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アーカイブ : 2023年07月

 

物理性の向上と中干し無しの田をサーモグラフィカメラを介して覗いてみたら

FLIR ONEというAndroid端末とつなげて動作するサーモグラフィカメラを購入した。家庭・アウトドア | Teledyne FLIRAndroidのスマートフォンにUSB Type-C経由でつなげて、専用のアプリを起動すれば上の写真のように撮影できる。ちなみに上の写真は玄関前のアスファルトで、13時頃に撮影したもの。撮影した時に現在地の気温を検索してみたところ、34℃(体感温度36℃)になっていた。夏の日中のアスファルトが

 

ドジョウがいる田はどんな条件の田なのだろう?

子供向けの教育番組でドジョウのことを知った。ドジョウといえば、田んぼの生き物として有名で、以前は田で採れる動物性のタンパク源だとされていたそうだ。だけれども、近隣の田の何処を見てもドジョウらしき魚は見当たらない。農業用の用水路で時々、ドジョウやカジカのような川底を這うような動きをする魚を見かけるけれども、その用水路の位置的な条件から近づくことが出来ず、川底を動き回る魚の詳細はわからず。近所にある高槻市立自然博物館(あくあぴあ芥川)という施設で、近隣に生息する魚の展

 

夕立だったので雨宿りで晴れるのを待つ

昨日の夕方、息子らと近所の公園で遊んでいたら突然の夕立になった。建物のある公園だったので、雨宿りをしながら待っていた。濡れながら帰ろうと言われたが、夕立は長くて一時間程と言われているのを知っていたので、雨が止むのを待つことにした。夕立は15分程度で止んだ。雨宿りの時に、なんで季節毎に雨の降り方が違うのか?と聞かれたので、雨は気温が関係していて、夕立は夏の日中の気温が高いことが要因だと伝えたが、近所には海のような大量な水がないのに、雷がなるよ

 

今年の稲作でも一発肥料が意図通りに効いていない

昨日、隣の市で最高気温の39.8℃を観測したそうだ。この猛暑は植物の葉温にも多大な影響を与えているのだろうなと。こんな猛暑日だからこそ、日々の日課である中干し無しの田の様子を見に行った。中干し無しの田でジャンボタニシが減った気がする上の写真は中干し無しで栽培をしているところ。俯瞰になるが、葉の色が全体的に薄緑であった。一方、隣の慣行的な栽培をして、中干し有りで栽培している田では、葉の色が黄化しはじめていた。どちらも一発肥料を

 

アサガオの蜻蛉葉

息子が小学校からもらってきたアサガオのタネをまいて育ててみたら、ある程度伸長したところから、少し変わった葉が展開するようになった。仁田坂 英二著 変化朝顔図鑑 アサガオとは思えない珍花奇葉の世界 - 株式会社化学同人を引っ張り出して、上の写真の葉の名称を調べてみたら、蜻蛉葉(dg)と記載されていた。※蜻蛉はとんぼと読む名称の後の(dg)は変異名の遺伝子記号を意味し、花の形状等にも影響を与えてる。蜻蛉葉(dg)がどのような花になるか?を調べてみたところ、

 

スベリヒユから猛暑を感じる

道端でスベリヒユを見かけた。連日の暑さか?先端が萎れかかっている。※奇形かもしれない土は悪いところなのだろうけれども、それでもスベリヒユがここまで萎れているのを見ると、連日の暑さは過酷なのだろうと感じてしまう。スベリヒユの持つCAM回路

 

久しぶりに関東ローム層の地域に行ってきた

久しぶりに関東ローム層の土質の地域に行った。神奈川県の新横浜付近にある畑の色近くで詳しく見てみると、パウダーのような土でトラクター等の刃が磨耗しにくく栽培しやすい土に見える。関東ローム層の土質といえば、活性アルミナ問題があるが、それは腐植質肥料があれば問題を軽減できるので気にする必要がない。リン酸値の改善の為のラッカセイ栽培で気をつけるべきところそんな関東ローム層の地域だけれども、近隣の畑の土を見たら、色が脱色しているところがちらほらと見えて、土を

 

土壌からのカドミウムの除去とバイオエタノール

稲作でカドミウムの吸収を抑制する栽培方法の記事に引き続き、カドミウム関連の話題。土壌にカドミウムが流れ込んだ際、除去するのはカドミウムを多く吸収する植物を育てることによるファイトレメディエーションだろう。長谷川功 植物とカドミウムに関する研究の変遷と課題 - 肥料科学,第42号,35~79(2020)にカドミウムを大量に吸収した植物残渣の話題があるが、その内容が興味深いので紹介する。有害金属を大量に吸収した植物残渣は焼却処分すると思いきや、今後の展望と

 

稲作でカドミウムの吸収を抑制する栽培方法

カドミウム除去という観点の緑肥の記事から引き続き、カドミウム関連の話題を記載する。文中で記載した長谷川功 植物とカドミウムに関する研究の変遷と課題 - 肥料科学,第42号,35~79(2020)を読み進めていたら、水稲でカドミウムの吸収を抑制する栽培方法についての記載があった。出穂前後3週間にわたり水田を湛水状態に保ち還元状態にすることで、カドミウムを溶解を抑制しイネの根からの吸収量を減らすといった記載があった。他にpHを中性に近づけておいたり、強度の中干しを行わないとい

 

カドミウム除去という観点の緑肥

イネがカドミウムを吸収したら?の記事の続き。イネがカドミウムを吸収したら各組織でメタロチオネイン等と結合して蓄積されるという事がわかった。次に見るべきは田や畑に流入してしまったカドミウムを除去する方法だろう。土壌から重金属を除去する方法で真っ先に浮かぶものと言えば緑肥になる。前回から見ている長谷川功 植物とカドミウムに関する研究の変遷と課題 - 肥料科学,第42号,35~79(2020)では、カドミウム耐性と蓄積の観点で植物を分類している表が記載されているので、そ

 

イネがカドミウムを吸収したら?

今回は汚泥肥料に含まれる可能性がある有害金属のことの続きタイトルからは汚泥肥料には常に有害金属は含まれているのではないか?と思ってしまうが、分析の話題が挙がっているものなので、実際には有害金属が含まれているものは市場に出回らないとして、仮に有害金属が過剰に含まれていたら?という前提で話を進めている。汚泥肥料で話題に挙がっている有害金属はカドミウムで、公害のイタイイタイ病で話題になった時はイネにカドミウムが蓄積したという話がある。イタイイタイ病#原因 - Wikip

 

汚泥肥料に含まれる可能性がある有害金属のこと

先日、菌体リン酸肥料の話題になった。「汚泥資源を利用した肥料成分を保証可能な新たな公定規格案(菌体りん酸肥料)に関する説明会」について:農林水産省菌体リン酸肥料というのは、汚泥資源由来のリン酸肥料であるため、汚泥肥料の特徴を把握しておく必要はあるだろうの記事で触れた汚泥肥料も含まれるだろう。上記の記事で汚泥肥料の生成方法によってはカドミウム(Cd)等の望まない成分が含まれてしまう恐れがあるという話題になり、カドミウムに関する知見の必要性を感じた。※汚泥肥料で有

 

ミカンの花芽分化と花芽形成の続き

ミカンの花芽分化と花芽形成の記事でミカンの花芽分化と花芽形成で花芽分化の方を見た。ミカンの花芽分化は冬期に行われ、7〜9月の乾燥ストレスにより蓄積されたデンプン量の影響を受けるそうだ。次に注目すべき箇所は花芽形成のトリガーだろう。古い内容ではあるが、ウンシュウミカンの花芽形成と葉の内生植物ホルモン含量との関係 - 農研機構に花芽形成関連の内容が記載されていた。先に用語の整理をしておくと、結果枝と発育枝という名称がある。カンキツ類の整枝せん定 ~隔年結果になって

 

ミカンの花芽分化と花芽形成

隔年結果とジベレリンの記事で、ミカンの木に冬期にジベレリン剤で処理すると花芽形成が抑制されるという内容を記載した。前回の記事でも記載した通り、各種休眠打破に関与する植物ホルモンのジベレリンが何故花芽形成の抑制に繋がるのか?がわからない。というわけで、ミカンの花芽形成について調べてみることにした。植物学の鉄則として、花芽形成の前に花芽分化というものがある。花芽形成というのは花に関する組織の発生が開始して花芽の伸長なりの現象を指す。一方、花芽分化というのは

 

隔年結果とジベレリン

ミカンの隔年結果について考えてみるの記事に引き続き、今回も隔年結果について触れてみる。隔年結果は全国的に困っている現象とのことなので、研究も盛んに行われているはずで、隔年結果から他栽培に活かせる知見が多く見つかるのではないか?と期待している。とりあえず、隔年結果についての対策について検索をしてみると、大阪府/(温州みかん)ジベレリン液剤による隔年結果の是正効果の実証のページにたどり着いた。一般的に対策としては、摘果作業を行うそうだ。摘果というのは、

 

ミカンの隔年結果について考えてみる

下津のミカンの記事で和歌山のミカン農家を訪ねて以降、ミカンの隔年結果について気になっている。隔年結果とは、果樹園芸作物で実のなる年とならない年があることで、栽培方法や環境によって毎年実がなることもあるそうだが、どうしてそうなるのか?が不明な現象であるらしい。隔年結果について、Wikipediaからの記載を抜粋してみると、/************************************************************/果実の成長と同

 

ヤブガラシとスズメバチ

近所の公園で自転車を停めているところで、最近やたらとスズメバチが増えている事に気がついた。何故かと思ったら、ガードレールにヤブガラシの群生ができていて、それが開花を始めていたから。ヤブガラシと言えば、ハエとか以外にスズメバチやアシナガバチも花にやってくるといういうことで有名らしい。ちょっと風変わりなヤブガラシの訪花昆虫 - 株式会社バイオームガードレールの内側は畑になっていて、その畑にはヤブガラシがたくさん自生してい

 

ミカンに含まれる機能性成分

ミカンの薄皮にある繊維状のものは欲しい成分が豊富に含まれているの続きの記事の続き。ミカン一つとっても、様々な物質が混ざり合っていて、味は単純に糖が多いとか酸味が少ないとかでは判断できないのだなと。とりあえず、ミカンの果実から高濃度で検出されているもので気になったものを検索し続けている。今回はシネフリンについて検索してみることにする。Harbin - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるシネフリンはアミノ酸のチロシンから

 

ミカンの薄皮にある繊維状のものは欲しい成分が豊富に含まれているの続き

ミカンの薄皮にある繊維状のものは欲しい成分が豊富に含まれているの記事までで、ミカン果実に含まれる水溶性の成分を見てきた。果実内の成分で頻繁に挙がる成分で見慣れないものとして、スタキドリンとプトレシンという物質が目に付いた。これらの物質から何か興味深い内容にたどり着くかもしれないので、とりあえず検索をしてみた。パブリック・ドメイン, リンクスタキドリンはピロリジン誘導体(上の図)に分類されるアルカロイドの一種であるらしく、スタキドリンとは? 意味や使い方 -

 

ミカンの薄皮にある繊維状のものは欲しい成分が豊富に含まれている

果実を絞ってジュースにすると見えてくる化学反応と物質の変化の記事に引き続き、ミカンの果実に含まれる成分の網羅的解析の話題を挙げる。ミカンの果実を搾汁してジュースにすることで劇的に減少する成分があるそうだ。一方搾汁して増加した成分もいくつかあるそうだけれども、今回はそれについては触れない。上記話題で印象に残ったものとして、フラボノイドの話題がある。/**************************************************/カン

 

果実を絞ってジュースにすると見えてくる化学反応と物質の変化

ウンシュウミカンの苦味成分は他にもあるのか?の記事以降、ミカンに含まれる成分が気になりだした。学部生の頃に受けた糖度計の講義でいろんなミカンの糖度を測定して、数値が大きいからといって美味しいわけではないという事に触れたことはよく覚えている。果実の美味しさというのは、甘さはもちろんの事、酸味や苦味が複雑に絡み合っているため、甘さだけが極端に高くてもトータルで良い味覚にはならないという事だろう。というわけで、ミカンに含まれる成分を検索をしてみたところ、原佑介等 メタボロー

 

草むらにサトイモの葉が数枚

草むらの中でサトイモの大きな葉が目立っていたので撮影した。この場所をもっと遠くから見ると、刈草や野菜くずを野積みしているところのようで、サトイモの葉がところどころで展開しているのが見えたけれども、冒頭の写真の所が一番目立っていた。写真の箇所以外のところのサトイモの葉は周辺の草の勢いに負けていて、薄っすらとしか見えない状態になっていた。これを見て思う。サトイモは他の草が生える前に茂ってしまえば、周辺の草に負ける事はないけれども、サトイモの勢いが弱かったら速攻で埋もれ

 

シークヮーサーの園地は海が見える山のところ

知人から沖縄のヤンバルの国頭村でシークゥワーサーの園地が写っている風景の写真が送られてきた。その写真というのが、これになる。この写真を頂いた経緯は園地と海までの距離感と、園地として採用している土地の地質を知りたかったということがある。この写真を撮影した場所のGPS情報を頂いたので調べてみると、岩相が玄武岩 海洋と記載されていた。国頭村 - 20万分の1日本シームレス地質図v2今回の撮影箇所の少し南の方の川で緑色片岩を見かけたので、今回の

 

ウンシュウミカンの苦味成分は他にもあるのか?

ウンシュウミカンが減らした苦味成分は何か?の記事で、柑橘類に含まれる苦味成分について見てきた。前回触れた苦味成分は主に種子に多いと言われるリモノイド化合物で、ウンシュウミカンではこの成分が少なくなっているかもしれないことを記載した。他にも苦味成分はあるか?と再度検索をしてみたところ、Yikrazuul - 投稿者自身による著作物, パブリック・ドメイン, リンクによるヘスペリジン等のフラボノイドにたどり着いた。ヘスペリジンはルテオリンというフラボノイド

 

ウンシュウミカンが減らした苦味成分は何か?

紀州蜜柑は何処からやってきた?までの記事で、現在市場に出回っているウンシュウミカンとその親であるキシュウミカンについて見た。ウンシュウミカンと比較して、キシュウミカンは小ぶりでタネがあり酸味が強いと記載されていた。他に何処かで見た内容として、ミカンの長い歴史において苦味が減っているという。苦味が減るという品種改良がどんなものなのか?に興味が湧いたので調べてみることにした。最初に柑橘における苦味とは何か?だけれども、リモノイドという化合物が苦味を呈するそ

 

田の底のピンク色の扇形のひらひらは何だ?

中干し無しの田でジャンボタニシが減った気がするの記事で田の底にいるジャンボタニシの写真を撮影しようとしていた時に、田の底にピンク色の糸っぽいのひらひらしたものがたくさんいた事が目に付いた。上の写真ではピンク色の点々があるように見えるけれども、どれもが糸状だ。田の底で動き続けている生物を撮影するのは難しい。気になったので帰宅してから調べてみたが見つからず。拡大して見てみたら、ピンク色の箇所には細長い穴が空いていたので、ホウネンエビ等が土に潜っ

 

中干し無しの田でジャンボタニシが減った気がする

いつも見ている物理性の改善 + レンゲ + 中干し無しの稲作の田で中干し無しの稲作から米の品質向上のヒントを得た気のせいか?今年はあまりジャンボタニシ(スクミリンゴガイ)を見かけない。ジャンボタニシのピンクの卵も田んぼを見回しても、ひと塊ぐらいしか見つからない。今年は他の田でも少ないのか?と思い、周辺の田を見回ってみると、ジャンボタニシがうじゃうじゃしていた。ジャンボタニシの捕獲が上手くなったのか?と確認してみたけれども、どうやらそうでもな

 

紀州蜜柑は何処からやってきた?

蜜柑とは何か?の記事で市場に出回っているミカンの定番の温州蜜柑(ウンシュウミカン)について見た。名前には温州という中国の地名が付いているが、紀州蜜柑(キシュウミカン)と九年母(クネンボ)を親とするミカンの種であるという事がわかった。クネンボは東南アジアからやってきた種になり、キシュウミカンは日本で古くから食されているコミカンと呼ばれるミカンであるらしい。コミカンの特徴はウンシュウミカンと比較して小ぶりでタネがあり、酸味が強いという特徴があるそうだ。このキシュウミカ

 

蜜柑とは何か?

田道間守の墓は何処にある?までの話で、ミカンの話題を書いてきた。田道間守が常世の国から持ち帰ってきたであろう橘は後のミカンという説明があるけれども、この説明を見てそもそもミカンとは何か?という疑問が湧いた。最初にミカンという言葉だけれども、蜜(みつ)の柑橘(かんきつ)で蜜柑(みかん)という感じが当てられている。蜜柑で検索をすると、温州蜜柑(ウンシュウミカン)が引っかかる。ここで一つの疑問は店頭にいろんな名前のミカンが並んでいるが、これらは別々のミカ

 

田道間守の墓は何処にある?

山辺の道のヤマトタチバナとミカンまでの記事で田道間守がミカンの親の種である橘を広めた内容を記載した。ミカンといえば、風邪の予防にミカンというけれどの記事等で記載しているが、日本の果実の代表的存在で美味で、しかも日本人の健康に大きく貢献しているであろうものなので、田道間守の行動は子孫たちに対して大きな影響を与えている。そんな田道間守だけれども、それはもう大きな功績であることは間違いないので、きっとお墓も立派なのだろうと調べてみたら、意外な内容だった。上の地図は後の平城京

 

山辺の道のヤマトタチバナとミカン

縁あって、奈良県の天理の石上神宮から桜井の大神神社までを繋ぐ古道の山辺の道に行くことが多かった。山辺の道は巻向を通るだけあって、古墳がたくさんあるが、古墳に合わせてミカンの木を植えている事が多い。※ミカンの木は山辺の道の南側でよく見かけるイメージがある今まで特に不思議に思う事はなかったのだけれども、田道間守が目指した常世の国はヤンバルの事か?までの記事で知ったことを振り返ると、常世の国から橘(後のミカン)を持ち帰った田道間守


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