ブログ内検索:とにかく速いブログサイトを目指す 米ぬか嫌気ボカシ中のリン酸の挙動を考えてみる2023-12-01植物栄養 堆肥・肥料 化学全般 大豆粕にコリンは含まれているか?までの記事で有機質肥料の大豆粕(脱脂大豆)には発根に良い影響を与えるホスホコリンが豊富に含まれている可能性があるという内容を記載した。ホスホコリンの化学式を改めて眺めてみると、Edgar181 - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるコリンにリン酸が付与されている。ホスホコリンの化学式を見て、もしかしたら、米ぬか嫌気ボカシの製造で、Yikrazuul - 投稿者自身による著作物,... 大豆粕にコリンは含まれているか?2023-11-30堆肥・肥料 化学全般 ビタミン・ミネラル・味 コリンは発根に対して有効か?の記事で肥料としてのコリンの施肥について触れた。次に気になるのはコリンを多く含む有機質肥料はあるか?になるだろう。それなりに食品加工の残渣があって、コリンの含有量の多い食品といえば、大豆が思い浮かぶ。有機質肥料の大豆粕は大豆から大豆油を採油したものの残渣になる。大豆油にコリンが含まれていなければ、大豆粕にコリンが大量に残っていることになるわけで、大豆粕までの各段階のコリンの量を調べてみることにする。はじめ... コリンは発根に対して有効か?2023-11-29植物栄養 堆肥・肥料 化学全般 ビタミン・ミネラル・味 猛暑日が増加する中で大事になるのは米ぬかの施肥技術の確立になるだろうまでの記事でビタミンB3ことナイアシンを植物に与えた時の挙動の話題を記載してきた。次に気になるのが、他のビタミンでも作物にとって良い効果をもたらす栄養があるかもしれないということで調べてみることにした。上記のテーマで真先に頭に浮かんだのが、コリン配合肥料で、SVGファイル化: OmenBreeze - 次の画像を基にした投稿者自身による著作物: Choline-skeletal.png by B... 猛暑日が増加する中で大事になるのは米ぬかの施肥技術の確立になるだろう2023-11-28植物栄養 堆肥・肥料 ビタミン・ミネラル・味 植物はニコチン酸をどのように合成するのだろう?の記事で植物にビタミンB3を与えると乾燥耐性を得られるという話から、どの有機質肥料にビタミンB3が多く含まれているのか?を調べてみた。いくつか挙げてきた中で一番有力なのが、おそらく米ぬかで、この米ぬかに対して、酵母による発酵が関与すると更に増える可能性がありそうだということがわかった。であれば、ここで真先に頭に浮かぶのが、年々増加するであろう猛暑日に対して、米ぬかを匠に扱える栽培方法を確立する必要があり、誰もが米ぬかを使用... 電気機関車EF15とキシュウミカン2023-11-27市場 大阪府摂津市の鳥飼という地域に新幹線の車庫とコンテナが置いてある場所があって、その隣に新幹線公園という所があるので行ってきた。この公園には0系新幹線と電気機関車のEF15型があって、第二と第四日曜に車内に入る事ができる。新幹線公園/摂津市今回の記事で何故新幹線公園と電気機関車の方だけ写真を掲載したかというと、この電気機関車は現役時代に紀勢線で紀州ミカンの輸送等で活躍をしていたからだ。この機関車を見た時にふと六本樹の丘から田道間守の冒険を想像... 植物はニコチン酸をどのように合成するのだろう?2023-11-26化学全般 ビタミン・ミネラル・味 ナイアシンは食品残渣系の有機質肥料に豊富に含まれているの記事までで、植物とナイアシンについて見てきた。シロイヌナズナがナイアシンことニコチン酸を吸収すると、エネルギーの運搬に関与するNADH等の電子伝達体の合成の反応数を節約できる。この作用により、植物は乾燥耐性を得られるという内容であった。次に気になるのが、ニコチン酸を吸収すると生合成に関してどれ程のステップ数を節約できるのか?を見ていきたい。Smokefoot - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメ... ナイアシンは食品残渣系の有機質肥料に豊富に含まれている2023-11-25植物栄養 堆肥・肥料 ビタミン・ミネラル・味 植物は見えない程の干ばつでリン酸を大量に使用しているかもしれないまでの記事でビタミンB3ことナイアシンが肥料として重要になるかもしれないという話題を記載した。今回はナイアシンが豊富に含まれている有機質肥料について考えてみる。※今までの記事ではシロイヌナズナにナイアシンを与えた時の話題だったが、他の作物でもナイアシンの肥効があるものとして話を進める。ナイアシンが豊富に含まれている有機質肥料を思い浮かべると、真先に頭に浮かぶのが、米ぬかになる。米ぬかに含まれるミネ... 植物は見えない程の干ばつでリン酸を大量に使用しているかもしれない2023-11-24土壌環境 植物栄養 核酸の肥効について考えてみたの記事で、シロイヌナズナにビタミンB3ことナイアシンを与えたら、乾燥耐性を得たという研究報告に触れた。この研究報告にたどり着くまでにもう一つ興味深い研究報告を見たので、今回はそれについて触れておく。植物の新たな干ばつストレス応答機構を発見―「見えない干ばつ」を克服し、作物の大幅増収への道を切り拓く― | 国立研究開発法人 国際農林水産業研究センター | JIRCASにでダイズとシロイヌナズナにおいて、葉がしおれない程度の初期の干ばつ(見えな... 核酸の肥効について考えてみた2023-11-23堆肥・肥料 化学全般 ビタミン・ミネラル・味 イノシン酸が発根を促進するならばまでの記事で植物が核酸のイノシン酸を吸収することで発根促進する理由を考えている。この手の内容は以前も考えていたが、改めて考えてみたい。パブリック・ドメイン, Link植物の体内ではイノシン酸からNEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるアデノシン三リン酸ことATPが合成される。このATPはエネルギーの貯蔵・運搬に用いられたり、DNAやRNAを構成する主成分となっている。 ... 米の食味検査の結果が過去最高になったという連絡があった2023-11-22稲作 ビタミン・ミネラル・味 高槻 新米を頂いた。新米を頂いた経緯は私の指導で今年の米の食味検査で結果が過去最高になったとのことで受け取って欲しいという連絡があった。上記では栽培指導をしたことになっているが実際のところは栽培の指導はしていなくて、高槻の原生協コミュニティルームでレンゲ米栽培の観測の報告会を行いましたの記事で記載している報告会に参加した方が事例を自発的に取り入れた事で食味が向上したようだ。上記の報告会は、自身の稲作の知見の整理の為に自発的に開催したもので、こうすれば食味が良くなるといった内容は一切... イノシン酸が発根を促進するならば2023-11-21堆肥・肥料 化学全般 植物は核酸系旨味成分を合成するか?の続きまでの記事で、核酸の合成を見てきた。核酸といえば、作物に核酸の一種であるイノシン酸(IMP)を施肥すると発根が促進するという話題がある。窒素肥料の複雑さの続き上記の話から少し脱線するが、米ぬかボカシを施肥すると発根が促進されたという話があるが、これはもしかして、ボカシ肥中にイノシン酸等が増加したことに因るものなのか?ということが頭に浮かんだので考えてみることにする。米ぬかボカシと核酸に関して、最初にぬか漬け中... 植物は核酸系旨味成分を合成するか?の続き2023-11-20植物栄養 堆肥・肥料 化学全般 植物は核酸系旨味成分を合成するか?の記事で植物は核酸系旨味成分であるイノシン酸やグアニル酸を合成できるのか?を考えていたら、全生物共通でATPを合成する経路にイノシン酸とグアニル酸があったので、植物でも核酸系旨味成分は合成しているという結論になった。次に生じる疑問として、植物の根が核酸系旨味成分を吸収した際、それらの成分を再利用するのか?があるけれども、この内容を考えている時に晴れの日の草むらのキノコたちの記事で核酸に含まれるプリンに似た成分の※図:「フェアリ... 植物は核酸系旨味成分を合成するか?2023-11-19化学全般 ビタミン・ミネラル・味 植物はアミノ酸態窒素を吸収した後、どのように利用するか?の記事で、植物がアミノ酸態窒素を吸収した時にどのように利用しているか?について触れ、アミノ酸態窒素はタンパクや核酸の合成に直接利用されるという内容を記載した。次に気になるのが、植物は核酸系の旨味成分を合成するか?になる。核酸系の旨味成分といえば、パブリック・ドメイン, Linkイノシン酸とCC 表示-継承 3.0, リンクグアニル酸がある。植物でこれらの核酸を合成しているのか?を調... 植物はアミノ酸態窒素を吸収した後、どのように利用するか?2023-11-18堆肥・肥料 化学全般 有機質肥料の施肥では種類と作物の相性に注意すべきの続きまでの記事で有機質肥料の肥効について見てきた。そろそろ見ていきたいものとして、植物がアミノ酸態窒素を吸収した時に、アミノ酸窒素がどのように利用されるのか?についてで、本来であれば光合成を経て合成されるアミノ酸からタンパクを組み立てる時に、根から吸収したアミノ酸がその分を補填するのか?を知りたい。この疑問は二瓶直登著 植物のアミノ酸吸収・代謝に関する研究 - 福島農総セ研報 2: 21-97 (2010)の69ページに記載されている... 有機質肥料の施肥では種類と作物の相性に注意すべきの続き2023-11-17土壌環境 堆肥・肥料 有機質肥料の施肥では種類と作物の相性に注意すべきの記事で有機質肥料に含まれるアミノ酸の構成によって、作物に与える肥効はどのようになるか?を2つの研究報告を基に考えてみた。2つの研究報告を読んでいて、絶対に触れておくべきだと感じたものがあるので、今回はその内容に触れておく。その内容というのが、ダイズと各窒素肥料の施肥との関係だ。二瓶直登著 植物のアミノ酸吸収・代謝に関する研究 - 福島農総セ研報 2: 21-97 (2010)の11ページにダイズと各窒素肥料の施肥の... 有機質肥料の施肥では種類と作物の相性に注意すべき2023-11-16堆肥・肥料 イワシのアミノ酸成分表を見てみるの記事で、イワシのアミノ酸について触れた。この内容を踏まえた上で、二瓶直登著 植物のアミノ酸吸収・代謝に関する研究 - 福島農総セ研報 2: 21-97 (2010)の内容を読み直してみることにした。上記の報告は各作物に対してアミノ酸を施した時の挙動になっていて、有機質肥料を施肥する時の参考になる内容が含まれている。早速だけれども、たくさんある内容のうち、19ページに記載されている内容をピックアップしてみる。/*****************... イワシのアミノ酸成分表を見てみる2023-11-15ビタミン・ミネラル・味 魚粉肥料を用いたネギ栽培で増強される旨味成分は何だろう?の記事で旨味成分は三大旨味であるグルタミン酸、グアニル酸とイノシン酸の他にアミノ酸のアスパラギン酸もあるという内容を記載した。これを踏まえた上で、今回は魚粉肥料でよく用いられるイワシのアミノ酸組成について見てみることにする。魚粉肥料についてを細かく見てみる2成分名値(mg/100g)イソロイシン910ロイシン1500リシン(リジン)1... 魚粉肥料を用いたネギ栽培で増強される旨味成分は何だろう?2023-11-14堆肥・肥料 ビタミン・ミネラル・味 魚粉肥料を施肥すると作物の食味が向上するのは何故だろう?の続き。前回の記事では魚粉肥料を施肥することにより、旨味の向上が見られる作物としてトマトと旨味成分について見てきた。今回はネギと魚粉肥料についてを見ていく。ネギ栽培で魚粉肥料を使用している方が、食味の向上が見られるのはもちろんのこと、魚らしい旨味が増すと言う方もいたりする。魚らしい旨味というのは、今までの記事からだとイノシン酸になるわけだけれども、ネギはイノシン酸を蓄積するのだろうか?とりあえず、... 魚粉肥料を施肥すると作物の食味が向上するのは何故だろう?2023-11-13堆肥・肥料 ビタミン・ミネラル・味 ヒトはタウリンを生合成できるのか?までの記事で、(脱線はしたが)魚粉肥料についてを見てきた。有機態窒素多めでリン酸も多く使い勝手の良い有機質肥料と思いきや、石灰(カルシウム)の量が不明確で地雷も多い有機質肥料であることがわかった。施設栽培で軽微な鉄欠乏の症状を見逃すな果菜の施設栽培で食味の向上として魚粉肥料を用いられることが多いが、細心の注意を払って施肥設計を行わないと、何処かで深刻な連作障害に陥ってしまう。今回は話はちょっと変わって、魚粉肥料を用いて栽培した野菜の味... ヒトはタウリンを生合成できるのか?2023-11-12化学全般 ビタミン・ミネラル・味 胆汁酸と炎症性腸疾患までの記事でタウリンについて見てきた。そろそろ最も重要な人体においてタウリンを合成することはできるか?について見ていきたい。とりあえず最初にWikipediaのタウリンのページを読んでみると、/***********************************/含硫アミノ酸であるシステインからシステインジオキシゲナーゼによりシステインスルフィン酸が合成される。このシステインスルフィン酸がシステインスルフィン酸デカルボキシラーゼ(スルフィノアラニン・デカ... 胆汁酸と炎症性腸疾患2023-11-11化学全般 ビタミン・ミネラル・味 胆汁酸のタウリンによる抱合の記事で胆汁酸について触れ始めた。胆汁酸について気になりだしたきっかけが、タウリンについて調べていた時にたまたま目に付いたNature ハイライト:乳脂肪は腸内細菌叢を変化させる | Nature | Nature Portfolioのページになる。ページのタイトルだけではわかりにくいが、上記の研究の概要に(マウスで)乳脂肪の摂取が腸内細菌叢に影響を与え、炎症性腸疾患に繋がると記載されていた。この時の発症の要因として、胆汁酸とタウリンの抱合を挙げていた。... 胆汁酸のタウリンによる抱合2023-11-10化学全般 土壌中でタウリンを資化する微生物は存在するか?までの記事でタウリンについて触れた。タウリンのことを更に調べていたら、宮﨑照雄等 タウリン欠乏による胆汁酸代謝の変化 - タウリンリサーチ (2019) Vol. 5にたどり着き、胆汁に含まれる胆汁酸にタウリンが関与していることを知った。胆汁という切り口から脂肪分はいつ摂取した方が良いかが判断できるそうだ胆汁酸という脂肪吸収に関与する物質のほとんどがタウリン、グリシンが抱合した抱合型であるらしい。※他に硫酸やグルクロン酸もあるそう... 硫酸リグニンは施設栽培の慢性的な鉄欠乏を解決できるか?2023-11-09土壌環境 堆肥・肥料 化学全般 土壌中でタウリンを資化する微生物は存在するか?までの記事でタウリンについてを調べていたのだけれども、その時に興味深い研究報告を見かけた。それは〔2023年8月24日リリース〕樹木の主要成分であるリグニンから植物の成長促進剤の開発に成功~鉄欠乏土壌を救う環境に優しい金属キレート剤~ | 2023年度 プレスリリース一覧 | プレスリリース | 広報・社会連携 | 大学案内 | 国立大学法人 東京農工大学だ。内容はバイオマスエネルギーの産業廃棄物である硫酸リグニンを水溶化処理したものを植... 土壌中でタウリンを資化する微生物は存在するか?2023-11-08土壌環境 化学全般 土壌中でタウリンを利用する微生物はいるのだろうか?という疑問が生じたので検索をしてみたが古い論文しかヒットせず。ChatGPTにタウリンを好む細菌はいるのか?と質問をしてみたら、タウリンを好む細菌は存在すると返答があった。例として、硫黄還元細菌を挙げ、主に水中の環境や土壌中に存在し、硫化水素の生成に関与していると言う。硫黄還元細菌とタウリンで検索をしてみたが、タウリンを利用する際の細かい反応についての記述は見つからず。再び、ChatGPTにタウリンの分解について質問してみ...次のページへ →