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カテゴリー : 化学全般

 

鉄の炭素量とは何か?

イネと鉄の弥生時代の記事等で集落の発展には鉄器の存在があるという内容を記載してきた。鉄器の話題を見ていると、鉄器に合わせて炭素量という記載が添えられていることが多かったが、鉄の炭素量とは何?という知識レベルであったので漠然と検索をしてみることにした。鉄鋼材料を基礎から理解、性質を決めるのは炭素含有量(2ページ目) | 日経クロステック(xTECH)の説明がわかりやすかったので内容をピックアップすると、鉄鋼材料は炭素が多い程強く硬くなるらしく、炭素量によって、純鉄(炭素量 0 〜 0....

 

リン酸過剰な土壌で腐植酸の施肥は有効か?

土壌分析でリン酸の数値が高い結果が返ってきたら次作は気を引き締めた方が良いの話を伝えた方から、リン酸過剰問題に対して腐植酸の施肥が有効ではないか?と仮設を立て栽培に腐植酸を取り入れてから栽培しやすくなったような気がするという話を聞いた。この話は実際に栽培が楽になっているのか?それとも気の所為であるのか?他の方が懐疑的であったので丁寧に考えていきたい。まずは腐植酸肥料について触れていきたい。代表的なものとしてはピートモスだろうか。ピートモスというのは湿地...

 

ツタが壁を伝う

ツタらしき植物が目についた。ツタといえば、巻き付きではない形式で壁伝いに伸長する植物で、その仕組みは調べたことがなかったなと。とりあえず、壁に張り付いたツタに近づいてみた。ツタは壁に吸盤みたいなものでくっついている。吸盤らしき器官を壁から剥がしてみたら、壁側にくぼみが出来ていた。タコの吸盤のように壁にくっついていたのかな?と思ったが、植物の器官に吸引のような機能がなさそうなので、おそらく粘着物質の分泌が頭に浮かんだ。多糖ならあり得る。水溶性...

 

ラムネ菓子を食べている時にブドウ糖の製造方法が気になった

ラムネ菓子を食べている時に袋にブドウ糖という表記が目について気になった。ブドウ糖をウリにしている菓子が増えたなと。ハチミツの美味しさと各種糖の甘味度の記事で記載したけれども、ブドウ糖は糖ではあるけれども、砂糖(ショ糖)と比べると甘く感じないんだよな。お菓子の美味しさとしてはブドウ糖を含める事で味が低下するので、脳が速やかに利用出来るという機能性といった意味合いが強い事になる。もう一つブドウ糖の大きな特徴といえば、還元性を持つ糖ということで、還元性といえば反応しやすいという...

 

バガスは土作り後に役立つ資源なのでは?

OKINAWA CACAOの記事で、沖縄土壌らしき土での土壌改良の話題に触れた。土壌改良で実現したいことはストレスなく発根ができることと、地温の上昇。どちらも同じことをすれば到達する事なので、とにかく土の粘土鉱物に有機物が結合すれば良い。この話に触れていて思った事がある。もし、物理性の改善が出来たとして、土がフカフカになってガス交換が頻繁にできるようになったら、沖縄で大量に余っているサトウキビの絞り粕であるバガスこそ、地温上昇の燃料みたいに使えるよなと。燃...

 

三温糖はどのようにしてできる?

白い砂糖はどのようにできる?までの記事で、綺麗な白い砂糖の結晶ができるまでを見てきた。サトウキビから得られた糖には不純物(糖以外のもの)が含まれていて、丁寧に不純物を取り除いて砂糖ができる。不純物を取り除いた砂糖の色は白で、原糖は不純物によって褐色になっていた。不純物を取り除いた砂糖の中で、三温糖という糖があるが、せっかくの機会なので三温糖の薄い褐色について触れておく。上白糖(白い砂糖)を精製する過程で、不純物を何度も取...

 

室町時代の甘味料を考える

村上海賊は砂糖菓子を食していたか?の記事の続き。豊臣秀吉の天下統一辺りまで活躍していた村上海賊は現代のどら焼きに匹敵する和菓子を食していたか?に関して、砂糖の観点で考えてみることにした。室町時代に砂糖はあったか?の疑問に対しては、その頃の時代では貴族や武士は砂糖を食していたという記録があるので、村上海賊も砂糖を利用していた可能性はある?次に気になるのが、砂糖の質だろうか。砂糖には製糖技術というものがあって、製糖技術の発展状況によっては、acworksさ...

 

花粉症の発症の流れを整理してみる

花粉症でしんどいの記事で、花粉症の背景について整理した。今回は花粉症そのものを見ていくことにする。前回の記事で篠原健司 花粉症研究最前線 スギ花粉症克服に向けた総合研究 - 森林科学 73 2015,2の内容を引用したが、ここに花粉症の発症の仕組みについて記載されていた。花粉等のアレルゲンに触れると、体内にあるマクロファージが取り込み、T細胞が活性化して、B細胞がIgEの産生を行い、IgEが肥満細胞に働きかけ、ヒスタミン等を遊離しアレルギーの発症となる。文章で一気に書いた...

 

ブルーベリー由来のアントシアニンの摂取は目に良い効果をもたらすのか?

光を認識するロドプシンについて見てみるの記事で、目で物を見る時の光を認識する方のロドプシンについて見てきた。目(というか脳)が光を感じる時は、ビタミンAから生成されたレチナールが受光によって形を変え、その時の刺激が信号となり光を感じている。変化する前をシス型レチナールと呼び、変化後をオールトランス型レチナールと呼び、オールトランス型からシス型に戻す(ロドプシンの再合成)時はNADPHのような還元作用のあるような物質を用いる。光合成の明反応-前編この内容を踏まえた上で、...

 

光を認識するロドプシンについて見てみる

目のサプリメントとして頻繁に話題に挙がるブルーベリーがなぜ目に良いと言われるのか?を知りたくて調べてみることにした。ブルーベリーはなぜ目に良いと言われているのか?の記事で、ブルーベリーの効能として、豊富に含まれているアントシアニンが網膜にあるロドプシンという光を認識する光受容器細胞の色素(視紅)の再合成に関与するという説明を見かけた事についてを触れた。再合成というのが何なのか?について触れないと、ブルーベリーのアントシアニンの作用機構に触れる事ができないので、一連の流れを...

 

ブルーベリーはなぜ目に良いと言われているのか?

眼球内でのルテインの利用の記事で、疲れ目のサプリメントとして頻繁に見かけるルテインについて見てきた。次はもう一つの目関連のサプリメントの原料であるブルーベリーを見ていく事にする。ブルーベリーはツツジ科スノキ属の低木から得られる実を指す。いくつか種類があるらしいが、総称してブルーベリーとして話を進める。ブルーベリーの販売で有名なわかさ生活が運営するサイトを読むと、ブルーベリーに豊富に含まれるアントシアニンが、網膜にあるロドプシンの再合成に...

 

眼球内でのルテインの利用

目の疲れのサプリメントのルテインの記事で、ルテインがどんな食材に含まれているか?に触れた。前回の内容を踏まえ、今回はルテインの役割について触れていく。Wikipediaに記載されている内容を参考にすると、ゼアキサンチンと共に眼球内の水晶体や黄斑に多く存在しているそうだ。ゼアキサンチンといえば、トウモロコシの穀粒の黄色い色素を指す。カロテノイドの生合成水晶体といえば、レンズのような役割という表現をよく見聞きする器官でこんな感じのイラス...

 

目の疲れのサプリメントのルテイン

パソコンでの読み書きが多く目が疲れる。調べものは電子ペーパーにすることで回避できるのか?と思ったりもするが、その前に目の疲れそのものを知っておく必要があるなということで、疲れ目について調べていく事にする。疲れ目とは何なのか?を調べる前に、もっととっつき易い事として、市販のサプリメントや目薬の成分から辿ると理解しやすいので、サプリメントを見てみることにする。近所のドラックストアで目に関するサプリメントを探してみると、大きく分けてブルーベリーとルテインがあった。ブルーベリーは...

 

米ぬかから得られるイノシトールは神経に作用する

イネのストレス応答を医薬品として活用の話題に引き続き、もう一つ見ておく。米ぬかの主要成分の一つにYikrazuul - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる有機態リン酸のフィチン酸があることは栽培の方で重要な内容であるため何度も触れた。フィチン酸のもつ抗酸化作用とは何か?このフィチン酸の中心にある六角形の箇所をイノシトールと呼ぶけれども、Edgar181 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる ...

 

イネのストレス応答を医薬品として活用

こめ油に含まれるもう一つの抗酸化作用を持つ物質までの記事で、米ぬかに含まれるトコトリエノールとフェルラ酸を見てきた。フェルラ酸の方で気になる事があるのだけれども、米ぬかの成分の方を優先して話を進める。米ぬかで気になる成分として、User:Edgar181 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるγ-オリザノールがある。※上の化学組成はオリザノールAオリザノールAをよく見ると、左がフェルラ酸で右がステロール(ステロイド骨格を持つ...

 

こめ油に含まれるもう一つの抗酸化作用を持つ物質

こめ油に含まれるスーパービタミンEで、こめ油を特徴付けるトコトリエノールについて見てきた。この時点で、こめ油や玄米に限らず、米自身がスーパーフードであって間違いないだろうと言いたいところだけれども、他成分も見ていく。こめ油(米ぬか)を特徴付ける他の成分として、Calvero - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによるフェルラ酸というものがある。このフェルラ酸には抗酸化作用を示す箇所があり、脂質の自動酸化を抑制する...

 

こめ油に含まれるスーパービタミンE

玄米に含まれる脂肪酸の組成が気になったの記事で、玄米に含まれる脂肪酸の組成をこめ油の組成から判断してみた。必須脂肪酸は含まれているが、α-リノレン酸が少ないことが気になった。α-リノレン酸は元から少ないのか?それとも、米ぬかに含まれる物質の合成の為にすでに使われて少なくなったのか?それを調べる為に米ぬかに含まれる栄養を見ていくことにした。こめ油は痛みにくい食用油だとされる。脂肪酸の組成によるものかもしれないし、必須脂肪酸の観点からゴマ油を考えるで触れたゴマ...

 

サプリメントとしてのβ-アラニン

ヒスチジンの疲労感の緩和の機能に迫るの記事までで、アミノ酸のヒスチジンとβ-アラニンから合成されるカルノシンが疲労感の緩和の働きがあることが分かった。ここで気になるのが、機能性食品でヒスチジンが疲労感の緩和に関わるのであれば、同じ量だけβ-アラニンが必要で、こちらも謳う必要があるのではないか?と思うわけです。というわけで調べてみたら、β-アラニンに限らず、日常生活でとても役立ちそうな報告にたどり着いた。その報告というのは、近藤衣美 直接的にパフォーマンスを向上させるサプリメントの...

 

ヒスチジンの疲労感の緩和の機能に迫る

疲労感を緩和する機能性食品でヒスチジン配合を謳っていたの記事で、疲労感の緩和を謳った機能性食品があることを触れた。ヒスチジンが疲労感の緩和の有効成分なのだけれども、ヒスチジン単体で生じるヒスタミンから疲労感の緩和についてのイメージに繋がらない。というわけで、ヒスチジンについて改めて検索をしてみることにした。ヒスチジンと疲労感で検索をしてみたところ、ヤクルト社のヘルシストというサイトのトピックで、現代の「疲れ」の原因の話題があったので読んでみた。梶本修身 解明されて...

 

疲労感を緩和する機能性食品でヒスチジン配合を謳っていた

店頭で一過性の疲労感を軽減するという謳い文句でヒスチジンが配合されているお菓子を見かけたので購入して食べてみた。とりあえず気になることが、疲労感の軽減で必須アミノ酸のヒスチジンが単体で記載されていたことだ。生体内でのグリシンの役割等の記事を踏まえ、アミノ酸が脳関門を通過して脳に直接作用するのか?といったことが気になるようになったので、ヒスチジンも似たような効果なのか?調べてみることにした。調べる前に、ヒスチジンについて触れておく。NEUROtiker - 投稿者自...

 

トランス脂肪酸とは何か?

植物性油脂からマーガリンを作るの記事で常温で液体の植物性の食用油に水素添加を行うことで、融点を高め固形化することでマーガリンを生成するという内容を記載した。この時に融点が上がるものとして、不飽和脂肪酸であるオレイン酸が飽和脂肪酸のステアリン酸になることを記載した。次に気になることとして、マーガリンの話題で頻繁に見かけるトランス脂肪酸というものが何なのか?がある。まずはトランス脂肪酸で代表的な脂肪酸をピックアップしてみる。Benjah-bmm27 - 投稿者...

 

植物性油脂からマーガリンを作る

α-リノレン酸を多く含むエゴマ油までの記事で、必須脂肪酸の観点から食用油について見てきた。en:User:Edgar181 - en:Image:ALAnumbering.png, re-drawn in BKchem+perl+inkscape+vim, パブリック・ドメイン, リンクによる上記の化学式は必須脂肪酸のα-リノレン酸だけれども、特徴的な形として、二重線(二重結合)が三カ所ある。二重結合があるものを不飽和脂肪酸といい、二重線が多い程、融点が低くなる(常温で液...

 

α-リノレン酸を多く含むエゴマ油

日本でゴマの栽培は可能なのか?の記事までで、脂質の観点から食用油についてを見てきた。食用油に含まれる脂肪酸の観点から、必須脂肪酸であるリノール酸が多く含まれているものは過剰摂取の心配があり、調味料としての風味と健康のバランスをとるのは難しい。リノール酸の過剰摂取問題について触れてみる上記の観点で改めて食用油について見ていくと、頻繁に名前が挙がるものとして、エゴマ油がある。エゴマ油中に含まれる脂肪酸の構成は・α-リノレン酸 60%前後・リノール酸 + γ...

 

必須脂肪酸の観点からゴマ油を考える

動脈硬化の話題で見かけるLDLとは何だ?までの記事で、必須脂肪酸と三種類の脂質(単純脂質、複合脂質と誘導脂質)を見てきて、やっと、本題のゴマ油について見ることができるようになった。ゴマの価値を知る為には脂肪の理解が必要なのだろうの記事で触れた通り、ゴマ油は良質な食用油というイメージがある。何をもって良質な食用油なのか?最初に脂肪酸の構成について見てみる。Wikipediaに記載されているゴマ油内の脂肪酸の構成を見てみると、・飽和脂肪酸のすべて:微量...

 

動脈硬化の話題で見かけるLDLとは何だ?

健康界隈の話題を見ると、コレステロールには善玉と悪玉という表現を見かける。この表現に合わせてHDLやLDLという表現や動脈硬化に関する話題も合わせて見かける。誘導脂質から脂質とは何かを改めて考えるの記事で、コレステロールの働きを見て、細胞膜の構成やステロイドホルモンの前駆体から動脈硬化がどのように関連しているのか?がしっくりとこないので、丁寧に見ていくことにする。まずは善玉コレステロールと言われているHDLについて見ていく。HDLはHigh-density lip...

 

誘導脂質から脂質とは何かを改めて考える

青魚にはDHAが豊富に含まれている?までの記事で単純脂質と複合脂質についてを見てきた。残りの脂質は誘導脂質になる。Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによる誘導脂質というのはコレステロールを指し、脂質二重膜の間に入り込み、細胞膜にしなやかさを与えたり、ステロイドホルモンの合成に関与するそうだ。コレステロール#生理学 - Wikipediaステロイドホルモン - WikipediaRola...

 

青魚にはDHAが豊富に含まれている?

食用油の自動酸化とオフフレーバーまでの記事で必須脂肪酸である多価不飽和脂肪酸のリノール酸とα-リノレン酸について見てきた。どちらの脂肪酸も大事なのだけれども、摂取のバランスが崩れると生理障害が発生する。α-リノレン酸の方が摂取する機会が少ない上、食用油として貯蔵する際に酸化して品質が低下することも多い。そんな中で食用油以外の摂取方法として話題に挙がりやすいのが、青魚になる。青魚というのは背が青い魚の総称で、海の表層近くを泳ぎ、背の青が様々な捕食者から見つからな...

 

食用油の自動酸化とオフフレーバー

植物体内でのα-リノレン酸の使いみちの記事までで必須脂肪酸のリノール酸とα-リノレン酸についてを見てきた。α-リノレン酸についてもう少し見ておきたい事があるけれども、その前に、食用油の酸化について触れておきたい。食用油が古い時に酸化したという表現を使う事が多いけれども、この酸化とは一体どのような反応なのか?単純に、Ben Mills - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる不飽和脂肪酸のオレイン酸の二重結合...

 

リノール酸の過剰摂取問題について触れてみる

必須脂肪酸のα-リノレン酸の働きを見てみるまでの記事で必須脂肪酸であるリノール酸(オメガ3)とα-リノレン酸(オメガ6)の働きを見てきた。脂質から連想される一般的なイメージに肥満があるが、必須脂肪酸の働きから肥満は連想されず、不足すると日常生活で大きな影響を受けることが分かった。それを踏まえた上で、必須脂肪酸のリノール酸の働きを見てみるの記事の末尾で触れたリノール酸の過剰摂取の話題について触れてみる。古い内容であるが、日本脂質栄養学会からリノール酸摂取量の注意が発表さ...

 

必須脂肪酸のα-リノレン酸の働きを見てみる

必須アミノ酸のリノール酸の働きを見てみるの記事で必須脂肪酸の多価不飽和脂肪酸であるリノール酸の働きを生化学の観点から見てみた。前回の内容の末尾でリノール酸の過剰摂取についての話題を挙げているが、一旦、もう一つの必須脂肪酸であるα-リノレン酸について触れることにする。en:User:Edgar181 - en:Image:ALAnumbering.png, re-drawn in BKchem+perl+inkscape+vim, パブリック・ドメイン, リンクによるα-リ...

 

必須脂肪酸のリノール酸の働きを見てみる

複合脂質のリン脂質の記事までで、貯蔵型の脂肪の中性脂肪と、細胞膜に関わるリン脂質を見てきた。脂質で他に大事なものとしてコレステロールがあるが、それは一旦置いといて、ゴマ等の植物性の食用油に多く含まれる必須脂肪酸について触れることにする。ゴマ油には不飽和脂肪酸のリノール酸とオレイン酸が多く含まれ、この2つの脂肪酸で全体の8割を占めるそうだ。ごま油のチカラ|日清 純正ごま油/ヘルシーごま香油|日清オイリオ英語版ウィキペディアのEdgar181さん - en.w...

 

複合脂質のリン脂質

脂肪動員の続きの記事までで、エネルギーの貯蔵と臓器の保護の役割のある中性脂肪について見てきた。本来の目的は必須脂肪酸の理解だけれども、その前に細胞膜を構成するリン脂質を改めてみてみることにしよう。必須脂肪酸とは何か?リン脂質というのは、体を構成する細胞の膜の主成分で、生物の教科書では上の図のように記載されている事が多い。水を近づける親水性と水を弾く疎水性の箇所があり、この特徴を持つ物質を水に大量に投入すると、このような感じで親水性の箇所が外側になるよう...

 

脂肪動員の続き

 脂肪動員の記事で中性脂肪からATPの産生の過程を見た。この内容を踏まえた上で、ケトン体について触れる事にしよう。巷では糖質制限ダイエットというものがあり、食事中に糖質(炭水化物)を控えると体に蓄積された中性脂肪が使われるようになり痩せるというものだ。この話題で注意すべき点は脳の栄養であるブドウ糖の量が減り、それを何らかの形で賄う必要があるということだ。脂肪酸にはいくらカロリーが蓄えられているとはいえ、脳関門を通過出来ない為、脂肪酸を脳のエネルギー源として使う事が出来ない...

 

脂肪動員

中性脂肪を構成するグリセロールはどのように合成されるか?の記事でエネルギーの貯蔵の役割を持つ中性脂肪がどのように合成されるか?を見てきた。中性脂肪ことトリアシルグリセロールはグリセリン(グリセロール)と1〜3個の脂肪酸が付与した形になっていて、グリセロールと脂肪酸はどちらも糖から解糖系を経て合成されるので、中性脂肪は糖の余剰分を蓄積に回したという見方をすることができる。解毒物質供給機能としての糖エネルギー貯蔵の中性脂肪だけれども、生合成の次に気になることといえば、どの...

 

中性脂肪を構成するグリセロールはどのように合成されるか?

中性脂肪とは何か?の記事で、単純脂質の中性脂肪について見た。中性脂肪はグリセリン(グリセロール)に脂肪酸が1〜3個付与した形となっている。脂肪酸は必須脂肪酸とは何か?の記事で見た通り、摂取した糖質の余剰分が解糖系を経て生合成されることを見た。中性脂肪の主な役割はエネルギーの貯蔵であるため、脂肪酸が糖質の余剰分で生合成されているという内容はしっくりとくる。脂肪酸の生合成の次に気になる事といえば、NEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリッ...

 

中性脂肪とは何か?

必須脂肪酸とは何か?の記事までで、脂肪酸の種類と必須脂肪酸というものがあるという事まで記載した。必須脂肪酸とは人体内で合成出来ない多価不飽和脂肪酸のことで、植物由来の食用油から摂取する。次に必須脂肪酸の働きを見たいところだけれども、そろそろ脂肪という用語に触れていくことにする。一応学生の頃に栄養学らしき講義もあって、脂肪の事は栄養学では脂質という用語で話を進めるので、今後は脂質と表記する。必須脂肪酸という用語があるということで、脂質 = 高カロリーのものを貯蔵というイメー...

 

必須脂肪酸とは何か?

ゴマの価値を知る為には脂肪の理解が必要なのだろうの記事で、ゴマを理解する為に脂肪全般について理解する必要があるのだろうと記載して、脂肪酸から触れ始めた。脂肪酸を基に脂肪(脂質)を理解しようと思ったが、その前に必須脂肪酸とは何なのか?を触れておく必要があると感じ、調べてみることにした。栄養の話題で必須という表現に必須アミノ酸というものがある。必須アミノ酸は人体内で合成出来ない9種のアミノ酸のことを指すので、必須脂肪酸も人体内で合成できない脂肪酸を指すのだろう。...

 

ゴマの価値を知る為には脂肪の理解が必要なのだろう

ゴマが話題に挙がった。ゴマのイメージといえば、良質な脂肪酸と抗酸化作用があり、採油した食用油はなかなか酸化しないという事があり、健康食材として扱われていることをよく見聞きする。抗酸化作用というのは、今まで何度も話題に挙げてきたので、なんとなくイメージできるが、良質な脂肪酸というフレーズを思い返して、栄養としての脂肪について、良質の要因とは何なのか?脂肪は糖と比較して高カロリーであるが、どのように利用されるのか?といった事がすぐに返答出来ない事に気が付いた。ポリフェノー...

 

カフェインの作用機構について

カフェインの作用機構に触れる前にの記事で、カフェインの作用機構に触れる前準備として、アデノシンについて見てきた。アデノシンは脳内で消費されたATPの老廃物のようなもので、抑制性の神経に作用して睡眠を優位にする。このアデノシンは膜タンパクであるアデノシン受容体に結合する事で、抑制性の神経に作用する。この内容を踏まえた上で、カフェインの作用機構について見ていく。まずはカフェインの化学式のおさらい。Vaccinationist - 次のものを使用した投稿者自...

 

カフェインの作用機構に触れる前に

Vaccinationist - 次のものを使用した投稿者自身による著作物: PubChem, パブリック・ドメイン, リンクによるカフェインの構造を眺めてみたらの記事で、プリン体(プリン塩基)の一つにカフェインがあるという内容を記載した。カフェインがプリン体であることを意識すると、カフェインの効果で一般的に言われる覚醒作用が何なのか?が見えてくるらしいので、カフェインの効果を整理してみる。カフェインが覚醒に関与する前に、睡眠についてを整理しておく。睡眠とは何なの...

 

カフェインの構造を眺めてみたら

ヒトの進化における尿酸の役割の記事まででプリン体について見てきた。プリン体(プリン塩基)について眺めていたら、Vaccinationist - 次のものを使用した投稿者自身による著作物: PubChem, パブリック・ドメイン, リンクによるコーヒーやお茶に含まれているものとして有名なカフェインがあった。カフェインをよくよくみると、巷でよく見聞きするプリン体とは何か?の記事でみたselfmade by cacycle (en:User:Cacycl...

 

ヒトの進化における尿酸の役割

プリン体の摂り過ぎは注意の理由は何だ?の記事で巷で言われているプリン体の過剰摂取は尿酸の過剰蓄積に繋がり、関節などで結晶化すると激痛になり、この現象を痛風と呼ぶという内容を記載した。このように記載すると尿酸を悪だと見做し、できるだけ排出した方が良いと思いたくなるが、そう思うのはもったいないという考え方もある。今回は尿酸と進化について見ていくことにする。以前、未熟な鶏糞内に含まれるであろう抗酸化作用の記事で、尿酸には抗酸化作用があるという内容を記載した。尿酸の抗酸化...

 

プリン体の摂り過ぎは注意の理由は何だ?

巷でよく見聞きするプリン体とは何か?の記事の続きで、プリン体について見ていく。プリン体についてよく聞く内容が、プリン体の摂り過ぎが痛風の原因になるということ。短絡的にプリン体 = 痛風の原因の増加と捉えると見えるものが小さくなるので、プリン体の代謝を見ていくことにする。プリンを骨格にもつ物質はいくつかあり、日常生活で頻繁に関わりそうな、パブリック・ドメイン, Linkイノシン酸  Wikipediaイノシン酸について見ていく。イノシン酸は見ての通り...

 

巷でよく見聞きするプリン体とは何か?

腎臓での重炭酸イオンの産生までの記事で、アミノ酸のグリシンからクレアチンを経て無酸素性運動について触れた。話は生体内でのグリシンの役割の記事まで戻って、生体内のでグリシンの役割の最後の項目であるプリン体について触れる事にしよう。プリン体という言葉を聞くと、※写真はビールの香りと植物のタネからビールを飲むとプリン体が溜まり、痛風の原因に繋がるといった話題をよく見聞きする。ビールから何故痛風に繋がるのか?といった疑問は当然あるが、その前にそもそもプリン体とは何か?...

 

腎臓での重炭酸イオンの産生

無酸素性運動の疲労と持続についての続きまでの記事で、無酸素性運動の乳酸エネルギー供給機構における筋細胞内のpHの低下に対して、細胞外への乳酸の排出と、血液のpHの緩衝能について見てきた。血液のpHの緩衝能は腎臓で生成される重炭酸イオンによるものだと記載した。今回は腎臓での重炭酸イオンの産生について気になったので調べてみることにした。早速検索をしてみたところ林松彦 体液調節の病態と治療 4.腎臓における酸・塩基平衡調節とその障害 - 日本内科学会雑誌 第86巻 第9号・平成9年9月...

 

無酸素性運動の疲労と持続についての続き

無酸素性運動の疲労と持続についての記事で無酸素性運動で骨格筋の筋細胞に乳酸が溜まり、細胞内のpHが低くなったら筋肉の収縮(運動)が停止する。停止しないような緩衝性として、筋細胞から乳酸を排出するタンパクがあるという内容を記載した。ここで一つ疑問が生じることも記載した。筋細胞から乳酸を排出する先が血液だとして、血液のpHが下がるのも運動を停止する要件となるはずで、この辺りで緩衝性はあるのだろうか?この疑問を解消すべく改めて検索を行ったら、筑波大学の陸上研究室が運営する陸上競...

 

無酸素性運動の疲労と持続について

無酸素性運動の非乳酸性エネルギー供給機構で用いるクレアチンの記事で無酸素性運動のエネルギー供給機構のうち、クレアチンリン酸の方を見た。今回は余談として、筋肉疲労について見ていくことにする。よく、運動時に乳酸が溜まる = 疲労という表現をよく見かける。この表現を最初に見た時、筋組織が乳酸を感知して、体に負のフィードバックをかけて制御すると思っていたが、実際はそうではなさそうだ。前々回に話題に挙げた田畑泉 1日4分 世界標準の科学的トレーニング - ブルーバックスの本の中程度...

 

無酸素性運動の非乳酸性エネルギー供給機構で用いるクレアチン

無酸素性運動のエネルギー供給機構についての記事で無酸素性運動のエネルギー供給機構を見た。生物学に何年も触れてきたが、無酸素性運動といえば乳酸性エネルギー供給機構しか見たことがなかった。今回は非乳酸性エネルギー供給機構で重要なEdgar181 - English Wikipedia, パブリック・ドメイン, リンクによるクレアチンについて触れてみる。クレアチンの生合成はBenjah-bmm27 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ド...

 

無酸素性運動のエネルギー供給機構について

生体内でのグリシンの役割の記事でアミノ酸のグリシンの生体内で働きについてを見た。働きのうちのクレアチンについては無酸素運動についての理解が必要になるので、今回は無酸素運動時のエネルギーについてを見てみる。運動には長距離走のような長い時間体を使う有酸素運動と※後述で記載する本には有酸素性運動と表記すべきという意見が記載されていた短距離走のような短い時間で一気に力を出し切る無酸素運動がある。※後述で記載する本には無酸素性運動と表記すべきという意見が...

 

生体内でのグリシンの役割

Benjah-bmm27 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる睡眠に作用するサプリメントの記事で、睡眠に誘導するサプリメントとしてのグリシンを見た。グリシンは抑制性の神経伝達物質として働きつつ、サプリメントとして摂取した場合、速やかに脳に運搬されて作用する?(自信はない)。血液脳関門 - Wikipediaであれば、睡眠に問題がある方がグリシンを摂取すれば良いのではないか?と話が繋がっていくが、その前に知っておきたい事がある。それはグリシ...


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