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カテゴリー : ビタミン・ミネラル・味

美味しい野菜は食べると健康になり、病気になりにくくなるという仮説を元に野菜の美味しさを追求する。美味しい野菜が広まることで病気のリスクを減らし、昨今の健康保険の圧迫を少しでも軽減したい
 

非常食としてのヒシの実

忍者の撒菱の記事で忍者が使う撒菱(マキビシ)は菱(ヒシ)の実を原型として作られたという内容を記載した。このヒシは忍者が追手に対して足元に撒いて歩きにくくするといった使い方の他に、袋に入れてそのまま投げて武器にしたり、皮を割ってタネを非常食として食べるといったことをするそうだ。この話を聞いた時に、タネは量が少ないので非常食として腹は満たされないだろうと頭に浮かんだ。であれば、ヒシには他の効果、例えば身近にあったものを採って食べた時に腹を下したとして、その薬効としてヒシを摂取する...

 

コトブキ園さんから恵壽卵を頂きました2024

神奈川県相模原市のコトブキ園さんから恵壽卵(けいじゅらん)を頂いた。恵壽卵 | コトブキ園 神奈川県相模原市の養鶏場今回の記事名からなんとなく想像出来る通り、以前も似たような記事を投稿しているので、詳細は以前投稿した記事を載せておく。コトブキ園さんから恵壽卵を頂きました関連記事有機質肥料と飼料は似ているコトブキ園さんから長壽焼ぷりんを頂きました

 

腸内細菌とチロシン

チロシンとバイオフェノールまでの記事でフェノールについて見てきた。チロシンを高生産できる微生物からフェノールを製造するという内容から、もしかして自然界でフェノールを生成する菌(もしくは細菌)がいるのではないか?と思い、調べてみることにした。検索をしてみたら、片山高嶺 腸内細菌における新規な代謝機能の発見と解析およびその高度利用 - 農芸化学奨励賞(2011)にたどり着いた。上記のPDFには/**************************************/腸内...

 

ベンゼン環を持つアミノ酸のチロシンはアレルゲンとなり得るか?

漆かぶれは接触性皮膚炎の記事で漆かぶれの理由について触れ、ウルシオールというフェノール化合物の毒性について触れた。前回の記事の末尾にフェノール化合物の毒性があるならば、Ben Mills - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるベンゼン環を持つアミノ酸であるチロシンもアレルギーに関わる可能性があるのか?という疑問が湧いた。※フェノール化合物はベンゼン環(上の図の右側の六角形の箇所)を含む化合物を指す。というわけで早速検索をしてみたとこ...

 

八女のミカンは美味しい

妻が食料品店で八女産のミカンを購入してきて、八女はどこらへんにあって、八女で穫れるミカンは美味しいの?という話題が挙がった。先に個人的な見解を挙げると、日本のミカン栽培で上位三位以内に入る適地だと予想している。何故そう思うのか?を丁寧に見ていこう。八女は九州の福岡県南部で久留米の右側あたりにある地域で、航空写真で見ると山が多い地域となっている。八女はシトラスベルトと呼ばれる緯度で見た気候の視点でのカンキツ栽培の適地に含まれている。こ...

 

カキに含まれる色素

シイタケ栽培の排水由来の土壌改良材までの記事で柿(カキ)について触れた。果実の話題が出てきた時は必ず触れておくようにしている事として、果実の色素があるのでカキの色素についても調べておく。カキと色素で検索をしてみたら、カキ果実の成熟に伴う果肉中のカロテノイド含量の変化 - 農研機構のページにたどり着いた。カキはカロテノイドの含有量が高いそうで、成熟に近づくにつれカロテノイドの含有量が高くなる。カロテノイドには様々な種類があり、カキの品種間でもカロテノ...

 

疲労とはなにか?の続き

疲労とはなにか?の記事で、年末年始に読んだ本の中で『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』(近藤 一博):ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部の本があまりにも良すぎて感銘を受けたので内容を紹介した。内容は疲労回復の特効薬のような話ではなく、疲労とはなにか?を解明していく過程であり、わかっていないことも多い。解明の過程段階というのは、各要素を細分化して各々を整理する段階でもあり、ヒントになることも多い。前回の記事で疲労と疲労感について触れ、どちらも統合的ストレス応答(i...

 

疲労とはなにか?

年末年始に何冊か本を読んだが、講談社から出版されている近藤一博著 疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていたという本が断トツに素晴らしかったので内容を振り返っていきたい。『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』(近藤 一博):ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部本のタイトルが「疲労とはなにか」という探求っぽい名称なので、本書には疲労に関する特効薬のようなものはなく、疲労そのものの解明の過程が記載されている。何の研究もそうだけれども、解明の過程が記載されている方が、疲労を...

 

春の七草のなずなの効能

春の七草のはこべらの効能の記事に引き続き、春の七草について。春の七草を用いた七草粥が正月の食生活から日常に戻る上での健康効果を期待したものであるならば、気になってくるものが、※春の七草粥として食す時はナズナはまだ開花していないなずな(薺:ナズナ)を食した時の健康効果ではないだろうか?ナズナはアブラナ科の草で、同じ科にはコマツナやケール等の健康効果を謳った作物が多い為、ナズナも健康効果が高いことはなんとなく想像できるが、今後の教養として一応検索をしておくと、いつ...

 

春の七草のはこべらの効能

シソ科のホトケノザを七草がゆの食材として用いて大丈夫か?に引き続き、今回も春の七草について触れる。春の七草にはひょろっと長いハコベという草が含まれている。春の七草でははこべらと表記されている草で、コハコベやミドリハコベがはこべらに該当するらしい。春の七草といえば、正月の食生活から日常に戻る時に粥の具として食すものだと聞いた事があり、健康の面で理に適っていたりするそうだ。であれば、コハコベにも薬効成分があるはずだ。とその前にハコベと栽培に関して一つ話題がある...

 

シソ科のホトケノザを七草がゆの食材として用いて大丈夫か?

春の七草がゆの話になって、ホトケノザが庭に生えているから採って食べようという話題になった。この話題に対して、春の七草のホトケノザは今の時期によく見かける濃いピンク色の花を咲かせるシソ科のホトケノザではなく、このような形をした黄色い花を咲かせるキク科のコオニタビラコを指すので注意が必要だと伝えた。ここでふと気になったのだけれども、前者の濃いピンク色の花を咲かせるホトケノザを誤って食してしまった場合、人体に対して何らかの影響があるのか?早速検索をしてみ...

 

ナシとリンゴの栄養成分の違いの続きの続き

ナシとリンゴの栄養成分の違いの続きまでの記事でナシとリンゴの栄養の比較について見てきた。今回はナシについて更に見るべき内容について見ていきたい。農水省にあった主な果物の健康機能性という資料に様々な果実の健康効果について記載されていた。この資料ではナシに関して、Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, リンクによるソルビトールという糖アルコールを挙げていた。このソルビトールは吸水作用があり便の軟化に繋がり...

 

ナシとリンゴの栄養成分の違いの続き

ナシとリンゴの栄養成分の違いの続き。前回はナシとリンゴの栄養成分のうち、ビタミンやミネラルを見てきた。今回はリンゴの方にあったリンゴポリフェノールに関して、ナシの方はどうなのか?ということを見ていく。リンゴが百薬の長と呼ばれるのは何故か?リンゴポリフェノールの方では、カテキンが1〜14個つながった(重合した)プロシアニジンというポリフェノールがあり、摂取すると腸内細菌叢に変化が見られ体調を整えるという話題があった。ナシの方はどうなのだろう?ということで検索をしてみると...

 

ナシとリンゴの栄養成分の違い

日本でのナシの栽培はいつから始まったのか?の記事で日本でのナシの栽培の歴史は長いことを記載した。この先は無理やりな展開になるが、ナシとリンゴが非常に近い果実だとすると、ナシが西回りで渡来し、リンゴが東回りで渡来したと言える。であれば、カンキツでいうところの清見タンゴールのような東回りのカンキツと西回りのカンキツが交配した品種はナシとリンゴの間にあるのだろうか?という疑問が生じるところだが、その話題は一旦触れないでおく。清見タンゴールとりあえず今回はナシとリンゴ...

 

コタツでミカン

2024年の元旦朝食でミカンを食べた。ミカンを食べながら思った。そういえばミカンの消費量は年々減っているという内容を何処かで読んだなと。それと、ミカンのイメージとしてコタツでミカンというものがある。暖房器具の発達でコタツを使う人もおそらく減っているだろうから、コタツでミカンというイメージも減っていくのかなと。エアコンとミカンとか、床暖房とミカンというイメージができてくれば、ミカンを買う人が増えるのかな?なんてことを正月早々思った。と...

 

リンゴの果皮の赤色は何の色素か?

リンゴが百薬の長と呼ばれるのは何故か?の続きの記事まででリンゴに含まれるリンゴポリフェノールについてを見てきた。リンゴの果皮の色素を見ておきたい。ざっくりと、リンゴと色素で検索をしてみたら、りんごはなぜ赤いのか。:農林水産省でリンゴの赤はアントシアニンに因るものと記載されていた。リンゴの赤はアントシアニンに因るものなのねと思うところだが、アントシアニンと聞いてすぐに思い付くものが、ブルーベリーの色で、赤ではないな?とブルーベリー由来のアントシアニン...

 

リンゴが百薬の長と呼ばれるのは何故か?の続き

リンゴが百薬の長と呼ばれるのは何故か?の続き。前回、リンゴが百薬の長と呼ばれる所以は何だろう?と調べてみたところ、オリゴ糖(数個の単糖が結合した糖の総称)による腸内細菌叢の改善と※図:庄司俊彦著 リンゴポリフェノールの健康機能性とその活用 - 日本食品科学工学会誌 第 63 巻 第 1 号 2016 年 1 月 58ページ 図1より引用リンゴに豊富に含まれるリンゴポリフェノールによる何らかの作用について見た。※上の図はリンゴポリフェノールのうち、プロシアニ...

 

リンゴが百薬の長と呼ばれるのは何故か?

先週末に体調が悪かったのだけれども、体調が悪い時にふと頭に浮かぶのが、健康に良い食べ物のことで、リンゴが百薬の長と呼ばれていることが気になった。リンゴに含まれるオリゴ糖が人は分解できないが腸内細菌には分解できて整腸作用につながる。この整腸作用が腸内細菌叢のバランスを人によって良い方向に整えることで病気になりにくくなるといった話題を以前どこかで読んだことがある。免疫の向上にオリゴ糖や発酵食品が重要な訳を探るただ、この内容だと他の食材でも代替可能なわけで、リンゴが...

 

ヒトは鮭に含まれるカロテノイドを吸収できるか?

ヒトはオレンジジュースに含まれるカロテノイドを利用できるのか?の記事で、ヒトが吸収できるカロテノイドとそうでないものを見た。パブリック・ドメイン, リンク上の図のルテインはギリギリ吸収できるらしくて、JaGa; Yikrazuul - self-made using BKChem and Inkscape, CC 表示-継承 3.0, リンクによるビオラキサンチンは吸収できないそうだ。吸収の可否は両端の環状の箇所の極性(-OHがあるか? Oがあるか?)...

 

ヒトはオレンジジュースに含まれるカロテノイドを利用できるのか?

オレンジとウンシュウミカンが混合されたジュースを飲んでいた。※写真はイメージオレンジジュースを飲む理由は美味しいということもあるが、それ以上にカロテノイドの摂取の方が大きい。カロテノイドに関して、風邪の予防にミカンというけれどの記事で抗酸化作用の仕組みを見て以降、カロテノイドの存在感が増している。そんなカロテノイドだけれども、ウンシュウミカンの主のカロテノイドであるβ-クリプトキサンチンの事はよく見るけれども、オレンジの主のカロテノイドであるビオラキサンチンは栄養の話題で...

 

金時ニンジンの色素は何だ?

紫ニンジンの色素は何だ?までの記事で様々な種類のニンジンの色素を見てきたので、この流れで金時ニンジンの色素も見ておきたい。栽培の師が金時ニンジンを育てていて、余り物をよく頂き、その甘さに驚いたものだ。この金時ニンジンだけれども、写真:光を認識するロドプシンについて見てみるの記事より西洋ニンジンよりも赤味が強い。金時ニンジンの赤い色素はなんとなく予想が付くけれども、検索をしてみることにする。松原保仁等 県産金時ニンジン中のカロテノ...

 

紫ニンジンの色素は何だ?

黄色いニンジンのカロテノイドは何だ?の記事で、黄色いニンジンの色素はもしかしたら橙色の色素を元に水酸基などが付与されて黄色になったものか?と気になったので調べてみたら違ったという内容を記載した。昨日の記事の時点で他に気になった事が二点程あるのだけれども、今回はそのうちの一つについて触れておく。もう一つは触れないかもしれない。気になっているというものは、紫ニンジンの色素だ。カロテノイドの合成で、ニンジンの橙色のβ-カロテンの前段階のカロテノイドが...

 

黄色いニンジンのカロテノイドは何だ?

橙色に色付いたクヌギの木の下での記事から再びカロテノイドに注目した。カロテノイドといえば、葉の黄色はカンキツ等の果実の色素だけれども、ニンジンの色鮮やかさもカロテノイドによるものなのは有名だと思う。User:Slashme - Drawn in BKchem, perl, inkscape, vim, パブリック・ドメイン, リンクによるニンジンでよく聞くβ-カロテンという栄養素こそがカロテノイドに当たる。光を認識するロドプシンについて見てみる...

 

ウンシュウミカンに含まれるカロテノイド

カンキツの回青は晩柑類に多いらしいの記事までで、カンキツのカロテノイドについて再び見ていて、再びカロテノイドについて調べてみようかなと思い検索をすることにした。カンキツのカロテノイドであれば何でも良いことにして色々と読んでみたら、生駒吉識著 柑橘の機能性成分カロテノイドの代謝生理と制御 - 日本農学アカデミーでウンシュウミカンとオレンジのカロテノイドの比較が記載されていた。今までの記事からウンシュウミカンには橙色の色素であるβ-クリプトキサンチンが多く、薄...

 

カンキツの回青は晩柑類に多いらしい

カンキツのカロテノイドの記事でカンキツの回青という現象に関する内容を読んで、こんな現象もあるのねと思ったので、今回は更に検索をしてみることにした。民間のサイトにはなるが、興味深い内容があったので紹介する。回青現象(かいせいげんしょう)について - 伊藤農園のみかんな図鑑のページにバレンシアオレンジや河内晩柑(美生柑)などの晩柑類によく現れる現象であると記載されていた。カンキツの晩生(比較的遅めに収穫する種)でよく現れるというが、それであれば、萩の武士とナツミカン...

 

カンキツのカロテノイド

橙色に色付いたクヌギの木の下での記事で、久しぶりにカロテノイドの事を考えたので、カロテノイド関連で何か話題があるかな?と検索をしていたら、加藤雅也等 カンキツ果実におけるカロテノイドの調節機構 カロテノイドを蓄積させるための様々な要因とは - 化学と生物 Vol. 60, No. 8, 2022にたどり着いた。ウンシュウミカンやバレンシアオレンジの果実の色について、カロテノイドの合成を中心にして話題が進められ、カロテノイドの合成や合成の条件についての記載があった。ここ...

 

果実が熟すとな何か?の続き

果実が熟すとな何か?の記事で成熟、追熟とクリマクテリック果実という用語について触れた。成熟はどの果実にもあって、追熟は果実の種類によって発現したりしなかったりということだったが、そうなると、萩の武士とナツミカン主にナツミカンの果実の長時間にかけた減酸は追熟に該当しないのか?という疑問が生じた。この疑問を解消する為には、もっと細かい視点で果実が熟すという事を知る必要があり、この観点で検索をしてみたら、果実が熟す事に関して事細かに記載してある文章があったので、今回はその内...

 

果実が熟すとな何か?

ミカンの甘味は核酸施肥で増強できるか?の続きまでの記事で、カンキツの養分転流についてを見ていた。養分転流について考えていた時に、カンキツを含む果実が熟すというのは一体何なのか?という根本的な疑問が頭に浮かんだ。果実が熟すという現象に対して、成熟と追熟という用語がある。ここらへんの用語は先日の記事で紹介した成熟と追熟 - 大阪教育大学 - Laboratory of Food Sciencesを見て思い出した。成熟というのは、果実が樹についている時(着生)に熟す課程を指し、...

 

ミカンの甘味は核酸施肥で増強できるか?の続き

ミカンの甘味は核酸施肥で増強できるか?の記事で、カンキツの果実は核酸施肥で甘味が増すのか?を植物ホルモンのサイトカイニンを主軸として考えてみた。サイトカイニンは根で合成される植物ホルモンなので、結果的には発根量に行き着くわけなのだけれども、それともう一つ知っておかなければならないことがあるので、今回はその話題に触れる。萩の武士とナツミカン今回の話題で真先に浮かんだのがナツミカンこと、ナツダイダイなので、ナツダイダイの写真を掲載しておく。これを踏まえた上で、今回触れたい...

 

ミカンの甘味は核酸施肥で増強できるか?

庭に植わっている柑橘の木にはじめて実が成った。食してみたら、甘かったが水気が多く感じ全体的に薄味だった。糖の養分転流が盛んではなかったのだろうなと頭に浮かんだ。ん?養分転流であれば、もしかして核酸が柑橘の食味を向上しているのではないか?という事が頭に浮かんだ。というわけで、養分転流について復習してみることにする。養分転流というのは、古い葉から新しい葉に養分を移行させたり、葉から果実に養分を移行させたりする生理現象を指す。...

 

大豆粕にコリンは含まれているか?

コリンは発根に対して有効か?の記事で肥料としてのコリンの施肥について触れた。次に気になるのはコリンを多く含む有機質肥料はあるか?になるだろう。それなりに食品加工の残渣があって、コリンの含有量の多い食品といえば、大豆が思い浮かぶ。有機質肥料の大豆粕は大豆から大豆油を採油したものの残渣になる。大豆油にコリンが含まれていなければ、大豆粕にコリンが大量に残っていることになるわけで、大豆粕までの各段階のコリンの量を調べてみることにする。はじめ...

 

コリンは発根に対して有効か?

猛暑日が増加する中で大事になるのは米ぬかの施肥技術の確立になるだろうまでの記事でビタミンB3ことナイアシンを植物に与えた時の挙動の話題を記載してきた。次に気になるのが、他のビタミンでも作物にとって良い効果をもたらす栄養があるかもしれないということで調べてみることにした。上記のテーマで真先に頭に浮かんだのが、コリン配合肥料で、SVGファイル化: OmenBreeze - 次の画像を基にした投稿者自身による著作物: Choline-skeletal.png by B...

 

猛暑日が増加する中で大事になるのは米ぬかの施肥技術の確立になるだろう

植物はニコチン酸をどのように合成するのだろう?の記事で植物にビタミンB3を与えると乾燥耐性を得られるという話から、どの有機質肥料にビタミンB3が多く含まれているのか?を調べてみた。いくつか挙げてきた中で一番有力なのが、おそらく米ぬかで、この米ぬかに対して、酵母による発酵が関与すると更に増える可能性がありそうだということがわかった。であれば、ここで真先に頭に浮かぶのが、年々増加するであろう猛暑日に対して、米ぬかを匠に扱える栽培方法を確立する必要があり、誰もが米ぬかを使用...

 

植物はニコチン酸をどのように合成するのだろう?

ナイアシンは食品残渣系の有機質肥料に豊富に含まれているの記事までで、植物とナイアシンについて見てきた。シロイヌナズナがナイアシンことニコチン酸を吸収すると、エネルギーの運搬に関与するNADH等の電子伝達体の合成の反応数を節約できる。この作用により、植物は乾燥耐性を得られるという内容であった。次に気になるのが、ニコチン酸を吸収すると生合成に関してどれ程のステップ数を節約できるのか?を見ていきたい。Smokefoot - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメ...

 

ナイアシンは食品残渣系の有機質肥料に豊富に含まれている

植物は見えない程の干ばつでリン酸を大量に使用しているかもしれないまでの記事でビタミンB3ことナイアシンが肥料として重要になるかもしれないという話題を記載した。今回はナイアシンが豊富に含まれている有機質肥料について考えてみる。※今までの記事ではシロイヌナズナにナイアシンを与えた時の話題だったが、他の作物でもナイアシンの肥効があるものとして話を進める。ナイアシンが豊富に含まれている有機質肥料を思い浮かべると、真先に頭に浮かぶのが、米ぬかになる。米ぬかに含まれるミネ...

 

核酸の肥効について考えてみた

イノシン酸が発根を促進するならばまでの記事で植物が核酸のイノシン酸を吸収することで発根促進する理由を考えている。この手の内容は以前も考えていたが、改めて考えてみたい。パブリック・ドメイン, Link植物の体内ではイノシン酸からNEUROtiker - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるアデノシン三リン酸ことATPが合成される。このATPはエネルギーの貯蔵・運搬に用いられたり、DNAやRNAを構成する主成分となっている。 ...

 

米の食味検査の結果が過去最高になったという連絡があった

新米を頂いた。新米を頂いた経緯は私の指導で今年の米の食味検査で結果が過去最高になったとのことで受け取って欲しいという連絡があった。上記では栽培指導をしたことになっているが実際のところは栽培の指導はしていなくて、高槻の原生協コミュニティルームでレンゲ米栽培の観測の報告会を行いましたの記事で記載している報告会に参加した方が事例を自発的に取り入れた事で食味が向上したようだ。上記の報告会は、自身の稲作の知見の整理の為に自発的に開催したもので、こうすれば食味が良くなるといった内容は一切...

 

植物は核酸系旨味成分を合成するか?

植物はアミノ酸態窒素を吸収した後、どのように利用するか?の記事で、植物がアミノ酸態窒素を吸収した時にどのように利用しているか?について触れ、アミノ酸態窒素はタンパクや核酸の合成に直接利用されるという内容を記載した。次に気になるのが、植物は核酸系の旨味成分を合成するか?になる。核酸系の旨味成分といえば、パブリック・ドメイン, Linkイノシン酸とCC 表示-継承 3.0, リンクグアニル酸がある。植物でこれらの核酸を合成しているのか?を調...

 

イワシのアミノ酸成分表を見てみる

魚粉肥料を用いたネギ栽培で増強される旨味成分は何だろう?の記事で旨味成分は三大旨味であるグルタミン酸、グアニル酸とイノシン酸の他にアミノ酸のアスパラギン酸もあるという内容を記載した。これを踏まえた上で、今回は魚粉肥料でよく用いられるイワシのアミノ酸組成について見てみることにする。魚粉肥料についてを細かく見てみる2成分名値(mg/100g)イソロイシン910ロイシン1500リシン(リジン)1...

 

魚粉肥料を用いたネギ栽培で増強される旨味成分は何だろう?

魚粉肥料を施肥すると作物の食味が向上するのは何故だろう?の続き。前回の記事では魚粉肥料を施肥することにより、旨味の向上が見られる作物としてトマトと旨味成分について見てきた。今回はネギと魚粉肥料についてを見ていく。ネギ栽培で魚粉肥料を使用している方が、食味の向上が見られるのはもちろんのこと、魚らしい旨味が増すと言う方もいたりする。魚らしい旨味というのは、今までの記事からだとイノシン酸になるわけだけれども、ネギはイノシン酸を蓄積するのだろうか?とりあえず、...

 

魚粉肥料を施肥すると作物の食味が向上するのは何故だろう?

ヒトはタウリンを生合成できるのか?までの記事で、(脱線はしたが)魚粉肥料についてを見てきた。有機態窒素多めでリン酸も多く使い勝手の良い有機質肥料と思いきや、石灰(カルシウム)の量が不明確で地雷も多い有機質肥料であることがわかった。施設栽培で軽微な鉄欠乏の症状を見逃すな果菜の施設栽培で食味の向上として魚粉肥料を用いられることが多いが、細心の注意を払って施肥設計を行わないと、何処かで深刻な連作障害に陥ってしまう。今回は話はちょっと変わって、魚粉肥料を用いて栽培した野菜の味...

 

ヒトはタウリンを生合成できるのか?

胆汁酸と炎症性腸疾患までの記事でタウリンについて見てきた。そろそろ最も重要な人体においてタウリンを合成することはできるか?について見ていきたい。とりあえず最初にWikipediaのタウリンのページを読んでみると、/***********************************/含硫アミノ酸であるシステインからシステインジオキシゲナーゼによりシステインスルフィン酸が合成される。このシステインスルフィン酸がシステインスルフィン酸デカルボキシラーゼ(スルフィノアラニン・デカ...

 

胆汁酸と炎症性腸疾患

胆汁酸のタウリンによる抱合の記事で胆汁酸について触れ始めた。胆汁酸について気になりだしたきっかけが、タウリンについて調べていた時にたまたま目に付いたNature ハイライト:乳脂肪は腸内細菌叢を変化させる | Nature | Nature Portfolioのページになる。ページのタイトルだけではわかりにくいが、上記の研究の概要に(マウスで)乳脂肪の摂取が腸内細菌叢に影響を与え、炎症性腸疾患に繋がると記載されていた。この時の発症の要因として、胆汁酸とタウリンの抱合を挙げていた。...

 

タウリンの効能2

タウリンの効能の記事で栄養ドリンク等でよく見かける成分の一つのタウリンの神経伝達物質としての働きについて見た。栄養ドリンク経由で摂取したタウリンが神経伝達物質として働くか?は不明だけれども、知見として把握しておいて損はない。今回は摂取したタウリンの直接的な働きについて見ることにする。薩秀夫等 タウリンによる TXNIP 発現亢進を介した細胞機能制御 - タウリンリサーチ (2019) Vol. 5に拠ると、タウリンをマウスに与えることによって、細胞内ATP量の増加が見られたという...

 

タウリンの効能

Yikrazuul - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによる魚粉肥料についてを細かく見てみる4の記事でブラックバス由来の魚粉にはタウリンが豊富に含まれているという内容を記載した。ブラックバス由来の魚粉はペットフードとして利用しているようだが、肥料として使用する場合の影響が気になった。タウリンは土壌の微生物や植物に対して何らかの影響を与えるのか?気になって検索をしてみたが、土壌微生物とタウリンに関しての記載は古いものしか見つからず、どうやらあまり気...

 

魚粉肥料についてを細かく見てみる4

魚粉肥料についてを細かく見てみる3までの記事でカツオを原料とした魚粉肥料についてを見てきた。水産加工品の残渣を肥料にする限り、石灰問題の回避は難しいというのが前回までの感想。魚油加工用のイワシ由来のフィッシュミールは油分のみ抽出なので、石灰の含有量は多くないかもしれないが、濃度圧縮して骨由来の石灰の影響が大きくなっていることは間違いない。フィッシュミールとは? | 石巻魚糧工業株式会社こんな魚粉肥料だけれども、ブラックバスやブルーギルを乾燥し粉末した肥料が...

 

山形盆地のさくらんぼ栽培

東北のグリーンタフ帯に引き続き、山形についてを調べる。調べる時は思い付いたものから片っ端に詳細を調べることが遠回りのように見えて近道ということが鉄則なので、山形の名産に触れてみる。山形の名産といえば、さくらんぼが真先に浮かぶ。後で参考にしたサイトのリンクを掲載するが、先出しとしてさくらんぼのシェアを挙げておくと、山形のさくらんぼの収穫量は全国の7割を占めているそうだ。シェアの大半が一部に地域に限定されている時は、大体は地形と気候に因ることが多いので、産地の...

 

濃縮還元という技術

今回は濃縮還元100%オレンジジュースの続き。濃縮したオレンジの果汁に対して、水と香料のみを加えれば、100%オレンジジュースを再現出来るとなると、濃縮方法には興味深い技術的な知見があるのは間違いないので、今回は濃縮方法について見ていく。濃縮還元に関して、Wikipediaに記載があったのでピックアップしてみると、/**********************************************/飲料の濃縮に用いられる方法には、煮沸濃縮、真空濃縮、凍結濃縮、膜濃縮...

 

濃縮還元100%オレンジジュース

濃縮還元100%のオレンジジュースの話題になった。濃縮還元100%に関しては賛否両論あるみたいだけれども、個人的には濃縮還元100%は素晴らしい技術だと捉えている。戦争とオレンジジュースの記事で記載した通り、遠征する兵士の健康を考えた上で開発された技術なのだから、濃縮還元100%は100%のオレンジジュースではないと邪険に扱うのは勿体ない。というわけで、濃縮還元について見ていくことにする。100%オレンジジュースという名前を聞いて真っ先に思いつくのが、果実...

 

キンカンと陳皮と風邪の予防

清見タンゴールまでの記事で色々なカンキツについて触れてきた。カンキツの大きな分類で触れていないものとして金柑(キンカン)があるので触れておく。キンカンは皮をむかずにまるごと食べれるカンキツという位置付けになっている。興味深いのが漢方にあるミカンの果皮で作られた陳皮と同様の効果を得られつつ、カンキツの果肉に含まれる健康効果も望めるということだ。陳皮で注目される成分として、ヘスペリジンとシネフリンがあり、下記の記事で触れてきた。カンキツのフラボノイドであるヘスペリジン...


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