少々古い内容ではあるが、独立行政法人 農業・生物系特定産業技術研究機構 野菜茶業研究所の研究成果の野菜の硝酸イオン低減化マニュアルというものを読んだ。

この報告の前書きでいくつか気になった箇所があるのでピックアップしてみる。

そもそもの話で野菜の硝酸イオン低減化をマニュアルとして報告しているところを見ると、硝酸イオンが人体において何らかの影響を与えつつ、どこかしらで硝酸イオンの濃度が高いのだろうなと予想が付く。


それを踏まえた上で

・硝酸イオンを摂取しても害にはなりにくいが、体内の微生物らによって硝酸イオンが還元されると発ガン性物質であるニトロソ化合物になる可能性がある

ニトロソ化合物 - Wikipedia

・日本で栽培収穫されている野菜、特に葉物野菜で硝酸イオン濃度が高い傾向にある

・硝酸イオンの野菜中への蓄積は肥料の過剰施用・過剰吸収が原因の一つである可能性が高い


以前、免疫の向上として春菊はどうだろう?の記事で触れた一酸化窒素(NO:活性酸素の一種)は硝酸イオンから合成され、少量であれば人体にとって有益で、野菜の摂取時に得られる硝酸イオンの量がどれ程影響があるか?が難しいところ。


それでもこのマニュアルでは、野菜の硝酸イオン濃度は低い方が良いだろうという意見になっている。




この内容を見た時にふと頭に浮かんだ事がある。

家畜糞堆肥による土作りを止める勇気をの記事で記載した内容で、



日本各地で有機質肥料と成分が近い(牛糞を含む)家畜糞を土作りの堆肥として大量に投入しているという現状がある。

おそらく、反当たり1トン以上施用する栽培者であっても、家畜糞を有機質肥料に近いとイメージすれば、おそらく20kgの袋を20袋ぐらいでせいぜい反当たり400kg程度の使用に留めるところを、他の堆肥と同じようにイメージして、5倍以上の量を平気で投入してしまう。


家畜糞は熟成すればする程、硝酸イオン濃度が増す為、日本各地で過剰施用・過剰吸収の状態の畑が増える。

困った事に牛糞の施用は最初10年は栽培がそこそこ順調に見えるので、ベテラン農家が家畜糞の使用を推してくる。

牛糞堆肥による土作りを勧めてくる方の腕は確かか?


ある年を境にマンガンといった微量要素の効きが悪くなり、葉に硝酸イオンを溜めつつ、硝酸イオンが消費されにくい状態となる。

必然的に各環境ストレスへの耐性も減りつつ、活性酸素の発生量も増える。

大寒波がくるまえに出来ること



なんてことを書いたけれども、硝酸イオンが人体や植物体内でアミノ酸の合成以外でどのように反応するのか?を把握していないので、体内における硝酸イオンの影響を探る事にしよう。

葉の色が濃くなるとどうなるのか?