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カテゴリー : 自然現象

 

農業用の直管パイプは何からできている?3

農業用の直管パイプは何からできている?2までの記事で農業用の直管パイプは鋼製で亜鉛メッキが塗装されていることがわかった。今回は鋼を製造する時に用いる石炭について見ていくことにする。石炭については太古の植物たちのもつ熱量に触れているので、先に目を通しておくと良さそうだ。石炭は太古に生きた植物の死骸から形成されていて、泥炭→褐炭→瀝青炭→無煙炭の順で石炭化が進む。この内容を踏まえた上で話を進める。独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構[JOGME...

 

草たちが協力し合って成長しているのか?

いつも見ている田の様子なのだけれども、レンゲの播種に播きむらがあって、上の写真のように草が繁茂している箇所とそうでない箇所が明確になっている。この状態は後の栽培に悪い影響を与えると思いがちだけれども、後々に使える良い知見が得られるので、評価というものは難しいもの。写真中央右側をピックアップしてみると、レンゲが中心のイネ科の草を取り囲むように生えていて、興味深いことにレンゲに囲まれた箇所の草は青々としていて、おそらく同一種の草だろうけれど...

 

肥料用鉄鋼スラグは水稲のメタン発生を抑えられるか?

今回は水田のメタン発生を抑制する為の鉄剤を考えるの続き。松岡明芳 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる水田のメタン発生を抑制するために鉄鋼スラグが有効であるか?というお題に対して、本当に有効であるか?を判断するために鉄鋼スラグについて整理していくことにする。鉄鋼スラグ協会が発行している鉄鋼スラグとは?の資料によると一般的に肥料として用いられるスラグは製鉄スラグの電気炉系スラグの内の還元スラグになるらしい。スクラップ + 合成鉄...

 

ヒイラギは何故木偏に冬と書くのか?

木偏に冬と書いて柊の記事で木偏に冬と書いて柊(ヒイラギ)と読む植物について触れた。古事記の時代からヒイラギの独特な葉の形に霊力があると考えられていた木であって、以前は比比羅木という漢字が当てられていたそうだ。では、何故今は柊という漢字になっているのだろう?その理由を知るために成美堂出版から出版されている樹皮・葉でわかる樹木図鑑でヒイラギを開いてみることにした。樹皮・葉でわかる 樹木図鑑|成美堂出版すぐに目についたのが、ヒイラギの花期が11〜12月になっ...

 

水田からメタン発生を気にして乾田にすることは良い手なのだろうか?

先日のニュースで水田から発生するメタンについての話題があった。メタンといえば強力な温室効果ガスとして扱われていて、農業では水田と畜産(牛)が挙がっている。※水田でのメタンの発生については田の酸化還元電位に記載がある水田でのメタンの発生を抑えるには、中干しを行うか、腐植の蓄積が有効であるとされている。ここで興味深い話題があって、今までの知見を振り絞って腐植の蓄積を徹底的に行ってみたら、保水性が良くなりすぎて、田から水を抜いても土にヒビが生えなくなったどころか...

 

タンパクの酸化

家畜糞の熟成について考えるの続きまでの記事で鉄剤と活性酸素について触れてきた。整理する意味合いで活性酸素のことを調べていたのだけれども、そういえば活性酸素が細胞を傷つけるという表現をよく聞くが、具体的にどのような反応が生じているのか?を知らない事に気がついた。脂肪酸の酸化(過酸化脂質)はよく聞くが、これだけで細胞が傷つくのだろうか?動脈硬化の話題で見かけるLDLとは何だ?いや、過酸化脂質に関する反応も理解していない。これでは活性酸素の発生と堆肥の熟成についての理解が深まる...

 

哺乳類の大便の臭い成分は何か?

とある話題から哺乳類のうんこ(大便)の臭い成分は何と呼ばれているのか?という事が気になった。とある話題というのは後ほど何処かで話題に挙げると思う。とりあえず、排便直後の大便の写真を載せると、気持ち悪くなるかもしれないから、哺乳類の大便の写真は完熟牛糞にしておいた。で、本題だけれども、大便の臭い成分は重要な話題であったが、今まで一度も触れていない事を思い出し、まだまだ知らない事は多いなと世界の広さを実感する。哺乳類と大便と臭いで検索をしてみると、Dschanz ...

 

レンゲの葉が紫色の続き

レンゲの葉が紫色の記事でレンゲを育てている田の早朝の様子について触れた。レンゲを含め、緑肥を育てている田や畑では、当然ながら他の草も生えてくる。二番目の写真の場所から少し横を見てみると、他の草が霜に当たっている。この場所ではレンゲは下の方にいるため、レンゲの方で葉に霜が付いているものが見当たらない。この時期に一番上に展開した葉が強烈な寒さのストレスを受けているのだなと痛感した。ただ、この何と呼ばれている草だか知らないが、葉に霜が付いているのに、あまり紫...

 

レンゲの葉が紫色

早朝(といっても8時頃だけれども)、いつも見ている田で霜が気になった。今年も観測していたレンゲ米栽培の田が無事に収穫を迎えたそうです2023所々でレンゲが生えているのだけれども、レンゲの葉は霜が出来やすいようだ。全体を俯瞰したわけではないけれども、紫色になった葉に霜がたくさん付いているように見える。霜によって葉表面が刺激され、紫色の要素であるアントシアニンの合成が活発化したか?アントシアニンが合成された葉は霜が出来やすいのか?アントシアニンの合成を考え...

 

渋柿の渋さはどうやって消える?

歩いていると、いろんなところで柿(カキ)の実がたくさん付いた木をよく見かける。カキノキを見ていた時にふと頭に浮かんだ事があるので、今回はその内容を整理していこう。カキといえば渋柿という用語がある。渋柿は食べると渋いカキを指し、この渋さの要因というのはカキに含まれるタンニンに因るものだ。ヒトがタンニンを摂取して渋いと感じるのは、タンニンがミネラルと反応してしまい、ミネラルの吸収を抑制してしまうためで、渋みを毒と捉えている。苦味や渋みのタンニンこんなカキの渋みだけ...

 

新葉でのアントシアニンの合成は予想よりも早かった

石垣の隙間に生えていたノゲシらしきロゼットが気になった。中心付近に新しく展開したであろう葉が緑色で目立っていた。新葉はまだアントシアニンを合成できないのだろうと思っていたのだろうけれども、三枚の葉の中でおそらく一番古い葉の縁が紅色になり始めていた。新しく展開した葉といえど、予想よりも早くアントシアニンによる被覆?が始まるのかと感心した。新葉と霜

 

新葉と霜

巻き髭と霜に引き続き、霜関連の写真をもう一つ。写真中央に写っているヨモギらしき葉だけれども、比較的新しい葉の縁に霜がたくさん。新しい葉でまだ葉が展開しきれていないので、葉のシワシワ具合が強く、霜がたくさん付いているように見える。そんな状態でも上の写真のように葉が紅色になっていないのは、新しい葉にはまだアントシアニンを合成する事ができないのかな?と思ってしまう。葉でアントシアニンを蓄積させる意味葉でのアントシアニンの合成は大変そうだから、新しい葉...

 

巻き髭と霜

早朝に草むらを歩いていたら、草の葉の縁に霜が出来てた。そんな中でカラスノエンドウらしき草を見かけ、この草も見事に葉の縁に霜が出来ていた。上の写真をよくよく見てみると、巻き髭にも霜が出来ていた。巻き髭と葉の付け根あたりは霜が多いのに、巻き髭の先端には霜が少ないのは、巻き髭は先端に近づく程、表面の水分が少なくなるからなのかなと思った。もしかしたら、先端の方にあったであろう霜が早い段階で溶け始めたからということも有り得るけれども、実際のところはどうなのだ...

 

常緑樹とカロテノイドの続き

常緑樹とカロテノイドの記事で常緑樹であるシラカシの落ち葉には黄色い色素が残っているという内容を記載した。これは葉にカロテノイドが残っている事を意味し、常緑樹の落葉においてカロテノイドの分解は必要条件ではないのかな?という疑問が生じた。それと同時に常緑樹の落葉はどのようなメカニズムなのか?という疑問も生じた。これに関して、興味深い内容を見かけたので紹介する。極相種として扱われている陰樹で常緑樹のクスノキだけれども、日当たりのよい場所では葉が1年後には半数にな...

 

常緑樹とカロテノイド

常緑広葉樹の落葉の記事で、春頃に常緑広葉樹であるシラカシの落葉について触れた。シラカシの落葉は黄色い色素が残っている事がわかるような状態であった。黄色い色素といえば、カロテノイドであり、落葉の際にカロテノイドが残ったままになっている。もしかして、落葉樹と常緑樹の違いというのは、秋頃の葉のカロテノイドの消費具合なのだろうか?落葉とアブシジン酸シラカシの葉はクチクラのような膜でコーティングされていて、光合成が抑えられている。それ故、カロテノイドの合成量が少ないか、もし...

 

落葉とアブシジン酸

橙色に色付いた木に緑色が結構残っているの記事で葉の脱色について触れた。葉の脱色に関して葉緑素は分解されて、葉緑素の中心にあるマグネシウムは養分転流するというのをどこかで見たことがあるが、カロテノイドはどうなるのだろう?それのヒントになるのが、Jü - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる植物ホルモンのアブシジン酸(ABA)だろう。アブシジン酸というのは休眠や成長抑制に関与する植物ホルモンになり、葉の脱色と直結する。このアブシジン...

 

橙色に色付いた木に緑色が結構残っている

橙色に色付いたクヌギの木の下での記事で見たクヌギらしき木の横にあった(おそらく)コナラの木を見てみた。全体的に橙色に色付いているように見える。近くに寄って葉の色を見ると、こんな感じでそこまで橙色ではないけれども、夕焼けの光を透過させると、冒頭の写真のように鮮やかに見えるのだろう。木に残っている葉を見ていたら、思ったよりも緑色が残っている葉がある。これらの葉は縁がオレンジで、緑が脱色した箇所は黄色になっている。そういえば、落ち葉の話題で離...

 

カンキツの回青は晩柑類に多いらしい

カンキツのカロテノイドの記事でカンキツの回青という現象に関する内容を読んで、こんな現象もあるのねと思ったので、今回は更に検索をしてみることにした。民間のサイトにはなるが、興味深い内容があったので紹介する。回青現象(かいせいげんしょう)について - 伊藤農園のみかんな図鑑のページにバレンシアオレンジや河内晩柑(美生柑)などの晩柑類によく現れる現象であると記載されていた。カンキツの晩生(比較的遅めに収穫する種)でよく現れるというが、それであれば、萩の武士とナツミカン...

 

橙色に色付いたクヌギの木の下で

平日の夕方になると、里山付近に行くようにしている。流石に獣と遭遇するのが怖いので、里山の中には入っていない。イノシシとやり合って怖い思いをしたことがあるので、獣に関しては注意している。イノシシ鍋を食すそんな思い出よりも冒頭の写真だけれども、なんか今年の里山の色付き方が例年よりも鮮やかに感じる。あくまで感じるだけで、毎年この景色を見ていたので、しっかりと記録をしておけば良かったと後悔もしている。そんな後悔をしていても仕方がないので、クヌギらしき木に近づいて、...

 

果実が熟すとな何か?

ミカンの甘味は核酸施肥で増強できるか?の続きまでの記事で、カンキツの養分転流についてを見ていた。養分転流について考えていた時に、カンキツを含む果実が熟すというのは一体何なのか?という根本的な疑問が頭に浮かんだ。果実が熟すという現象に対して、成熟と追熟という用語がある。ここらへんの用語は先日の記事で紹介した成熟と追熟 - 大阪教育大学 - Laboratory of Food Sciencesを見て思い出した。成熟というのは、果実が樹についている時(着生)に熟す課程を指し、...

 

塩化カリを施肥する上で金属の腐食を意識すべきか?

海水由来の塩化カリの記事で塩化カリについて触れた。塩化カリ(KCl)はすぐにカリ肥料でありながら、ガスが発生しにくく障害発生が起こりにくいという言われている。ただ、塩化カリを水に溶かした時に分離する塩素イオンの影響は常に意識しておいた方が良いのは間違いないので、今回はそのことに触れていく。前回の記事で塩化カリについて注意しておくべき点として、・ECの値が上がりやすい・塩素イオンは電気陰性度が高い・副産物としてマグネシウム等が含まれているかもしれないがあ...

 

稲作の地力窒素を考える

米の粒を大きくしたいという相談があったの続きまでの記事で、稲作と米の加工を行っている方から米の粒を大きくするにはどうすれば良いのか?について整理してきた。これに対して、実の形成時の養分転流を意識することが大切だと触れ、植物ホルモンの観点から養分転流が最大になるようにすることを考えた。養分転流を最大にする件に関する一点目は、初期生育時の発根を活発にする事で、栽培後期の養分転流を活発化する。二店目に必要になるのが、おそらく地力窒素なので、今回は地力窒素に触れていくことにする。...

 

山形県の三盆地の成り立ちを探る

山形県の地形を俯瞰する為の整理の記事で山形県を大きく6つに分けて考えることにした。この分類により山形県の地質 - 東北地質調査業協会の内容が読みやすくなったので、山形県の成り立ちを見ていくことにする。大陸から日本列島が分離して、現在の山形県の場所はしばらくの間は陸地だったが、しばらくして沈降して海になるのでそこから見ていく。すごく雑に話を進めるので、詳細が気になる方は先程の山形県の地質のリンク先のPDFを見てもらうことにして気にせず進める。1500万年...

 

山形県の地形を俯瞰する為の整理

山形盆地のさくらんぼ栽培までの記事で山形について調べている旨を記載した。土地勘がないので、詳細が記載されているPDFが読み進められない状態だったので、片っ端から読んでいたら、山形の土地勘が向上するような良い内容の論文に出会ったので紹介する。その論文というのは、長津一雄 山形県の地質と鯨類化石の概要 - 日本海セトロジ一研究(11) : 41-47 (2001)で山形に存在していたであろう海の跡で見つかった化石についての記載になっている。山形に存在したであろう海と記載して、...

 

山形盆地のさくらんぼ栽培

東北のグリーンタフ帯に引き続き、山形についてを調べる。調べる時は思い付いたものから片っ端に詳細を調べることが遠回りのように見えて近道ということが鉄則なので、山形の名産に触れてみる。山形の名産といえば、さくらんぼが真先に浮かぶ。後で参考にしたサイトのリンクを掲載するが、先出しとしてさくらんぼのシェアを挙げておくと、山形のさくらんぼの収穫量は全国の7割を占めているそうだ。シェアの大半が一部に地域に限定されている時は、大体は地形と気候に因ることが多いので、産地の...

 

ブンタン、オレンジとグレープフルーツ

カンキツでグレープフルーツという種類がある。グレープフルーツという存在感があるカンキツについての歴史が興味深かったので、今回はそれに触れておく。まずはグレープフルーツの発見に関して見ておくと、Wikipediaには/****************************************************/ブンタン(英名:pummelo、学名:Citrus grandis)とオレンジ(学名:Citrus sinensis)が自然に交配したものであり前者の特徴を多...

 

地中海性気候と温暖湿潤気候で育つカンキツたち

西回り経由で広がっていったカンキツたちの記事でオレンジに触れたけれども、オレンジの皮の厚さについて気になったので検索をしてみた。民間のサイト且つ引用元の記載がないページだったけれども、理にかなった理由が記載されていたページを見かけたので引用すると、/****************************************************/オレンジの皮が厚いのにはきちんと理由があり、オレンジが主に栽培されている地域は、ヨーロッパなどの乾燥した地域です。その為、皮を薄くし...

 

醤油発祥の地の湯浅町

橘本神社とヤマトタチバナで橘本神社を訪れた時、宮司さんとの話題で熊野古道で橘本神社より南方に醤油発祥の地があるということがあった。醤油発祥の地は橘本神社のある下津から南に向かって、有田を越えたところの湯浅町というところらしい。「最初の一滴」醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅|日本遺産ポータルサイトに拠ると、醤油の製造の前に、鎌倉時代に修行僧が中国から持ち帰った味噌の話題があり、味噌製造中に滲み出た汁を改良して作ったのが醤油だという記載がある。金山寺味噌 - Wikipe...

 

常世神とナミアゲハ

田道間守がいた時代に熊野古道の紀伊路は利用されていたか?の記事までで、ヤマトタチバナと熊野古道のことを調べていたら、常世神(とこよのかみ)という記述が目についた。常世神について、Wikipediaに記載があったので抜粋してみると、/***********************************************/この神を祀ると、富と長寿が授けられ、貧者は裕福になり、老人は若返ると説かれた。/**************************************...

 

イネの出穂と開花

いつも見ている田を管理している方から今年も無事にイネの出穂がありましたと連絡があった。カテゴリー : 稲作毎年の事だけれども、こういう変化を見るのは嬉しいもの。雄蕊が出始めているので、開花中といったあたりか。※イネはどの段階が開花なのかよくわからないので、上の表現に対する自信はない。※イネの花の形状は籾の中に蕊(おしべやめしべ)があり、結実以降も外観は変わらない今年の猛暑はすごいものがあるが、とりあえず高温状態による深刻な影響はなさそうだ。これから...

 

クヌギは樹齢10年程度では昆虫は集まらないらしい

アラビアガムの樹液の主成分の記事で、樹皮が傷つけられ樹液が出てもすぐに固まるガム(ゴム)について見て、固まりやすいのは樹液に含まれる多糖類の量に因るものだとわかった。次に気になるのが、昆虫が集まる樹液を出すので有名なクヌギやコナラの木だけれども、昆虫が集まる樹液を出すのは年老いた木らしく、若い木では樹液を出してもすぐに傷口を塞ぐらしく、老いたとはどれくらいの木を指すのか?ということ。この話題は息子が「クワガタを捕まえたいからクヌギの木を植えよう」という発言...

 

カブトムシたちが好む樹液とは?

息子らが昆虫採集をしたいということで、いつもの日課のレンゲ米の田の様子見に加え、中干し無しの稲作から米の品質向上のヒントを得た近隣の雑木林を見て回る事を追加した。一般的にカブトムシやクワガタが集まる木として、樹液が出ていて、樹液が発酵している木に集まるとされている。一般的にはクヌギやコナラといったブナ科の落葉広葉樹やヤナギをよく聞くが、それ以外の木の名前を聞かない事が気になった。なぜ、クヌギは樹液を大量に出すのだろう?その前に樹液を...

 

いろんな色の結晶片岩

紅簾石片岩はチャート由来の変成岩の記事に引き続き、結晶片岩についての理解が進めば、母岩が土に与える影響の理解が進むはずなので、園地等で確保してきた結晶片岩を持ち出してきた。この結晶片岩はぱっと見た感じ、2つ以上の岩が圧縮して繋がった結晶片岩に見える。下記のページに拠ると下の黒い箇所は泥岩のような有機物を含んだ岩が強い変成作用を受けてできるらしく、泥質片岩や黒色片岩と呼ばれるそうだ。黒色片岩 - 用語の解説|地質を学ぶ、地球を知る|産総研地質調査総合センター / Geolo...

 

紅簾石片岩はチャート由来の変成岩

栽培者の求める最高の肥料は地下深くで形成されるの記事で結晶片岩の一種の緑色片岩の出来方について触れた。株式会社さきたま出版会から出版されているジオパーク秩父 公式ガイドブック 秩父に息づく大地の記憶で結晶片岩についてを読み進めていたら、結晶片岩には緑色岩由来以外で泥質片岩、砂質片岩や石英片岩といった基になる岩が異なる片岩の記載があった。そのうち、説明の文量の多いもので、紅簾石片岩(こうれんせきへんがん)という結晶片岩があった。この岩は興味深くて、マンガンを含む...

 

栽培者の求める最高の肥料は地下深くで形成される

青い石を理解するために鉱物の緑泥石化作用を見るの記事で栽培者にとって重要な青い石のうち、青い要素である緑泥石化について見た。長野の栄村小滝集落の米づくり玄武岩に含まれる黒雲母が熱水という弱い変成作用によって、枕状溶岩の空隙にはゼオライトが充填されている緑泥石となり、岩全体が緑色になることがわかった。緑泥石を中心にしてただ、これでは冒頭で触れた青い石こと、緑色片岩ではない。緑泥石化した玄武岩は海底火山に因るものだという話題に戻り、...

 

地球の窓は栽培者にとっての栽培の教材でもある

青い石が出る園地は良いミカンが出来るという言い伝えまでの記事で青い石こと、栽培者にとって結晶片岩の緑色片岩が重要であることが見えてきた。緑泥石を中心にして結晶片岩は本州では三波川変成帯と呼ばれる地帯で見られる岩となっている。三波川変成帯 - Wikipedia三波川変成帯は日本を横断する大断層である中央構造線の南部に位置していて、西は埼玉県の長瀞というところから、東は九州の大分あたりまであるとされている。※もしかしたら東西の両方でもっと長いかもしれない...

 

青酸の毒性

桃仁の効能の記事でモモのタネに含まれる薬効成分である青酸配糖体について見た。青酸配糖体の摂取は少量であれば安全に分解できるが、一定量を超えると毒性があるらしいが、青酸(シアン化水素)の毒性について何も把握していないことに気が付いたので、今回はシアン化水素について見ていくことにする。シアン化水素といえば、未熟なウメの実に含まれているものとして有名だったな。ウメもモモと同じバラ科なので、バラ科の果実の特徴なのだろう。熟すにつれて、シアン化水素に糖が付与されて毒...

 

葉の上の赤い球体

小学生の息子がクワガタを探しに行きたいというので、早朝と夕方に近所の林に行っている。森林の縁から木々の棲み分けを学ぶの記事などで森林について学んでいる事は記載したので、クワガタがいそうな木が何処らへんにありそうだといったアタリは付けられるようになっていて、それなりの成果もある。先日、クワガタを探している時にブナ科らしき木の葉の上に赤い球体が載っている事が目に付いた。何かの虫の卵かな?と帰宅した後に検索をしてみたら、虫こぶと呼ばれるものであることがわ...

 

水田に張られた水は魚にとっては過酷な環境であるらしい

ドジョウがいる田はどんな条件の田なのだろう?の続き。とりあえず、ドジョウについて知るために検索をしてみたところ、中島淳著 ドジョウの実態とその保全 - 農業および園芸第95巻 第2号(2020年)にたどり着いた。なぜドジョウは水田に棲めるのか?という節にドジョウが水田に生息できる理由が記載されているのだが、その理由として干出と高水温という記載があった。干出というのは冬季に干上がって、夏季に水没を指す。上記のような環境でドジョウが生きれるのは、ドジョウの表面にある粘液による...

 

物理性の向上と中干し無しの田をサーモグラフィカメラを介して覗いてみたら

FLIR ONEというAndroid端末とつなげて動作するサーモグラフィカメラを購入した。家庭・アウトドア | Teledyne FLIRAndroidのスマートフォンにUSB Type-C経由でつなげて、専用のアプリを起動すれば上の写真のように撮影できる。ちなみに上の写真は玄関前のアスファルトで、13時頃に撮影したもの。撮影した時に現在地の気温を検索してみたところ、34℃(体感温度36℃)になっていた。夏の日中のアスファルトが如何に熱...

 

夕立だったので雨宿りで晴れるのを待つ

昨日の夕方、息子らと近所の公園で遊んでいたら突然の夕立になった。建物のある公園だったので、雨宿りをしながら待っていた。濡れながら帰ろうと言われたが、夕立は長くて一時間程と言われているのを知っていたので、雨が止むのを待つことにした。夕立は15分程度で止んだ。雨宿りの時に、なんで季節毎に雨の降り方が違うのか?と聞かれたので、雨は気温が関係していて、夕立は夏の日中の気温が高いことが要因だと伝えたが、近所には海のような大量な水がないのに、雷がなるような雲(...

 

スベリヒユから猛暑を感じる

道端でスベリヒユを見かけた。連日の暑さか?先端が萎れかかっている。※奇形かもしれない土は悪いところなのだろうけれども、それでもスベリヒユがここまで萎れているのを見ると、連日の暑さは過酷なのだろうと感じてしまう。スベリヒユの持つCAM回路

 

ミカンの花芽分化と花芽形成の続き

ミカンの花芽分化と花芽形成の記事でミカンの花芽分化と花芽形成で花芽分化の方を見た。ミカンの花芽分化は冬期に行われ、7〜9月の乾燥ストレスにより蓄積されたデンプン量の影響を受けるそうだ。次に注目すべき箇所は花芽形成のトリガーだろう。古い内容ではあるが、ウンシュウミカンの花芽形成と葉の内生植物ホルモン含量との関係 - 農研機構に花芽形成関連の内容が記載されていた。先に用語の整理をしておくと、結果枝と発育枝という名称がある。カンキツ類の整枝せん定 ~隔年結果になっていません...

 

ミカンの花芽分化と花芽形成

隔年結果とジベレリンの記事で、ミカンの木に冬期にジベレリン剤で処理すると花芽形成が抑制されるという内容を記載した。前回の記事でも記載した通り、各種休眠打破に関与する植物ホルモンのジベレリンが何故花芽形成の抑制に繋がるのか?がわからない。というわけで、ミカンの花芽形成について調べてみることにした。植物学の鉄則として、花芽形成の前に花芽分化というものがある。花芽形成というのは花に関する組織の発生が開始して花芽の伸長なりの現象を指す。一方、花芽分化というのは、ある細...

 

ミカンの隔年結果について考えてみる

下津のミカンの記事で和歌山のミカン農家を訪ねて以降、ミカンの隔年結果について気になっている。隔年結果とは、果樹園芸作物で実のなる年とならない年があることで、栽培方法や環境によって毎年実がなることもあるそうだが、どうしてそうなるのか?が不明な現象であるらしい。隔年結果について、Wikipediaからの記載を抜粋してみると、/************************************************************/果実の成長と同時に翌年...

 

田の底のピンク色の扇形のひらひらは何だ?

中干し無しの田でジャンボタニシが減った気がするの記事で田の底にいるジャンボタニシの写真を撮影しようとしていた時に、田の底にピンク色の糸っぽいのひらひらしたものがたくさんいた事が目に付いた。上の写真ではピンク色の点々があるように見えるけれども、どれもが糸状だ。田の底で動き続けている生物を撮影するのは難しい。気になったので帰宅してから調べてみたが見つからず。拡大して見てみたら、ピンク色の箇所には細長い穴が空いていたので、ホウネンエビ等が土に潜って、尾だ...

 

生ごみを埋めているところで濃い黒い層ができていた

土に生ゴミを埋めるという日課等の記事で触れているが、庭の土で穴を掘って生ごみを入れて埋めている。今の時期であれば大体1週間程で大半の生ごみは消える。土が黒くフカフカになったところ程、生ごみが消えるまでの時間が短くなっている。こんな感じで生ごみを入れて続けているわけなのだけれども、先日、新たな生ごみを埋める為に穴を掘ってみたら、※上の写真は右側が土表面側で左側が土の深いところ有機物が蓄積している層(写真右)と蓄積していない層(写真左)が明確であっ...

 

渓流の浅瀬にオタマジャクシがやってきた

近所の川で石探しをしていたら、浅瀬のところにオタマジャクシがやってきた。オタマジャクシは石表面に付いているミズゴケ?らしきものを食べていた。この川は水が綺麗で流れも強い為、有機物が滞留するといった事がなくコケがあまり生えない。そんな中で石を突き続けているオタマジャクシを見ていると、ここで暮らすのは大変だなと思ってしまう。生息域毎に種類は異なるので乱暴な言い方になるが、オタマジャクシ(カエル)やヤゴにとって、水が綺麗な場所よりも中干しなしの田の水...

 

古代史の船の材木は何か?

日下の蓼津から河内湾の東側の端を知るの記事で、後の神武天皇が船で移動した際の畿内で上陸したであろう港の話題を記載した。この話でどんな船で移動したのだろうか?という事が気になった。船で特に気になったのが材木の事で、どんな木を使っていたのだろう?この疑問を解消すべく検索をしてみたら、和船はどのように発達したか│54号 和船が運んだ文化:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センターのページにたどり着いた。神武東征よりもはるか前の話になるが、興味深い内容があったので最初に触れて...

 

弥生時代の人たちは緑色凝灰岩を好んだか?

古代の港から土質を考えるに引き続き、古代の港の話よみがえる古代の港 - 株式会社 吉川弘文館 安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社の序盤で京都北部にある丹後半島の内容が記載されている。丹後半島といえば、古代史において丹後には一つの国があったとされ、数多くの遺跡が発見されている。この内容は現在の丹後半島の観光のPRを見ていればなんとなくわかる。夏に丹後を訪れると、稲作発祥の地というのぼりが立っている事からもよくわかる。稲作発祥の地「月の輪田...


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