしまうというわけだ。

水ポテンシャル - Wikipedia


因みに、気孔に葉緑体があり、気孔の開閉には光合成が関わっている可能性があるとのこと。




で蒸散という言葉が出てきたということは、気孔を中心とし、葉内部と外界の状態というのが大事になる。


要は、



葉の裏側の湿気状態が蒸散量に影響する訳で、上の画像の様に葉の裏側の湿度が高い場合は葉の中の水分量が多かったとしてもあまり蒸散されない。

エンタルピー - Wikipedia


これが何が問題かというと、


例えば程よく暑くてまだまだ光合成ができるぞ!

という気候だったとして、葉の中には水分はたくさんあるけど、光合成をするためのミネラルが少なかったとする。


この場合は土壌から吸水と一緒にミネラルを吸い上げたいんだけど、気孔周りの湿度が高く蒸散がうまくできない。


つまりは、



光合成をガンガン行いたいけど、光合成をおこなうための材料を土壌から調達できないという状態に陥る可能性があるというわけだ。


葉の周辺の多湿というのはいろいろと厄介だ。




ここら辺まで話が出そろってくると、作物に対してただ水をあげるというだけではダメだし、追肥を行っても効率良く吸収してくれない可能性もあるということが予想できる。


これらの内容から施肥のパフォーマンスを上げるための手として、ざっくりと考えて二手程思い浮かぶ。

どちらも蒸散力を上げるものだけど、施肥の仕方によって蒸散力が大きく下がってしまう可能性があり、その要因を排除することで秀品率はおそらく上がるだろう。


という内容をヤンマー南丹支店さんで土作りの目標決めの話をしましたで話した。


追記

湿度が低すぎても、蒸散し過ぎ問題で気孔を閉じる

スプリンクラーを見直して秀品率を上げる