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カテゴリー : 化学全般

 

麦茶粕の黒さは何由来?

麦茶粕を接写で撮影してみたらの記事で麦茶粕を接写で撮影してみた。接写した時の内容は今回の記事とは関係無いので改めて触れることはしない。早速本題に入ることにする。麦茶粕を見ていて思うことは黒くなっている箇所は何なのだろう?ということ。堆肥として土に混ぜた時に効果は期待できるのか?と。直感的に考えると、黒くなった箇所はタンニンのような気がするが、どうやらそうではなさそうだ。茶系飲料製造残渣 - ルーラル電子図書館によると/*******************...

 

カナムグラの苦味健胃の成分は何か?

前回記載したカナムグラだけれども、前回はアサ科と記載したが、他のサイトを見ているとクワ科と記載されていることも多く、アサ科とクワ科のどっちなんだい?と気になるところ。カナムグラ - 岡山理科大学ちなみに前回参考にしたのはWikipediaのカナムグラになる。Wikipediaにはカナムグラは以前かクワ科に分類されていたと記載があるので、今はアサ科なのだろう。このカナムグラだけれども、茎葉に苦味健胃の作用があるそうだ。成分名の記載は無いが、カナムグラの近縁種にセイヨウカ...

 

鳥はアカメガシワのタネを食べて大丈夫なのか?

おや、こんなところにアカメガシワの記事で、我が家のところにある排水溝でアカメガシワらしき植物が生えているという内容を記載した。ちなみに周辺にアカメガシワの株はない。どうやら鳥がタネを運んできた可能性が高いらしいが、そこで気になったことがある。これはアカメガシワのタネであるはず。この目でアカメガシワのタネを見たことがなく、タネが熟すのがしばらく先なので、素材サイトからタネの写真を頂いた。話は戻って、アカメガシワのタネに薬効のようなものはあるのだろうか?という...

 

シロクローバの葉に蓄積する色素

シロクローバの園芸種が気になった。葉の模様はおそらくアントシアニンの一種だろうけれども、葉によって色素の蓄積の仕方が違って面白いなと。葉がごっちゃになっているので、もしかしたらいろんな株が混じっているのかもしれない。葉の色素の蓄積は、暑さに弱いクローバが色素による遮光によって多少暑さに強くなるのだろうと予想している。レンゲの葉が紫色この時にふと頭に浮かんだのが、緑肥としてこの葉を鋤き込みたいなと。葉に含まれるアントシアニンが土作...

 

草むらに赤紫蘇のこぼれ種

草むらで赤紫蘇のこぼれ種らしき株を見かけた。赤紫蘇の紅色といえば、※図:マロニルシソニン | 化学物質情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンターより引用マロニルシソニンというポリフェノール(アントシアニン)らしいが、このポリフェノールがあることで、草むらで有利になるのか、そうでないのか?が予想がつかない。赤紫蘇の色が気になった虫は赤紫蘇を避けそうだけれども、マロニルシソニンが光合成を遮光してそうで、よくわからないね。寒空の下で盛り上がるカタバミ...

 

石灰乾燥剤の生石灰

ナメクジは石灰が苦手なのか?の記事で、ナメクジと石灰の話題を記載し、庭で生ゴミを埋めている箇所にナメクジがたくさんいるので、生ゴミのところに石灰を施してみることにした。とりあえず、冒頭のような石灰乾燥剤がいくつかあったので、包装を開けてみた。石灰乾燥剤の主成分は生石灰(CaO)になっていて、生石灰は周辺の湿気をよく吸収し、Ca(OH)2の消石灰となる。冒頭の石灰乾燥剤は古くから水場付近に置いていたので、中身のほとんどは消石灰になっているだろう。石灰乾燥剤に含まれる生石...

 

大葉の香り成分再び

大葉に含まれるポリフェノールまでの記事で、大葉に含まれる栄養成分について整理した。大葉の香り成分を更に調べていたら、リモネンという記述を見かけた。大葉の栄養価 | ホッタバイオファームリモネンといえば、あら金 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによるSOMALIというキッチンクリーナーで触れた柑橘に含まれるモノテルペンの化合物を指す。リモネンについて改めて検索をしてみたら、横越英彦 - 脳の機能と栄養 - 心身健康...

 

大葉に含まれるポリフェノール

大葉の香り成分に引き続き、大葉に含まれる成分を調べていたら、ロスマリン酸という化合物名を見かけた。ロスマリン酸を検索してみたら、Edgar181 - English Wikpedia, パブリック・ドメイン, リンクによるといういつも見ているポリフェノールの構造とは異なる構造のポリフェノールであった。※いつも見ているポリフェノールはフラバノン骨格を持つ化合物ポリフェノールとは何か?フラボノイド類プロテインバーにEルチンを配合する意図は何だ?Wiki...

 

大葉の香り成分

最近、大葉の話題が頻繁に挙がる。話題は栄養価や香りといったところだ。とりあえずシソの香り成分から調べていくことにしよう。シソと香りで検索をしてみたところ、日本香料工業会のサイトでシソの香りについての話題が記載されていた。シソ、ウメボシ、エゴマ - 日本香料工業会 - Japan Flavor and Fragrance Materials Association -シソに含まれる香り成分はペリルアルデヒドと呼ぶらしい。Wikiped...

 

硫酸リグニンは水稲の硫黄欠乏を解決できるか?

有機態硫黄とは?の記事で土壌中に蓄積された硫酸についての内容を触れた。チロシンとエステル結合したした化合物を眺めていたら、※図 高野俊幸 リグニンの利用に向けて - ネットワークポリマー Vol. 31 No. 5(2010)216ページより引用硫酸リグニンは施設栽培の慢性的な鉄欠乏を解決できるか?の記事で触れた硫酸リグニンを思い出した。話は変わって、水稲で硫黄欠乏に注意した方が良さそうだの記事で水稲において硫黄欠乏が深刻化するかもしれない...

 

有機態硫黄とは?

愚者の金までの記事で土壌に含まれる硫黄に関しての内容を記載した。上記リンク先の記事では硫化鉄(FeS2)という鉱物として土壌に含まれているという内容であったが、土作りを行った土壌での硫黄の保持について気になったので調べてみた。イオウを貯める土・貯めない土 - 国立研究開発法人森林研究・整備機構に拠ると、黒色土で硫黄の保持能力が高いという記載があった。これは含有アルミナ鉱物に因るものだろう。黒ボク土の活性アルミナ対策としてのリン酸施肥併せて、土壌に保持さ...

 

水稲で硫黄欠乏に注意した方が良さそうだ

シニグリンとアリルイソチオシアネートの記事で、硫黄を含む化合物を調べている時に、伊藤岳洋等 硫黄欠乏に対する植物の応答 適応のための内的動態 - 化学と生物 Vol. 60, No. 10, 2022にたどり着き、本編の内容とは関係ないが、概要に記載されている内容に気になった。気になった内容というのは、/***********************************/近年は硫化水素の発生により生じる秋落ちを防ぐために長期に渡り無硫酸根肥料を施用してきた圃場における水稲の-...

 

シニグリンとアリルイソチオシアネート

メチルイソチオシアネートは土壌中でどのように変化するか?の続きまでの記事で、メチルイソチオシアネートを土壌に散布した後にどのように変化していくか?を見てきた。ここで改めて、緑肥として緑肥カラシナを育てて鋤き込んだ時の事を考えてみることにしよう。緑肥カラシナにはBenjah-bmm27 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるグリコシノレートという硫黄を含む化合物がある。これが植物の持つ酵素によって、左側の糖と右...

 

メチルイソチオシアネートは土壌中でどのように変化するか?の続き

メチルイソチオシアネートは土壌中でどのように変化するか?の記事で、環境に優しいとされる土壌消毒剤のメチルイソチオシアネートの分解について見てきた。推定の反応経路で、H3C-N=C=S + H2SCS2 + H3C-NH2メチルイソチオシアネート(H3C-N=C=S)と硫化水素(H2S)が反応することによって、二硫化炭素(CS2)が生成されるものがあった。二硫化炭素は求電子剤(電子を欲しがる)の性質を持つ。土壌中に二硫化炭素が発生すると、様々な物質を酸化する為、...

 

メチルイソチオシアネートは土壌中でどのように変化するか?

※図:メチルイソチオシアネート - 環境省より引用メチルイソチオシアネートが土壌中でどのように分解されるのか?が気になっている。メチルイソチオシアネートは土壌消毒用の農薬の成分で、アブラナ科作物の持つイソチオシアネートと構造が似ていて、環境に優しい消毒剤だとされている。イソチオシアネート - Wikipediaダゾメットによる土壌消毒はチョウ目の幼虫に有効であるか?環境に優しいというが、硫黄(S)が含まれている薬剤であるわけで、土壌中でどのように分解されるのか?が...

 

脂質の酸化再び

過酸化水素について整理するまでの記事で活性酸素の生成について整理してきた。活性酸素の生成の概要は※図:中村成夫 活性酸素と抗酸化物質の化学 - 日医大医会誌 2013; 9(3)165ページより引用酸素に電子を付与し続けることで、・OH(ヒドロキシラジカル)が生成される。生体内の話題に限定して話を進めると、生体内で発生した・OHは脂質やタンパク質等を酸化する。食用油の自動酸化とオフフレーバータンパクの酸化・OHが脂質等を酸化するという現象だけを...

 

過酸化水素について整理する

銅から活性酸素が生成される仕組みを知りたいの続きの記事で酸素から始まる活性酸素の生成についてを見てきた。活性酸素の生成に関しては、※図:中村成夫 活性酸素と抗酸化物質の化学 - 日医大医会誌 2013; 9(3)165ページより引用※一番右のOH- はH+と反応してH2Oになるを眺めていることでイメージが付きやすくなった。ここで一つ気になってくることが、上の図の真ん中にあるNEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン...

 

銅から活性酸素が生成される仕組みを知りたいの続き

銅から活性酸素が生成される仕組みを知りたいの記事で、銅から活性酸素が発生する仕組みを知りたくなり、考えれば考える程、活性酸素について理解していないことに気が付いた。とりあえず、前回の反応で見たCu(Ⅰ) + H2O2 → Cu(Ⅱ) + ・OH + OH-で強力な活性酸素であるヒドロキシラジカル(・OH)の生成に関わる過酸化水素(H2O2)の構造を見ることにしよう。化学式をざっと見ると、水(H2O)に酸素イオン(O2-)が付与したような形に見えるが、NEURO...

 

銅から活性酸素が生成される仕組みを知りたい

銅から活性酸素が生じるという話は時々見聞きするが、いざこの話に遭遇すると、どのようにして活性酸素が発生するのか?を説明することが出来なかった。なので、自分用のメモとして銅と活性酸素の関係を整理していくことにする。はじめに銅と活性酸素で検索をしてみると、/************************************/銅は水分と反応し、強い酸化力をもつ活性酸素分子種が生成します/************************************/※銅の超...

 

高尿酸値を改善出来る野菜はあるか?

By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link尿酸の排泄の話題になった。人体の話で、健康診断等で尿酸値が高いと痛風の発症確率が高くなり、尿酸値を下げましょうと言われる。痛風の発症に関してのメカニズムはプリン体の摂り過ぎは注意の理由は何だ?に記載があるのでここでは触れない。尿酸はNEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる人体に限らず、様々な生物の共通のエネルギーの...

 

強害雑草でもあるが有益な草でもあるアメリカフウロ

特徴的な切れ込みの葉の草の名は何か?の記事で近所でよく見かける特徴的な形の葉の草の名前がアメリカフウロであることを調べた。調べている最中に興味深い内容に遭遇したので、今回はその内容をメモとして記載しておく。アメリカフウロ - 農業・食品産業技術総合研究機構に農業との関わりの記載があった。その内容を抜粋してみると、/*****************************************/沖縄県では、アメリカフウロがジャガイモ青枯病に対する抗菌成分(Eth...

 

メグスリノキの薬効

メグスリノキとは何か?の記事で触れたメグスリノキ。古くから目薬の配合の際に用いられていた木であるそうだ。薬効成分はわからなかったとしても、目の何らかの症状を緩和していて、且つ致命的な症状に陥らなかった事で民間療法の一つとして伝承されていった事は間違いない。では、メグスリノキは何の症状を緩和したのだろう?姫路科学館サイエンストピック 科学の眼 黒田官兵衛の家伝の目薬 メグスリノキ(カエデ科) - Aug.15,2013,No.479によると、かすみ目に有効だとされ、その薬効...

 

主要イモ類であるキャッサバの持つ毒性

主要イモ類のキャッサバもトウダイグサ科キャッサバの根には毒がある。しかもその毒は青酸配糖体だという。青酸配糖体といえば、バラ科のウメの未熟な実や同じくバラ科のモモのタネ(桃仁)に含まれていて、強烈な毒で有ることで有名だ。青酸の毒性そんなにも強烈な毒性にも関わらず、キャッサバは世界の主要イモ類5種として扱われている。強烈な毒があっても、キャッサバはそれ以上の良さがあるのだろうということで、キャッサバについて調べてみることにした。まずはキャッサ...

 

トウダイグサ科の植物を探して

川原のアカメガシワとクズの記事までで投稿している通り、アカメガシワという植物が気になってしょうがない。その気になりが伝染したのか?次男が自身で購入した植物図鑑(小学館の図鑑NEO 花 DVDつき)を持ち出してきて、アカメガシワのページを開いていた。横から見ていて気がついた事がある。冬によく見かけるポインセチアがアカメガシワと同じトウダイグサ科であるらしい。確かに花に見える箇所は赤い葉だし、ポインセチアはなぜそんなに高い位置で開花する?...

 

クズの葉は炊ぐ葉に成り得るか?

アカメガシワに含まれるポリフェノールまでの記事で、アカメガシワについて気になりだしたという内容を記載した。気になりだしたという事は、当然話題にも挙げるわけで、大きな葉を見かける度に柏餅のような話題が挙がる。その中で、長男からマメ科のクズの葉で餅を包んで食べたいという話題が挙がった。クズの葉は食料に出来るのだろうか?根から取り出したデンプンで葛餅を作って食す事が出来るから、クズ自体は食用に成り得るけれども、それは葉にも言える事なのかな?とこの...

 

アカメガシワに含まれるポリフェノール

アカメガシワは代表的な民間薬の記事で、アカメガシワの樹皮が代表的な民間薬として扱われていることを知った。今回はアカメガシワに関して更に何かあるか?ということで検索してたどり着いた内容をメモとして残すことにする。田畑光正著 アカメガシワ葉の抗酸化活性及び活性成分の解析とヒト効果試験 島根県産業技術センター研究報告 第48号(2012)タイトルから見てわかる通り、アカメガシワの葉に含まれる抗酸化作用を持つ物質に関する内容が記載されていた。アカメガシワの葉に含まれていた...

 

アカメガシワは代表的な民間薬

アカメガシワは人の住む町の至るところにいるの記事で触れた通り、アカメガシワが気になりだしてから、人が住む町の至るところにアカメガシワがいることが気が付いた。更に気になった事として、以前は里山だったであろう傾斜や農業用の用水路に水を引くための水路でよく見かける。ここでふと思ったが、昔の人は生活のかなりの箇所でアカメガシワを利用していたのかな?ということ。炊ぐ葉の意味を持つカシワを名称に持つ木であるので、既に利用しているのはわかるが、それ以外にもありそうな気がする。肥料木...

 

アカメガシワの若い葉の赤さ

アカメガシワも炊ぐ葉の記事でトウダイグサ科のアカメガシワという落葉樹について触れた。上の写真を見てわかる通り、若い葉が赤いことにより、赤芽で炊ぐ葉でアカメガシワと呼ぶらしい。なんで若い葉では赤く、展開するに従って赤みがなくなっていくのか?が気になった。個人的な見解なので真偽はわからないが、葉の中で蓄積された赤い色素は分解されないのでは?アカメガシワと色素で検索をしてみたところ、国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/自然探訪2011年10月 アカ...

 

ドクダミの独特な香りも悪くはない

十薬の異名を持つドクダミの記事で、薬草としてのドクダミの主成分は豊富に含まれるフラボノイドであるという内容を記載した。せっかく、ドクダミの話題に触れたので、草抜きの際に発するドクダミの独特の香りについても触れておこう。ドクダミの香りについて検索をしてみると、ChEMBL - https://www.ebi.ac.uk/chembl/compound_report_card/CHEMBL443876/, パブリック・ドメイン, リンクによるデカノイルアセ...

 

十薬の異名を持つドクダミ

庭の日があまり当たらない箇所でドクダミが繁茂している。抜いても抜いてもしばらくしたら再び繁茂するので除草は厄介だと思いつつ、抜いた草は生ゴミを埋めているところに一緒に埋めているので、有機物量が増えて、生ゴミを処理しているところのパフォーマンスが上がると内心、ドクダミが繁茂していても良いかと思っていたりもする。生ごみを埋める土もまずは土壌改良有りきそんなドクダミだけれども、折角これ程繁茂しているし、薬草としても名高い草であるため、妻が抜いたドクダミのキレイな箇所だけ集めて、...

 

シラカシの春の紅葉

シラカシの木が全体的に紅色っぽくなっていた。近くで見るとこんな感じ。シラカシの花が咲いているの記事でもシラカシ全体が紅色っぽくなっていることは目に付いていたが、常緑樹のクスノキの紅葉と落葉の記事でクスノキの春紅葉という現象を知った上で今回のシラカシを見ると、これもシラカシの春紅葉なのかな?と思ってしまう。紅色になった古い葉が展開したての新しい葉を紫外線から守りつつ、花の位置を目立たせている感がなんか良いね。初春は紫外線が強いらしいからね。関連記...

 

街路樹として植わっていたカシワを見かけた

吹田市の緑道を歩いていた時に、大きな葉で新緑の色をした木を見かけた。この特徴的な葉の形状はブナ科のカシワ(柏)だ。いろいろな街路樹を気にしてみているが、私の活動圏である大阪北部ではカシワの木を街路樹にしているところがなく(見逃しているだけかもしれない)、カシワの街路樹は珍しいなと思い撮影した。このカシワの木を見ている時に妻から、カシワの葉には殺菌作用があるよねという話題が挙がったので、カシワの殺菌作用について押さえておくことにした。カシワの殺菌作用で検索をして...

 

糖質コルチコイドは何から合成される?

副腎皮質ホルモンとは何か?の続きの記事で副腎皮質ホルモンの種類を見た。副腎皮質ホルモンには鉱質コルチコイドと糖質コルチコイド(と性ホルモン)があり、ターゲットによって鉱質か糖質か決まる。今回の本題は人体において糖質コルチコイドは常に過不足ない状況にさせられるか?というもので、体調不良になると糖質コルチコイドは不足しやすかったので、合成について見ていくことにする。糖質コルチコイドで代表的なものとして、NEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ド...

 

副腎皮質ホルモンとは何か?の続き

副腎皮質ホルモンとは何か?で副腎皮質ホルモンについて触れることにした。生物学で人体の方は基礎教科で触れるぐらいで、用語を知っている程度の知識しかない。そんな知識レベルだけれども、調べながら副腎皮質ホルモンの詳細を見ていくことにする。とその前に副腎皮質ホルモンの前提の知識としてステロイドがあり、誘導脂質から脂質とは何かを改めて考えるに記載があることを挙げておく。上記内容を踏まえた上で副腎皮質ホルモンの種類を挙げてみると、・鉱質コルチコイド・糖質コルチコイド・...

 

副腎皮質ホルモンとは何か?

複数の症状が重なり、先週末は苦しい状況だった。ある程度歩けるようになったので病院に行って薬を得たのだけれども、薬と一緒に付いてくる説明文を読むのが楽しかったりする。医者が患者の症状や会話から治療の方針を決め、その意思決定が薬の説明文に表れているように感じるからだ。今回の処方で気になったのが、ステロイドの錠剤の使い方だ。診察中に医者にステロイドの使用の有無をどうするか?という質問を受け、それを了承したのでステロイドの錠剤が処方された。最初の服用時にステロイドの錠剤を...

 

小学生たちがナガミヒナゲシを摘んでプレゼントし合っているらしい

小学生の息子が、学校からの帰りにナガミヒナゲシを摘んで友達にプレゼントし合ったり、悪ふざけでこすられたりしているそうだ。ナガミヒナゲシといえば、茎を切った時に出てくる黄色い汁にふれると皮膚がかぶれて痒くなる。プレゼントし合ったりしているらしいけれど、何人かは指が痒くなっていたりしないのだろうか?息子からナガミヒナゲシの汁が付いた時に石鹸で洗えば落ちるか?という質問を受けた。汁であるので、水溶性であれば水洗いで大丈夫で、脂溶性であれば石鹸といったところで、手を洗えば大丈夫じ...

 

春の山菜ツクシの続き

春の山菜ツクシの記事でツクシの栄養価について見てきた。ツクシが繁茂している環境から、ツクシはこんなにもミネラルが豊富なの?と不思議に思うが、里山の林縁で採取ということであれば違和感はない。ツクシの摂取に関して、注意点があるらしく、栄養器官であるスギナの方になるが、Wikipediaには/*****************************************/しかし、チアミナーゼ、アルカロイド、無機ケイ素などを含むため、多量の摂取は推奨されない。/*******...

 

ムクロジの実

近所の公園でムクロジ(無患子、槵)の実があったので、マジマジと見てみることにした。上の写真の左がおそらく長い間放置していたもので、右が比較的新しいものだと思う。ムクロジに関しては患いを無くすムクロジの木に記載がある。実に界面活性の作用を持つサポニンが豊富に含まれていて、実から天然の石鹸を作る事ができる。とりあえず新しい方を割ってみる。中には硬いタネが入っていた。これは羽子板の羽や数珠に使われているそうだ。数珠のルーツ – 芳雲堂ブロ...

 

ウメは生食せず、梅干しに加工してから食す

学部生の頃の講義で青梅から毒液を作るという話題があったのを覚えている。なので、ウメは生食しないという話の流れだっただろうか。梅干しや梅酒にすることで、青梅に含まれる毒が消失し、美味しく食す事ができるようになる。青梅に含まれる毒とは何なのだろうか?アミグダリンについて - 東京都保健医療局に青梅に含まれる毒についての記載があるので整理してみる。青梅に含まれる毒は、桃仁の効能の記事でも触れたYikrazuul - 投稿者自身による著作物, ...

 

モモの持つ神秘的な機能

桃源郷の記事に引き続き、モモの話題を挙げる。上記の記事中の一つ前の記事で紹介した日本の土壌と文化へのルーツ㊿ 中国文明以来の果実 桃 | 東邦大学医療センター大森病院 東洋医学科 コラムの記事でモモの生育に関して興味深い内容が記載されていた。モモの根にはアミグダリンやプルナシンという青酸配糖体が合成されていて、根周辺環境に大きな影響を与えているそうだ。青酸配糖体は周辺の草に対して抑制的に働くアレロパシーで、モモの木の下には草が少ないとされている。ニセアカシアのアレロパシー...

 

あらゆる器官に薬効があるモモ

小学校で使用している地図を見せてもらったら、今一番注目している地域がモモの産地になっていた。今一番注目している地域というのは和歌山県北部で、注目している理由は今更述べる必要もないだろう。田道間守がいた時代に熊野古道の紀伊路は利用されていたか?和歌山北部がモモの産地として扱われていることが目に付いたのは、祭祀と大量のモモのタネの記事の内容が背景にあり、和歌山という日本の古代史における超重要な場所と、モモの産地の2つの情報から、もしかして農業史における重要な知見が...

 

農業用直管パイプに含まれる酸化チタンは作物に与えても問題ないか?

農業用の直管パイプは何からできている?3までの記事で農業用直管パイプに含まれている成分を見てきて、原料となる石炭の灰分として酸化チタン(TiO2)が含まれていることを知った。植物学でチタンを見聞きすることはほぼ無い。もともとのお題であった直管パイプ由来のサビの粉を水田に散布した場合、作物に悪影響をあるのか?という疑問に対して、酸化チタンの影響は知る必要があるので検索をしてみることにする。ちなみにだけれども、酸化チタンは日焼け止め等に含まれている。【研究成果】白い鉄錆で安全...

 

農業用の直管パイプは何からできている?3

農業用の直管パイプは何からできている?2までの記事で農業用の直管パイプは鋼製で亜鉛メッキが塗装されていることがわかった。今回は鋼を製造する時に用いる石炭について見ていくことにする。石炭については太古の植物たちのもつ熱量に触れているので、先に目を通しておくと良さそうだ。石炭は太古に生きた植物の死骸から形成されていて、泥炭→褐炭→瀝青炭→無煙炭の順で石炭化が進む。この内容を踏まえた上で話を進める。独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構[JOGME...

 

肥料用鉄鋼スラグは水稲のメタン発生を抑えられるか?

今回は水田のメタン発生を抑制する為の鉄剤を考えるの続き。松岡明芳 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる水田のメタン発生を抑制するために鉄鋼スラグが有効であるか?というお題に対して、本当に有効であるか?を判断するために鉄鋼スラグについて整理していくことにする。鉄鋼スラグ協会が発行している鉄鋼スラグとは?の資料によると一般的に肥料として用いられるスラグは製鉄スラグの電気炉系スラグの内の還元スラグになるらしい。スクラップ + 合成鉄...

 

油脂によって石鹸の機能は異なるか?

石鹸の作り方の記事で石鹸作りで重要な鹸化について触れた。この鹸化についてを整理している時にふと気になったことがある。それは鹸化の際に分離した脂肪酸の種類によって石鹸の性能は変わるのか?ということだ。例えばヤシ油にはCalvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによるラウリン酸という左側の炭素鎖が短い飽和脂肪酸を豊富に含む油脂があったり、ラウリン酸はどこにある?Ben Mills - 投...

 

石鹸の作り方

患いを無くすムクロジの木の記事でシャボン玉を理解するために界面活性剤を見ていたら、ムクロジという木から得られるサポニンの話題になった。界面活性剤を更に理解するためには、現存する様々な界面活性剤を知っておくと良いことが多い為、工業的に作られた界面活性剤を見ていくことにする。石鹸は高校化学で触れるので、その内容をさらっと触れてみる。石鹸は牛脂や米油等の天然油脂をアルカリ剤で煮立てると出来る。この過程を鹸化(けんか)と呼ぶ。鹸化の詳細を見ていくと...

 

患いを無くすムクロジの木

小3の息子の学校の宿題で自学ノートというものがあって、自分でテーマを決めて調べるという内容がある。ネタに困っていたので、割れにくいシャボン玉の液の作り方を提案した。※シャボン玉を提案したのは、最近弟がシャボン玉遊びにはまっているため割れにくいシャボン玉を考える前に必要な知識として、界面活性剤と表面張力(水分子同士の引っ張り合う力)があるので、これらの用語の解説をした。一般展着剤の界面活性解説をした上で、4個の話に展開出来るようになったので、自学...

 

アカマツと刀

山に生えるマツの記事でアカマツについて触れた。アカマツはクロマツ同様、他の植物が生育しにくい場所で生息する木であった。そんなアカマツだけれども、マツタケ狩りのような人の暮らしと密接に関わる話もあるわけで、アカマツの利用を調べていったら面白い知見が見つかるのではないか?と思い検索を続けてみた。マツと伝統をキーワードとして検索してみたら、松炭の森づくりプロジェクト - 伝統工芸木炭生産技術保存会にたどり着いた。松原の維持と松明の記事で記載した内容になるが、マツは燃料と...

 

コトブキ園さんから恵壽卵を頂きました2024

神奈川県相模原市のコトブキ園さんから恵壽卵(けいじゅらん)を頂いた。恵壽卵 | コトブキ園 神奈川県相模原市の養鶏場今回の記事名からなんとなく想像出来る通り、以前も似たような記事を投稿しているので、詳細は以前投稿した記事を載せておく。コトブキ園さんから恵壽卵を頂きました関連記事有機質肥料と飼料は似ているコトブキ園さんから長壽焼ぷりんを頂きました

 

松脂とは何か?

松原の維持と松明の記事で浜の松原は菌根菌との共生の関係から見て大変だとわかったけれども、景観の維持が燃料の確保という観点で繋がっているということもわかった。この話題で見るべきは、松に含まれるよく燃える成分の松脂(まつやに)だろう。今回は松脂について見ていくことにする。松脂 - Wikipediaに拠ると、主成分はテレビン油とロジンであるらしい。上の行で主成分で2つの名前を挙げたが、実際はいくつかある化合物の総称であるらしく、J.de...


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