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アーカイブ : 2015年10月

 

ススキで堆肥

ススキの強さと窒素固定の最後にススキがやたらと生育が良かったのは昔から認識されていたらしくと記載した。それが分かるエピソードでも書こうと思う。前に奈良のとあるところで栽培をしていた人から、農薬がまだ使用される前の栽培の話を聞いた。その人が子供の頃の話で、親の作業の手伝いの内容だったんだけど、栽培している畑の近くに、ススキを育てている箇所を確保して、子供たちは学校から戻ってきたら、ススキを刈り倒して、それを畑の畝と畝の間の通路に敷いていくということをずっ

 

肥料の残留成分の影響と対処について@京都農販

京都農販さんの定期勉強会で肥料の残留成分の影響の話をしました。肥料を与えるにあたって、残留成分が残ることを意識することがどれ程の経費削減につながるか?秀品率の向上につながるか?そんな話をしました。肥料の残留成分、それは慣行だけでなく有機でも大事な話で、大事なはずなのに意識されることが少ない。関連記事農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせる

 

SOY InquiryのレスポンシブとHTML5対応

このサイトでも利用しているSOY Inquiryというお問い合わせフォームアプリにレスポンシブデザインを追加してみました。とりあえず、レスポンシブデザインというのを簡単に説明しておくと、PCで表示するとこんな感じで、同じHTMLで記述しているにも関わらず、スマートフォン等の端末で表示すると、なぜかスマホで見やすい表示になっているというWebデザインの手法のこと。スマホ対応しているということで、レスポンシブデザインの他、required属性とpatt

 

肥後菊は細くしなやかで美しい

近所の植物園で菊花展があったので行ってきた。菊というものは奥が深いもので、自分の解釈が間違えていなければ、江戸時代に庶民の間で流行った園芸ブームの一つで、その中でも活発だったのが、江戸、伊勢と肥後だと認識している。で、菊というのは上に挙げた江戸、伊勢と肥後の品種があって…なんて前置きはここまでにしておくか!肥後菊が咲き始めていた。肥後六花 - Wikipedia原種に近い菊と比べて花

 

枝はより光を得られる方向へ伸びるはず

早朝、とある森の切り開かれたところを歩く。両側には森があり、写真に写っている正面のみ木が抜かれた状態になっている。にも関わらず、上を見上げると木の枝と葉で覆われている。道沿いにある木が真ん中に向かって曲がって伸長しているんだよね。これは人為的にしたか?と言えば、おそらくそうでなくて、道沿いにある木にとって、森側(写真右)よりも、道側(写真左)に伸長した方が光合成にとって有利なんだよね。現に

 

イネもできるぞ!窒素固定を

ススキの強さと窒素固定前回のススキは窒素固定を行うという話記事をよくよく見てみると、朝倉書店の土壌微生物生態学の68ページから引用イネやサツマイモも窒素固定を行うことになっている。何だって!イネは肥料を多く必要としない。何故なら川の水にたくさんのミネラルが含まれており、その養分で生育は十分とされてきたけど、水の中にタンパクを合成する成分はそう多く入っているものなのかねって思ってたけど、実際のところは、イネ

 

ススキの強さと窒素固定

ススキは強い!セイタカアワダチソウの攻撃に対してもおそらく鈍感で、群生するから勢力を拡大できるということを記載した。秋のアワダチソウとススキ間の攻防それ以外にもススキには素晴らしい特徴がある。それは、これね。朝倉書店の土壌微生物生態学という本の68ページにある表で、エンドファイト窒素固定細菌との共生が確認された植物一覧で、この表にススキの名前がある。エンドファイト窒素固定細菌というのは、エンドが内という意味で、

 

赤い葉は上にいる鳥への意思表示にみえる

ニンジン畝の一画真ん中あたりの葉の先端が脱色していたり、赤くなっていたりする。ニンジンって欠乏症の判断が難しく、何とも断定しにくいけど、おそらくリン酸欠乏かマグネシウム欠乏はたまたホウ素あたりの微量要素が欠乏しているのか?※マグネシウム欠乏は下位葉が黄色になるもしくは低温障害を受けている時もこうなるっていうけど、さすがに10月下旬でそれはないでしょ。でだ、この鮮やかな色、上から見ても目立って、何か上にいる

 

森の木の皮がめくれてた

とある森の一画で、ペリペリと樹皮がめくれている木を見かけた。そういえば以前、こんな感じの樹皮をシカがかじってるという話を聞き、この森にはシカがいないから、めくれた樹皮はそのまま残るんだ。なんてことをふと思った。これを見るまでは、シカが無理やり樹皮をかじるとるものかと思っていたけど、そうではないということが分かった。樹皮がめくれることが生理現象であるならば、めくれかかった樹皮がそのまま残ることに何か問題はないのだろ

 

秋に見る桜

秋晴れ、10月下旬でこの木はすでに葉が落ちている。まだ気温も高く、光を遮断するものもなくてもったいないなと思う。何て思っていると…おや?十月桜だった。ジュウガツサクラ - Wikipediaこの桜は4月と10月の二回咲きなんだって。開花って、エネルギーをたくさん使うじゃない!今の時点で葉を落として、しかも落としつつ花を咲かせる。で、そのまま4月まで葉を付けないで、10

 

青空に紅の葉が映える

今年も紅葉の季節がやってきた。青空をバックに紅葉の枝を撮影してみると、紅と黄色って結構目立つんだなって感じた。秋は晴天が多いから、紅葉の木は青空で一番生える色は何かと試行錯誤の上、この色の木が生き残ったのだろうか。だとすると、背景青に対して、紅にすることで優位な点というのはあるのだろうか?森の獣たちはきっとこういう視点で常に見ているはずだから、獣を上に向かせることできっと何か優位なことがあるはずだ。根元ではなく空を注視させる

 

誰にも気にされず残り続ける実

収穫の秋至る所でイネが収穫されている中、とある芝生では、誰にも収穫されず、鳥にも食われずで穂に実が付きっぱなしになっている。イネだって、せっかく実をつけたのなら、それを地に落とし、来年発芽してほしいだろうに、なまじっか、コメというものは体積が大きく目立つものだから、収穫されたり鳥に食われたりと大変である。しかも、稲穂を見ながら、太古の人たちに思いを馳せる成長の自由さもない。穂の毛が短く

 

植物は自身の根元に菌を呼ぶ

前回のクローバの根の周りで何か起こってると前々回のこれからクローバの季節がはじまるの続きクローバの根の周りには菌糸がたくさんあって、イネ科の草の根の周りには全然なかった。この話の前提になる知識として、根圏微生物フロラというものがあり、単刀直入に言うと、植物の根の周りには土壌微生物が多いらしい。つまりは、土壌の至る所に根を張り巡られた状態を作ってしまえば、土壌には微生物がたくさんいることになり、いずれは土壌の要素へと変化していくことに

 

これからクローバの季節がはじまる

とある箇所の芝生10月も中旬となり、そろそろ秋から冬に向けて気温が下がり始めた。そんな中、シロクローバが青々としはじめた。これからクローバの季節。周囲の枯れた草をなじませるために今の時期から活躍するのかな?クローバの根の周りで何か起こってるなんて思えてくる。

 

クローバの根の周りで何か起こってる

緑肥のヘアリーベッチの底力で緑肥のヘアリーベッチを栽培中のレタスの近くで育てたら、レタスの生育が抑えられちゃったよ。という内容を記載した。クローバにも同じような抑制効果があるらしく、マメ科の緑肥は混植では使えないなということになりつつある。※クローバもマメ科それは一旦置いといて、まだ土と化していない木質資材のところにいたクローバが面白いことになっていたことがあったので、今回はその話をしたいと思う。未熟な木質資材のところで繁茂していたシロクローバ。

 

緑肥のヘアリーベッチの底力

もうずいぶんと前の話になるが、栽培の勉強をしている時に、栽培の師※にあたる人が倉庫にあったベッチのタネを蒔いてみるかと、肥料と一緒にばら撒いた。※プロフィールのSlideShareにある資料に記載されていますベッチというのは、マメ科の緑肥と窒素固定マメ科の緑肥で、春になったらよく見られるカラスノエンドウを大きくしたものだとイメージの緑肥この緑肥が育っている時、不思議な現象に遭遇したんだ。それは、これから春になるというのに、ベッチ以外の草が全然生えて

 

秋のアワダチソウとススキ間の攻防

秋の風物詩と言えば、セイタカアワダチソウとススキの攻防だろう。セイタカアワダチソウはアメリカからの外来種なので、風物詩と言えど、江戸時代あたりでは見られらなかったのだろうなとふと思った。そんなことはおいといて、セイタカアワダチソウは見ての通り、日本ではとても強いが、いつの間にか、日本の秋の七草であるススキがアワダチソウの群生に風穴を開けるがごとくで、アワダチソウを駆逐していく。そもそもなぜアワダチソウが強いのか?と言えば、アワダ

 

殺作用があるといわれるマリーゴールド

マメ科緑肥の話は置いといて、緑肥として注目されているものでマリーゴールドがある。マリーゴールド - Wikipediaマリーゴールド?牧草ではないよね?という感じにはなるけど、マリーゴールドは草が育つことで土を肥やすという理由ではなく、マリーゴールドを植えることによって周辺の病害虫が減るという効果に目を付けて採用する方が多いらしい。そうだよね。マリーゴールドは草丈30cmぐらいと有機物をたくさん鋤き込めるというわけで

 

マメ科の緑肥と窒素固定

緑肥を使いこなす前にでイネ科のソルゴーを栽培した後の土壌は格段に良くなっているという内容を記載した。だったら、常にソルゴーを育てていればいいんじゃね?という話になる。ソルゴーは夏の緑肥なので、冬はソルゴーみたいな特徴のエンバクを採用すれば良いし、イネ科以外の緑肥はなんであるの?なんてことは一度は思ったことがあるはず。現に、緑肥を利用する場合に何を選べばよいのかわからないという話をよく聞く。マメ科の緑肥をよく目にする。緑肥は牧草なのでクローバあたりもよく播かれ

 

緑肥を使いこなす前に

緑肥を使いこなすの最後で、有機物投入以外の価値をみていこうと記載したが、その前に見ておきたいものがあるので、それを優先して投稿することにする。その大事な話というのが、単子葉と双子葉の根の違いで、そもそも論の単子葉というのが、最初に出てくる葉(子葉)の枚数が一枚で、双子葉というのが、最初に出てくる葉(子葉)の枚数が2枚のもの。単子葉の作物といえば、イネやムギ、ネギあたりで、双子葉の作物はそれら以外の大子葉の枚数以外でも異なる点が非常に多い

 

緑肥を使いこなす

イネ科の草や、ネギやタマネギのようなユリ科の植物が育っていた場所で、草を抜いてみると土が柔らかくなっている。草抜きをしていると、土の塊の箇所を太い根が貫通していて、この土の塊を強く握ってみると、簡単にボロボロと崩れ落ちる。崩れる時になぜか湿っ気を感じられ、これが俗に言う団粒構造になるのだろうな。俗に言う良い土とは?根の強い植物をしっかりと育てれば、堆肥を突っ込んだ土作りをしなくても土が良くなるならば、それにあやかりた

 

栽培していないところには緑肥を

コスモスの時期である。なぜか畑地や水田であったところで、コスモスが咲き乱れているということが時々ある。コスモスは食用じゃないのに、畑地で咲き乱れているんだよね。花農家に転身したの?と言えばそうではないし…コスモスが一通り咲いたら、刈り倒し鋤き込んでまた栽培を開始する。ちなみに刈り倒し鋤き込むというのが、こんな感じで育った植物を刈り倒し、(この写真は草を刈り倒して、乾燥してから耕起している)

 

下鴨神社にある遅咲きの萩

下鴨神社の横にある萩のところ。大体咲き終わったと思ったけど、見事に咲き乱れている一株があった。あぁ、この萩は枝の先ら辺だけでなく、枝の中あたりまで花が咲いているのね。と思ったところで、おや?写真真ん中あたりにある枝の花の咲き方だけど、中央の枝に着目して、写真上の方の枝が陰っている箇所から茎に向かって、全く花を咲かせていない。上の枝に覆われているところでは、花が咲いていないということになる。

 

ひび割れの中からこんにちは

元水田の土を掘り返して放置されているところ。ひび割れが発生していて、栽培するには有機物が足りてないなと思っていたところ、ひび割れしてるところで発芽しちゃってるよ。ひび割れしちゃう様なところだ。土表面で発生するよりもひび割れの中だったら常に湿ってるだろうから、不利な様に見えて、実はここはユートピアかもしれない。地温は当然低いだろうけど、ひび割れするような土壌だ。光の競争相手はさほど強くないだろう。一歩引いて勝つ

 

その白さは意図した模様ですか?

ササだろうか?このササの白い点は模様なのだろうか?それとも何かに感染したのだろうか?模様であれば、何故こんなにも白い箇所を残してしまったのか?感染の場合は、ここまでやられているのにえらく強いなとそういや、とある花はウィルスに感染して花弁の色が局所的に白くなったものがあり、それを人が人為的に残すことによって脱色が模様になったものがあるが、この植物も人為的に残ったものなのだろうか?そうだとすれば、生産性が低い

 

下鴨神社奥で栽培されている藤袴

秋の七草を求めて下鴨神社にやってきました。京阪出町柳駅を降りて、川を渡り北に向かい約5分ぐらい下鴨神社前の糺の森に到着しました。糺の森に入り、参道を直進する。しばらく歩くと鳥居が見えてきました。あと少しです。神社に到着し、更に奥に進むと、ありました!藤袴(フジバカマ)がありました!数年前から絶滅の危機に直面しているフジバカマを保存しようと、京都の至る所でフジバカ

 

背丈が整っていることのすごさと違和感

稲穂を見ながら、太古の人たちに思いを馳せる先日、脱粒性のことを書いたけど、もう一点、すごいなと感じることがある。それは…というまえに収穫前の水田を眺めると、どれも草丈が一緒だなと感心する。肥料という栄養成分をどの株でも大体同じにしたとしてもだ。ここまで背丈が揃うという不自然さはぬぐえない。これを人に例えてみよう。生まれた直後に施設に入れたとして、食事の時間を一律一緒にして、運動も規則正しく行った

 

様々な場面で利用するキレート

/** Geminiが自動生成した概要 **/
キレート作用とは、EDTAのような物質が金属イオンを挟み込むように結合する現象である。実験では、ミネラルの影響を受けやすい酵素反応において、EDTAを添加することでミネラルを捕捉し、影響を抑制する目的で利用される。同様に、植物も根からキレート物質を分泌し、ミネラルを吸収しやすくしている。フィチン酸も強いキレート作用を持つが、栄養吸収の阻害となるため、フィターゼ酵素によってキレート部分を分解することでリン酸の利用を可能にしている。

 

有機態リン酸であるフィチン酸のリン酸を切り取りたい

鶏糞の中にある有用だけど厄介な有機態リン酸家畜糞の中に含まれている貯蔵用のリン酸であるフィチン酸。強いキレート作用を持ちいろいろと厄介だぞ。キレートというのはおいおい説明するとして、リン酸はたくさんあるけど、分解しなければリン酸を摂取することはできないし、そもそも分解自体が難しいし、フィチン酸の各リン酸が手の様になって、大事なミネラル分をがっちりと掴んでしまう(キレート作用)し、フィチン酸 + ミネラルを摂取してもそのまま排泄されちゃうし...と言うことで、世の畜

 

速効性の窒素分として尿素を選択する意義

尿素は硫安の様な速さで効くか?で、速効性肥料の代表格である硫安と硫安の代わりに使われ始めた尿素ということを記載した。尿素は硫安の代わりということだが、硫安には大きな問題があったから、その問題解決として尿素を推奨し始めた。その問題とは一旦置いといて、硫安と尿素の肥効が効くまでの反応の見てみると、硫安が、(NH4)2SO4 → 2NH4+ + SO42-でNH4+が窒素の肥効だとすると、SO42-(硫酸根)が土に残り、SO42- + Ca2+ &rarr

 

尿素は硫安の様な速さで効くか?

速効性肥料の代表格である硫安と、硫安の代わりに使われ始めた尿素、尿素は硫安の様な速さで肥効はあるの?という話題になった。とりあえず化学式を書いて考えてみよう。硫安はBy Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link速さの代償(NH4)2SO4で硫酸塩である。一方尿素は、肥料成分としての窒素(N)(NH2)2COで有機化合物である。硫安は水溶性で水で溶かすと即効でイオン化するので、溶か

 

さくらのレンタルサーバでSOY Shopをバージョンアップしたら画面が真っ白になった時の対処

さくらのレンタルサーバで運営しているSOY Shopですが、SOY Shopのバージョンが古いからとSOY Shopのバージョンを最新版にすると、画面が真っ白になる。さくらサーバの設定でエラーメッセージが表示されないので、何をして良いか分かりませんが、さくらサーバにインストールされているPHPのバージョンがサポート終了されているものの場合に、上のキャプチャのような画面真っ白の状態になります。対応方法としては、さくらのコントロールパネルにログインし、サイ

 

植物の抵抗性について@京都農販

京都農販さんの定期勉強会で植物の抵抗性の話をしました。抵抗性を知るにあたって、活性酸素の発生と還元は必須だし、それよりも前に鉄獲得戦略をおさえなければならないと、病気に強い作物を育てるためには、知るべきことが多すぎるし、実現するのも難しい。


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