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カテゴリー : 植物の形

 

ケヤキは国産の広葉樹の最優良材

昼間でも暗いと感じる程大きく育つ槻の記事でケヤキについて触れ始めた。ケヤキについて理解するためのヒントとなるものは何だろう?とケヤキに関する読み物を読んでいたら、チロースという用語を見かけたので、今回はチロースについて触れていきたい。ちなみにWikipediaでケヤキとチロースに関して触れている箇所をピックアップしておくと、/*********************************************/日本の材としては、ジャパニーズ・ウイスキーの樽に使われること...

 

昼間でも暗いと感じる程大きく育つ槻

今住んでいる場所が高槻と呼ばれている場所で、地名に木偏に規で槻(ツキ)という漢字が当てられている。槻(ツキ)というのは、ニレ科のケヤキの古名になるらしい。※槻でツキノキと読むこともあるらしい。古名ということは現在使用されている名前もあり漢字もあるわけで、ケヤキの漢字を調べてみると欅と書く。※欅の漢字は複雑なので、拡大表示で確認できるサイトのリンクを掲載しておく欅 | 漢字一字 | 漢字ペディアケヤキといえば木材として良く聞くが、お恥ずかしな...

 

榊と柃

古代の人々がサカキに神秘性を感じた理由を知りたいの続きまでの記事で木偏に神と書いて榊(サカキ)について見てきた。前回の記事まででは昔の人々はサカキの何処に神秘性を感じたのだろうか?という疑問が解消できなかったので、今回は園芸学でサカキと同じぐらい重要だと習う同じモッコク科のヒサカキについて見てみることにする。ヒサカキを漢字で書くと、姫と榊で姫榊と書いたり、木偏に令で柃と書くそうだ。前者はまだ榊が入っているが、後者は命令や令和の令が旁として使われている。...

 

古代の人々がサカキに神秘性を感じた理由を知りたいの続き

古代の人々がサカキに神秘性を感じた理由を知りたいの記事で神事に用いられるサカキ(榊)について触れた。古来の日本では植物や先端が尖ったものに神様の力が宿るという考え方があり、1年を通して緑の葉をつける常緑樹も神の恩恵を受けると考えられていて、サカキがそれに当てはまる。サカキをもっと知る為に山と渓谷社から出版されている林将之著 くらべてわかる木の葉っぱを開き、常緑樹の木々の葉を俯瞰してみることにした。サカキの葉は全縁でのっぺりした葉の常緑樹に分類され、この分類には...

 

もう一つの梓の楸

梓弓こそが真の弓の記事で木偏に辛と書いて梓と書くアズサという木について触れた。とはいっても、実際にアズサという名前の木はなく、Bostonian13 - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, リンクによる現在ではミズメ(水芽)という木がアズサだと考えられているそうだ。梓が特定の木を指さず、いくつかの木の意味を持つのは何故だろう?佐道健 木へんを読む - 学芸出版社で梓について読んでみると、中国で梓は古来、百木の長という意味があったらしい。...

 

木偏に亶と書いて檀

木偏に真と書いて槙に引き続き、佐道健 木へんを読む - 学芸出版社を読んでいる。日本の神話に登場する木を知っていくと、古代の人々が暮らしていた環境が薄っすら頭に浮かぶようになってくる。今までは政に関わる木が多かったが、政と同じぐらい重要な事として戦があるわけで、木製で強烈な武器として現存する弓について興味が湧いてきたので、弓に関する木を探してみることにした。木偏に亶(タンやセン)と書いて檀(マユミ)と読む木がある。このマユミという木の名前を...

 

木偏に隹と書いて椎

木偏に匊で椈の記事までで、森林を学ぶ上での一手として、漢字を学び直し、木と共に生きた人たちの気持ちを触れようとブナの漢字を調べた。今回は他のブナ科の木について触れていくことにする。ブナ科の木を思い浮かべてみると、シイの花は様々な生物にとってボーナスのようなものだと思うコナラやクヌギではなく、シイが頭に浮かぶ。シイといえば、シイの実が頭に浮かぶだろう。このシイだけれども、漢字では木偏に隹(ふるとり)と書いて椎が当てられている。隹に...

 

忍者の撒菱

先日、伊賀流忍者の方から忍者の心得や技についての話を聞いた。伊賀流忍術学園 京都道場 | 大人も子供も本気で学ぶ忍術の寺子屋剣道をやっていた身として、忍者の技で最も感銘を受けたのは忍刀とその刀に特化した剣術だけれども、今回の本題は別になるのでここでは触れない事にする。忍者の話の中でとある植物の実の話題があった。この実は菱(ヒシ)と呼ばれる植物の実であるらしい。中にタネが入っているらしく、皮のトゲは触ると痛い。名前からわかる通り、忍者の戦いで名前を頻...

 

ヒイラギの葉には歯牙がある

ヒイラギは何故木偏に冬と書くのか?までの記事でヒイラギについて見てきた。ヒイラギは漢字で書くと、疼木もしくは柊と書く。前者の疼木は葉が刺々しく触れると痛い事に拠る。ここまで痛い葉になるためには葉が厚くなければならず、森林の中では当然陰樹となる。陰樹の耐陰性とは何か?陰樹は陽樹と比較して成長が遅い傾向にあるので、庭木として植えた場合に重宝する。他に縁起が良いとされ、他の木には見られない晩秋に花を咲かせるという特徴も相成って、木偏に冬で柊の漢字が当てら...

 

ヒイラギは何故木偏に冬と書くのか?

木偏に冬と書いて柊の記事で木偏に冬と書いて柊(ヒイラギ)と読む植物について触れた。古事記の時代からヒイラギの独特な葉の形に霊力があると考えられていた木であって、以前は比比羅木という漢字が当てられていたそうだ。では、何故今は柊という漢字になっているのだろう?その理由を知るために成美堂出版から出版されている樹皮・葉でわかる樹木図鑑でヒイラギを開いてみることにした。樹皮・葉でわかる 樹木図鑑|成美堂出版すぐに目についたのが、ヒイラギの花期が11〜12月になっ...

 

木偏に冬と書いて柊

アカマツはアンモニア態窒素を好むまでの記事で木偏に公(おおやけ)と書いて松(マツ)と読む事の成り立ちが気になって調べてみたら、思った以上に様々な知見に触れることができた。もしかしたら、他の木の漢字を見ても同じような体験が出来るかもと思い、佐道健 木へんを読む - 学芸出版社という本を購入してみた。開いてすぐに木偏の漢字を並べた目次のページがあったのだけれども、難読すぎて9割方読めなかった。読めないということは今はまだ知らないということで、新たに出会える知見がた...

 

山に生えるマツ

マツの葉と潮風までの記事で海岸に生息するクロマツについて触れてきた。一旦クロマツについてはここまでにしておいて、今度は他のマツについて見ていく。これから見ていきたいマツはアカマツになる。アカマツは山道で時々見かけるらしいが、針葉樹林のマツであるため森林の生存競争ではおそらく不利であるはず。この疑問を解消する為にアカマツについて調べていくことにする。アカマツといえばマツタケを外生菌根菌として共生することで有名だ。マツタケの...

 

マツの葉と潮風

松脂とは何か?までの記事でマツと日本人についてを見てきている。マツが浜辺を生息域として、他の植物が生育出来ない環境で生育していることに強さを見出し、松原の維持管理をすることで松脂といった燃料を得ることが出来る。更にマツから湧き出た水は美味しいときたら、マツを神格化したくなる気持ちはわかる。この話で触れておくべき話は他にもある。それは、マツが潮風に強いという特徴だろう。この内容に触れるために、他植物が潮風に弱い要因は一体何なのか?に触れておく必要がある。...

 

マツの外生菌根菌と海水

砂浜にマツにとっての栄養はあるのか?の記事で海岸の砂浜で生育するマツは何処から養分を得ているのだろう?という疑問を記載した。養分がありそうなのは、砂に含まれる泥岩と海水だろうか?上記の内容に関して興味深い研究があったので、今回はその内容を引用する。松田陽介等 塩化ナトリウムがクロマツと外生菌根菌の生育に及ぼす影響 - 重大学 生物資源学部・大学院生物資源学研究科でクロマツの外生菌根菌であるショウロやコツブダケに塩化ナトリウムを与えたら、真水と比較して菌体重量が増えたそうだ。※...

 

木偏に公と書いて松

寺に植えられていたマツを見てた。今までマツについてあまり注目してこなかったので、このマツが何マツなのか?はわからない。マツを見ていて、何故こんなにもマツは特別扱いなのだろう?と気になった。例えば、現代では少なくなったけれども、庭付きの家に住んだら、庭木としてマツを植えるといった一種の富に関するステータスとか。マツの漢字が木偏に公(おおやけ)で松なのも特別感を彷彿させる。生物学を学んだ身として、進化論的に比較的古い時代に誕生したとか、成長が早く潮風に...

 

枝の断面が黄色かったの続き

枝の断面が黄色かったの記事で(おそらくだけれども)枝の剪定で得られた木材で、断面の外側に向かって黄色くなる木材があった事を記載した。この黄色い成分が何であるか?が気になるため、黄色い色素と樹皮の模様を頼りにして調べてみることにした。最初に「幹 断面 黄色」で検索をしてみたところ、このような特徴を持つ木として「ウルシ」や「ヤマハゼ」があるという事を知った。ちなみにどちらもウルシ科として分類される。次にウルシやヤマハゼの樹皮で検索をしてみたところ、樹肌・樹皮(ウル...

 

枝の断面が黄色かった

近所の市の施設で毎週土曜日に自然にあるもの(木、実や皮)等で工作ができる場所があり、よく行っている。昨日も行ってみたら、枝の断面が黄色い木材が(たくさん)あった。施設の人にこの木材は何ですか?と訪ねてみたが、同定は難しいという。この施設では樹皮の模様で名前を調べることができる展示があるが、それでも同定は難しかった。とりあえず撮影の許可をもらい撮影をして、工作をした後に帰宅した。所々にある赤っぽい模様があるので、クヌギの枝だと思っているの...

 

カキに含まれる色素

シイタケ栽培の排水由来の土壌改良材までの記事で柿(カキ)について触れた。果実の話題が出てきた時は必ず触れておくようにしている事として、果実の色素があるのでカキの色素についても調べておく。カキと色素で検索をしてみたら、カキ果実の成熟に伴う果肉中のカロテノイド含量の変化 - 農研機構のページにたどり着いた。カキはカロテノイドの含有量が高いそうで、成熟に近づくにつれカロテノイドの含有量が高くなる。カロテノイドには様々な種類があり、カキの品種間でもカロテノ...

 

新葉でのアントシアニンの合成は予想よりも早かった

石垣の隙間に生えていたノゲシらしきロゼットが気になった。中心付近に新しく展開したであろう葉が緑色で目立っていた。新葉はまだアントシアニンを合成できないのだろうと思っていたのだろうけれども、三枚の葉の中でおそらく一番古い葉の縁が紅色になり始めていた。新しく展開した葉といえど、予想よりも早くアントシアニンによる被覆?が始まるのかと感心した。新葉と霜

 

巻き髭と霜

早朝に草むらを歩いていたら、草の葉の縁に霜が出来てた。そんな中でカラスノエンドウらしき草を見かけ、この草も見事に葉の縁に霜が出来ていた。上の写真をよくよく見てみると、巻き髭にも霜が出来ていた。巻き髭と葉の付け根あたりは霜が多いのに、巻き髭の先端には霜が少ないのは、巻き髭は先端に近づく程、表面の水分が少なくなるからなのかなと思った。もしかしたら、先端の方にあったであろう霜が早い段階で溶け始めたからということも有り得るけれども、実際のところはどうなのだ...

 

オオバナセンダングサらしき草を見かけた

白い花弁付きのセンダングサを見かけた。花弁付きは在来種か?と思ったが、念の為に調べてみたら、おそらくオオバナセンダングサで外来種だった。センダングサを見て思い出す師の大胆さこのセンダングサだけれども、町の至るところにコセンダングサらしき草は生えているのだけれども、今回のオオバナセンダングサは小川の縁に少しだけ生えているだけ。おそらくこのセンダングサもタネはひっつきむしの部類になるはずなのに、全然広がっていない。発芽条件がシビアなのかな?昨年末から歩き始めた道な...

 

自然発生したとされる三種のカンキツたち

原書房から出版されている食の図書館 - オレンジの歴史に引き続き、食の図書館 - レモンの歴史を読んでいる。レモンの歴史 - 原書房レモンもオレンジと同じカンキツに分類されるが、レモンはレモンで独特の広がり方をしていて興味深い。レモンの栽培が世界各地へ広がっていったことに関して興味があれば、上記の本を読んでもらうとして、これからカンキツを深く学ぶために必要なことをメモとして記載しておく。上記の本には下記の記載があった。/********************...

 

ブラッドオレンジの赤紫の色素は何か?

オレンジの分類の記事で、オレンジの分類についてを見てきた。今回は前回の内容で触れていなかったブラッドオレンジについて触れることにする。ブラッドオレンジというのは、果肉の色が紅色になっているオレンジを指す。色の変化があるものを見ると、どうしても考えてしまうのが色素で、ブラッドオレンジは他のオレンジから何が異なっているのか?を考えてみた。花の色を決める4大色素最初にブラッドオレンジの色素に関して何も検索をしていない状態で考えてみる。カンキツの果肉で真っ...

 

地中海性気候と温暖湿潤気候で育つカンキツたち

西回り経由で広がっていったカンキツたちの記事でオレンジに触れたけれども、オレンジの皮の厚さについて気になったので検索をしてみた。民間のサイト且つ引用元の記載がないページだったけれども、理にかなった理由が記載されていたページを見かけたので引用すると、/****************************************************/オレンジの皮が厚いのにはきちんと理由があり、オレンジが主に栽培されている地域は、ヨーロッパなどの乾燥した地域です。その為、皮を薄くし...

 

二本の太い幹と新たに生えた細い枝

近所の高台に年季の入ったブナ科の木が数本生えている。一つの株から二本の幹が生えているところが更に年季の入った感を出している。そんな木だけれども、根元の赤枠で囲った箇所に新しい枝だ生えている。ここに枝が生えても周辺の木で遮光されて光合成は難しいだろう。ただ、この枝が太くなり、立派な幹になったならば、この木の根元がしっかりする事になるので折れにくくなるだろう。そういう目的をもってこの枝は生えてきたのかな?と疑問になった。木の観察は長...

 

イネの出穂と開花

いつも見ている田を管理している方から今年も無事にイネの出穂がありましたと連絡があった。カテゴリー : 稲作毎年の事だけれども、こういう変化を見るのは嬉しいもの。雄蕊が出始めているので、開花中といったあたりか。※イネはどの段階が開花なのかよくわからないので、上の表現に対する自信はない。※イネの花の形状は籾の中に蕊(おしべやめしべ)があり、結実以降も外観は変わらない今年の猛暑はすごいものがあるが、とりあえず高温状態による深刻な影響はなさそうだ。これから...

 

カブトムシたちが好む樹液とは?

息子らが昆虫採集をしたいということで、いつもの日課のレンゲ米の田の様子見に加え、中干し無しの稲作から米の品質向上のヒントを得た近隣の雑木林を見て回る事を追加した。一般的にカブトムシやクワガタが集まる木として、樹液が出ていて、樹液が発酵している木に集まるとされている。一般的にはクヌギやコナラといったブナ科の落葉広葉樹やヤナギをよく聞くが、それ以外の木の名前を聞かない事が気になった。なぜ、クヌギは樹液を大量に出すのだろう?その前に樹液を...

 

葉の上の赤い球体

小学生の息子がクワガタを探しに行きたいというので、早朝と夕方に近所の林に行っている。森林の縁から木々の棲み分けを学ぶの記事などで森林について学んでいる事は記載したので、クワガタがいそうな木が何処らへんにありそうだといったアタリは付けられるようになっていて、それなりの成果もある。先日、クワガタを探している時にブナ科らしき木の葉の上に赤い球体が載っている事が目に付いた。何かの虫の卵かな?と帰宅した後に検索をしてみたら、虫こぶと呼ばれるものであることがわ...

 

アサガオの蜻蛉葉

息子が小学校からもらってきたアサガオのタネをまいて育ててみたら、ある程度伸長したところから、少し変わった葉が展開するようになった。仁田坂 英二著 変化朝顔図鑑 アサガオとは思えない珍花奇葉の世界 - 株式会社化学同人を引っ張り出して、上の写真の葉の名称を調べてみたら、蜻蛉葉(dg)と記載されていた。※蜻蛉はとんぼと読む名称の後の(dg)は変異名の遺伝子記号を意味し、花の形状等にも影響を与えてる。蜻蛉葉(dg)がどのような花になるか?を調べてみたところ、花の大き...

 

ミカンの花芽分化と花芽形成の続き

ミカンの花芽分化と花芽形成の記事でミカンの花芽分化と花芽形成で花芽分化の方を見た。ミカンの花芽分化は冬期に行われ、7〜9月の乾燥ストレスにより蓄積されたデンプン量の影響を受けるそうだ。次に注目すべき箇所は花芽形成のトリガーだろう。古い内容ではあるが、ウンシュウミカンの花芽形成と葉の内生植物ホルモン含量との関係 - 農研機構に花芽形成関連の内容が記載されていた。先に用語の整理をしておくと、結果枝と発育枝という名称がある。カンキツ類の整枝せん定 ~隔年結果になっていません...

 

ミカンの花芽分化と花芽形成

隔年結果とジベレリンの記事で、ミカンの木に冬期にジベレリン剤で処理すると花芽形成が抑制されるという内容を記載した。前回の記事でも記載した通り、各種休眠打破に関与する植物ホルモンのジベレリンが何故花芽形成の抑制に繋がるのか?がわからない。というわけで、ミカンの花芽形成について調べてみることにした。植物学の鉄則として、花芽形成の前に花芽分化というものがある。花芽形成というのは花に関する組織の発生が開始して花芽の伸長なりの現象を指す。一方、花芽分化というのは、ある細...

 

隔年結果とジベレリン

ミカンの隔年結果について考えてみるの記事に引き続き、今回も隔年結果について触れてみる。隔年結果は全国的に困っている現象とのことなので、研究も盛んに行われているはずで、隔年結果から他栽培に活かせる知見が多く見つかるのではないか?と期待している。とりあえず、隔年結果についての対策について検索をしてみると、大阪府/(温州みかん)ジベレリン液剤による隔年結果の是正効果の実証のページにたどり着いた。一般的に対策としては、摘果作業を行うそうだ。摘果というのは、実が小さ...

 

ミカンの隔年結果について考えてみる

下津のミカンの記事で和歌山のミカン農家を訪ねて以降、ミカンの隔年結果について気になっている。隔年結果とは、果樹園芸作物で実のなる年とならない年があることで、栽培方法や環境によって毎年実がなることもあるそうだが、どうしてそうなるのか?が不明な現象であるらしい。隔年結果について、Wikipediaからの記載を抜粋してみると、/************************************************************/果実の成長と同時に翌年...

 

草むらにサトイモの葉が数枚

草むらの中でサトイモの大きな葉が目立っていたので撮影した。この場所をもっと遠くから見ると、刈草や野菜くずを野積みしているところのようで、サトイモの葉がところどころで展開しているのが見えたけれども、冒頭の写真の所が一番目立っていた。写真の箇所以外のところのサトイモの葉は周辺の草の勢いに負けていて、薄っすらとしか見えない状態になっていた。これを見て思う。サトイモは他の草が生える前に茂ってしまえば、周辺の草に負ける事はないけれども、サトイモの勢いが弱かったら速攻で埋もれてしまう...

 

ウンシュウミカンが減らした苦味成分は何か?

紀州蜜柑は何処からやってきた?までの記事で、現在市場に出回っているウンシュウミカンとその親であるキシュウミカンについて見た。ウンシュウミカンと比較して、キシュウミカンは小ぶりでタネがあり酸味が強いと記載されていた。他に何処かで見た内容として、ミカンの長い歴史において苦味が減っているという。苦味が減るという品種改良がどんなものなのか?に興味が湧いたので調べてみることにした。最初に柑橘における苦味とは何か?だけれども、リモノイドという化合物が苦味を呈するそうだ。 ...

 

とある花の花弁のギザギザが気になって調べてみたら

小川の横を歩いていたら、花弁のギザギザが多く見える花が気になった。周辺で同一種だと思われるものを探してみたら、こんな感じで、何故上の写真の方でギザギザが多いと思ってしまったのだろうと考えたがよくわからず。とりあえずこの話はここまでにしておいて、この花の名前を調べる事にした。写真は少しボケているが、葉は上の写真のように細葉で先端付近が太くなって、先端で細くなっている。これは倒披針形(とうひしんけい)だと判断して探してみたところ、キク科のオオキンケイギクと...

 

古代史の船の材木は何か?

日下の蓼津から河内湾の東側の端を知るの記事で、後の神武天皇が船で移動した際の畿内で上陸したであろう港の話題を記載した。この話でどんな船で移動したのだろうか?という事が気になった。船で特に気になったのが材木の事で、どんな木を使っていたのだろう?この疑問を解消すべく検索をしてみたら、和船はどのように発達したか│54号 和船が運んだ文化:機関誌『水の文化』│ミツカン 水の文化センターのページにたどり着いた。神武東征よりもはるか前の話になるが、興味深い内容があったので最初に触れて...

 

ガクアジサイの集合花にミツバチがやってきた

梅雨の時期で至るところでアジサイの花が咲いている。梅雨の雨が多い時期に咲く花。どんな昆虫がこの花を訪れているのか?を知らないことに気がついたので、雨がやんだ後にしばらく待ってみたら、ミツバチが飛んできた。ミツバチは様々な形の花から採蜜出来るので当たり前といってしまえば当たり前だけれども、梅雨時期に咲く花ということでなんか意外だった。ミツバチがアジサイの花の採蜜を行っているのを見て、装飾花だらけのホンアジサイよりも、原...

 

アントシアニンをたくさん溜め込んだカタバミが旺盛

梅雨の季節に入り、あちらこしらでアジサイの開花が目に付く。上の写真でもっと目に付いた箇所がある。それは、アジサイの根元で繁茂しているカタバミだ。このカタバミをよく見てみると、生育は苦戦していそうだ。このカタバミは冒頭のアジサイの株の左下にいたのだけれども、右下の方にアントシアニンびっしりの葉が展開していているカタバミらしき草がある。こちらはぼちぼち順調そうだ。これは葉にアントシアニンびっしり蓄えた方が丈夫...

 

アレチヌスビトハギの根は強靭だ

劣悪環境では草たちは力を合わせて攻めるのか?までの記事で、植物にとって劣悪な環境でアレチヌスビトハギがしれっと成長しているのは何故だろう?という話題を記載した。アレチヌスビトハギには強靭な根があって、金属系の養分を溶脱させて吸収しているというけれども、どれ程強靭な根なのか?が気になった。写真の場所は土が硬すぎて株を綺麗に抜くことができないので、比較的柔らかめ(畑と比較したら圧倒的に硬い)の場所を探して丁寧に抜いてみた。根が途中で切れてしまったけれども、地上部に対し...

 

劣悪環境では草たちは力を合わせて攻めるのか?

一見、養分がないように見える土でもの記事で見たアレチヌスビトハギだけれども、考えれば考える程、この草たちはどうやって生きているのか?という疑問が湧いてくる。アレチヌスビトハギには強靭な根があるらしく、難溶性の成分であっても溶脱して養分を吸収できると。一見納得できそうな理由だけれども、この説明では全く納得できない。強靭な根が形成されるまでの養分はどうやって吸収するのだ?疑問は一旦置いといて、平日はほぼ毎日行っている人による撹拌がほとんど発生していない林床にて、 ...

 

シラカシが発芽した

庭で上の写真のような木?がたくさん生えてきた。割れたドングリを栽培用の土の再生に活用できないか?の記事で記載した割れたドングリを集めて肥料として土に埋めたものの内、実は割れていなかったものが発芽したのだろう。割れたもののみ丁寧に集めるのは難しかったからね。この芽生えはおそらくブナ科のシラカシだろうけれども、芽生えはこんなにも細いのか。木は生存率が低いというイメージがあるけれども、そう思わせる程細い株だった。これから生えてくる株も多いみたいで、上の写真のように発...

 

葉は大きければ良いというわけではなさそうだと書いたけど

葉は大きければ良いというわけではなさそうだの記事でみたコメツブツメクサの群衆のすぐ近くに数はあまりないが、群衆自体の数は少ないが、アカツメグサ(ムラサキツメグサ:アカクローバ)とシロツメグサの群衆があった。この群衆は興味深いことに、シロクローバは上の写真の赤丸で囲ったところのみで、追いやられている。前述した通り、アカツメグサの群衆はあまり見かけないが、ある程度まとまると強いなと。アカツメグサは直根...

 

葉は大きければ良いというわけではなさそうだ

黄色い花の群衆に目がいった。何故この場所が気になったのか?といえば、(おそらくだけれども)コメツブツメクサの群衆の中のところどころにシロツメグサ(シロクローバ)がいたから。葉の大きさを比べると、シロツメグサの方がはるかに大きいけれども、シロツメグサの大きな葉がコメツブツメクサの小さな葉によって覆われて、有利でなくなっている。ここから葉が大きいからといって必ず優位になるということはないということが言える。余談だ...

 

ツタが壁を伝う

ツタらしき植物が目についた。ツタといえば、巻き付きではない形式で壁伝いに伸長する植物で、その仕組みは調べたことがなかったなと。とりあえず、壁に張り付いたツタに近づいてみた。ツタは壁に吸盤みたいなものでくっついている。吸盤らしき器官を壁から剥がしてみたら、壁側にくぼみが出来ていた。タコの吸盤のように壁にくっついていたのかな?と思ったが、植物の器官に吸引のような機能がなさそうなので、おそらく粘着物質の分泌が頭に浮かんだ。多糖ならあり得る。水溶性...

 

シイの花は様々な生物にとってボーナスのようなものだと思う

近隣の林の林冠でクリーム色の箇所が出来ていた。時期的にブナ科のシイ(おそらくツブラジイ)の開花だろうな。今年もシイの木の開花の時期がやってきたの記事で書いたけれども、花蜜や花粉を採取する昆虫にとってボーナス的な蜜量になっているし、その後のドングリを見てもタンニンが少なくて動物にとってもボーナスのような位置付けになっていて好きだ。シイの木は森林における極相種(安定的な森林が形成された時の中心的な樹木)的な位置付けなので、都市開発が進むと冒頭の写真...

 

大阪北部の高槻で今年もシロバナタンポポを見かけた

綺麗に展開したシロバナタンポポを見かけた。この場所は昨年のセイヨウタンポポが蔓延る草むらでシロバナタンポポを見かけたの記事で見かけた場所と同じところ。シロバナタンポポはWikipediaによると多年草であるらしいので、昨年見た株が花を咲かせたのか?シロバナタンポポ - Wikipedia個人的にはシロバナタンポポが増えてほしいなと心の中で応援しているのだけれども、生態系的に広がって良いのか?という事を判断しなければならないので、本当に応援して良いものか?と悩ましいところ。...

 

葉がねじれるイヌムギを見て、初春に生えるイネ科を考える

イヌムギの成長は早いなと常々思うの記事でイヌムギについて触れた。イヌムギといえば、そのねじれに秘密あり、な気がするの記事で、上の写真ではわかりにくいが、矢印のようにねじれが入り、葉の裏側が上を向いている事がある。どこで読んだか忘れたが、以前の自分が葉の裏表で葉緑体の数にあまり差がない原始的な葉だと記載していたので、それが正しいとして、あの記事から色々と知識を得た身として頭に浮かんだ事があった。葉緑体といえば、光合成を行う器官であるわけで、原始的...

 

レンゲ畑にひっそりと黄色い花

レンゲが満開になっている。満開のところで音に集中してみるとミツバチが採蜜している時の翅音が聞こえる。ミツバチといえば、花とミツバチの共進化、花の色の記事で触れた内容で、効率的に採蜜するため、一日の最初に訪れた花の色と同じ色の花に向かい続けるという特徴があった。この内容を踏まえ、レンゲの群衆の赤い丸の箇所でコオニタビラコらしき花が咲いていた。タンポポに似たあの花は何ものだしばらくの間、この畑に訪れるミツバチはこの黄色い花に...

 

琉球石灰岩帯の森林にて、大きな単葉のシダと出会う

琉球石灰岩帯の森林にて、気根を生やす木と出会うの記事に引き続き、琉球石灰岩帯の森林の植生について触れる。大きな単葉のシダ植物が目に付いた。葉のあまりの大きさに驚いた。帰宅後に山と渓谷社から出版されている桶川 修著 大作 晃一著 くらべてわかるシダを引っ張り出してきて、亜熱帯特集のコラムを読み直してみたら、チャセンシダ科のオオタニワタリという単葉のシダに似ていた。亜熱帯のシダは、昨今の温暖化により生息域を北上しているらしい。いずれは私が住んでいる...


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