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カテゴリー : 化学全般

 

必須脂肪酸の観点からゴマ油を考える

動脈硬化の話題で見かけるLDLとは何だ?までの記事で、必須脂肪酸と三種類の脂質(単純脂質、複合脂質と誘導脂質)を見てきて、やっと、本題のゴマ油について見ることができるようになった。ゴマの価値を知る為には脂肪の理解が必要なのだろうの記事で触れた通り、ゴマ油は良質な食用油というイメージがある。何をもって良質な食用油なのか?最初に脂肪酸の構成について見てみる。Wikipediaに記載されているゴマ油内の脂肪酸の構成を見てみると、・飽和脂肪酸のすべて:微量...

 

動脈硬化の話題で見かけるLDLとは何だ?

健康界隈の話題を見ると、コレステロールには善玉と悪玉という表現を見かける。この表現に合わせてHDLやLDLという表現や動脈硬化に関する話題も合わせて見かける。誘導脂質から脂質とは何かを改めて考えるの記事で、コレステロールの働きを見て、細胞膜の構成やステロイドホルモンの前駆体から動脈硬化がどのように関連しているのか?がしっくりとこないので、丁寧に見ていくことにする。まずは善玉コレステロールと言われているHDLについて見ていく。HDLはHigh-density lip...

 

誘導脂質から脂質とは何かを改めて考える

青魚にはDHAが豊富に含まれている?までの記事で単純脂質と複合脂質についてを見てきた。残りの脂質は誘導脂質になる。Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによる誘導脂質というのはコレステロールを指し、脂質二重膜の間に入り込み、細胞膜にしなやかさを与えたり、ステロイドホルモンの合成に関与するそうだ。コレステロール#生理学 - Wikipediaステロイドホルモン - WikipediaRola...

 

青魚にはDHAが豊富に含まれている?

食用油の自動酸化とオフフレーバーまでの記事で必須脂肪酸である多価不飽和脂肪酸のリノール酸とα-リノレン酸について見てきた。どちらの脂肪酸も大事なのだけれども、摂取のバランスが崩れると生理障害が発生する。α-リノレン酸の方が摂取する機会が少ない上、食用油として貯蔵する際に酸化して品質が低下することも多い。そんな中で食用油以外の摂取方法として話題に挙がりやすいのが、青魚になる。青魚というのは背が青い魚の総称で、海の表層近くを泳ぎ、背の青が様々な捕食者から見つからな...

 

食用油の自動酸化とオフフレーバー

植物体内でのα-リノレン酸の使いみちの記事までで必須脂肪酸のリノール酸とα-リノレン酸についてを見てきた。α-リノレン酸についてもう少し見ておきたい事があるけれども、その前に、食用油の酸化について触れておきたい。食用油が古い時に酸化したという表現を使う事が多いけれども、この酸化とは一体どのような反応なのか?単純に、Ben Mills - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる不飽和脂肪酸のオレイン酸の二重結合...

 

リノール酸の過剰摂取問題について触れてみる

必須脂肪酸のα-リノレン酸の働きを見てみるまでの記事で必須脂肪酸であるリノール酸(オメガ3)とα-リノレン酸(オメガ6)の働きを見てきた。脂質から連想される一般的なイメージに肥満があるが、必須脂肪酸の働きから肥満は連想されず、不足すると日常生活で大きな影響を受けることが分かった。それを踏まえた上で、必須脂肪酸のリノール酸の働きを見てみるの記事の末尾で触れたリノール酸の過剰摂取の話題について触れてみる。古い内容であるが、日本脂質栄養学会からリノール酸摂取量の注意が発表さ...

 

必須脂肪酸のα-リノレン酸の働きを見てみる

必須アミノ酸のリノール酸の働きを見てみるの記事で必須脂肪酸の多価不飽和脂肪酸であるリノール酸の働きを生化学の観点から見てみた。前回の内容の末尾でリノール酸の過剰摂取についての話題を挙げているが、一旦、もう一つの必須脂肪酸であるα-リノレン酸について触れることにする。en:User:Edgar181 - en:Image:ALAnumbering.png, re-drawn in BKchem+perl+inkscape+vim, パブリック・ドメイン, リンクによるα-リ...

 

必須脂肪酸のリノール酸の働きを見てみる

複合脂質のリン脂質の記事までで、貯蔵型の脂肪の中性脂肪と、細胞膜に関わるリン脂質を見てきた。脂質で他に大事なものとしてコレステロールがあるが、それは一旦置いといて、ゴマ等の植物性の食用油に多く含まれる必須脂肪酸について触れることにする。ゴマ油には不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸が多く含まれ、この2つの脂肪酸で全体の8割を占めるそうだ。ごま油のチカラ|日清 純正ごま油/ヘルシーごま香油|日清オイリオ英語版ウィキペディアのEdgar181さん - en.w...

 

複合脂質のリン脂質

脂肪動員の続きの記事までで、エネルギーの貯蔵と臓器の保護の役割のある中性脂肪について見てきた。本来の目的は必須脂肪酸の理解だけれども、その前に細胞膜を構成するリン脂質を改めてみてみることにしよう。必須脂肪酸とは何か?リン脂質というのは、体を構成する細胞の膜の主成分で、生物の教科書では上の図のように記載されている事が多い。水を近づける親水性と水を弾く疎水性の箇所があり、この特徴を持つ物質を水に大量に投入すると、このような感じで親水性の箇所が外側になるよう...

 

脂肪動員の続き

 脂肪動員の記事で中性脂肪からATPの産生の過程を見た。この内容を踏まえた上で、ケトン体について触れる事にしよう。巷では糖質制限ダイエットというものがあり、食事中に糖質(炭水化物)を控えると体に蓄積された中性脂肪が使われるようになり痩せるというものだ。この話題で注意すべき点は脳の栄養であるブドウ糖の量が減り、それを何らかの形で賄う必要があるということだ。脂肪酸にはいくらカロリーが蓄えられているとはいえ、脳関門を通過出来ない為、脂肪酸を脳のエネルギー源として使う事が出来ない...

 

脂肪動員

中性脂肪を構成するグリセロールはどのように合成されるか?の記事でエネルギーの貯蔵の役割を持つ中性脂肪がどのように合成されるか?を見てきた。中性脂肪ことトリアシルグリセロールはグリセリン(グリセロール)と1〜3個の脂肪酸が付与した形になっていて、グリセロールと脂肪酸はどちらも糖から解糖系を経て合成されるので、中性脂肪は糖の余剰分を蓄積に回したという見方をすることができる。解毒物質供給機能としての糖エネルギー貯蔵の中性脂肪だけれども、生合成の次に気になることといえば、どの...

 

中性脂肪を構成するグリセロールはどのように合成されるか?

中性脂肪とは何か?の記事で、単純脂質の中性脂肪について見た。中性脂肪はグリセリン(グリセロール)に脂肪酸が1〜3個付与した形となっている。脂肪酸は必須脂肪酸とは何か?の記事で見た通り、摂取した糖質の余剰分が解糖系を経て生合成されることを見た。中性脂肪の主な役割はエネルギーの貯蔵であるため、脂肪酸が糖質の余剰分で生合成されているという内容はしっくりとくる。脂肪酸の生合成の次に気になる事といえば、NEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリッ...

 

中性脂肪とは何か?

必須脂肪酸とは何か?の記事までで、脂肪酸の種類と必須脂肪酸というものがあるという事まで記載した。必須脂肪酸とは人体内で合成出来ない多価不飽和脂肪酸のことで、植物由来の食用油から摂取する。次に必須脂肪酸の働きを見たいところだけれども、そろそろ脂肪という用語に触れていくことにする。一応学生の頃に栄養学らしき講義もあって、脂肪の事は栄養学では脂質という用語で話を進めるので、今後は脂質と表記する。必須脂肪酸という用語があるということで、脂質 = 高カロリーのものを貯蔵というイメー...

 

必須脂肪酸とは何か?

ゴマの価値を知る為には脂肪の理解が必要なのだろうの記事で、ゴマを理解する為に脂肪全般について理解する必要があるのだろうと記載して、脂肪酸から触れ始めた。脂肪酸を基に脂肪(脂質)を理解しようと思ったが、その前に必須脂肪酸とは何なのか?を触れておく必要があると感じ、調べてみることにした。栄養の話題で必須という表現に必須アミノ酸というものがある。必須アミノ酸は人体内で合成出来ない9種のアミノ酸のことを指すので、必須脂肪酸も人体内で合成できない脂肪酸を指すのだろう。...

 

ゴマの価値を知る為には脂肪の理解が必要なのだろう

ゴマが話題に挙がった。ゴマのイメージといえば、良質な脂肪酸と抗酸化作用があり、採油した食用油はなかなか酸化しないという事があり、健康食材として扱われていることをよく見聞きする。抗酸化作用というのは、今まで何度も話題に挙げてきたので、なんとなくイメージできるが、良質な脂肪酸というフレーズを思い返して、栄養としての脂肪について、良質の要因とは何なのか?脂肪は糖と比較して高カロリーであるが、どのように利用されるのか?といった事がすぐに返答出来ない事に気が付いた。ポリフェノー...

 

カフェインの作用機構について

カフェインの作用機構に触れる前にの記事で、カフェインの作用機構に触れる前準備として、アデノシンについて見てきた。アデノシンは脳内で消費されたATPの老廃物のようなもので、抑制性の神経に作用して睡眠を優位にする。このアデノシンは膜タンパクであるアデノシン受容体に結合する事で、抑制性の神経に作用する。この内容を踏まえた上で、カフェインの作用機構について見ていく。まずはカフェインの化学式のおさらい。Vaccinationist - 次のものを使用した投稿者自...

 

カフェインの作用機構に触れる前に

Vaccinationist - 次のものを使用した投稿者自身による著作物: PubChem, パブリック・ドメイン, リンクによるカフェインの構造を眺めてみたらの記事で、プリン体(プリン塩基)の一つにカフェインがあるという内容を記載した。カフェインがプリン体であることを意識すると、カフェインの効果で一般的に言われる覚醒作用が何なのか?が見えてくるらしいので、カフェインの効果を整理してみる。カフェインが覚醒に関与する前に、睡眠についてを整理しておく。睡眠とは何なの...

 

カフェインの構造を眺めてみたら

ヒトの進化における尿酸の役割の記事まででプリン体について見てきた。プリン体(プリン塩基)について眺めていたら、Vaccinationist - 次のものを使用した投稿者自身による著作物: PubChem, パブリック・ドメイン, リンクによるコーヒーやお茶に含まれているものとして有名なカフェインがあった。カフェインをよくよくみると、巷でよく見聞きするプリン体とは何か?の記事でみたselfmade by cacycle (en:User:Cacycl...

 

ヒトの進化における尿酸の役割

プリン体の摂り過ぎは注意の理由は何だ?の記事で巷で言われているプリン体の過剰摂取は尿酸の過剰蓄積に繋がり、関節などで結晶化すると激痛になり、この現象を痛風と呼ぶという内容を記載した。このように記載すると尿酸を悪だと見做し、できるだけ排出した方が良いと思いたくなるが、そう思うのはもったいないという考え方もある。今回は尿酸と進化について見ていくことにする。以前、未熟な鶏糞内に含まれるであろう抗酸化作用の記事で、尿酸には抗酸化作用があるという内容を記載した。尿酸の抗酸化...

 

プリン体の摂り過ぎは注意の理由は何だ?

巷でよく見聞きするプリン体とは何か?の記事の続きで、プリン体について見ていく。プリン体についてよく聞く内容が、プリン体の摂り過ぎが痛風の原因になるということ。短絡的にプリン体 = 痛風の原因の増加と捉えると見えるものが小さくなるので、プリン体の代謝を見ていくことにする。プリンを骨格にもつ物質はいくつかあり、日常生活で頻繁に関わりそうな、パブリック・ドメイン, Linkイノシン酸  Wikipediaイノシン酸について見ていく。イノシン酸は見ての通り...

 

巷でよく見聞きするプリン体とは何か?

腎臓での重炭酸イオンの産生までの記事で、アミノ酸のグリシンからクレアチンを経て無酸素性運動について触れた。話は生体内でのグリシンの役割の記事まで戻って、生体内のでグリシンの役割の最後の項目であるプリン体について触れる事にしよう。プリン体という言葉を聞くと、※写真はビールの香りと植物のタネからビールを飲むとプリン体が溜まり、痛風の原因に繋がるといった話題をよく見聞きする。ビールから何故痛風に繋がるのか?といった疑問は当然あるが、その前にそもそもプリン体とは何か?...

 

腎臓での重炭酸イオンの産生

無酸素性運動の疲労と持続についての続きまでの記事で、無酸素性運動の乳酸エネルギー供給機構における筋細胞内のpHの低下に対して、細胞外への乳酸の排出と、血液のpHの緩衝能について見てきた。血液のpHの緩衝能は腎臓で生成される重炭酸イオンによるものだと記載した。今回は腎臓での重炭酸イオンの産生について気になったので調べてみることにした。早速検索をしてみたところ林松彦 体液調節の病態と治療 4.腎臓における酸・塩基平衡調節とその障害 - 日本内科学会雑誌 第86巻 第9号・平成9年9月...

 

無酸素性運動の疲労と持続についての続き

無酸素性運動の疲労と持続についての記事で無酸素性運動で骨格筋の筋細胞に乳酸が溜まり、細胞内のpHが低くなったら筋肉の収縮(運動)が停止する。停止しないような緩衝性として、筋細胞から乳酸を排出するタンパクがあるという内容を記載した。ここで一つ疑問が生じることも記載した。筋細胞から乳酸を排出する先が血液だとして、血液のpHが下がるのも運動を停止する要件となるはずで、この辺りで緩衝性はあるのだろうか?この疑問を解消すべく改めて検索を行ったら、筑波大学の陸上研究室が運営する陸上競...

 

無酸素性運動の疲労と持続について

無酸素性運動の非乳酸性エネルギー供給機構で用いるクレアチンの記事で無酸素性運動のエネルギー供給機構のうち、クレアチンリン酸の方を見た。今回は余談として、筋肉疲労について見ていくことにする。よく、運動時に乳酸が溜まる = 疲労という表現をよく見かける。この表現を最初に見た時、筋組織が乳酸を感知して、体に負のフィードバックをかけて制御すると思っていたが、実際はそうではなさそうだ。前々回に話題に挙げた田畑泉 1日4分 世界標準の科学的トレーニング - ブルーバックスの本の中程度...

 

無酸素性運動の非乳酸性エネルギー供給機構で用いるクレアチン

無酸素性運動のエネルギー供給機構についての記事で無酸素性運動のエネルギー供給機構を見た。生物学に何年も触れてきたが、無酸素性運動といえば乳酸性エネルギー供給機構しか見たことがなかった。今回は非乳酸性エネルギー供給機構で重要なEdgar181 - English Wikipedia, パブリック・ドメイン, リンクによるクレアチンについて触れてみる。クレアチンの生合成はBenjah-bmm27 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ド...

 

無酸素性運動のエネルギー供給機構について

生体内でのグリシンの役割の記事でアミノ酸のグリシンの生体内で働きについてを見た。働きのうちのクレアチンについては無酸素運動についての理解が必要になるので、今回は無酸素運動時のエネルギーについてを見てみる。運動には長距離走のような長い時間体を使う有酸素運動と※後述で記載する本には有酸素性運動と表記すべきという意見が記載されていた短距離走のような短い時間で一気に力を出し切る無酸素運動がある。※後述で記載する本には無酸素性運動と表記すべきという意見が...

 

生体内でのグリシンの役割

Benjah-bmm27 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる睡眠に作用するサプリメントの記事で、睡眠に誘導するサプリメントとしてのグリシンを見た。グリシンは抑制性の神経伝達物質として働きつつ、サプリメントとして摂取した場合、速やかに脳に運搬されて作用する?(自信はない)。血液脳関門 - Wikipediaであれば、睡眠に問題がある方がグリシンを摂取すれば良いのではないか?と話が繋がっていくが、その前に知っておきたい事がある。それはグリシ...

 

睡眠に作用するサプリメント

年始から佐藤成美 本当に役立つ栄養学 肥満、病気、老化予防のカギとなる食べものの科学 - ブルーバックスという本を読んでいる。この本の後半の脳と神経に作用する食べものの章で睡眠効果のある成分として、グリシンというアミノ酸に触れていた。Benjah-bmm27 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるグリシンといえば、側鎖が水素で最も単純なアミノ酸になるが、このグリシンには睡眠効果があるとの記載があった。グリシン自体が神経伝達物質の一種で抑制性...

 

ABC粉末消化器の消火原理を把握したい

最近我が家では消防車がブームになっていて、消防車のおもちゃに粉末消火剤が模倣されたオブジェクトが付いていて、火に消火剤の粉を振りかけると何故消えるの?という話題になった。粉というのは、上記の写真のことで、主成分はリン酸第二アンモニウム(NH4H2PO4)のものがある。リン酸第二アンモニウムといえば、廃菌床堆肥の恩恵を得る為に無機リン酸の使用を見直すの記事で私が今後の社会情勢を加味して注目すべきリン酸の肥料と捉えている無機塩だ。冒頭の質問に対して、リン酸...

 

ゴボウには社会問題を解決する可能性を秘めていると信じている

以前からキク科のゴボウに将来性を感じている。ゴボウといえば、・フカフカの土でなければならない・農機具に汎用性がなく、栽培コストが高い・連作障害が発生しやすいといった内容でネガティブな要素から嫌煙されることが多いが、その内容を覆う程のメリットの多さもある。ゴボウの持つメリットは今後予想される社会保険の増額に対して解決できる可能性を秘めていて、マーケティング次第で栽培の負の要因は軽減できると信じている。以前、野菜の美味しさとは何だろう?ポリフェノールと食物繊維...

 

人が吸収しやすいリンとしてのリン酸塩

人はフィチン酸をリンの栄養素として利用できるのか?の記事で人がフィチン酸を摂取した場合、リンの栄養ではなく他の用途で使用される可能性があることを記載した。この内容から次に気になることとして、人はどのようなリンの形状を摂取して利用しているのか?ということだ。フィチン酸以外の有機態リン酸を思い浮かべてみると、骨の主成分であるリン酸カルシウム、リン脂質は核酸辺りだろうか。この先は内蔵でのリンの吸収の話になるので別の話題に移る。栄養関係で印象に残っている話として、人体にお...

 

人はフィチン酸をリンの栄養素として利用できるのか?

フィチン酸のもつ抗酸化作用とは何か?の記事を作成している時にふと気になったことがある。人にとっての栄養としてのリンはどのような形なのだろう?個人的に有機態リン酸の代名詞と思っているフィチン酸は人の消化器官で吸収が難しそうだ。人はフィターゼのようなフィチン酸からリン酸基を切り取れるような酵素を持っているのだろうか?上記内容が頭に浮かんだ時に一つの疑問が生じた。人の腸内細菌叢にフィターゼを合成できる細菌がいるのでは?というわけで早速検索をしてみたところ、Nat...

 

フィチン酸のもつ抗酸化作用とは何か?

米ぬか土壌還元消毒でどれ程の有機態リン酸が投入されるか?等の記事で見てきた穀物等に含まれる有機態リン酸ことフィチン酸に関して、人が摂取した場合の振る舞いが気になったので触れてみる。成美堂出版から出版されている栄養の基本がわかる図解事典のフィチン酸の説明で活性酸素の発生を抑える効果があると記載されている。摂取時のマイナスの面として、カルシウムや亜鉛の吸収を阻害するという内容も記載されているが、これは飼料としての利用の時に記載したのでここでは触れないことにする。鶏糞の中にある有用だけ...

 

睡眠とは何なのだろうか?

胆汁という切り口から脂肪分はいつ摂取した方が良いかが判断できるそうだの記事までで、各種栄養の摂取のタイミングについて見てきた。栄養の摂取に関して触れるべき内容は多いけれども、一旦置いといて本題に移る。本題というのが睡眠で、数ヶ月前から睡眠の話題が頻繁に挙がっていた。睡眠の導入としてネットでオススメされていた櫻井武 睡眠の科学 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか 改訂新版 ブルーバックスを購入して読み始めた。昨今の社会情勢から健康と睡眠の重要性が高まる中で、この...

 

胆汁という切り口から脂肪分はいつ摂取した方が良いかが判断できるそうだ

朝食のタンパク源は食後どれくらいで利用可能になるか?の記事で朝食で摂取したタンパクはどれ程の時間で消化され使用可になるか調べてみた。7時の朝食でタンパクが消化されるのが大体お昼前で、個人的に活動が活発になると思っている時間(10時前後)よりは若干遅めという印象を受けた。タンパク消化の次にタンパク合成に要する時間を調べたいところだが、この話題には触れずに別の話題に触れることにする。改めて、柴田重信著 食べる時間でこんなに変わる時間栄養学入門 体内時計が左右する肥満、老化、生...

 

廃菌床堆肥の恩恵を得る為に無機リン酸の使用を見直す

土壌中の有機態リン酸の利用を促したいの記事で、作物による有機態リン酸ことフィチン酸の利用について見てきた。最近一番注視しているのが土壌中に残留したフィチン酸で、この活用が急務だと捉えている。何故かというと、フィチン酸は強いキレートを持ち、作物の微量要素の吸収を阻害しつつ、既存の土壌分析の方法では測定されず。これらを踏まえて、どうしても活用していきたい資材に廃菌床があり、この資材にはキノコを栽培している時に米ぬか等の炭水化物を利用するので、未利用の有機態リン酸が含まれて...

 

土壌中の有機態リン酸の利用を促したい

有機態リン酸ことフィチン酸の測定方法はあるのか?の記事で、有機態リン酸ことフィチン酸の測定方法を見た。土壌分析の内容は置いといて、今回は土壌への残留性が高いフィチン酸が過剰に蓄積してしまった場合を考えてみる。フィチン酸は穀物内の貯蔵性リン酸として存在していて、米ぬかや家畜糞の未消化のリン酸として含まれている。Yikrazuul - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる貯蔵性ということで非常に安定した形をしつつ、六角形の各々の角にあ...

 

糸状菌が分泌するシュウ酸の役割

Al型リン酸の蓄積の問題に対してダイズの栽培はどうだろう?までの記事でラッカセイやリン酸でAl型リン酸の蓄積問題を解決することを見てきた。Al型リン酸の蓄積に対して、シュウ酸が有効なのは確実そうで、それであったらシュウ酸から続く無農薬栽培への道の記事で触れた糸状菌の菌糸の先端でシュウ酸の分泌が活発な事の詳細も見ておいた方が良さそうだ。というこで早速、キノコとシュウ酸で検索をしてみたら、リグニンの分解辺りでシュウ酸の働きについて記載している読み物にたどり着いた。渡辺隆司...

 

腐植は土壌中のリン酸の固定を防ぐ

ラッカセイの真価を発揮するために石灰施肥に注意する必要がありそうだの記事で、低リン酸耐性作物であるラッカセイが土壌のpHが低い土壌で真価を発揮するが、莢形成時期にカルシウムが必要ということで石灰を与える必要があるというという問題で、施肥後に土壌のpHを高めることがないクエン酸石灰が有効である可能性が高いという内容を投稿した。これに加えてもう一つ見ておきたいことがある。それは腐植質肥料こと、腐植酸だろうか。図:藤嶽暢英 土・水環境に遍在するフミン物質の構...

 

ラッカセイの真価を発揮するために石灰施肥に注意する必要がありそうだ

国内でラッカセイの需要はどれ程あるのか?までの記事で、低リン酸耐性作物であるラッカセイについてを見てきた。ラッカセイはpHが低い(5前後)で難溶性のリン酸(Al型リン酸)の吸収が盛んになるという真価を発揮する。ここで一点程気になることがある。一般定説としてラッカセイは実の形成時にカルシウム(石灰)が不足すると空莢が増えて収量が減るという事。収量を減らさない為に苦土石灰を施肥することが推奨されているが、苦土石灰は生理的塩基性肥料(pHを上げる)として扱われている為、ラッカセイの...

 

シュウ酸から続く無農薬栽培への道

リン酸値の改善の為のラッカセイ栽培で気をつけるべきところの記事で植物のAl型リン酸の利用について調べている時に、アカマツの菌根菌が生成するシュウ酸アルミニウムが抗菌作用を示すという記載が目に付いた。シュウ酸であれば、植物の根からも分泌されると報告がある有機酸であるわけで、シュウ酸アルミニウムの抗菌作用について調べていけば、無農薬栽培への道が一つ進むかもしれない。というわけで、調べてみることにした。とその前に、NEUROtiker - 投稿者自身による著作物...

 

リン酸値の改善の為のラッカセイ栽培で気をつけるべきところ

ラッカセイはAl型リン酸を利用できるか?の記事で、低リン酸耐性作物であるラッカセイが、安定したAl型リン酸を利用できることを記載した。この内容では他にも興味深いことがあるので、今回の記事で紹介する。作物はなぜ有機物・難溶解性成分を吸収できるのか 根の作用と腐植蓄積の仕組み - 農文協の83ページに、ラッカセイのリン酸アルミニウムの溶解のグラフが記載されている。グラフを掲載するのは面倒なので、文字のみで要約すると、ラッカセイのリン酸アルミニウムの溶解は土壌のpHが 4 の時に多く、...

 

ラッカセイはAl型リン酸を利用できるか?

レガシーPの利用を考えるの記事で、土壌に過剰に蓄積してしまうリン酸の中で、植物にとって最も利用が難しいAl型リン酸について見ていくことにした。前回の文末で低リン酸耐性作物のラッカセイに触れたが、一旦置いといて、難溶性のAl型リン酸が自然に可溶化するのか?について見ていくことにする。安定したAl型リン酸ことリン酸アルミニウムであって、強酸に触れ続ければ可溶化するらしく、天然に存在するものであれば、NEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リ...

 

レガシーPの利用を考える

汚泥肥料の特徴を把握しておく必要はあるだろうまでの記事で、リン酸の製造から使用までを俯瞰してみてきた。肥料としてのリン酸は施肥後に土壌に吸着して安定しやすく、残留性が高い要素であると言える。土壌分析でリン酸の数値が高い結果が返ってきたら次作は気を引き締めた方が良い更に化学合成の過程を経て製造された水溶性(速効性)のリン酸肥料であっても、難溶性のFe型リン酸やAl型リン酸を含んでいることがわかり、吸着以前に施肥の時点で肥効に無駄が多い肥料であることがわかった。※Feは鉄、Alは...

 

消化汚泥から得られる溶解性リン酸態リン

前回のリン鉱石は何処にある?の記事で、肥料の原料であるリン鉱石がどのような条件で産出されるのか?を記載した。日本にもリン鉱石を産出する地質の条件はあるだろうけれども、産業レベルでたくさん産出出来る地域というのは限られるらしく、輸出に頼っているという現状がある。更にはリン鉱石は数十年以内に枯渇すると言われている。迫り来るリン資源の危機 - 日経サイエンス上記問題に加えて、日本の栽培ではリン酸肥料の使用の制限は特になく、感と経験に頼る栽培者が多く入れておかないと不安だからと、リン...

 

速効性のリン酸肥料はどんな形?

畑作の輪作の稲作ではリン酸はどのようにして減っていくのか?の記事で、畑作の輪作として水田で稲作をした場合、土壌中のリン酸の量が減ることについて触れた。リン酸の量について気にする理由は、土壌中の無機リン酸の量が多い状態で栽培を開始すると、病気の発症率が高くなる可能性があり、リン酸自体が土壌中の金属と結合して、難溶性になり蓄積しやすいという特徴があることに拠る。リン酸は難溶性になり、土壌中に蓄積しやすい、つまりは肥効が遅い傾向にあるということになり、速効性のリン酸肥料とは一体何なのか?と...

 

畑作の輪作の稲作ではリン酸はどのようにして減っていくのか?

最近、栽培のリン酸の話題が増えている。きっかけは土壌分析でリン酸の数値が高い結果が返ってきたら次作は気を引き締めた方が良いの記事周辺の内容になっている。リン酸は肥料学において主要な要素の位置付けになっているので、感と経験で栽培をしている方が収穫できない不安を和らげる為に過剰使用になる傾向がある。一方、リン酸は世界的にみて有限の資源で使用制限のある国もあるらしく、日本の栽培は逆行している面もある。冒頭の話はここまでにしておいて、最近あった話題を載せてみる。...

 

原子吸光光度法を用いてマグネシウムを測定する

炎光光度法でマグネシウムを測定しないのは何故か?の記事で、土壌分析のマグネシウムの測定では、カリウムで用いた炎光光度法では測定できないことを記載した。では、マグネシウムはどのように測定するのだろうか?改めて農林水産省のサイトにある土壌分析法を読んでみると、マグネシウムは原子吸光光度法を用いて測定していた。原子吸光光度法に関してわかりやすい説明を探してみたところ、個人的には【分析機器解説!】原子吸光法と原子吸光分光光度計について | 尾北環境分析株式会社がわかりやすかった。...

 

炎光光度法でマグネシウムを測定しないのは何故か?

パブリック・ドメイン, リンク土壌分析でカリウムの測定はどのようにして行う?の記事で、土壌分析のカリウムは炎光光度法によって測定するというを知った。炎光光度法は炎色反応により発せされた光の波長を測定する方法で炎光光度計の説明を読むと、カリウムやカルシウムの測定をしているらしいが、マグネシウムの記載はない。なぜ、マグネシウムは無いのだろう?改めて農林水産省のサイトにある土壌分析法を読んでみると、マグネシウムの波長が285.2nmと記載されていた。カリウムの766...

 

土壌分析でカリウムの測定はどのようにして行う?

連日、土壌分析の結果について話をする機会が続いた。カリに注目する機会が多いのだけれども、ふと「そういえばカリの測定方法は一度も調べたことがないな」ということが頭に浮かんだ。というわけで、農林水産省のサイトにある土壌分析法を読んでみた。交換性塩基(カルシウム、マグネシウム、カリウム)は原子吸光光度法,炎光光度法で測定と記載されていた。カリウムは炎光光度法によって測定するそうだ。炎光光度法で用いる炎光光度計はナトリウムやカリウムの炎色反応を定量分析する。炎色反応という...


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