P6154166


P6154159


先日、サンホープさんのスプリンクラーの設置に立ち会うことになった。

ここのスプリンクラーは昨日の施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせるで農薬防除の回数を大きく減らす要因となったもので、秀品率に確実に貢献することができる。


秀品率に貢献する要因の一つとして、イスラエルという水の少ない国で如何に散水を効率的に行うか?が徹底的に研究されており、


P6154152


少量の水を噴霧状にしてから周囲の湿度を上げるように散水する。

噴霧状にすることにより、暑い時間帯に温度を下げつつ、湿度を上げるということができる。


実際の散水の様子は下記の動画でご覧ください。




植物の光合成は


photosyn_speed_graph


気温によって光合成速度は上がるけど、30℃付近で頭打ちになり、30℃より上では速度が下がる。

※二酸化炭素が十分に存在している場合


更に植物の生理機能の一つとして、周辺の湿度によって気孔の開閉(蒸散速度)の調整を行っているということ。

高温・低湿気の状態では、葉から水分が多く取られてしまうため、葉からの蒸散量を減らすための調整が行われている。


上記の内容を拡大解釈すると、


plant_water_proof

カルシウム過剰によるカルシウム欠乏


気孔からの蒸散は葉の光合成時に行われるので、周辺の湿度は光合成速度に影響を与える。

※高温で低湿気の場合は光合成速度が落ちる


蒸散に影響を与えるということは、根からの吸水と吸水時の養分吸収にも影響を与える。


夏の高温時(30℃超え)で低湿度になった場合は、


P6154152


噴霧状の散水で気温を下げつつ、湿度を高めることは非常に有効な手の一つとなる。




スプリンクラーの設置でもう一つ大事なことは、設置のし易さで、畑が広くなればなる程、組立 → 散水 → 解体 → 移動 → 組立 → 散水といった移動性が高くなければならないけれど、それもよく考えられていて、


P6154143


これが一反分のスプリンクラーで


P6154159


P6154160


P6154146


P6154147


各々のパーツがモジュール化していて、ネジを回すように組み立てることが可能。


この分解のしやすさはどんなところにでもスプリンクラーを簡単に設置できるだけでなく、


P6154148


先端の散水の箇所といった超重要な部分の取り替えも簡単に行うことができる。


例えば、最近うまく噴霧状に散水されないと感じたら、スプリンクラー全体を洗うのではなく、先端のみを取り替えるということでこと済むわけで、設置したもののパフォーマンスを下げないということも秀品率の向上につながる。


詳しく知りたい方は京都農販のスプリンクラー特集のページをご覧ください。

スプリンクラー特設ページ - 株式会社京都農販


関連記事

乾燥ストレスから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

ハンガースプレーセット