カテゴリー : 土壌環境

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ポリフェノール鉄錯体と酸素供給剤で青枯病の発生を抑制

SNSのタイムラインを眺めていたら、 とても印象に残った研究のプレスリリースがあったので 今回はその研究成果が広まって欲しいという願いを込めて紹介する。 紹介したい研究結果というのは、 Generation of hydroxyl radicals by Fe-polyphenol-activated CaO2 as a potential treatment for soil-borne diseases Cláudio Kendi Morikawa Scientific Repo...

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シデロフォアから見る鉄不足に陥るところ

先日の土壌微生物とケイ素の記事でシデロフォアについて触れたけれども、 この時表記したリンク先にとある文章があった。 その文章を抜粋すると、 /****************************************************************/ 一般的に土壌中の鉄濃度は植物成長の要求量以上であるが、石灰質土壌の場合にはその高いpHにより鉄が不溶性の水酸化鉄となり、植物の鉄不足が現れる。 /*********************************...

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土壌微生物とケイ素

前回の植物が利用しやすいシリカはどこにある?の記事で 海洋性の珪藻は河川から流れてくる鉱物由来のケイ酸を利用している という内容を記載した。 この記事で紹介した 地球上のケイ素の循環と生物の関わり - バイオミディア 2015年 第2号を読み進めると、 /**************************************************************************/ 植物の根より単離されたStreptomyces属細菌の代謝産物解析の過程で,...

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植物が利用しやすいシリカはどこにある?

写真:ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録より引用 前回の珪藻はガラスの殻に包まれるの記事で、 珪藻はどうやってケイ酸を取得しているのか?が気になった と記載した。 この疑問に少し応えてくれる記事が検索に引っかかったので 今回の記事ではその紹介。 地球上のケイ素の循環と生物の関わり - バイオミディア 2015年 第2号によると、 海洋性の珪藻に焦点を当て、 被殻の材料は水溶性のケイ酸(Si[OH]4)とされ、 水溶性のケイ酸は主に鉱物態シリカの風化作用によっ...

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緑藻のクロレラ

藍藻類が塩類集積地に植物の環境をもたらすで 土壌藻を調べている時に、 藍藻以外にも緑藻のクロレラもいたというものを見かけた。 日本産ミドリゾウリムシ細胞内共生藻について Jpn. J. Protozool. Vol. 39, No. 2. (2006) By ja:User:NEON / User:NEON_ja - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link クロレラ - Wikipedia クロレラといえば、 健康食品でよく見聞きするだろう。 ...

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石と恐竜から学んだ沢山の知見

昨年末に 星屑から生まれた世界 - 株式会社 化学同人 星屑から生まれた世界という良書と出会った。 石の観点から生物誕生を見るという切り口で、 今でいうところの微量要素の理解が一気に進んだ。 今年の春、息子が保育園で恐竜を知った。 保育園にある恐竜や地球の本に夢中になり、 同じクラスの子らと毎日恐竜の本を読んだらしい。 この機会に合わせて、 子供用の恐竜図鑑と恐竜に関する学術書を購入して、 家でも一緒に恐竜の本を読むことにした。 今ま...

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藍藻類が塩類集積地に植物の環境をもたらす

写真:ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録より引用 前回、 藍藻類(シアノバクテリア)のユレモは粘液物質を分泌して滑走運動を行う という内容を記載した。 藍藻類のユレモはゆらゆらと動く なぜ唐突にユレモの滑走運動の紹介を行ったか?というと、 ある読み物を紹介したかったからだ。 その読み物というものが、 土壌圏の創生とラン藻 化学と生物 Vol. 42, No. 3, 2004で 毎年600万ヘクタールのペースで増え続けている耕作不可能地問題をなんとかすべく、 藍藻の...

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土作りの視察に行くなら赤黄色土の地域へ

先日、 栽培の土作りの視察に行くとするならばどこか? という話題になった。 この質問を挙げた方は 近々、グループで宮崎のとある秀品率の高い地域に視察に行く予定らしいが、 宮崎という環境に視察に行くことが自身にとって本当に価値があることなのだろうか? という疑問があると言う。 この質問に対して、 私と全国を渡り歩いている方の意見は一致して、 視察に行くのであれば、 赤黄色土のある渥美半島に行くべきだ。 と告げた。 愛知県の渥美半島での栽培 渥美半島...

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石で敷かれた道の上の小さな生態系

とある公園の一角で、 ちょっとした隙間で草が生えているという よく見る光景がそこにもあった。 イネ科の草だろうか? ところどころに白っぽい個所がある。 近づいてみると、 やはり白いものが4個ぐらいある。 白いものはキノコだった。 このキノコはイネ科植物の枯れた葉や茎を糧に生きているのだろうか? そうであれば、 ここではちょっとした有機物の循環が出来つつあるということになる。 イネ科植物が石の隙間から発芽して、 花崗岩...

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ゼニゴケの上でキノコ

苔類のコケをマジマジと見てみた 前回、苔類の葉を接写で見てみた。 苔類の群衆をよくよく見てみると、 所々の草が黒っぽくなっていた。 葉が枯死するのだろう。 枯死しかかっている個所に目を向けてみると、 苔類の葉の黒い個所でキノコが生えていた。 ゼニゴケの下は砂利が敷き詰められたところだから、 このキノコはゼニゴケの葉から養分をとっているということで間違いないだろう。 コケにはリグニンが無かったはずだから、 キノコに分解されたものは土の主要...

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土壌藻に目を向けて

とあるハウスの塩類集積で生育にムラがある土壌にて、 土表面にコケが生えたと表現される状態になっている個所があった。 塩類集積土壌でも平然とたたずむスベリヒユ 私の最近のコケの理解の取組から、 栽培で慣習的に使われる「コケが生えた」のコケは、 生物学的に言われるコケ植物ではなく、 土壌藻と呼ばれる光合成の出来る土壌微生物であるはず。 コケとは何だろう? 藻類 - Wikipedia 肉眼では見えないぐらい小さいものでも、 デジカメのレンズを介せば見れるわけで、 冒頭の...

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マツの幹の割れ目に住む地衣類たちの上のコケたち

前回、道端のマツの幹で 地衣類が幹表面にはほとんど繁殖していないのに、 幹の割れ目に沿うように繁殖していることを記載した。 マツの幹の割れ目に住む地衣類たち 前回の続きで、 複数あるマツの幹の割れ目を見てみることにした。 その内で一番目立ったものが、 地衣類が繁殖しているであろう個所に、 更にコケが生えていたこと。 おそらくこのコケたちは、 幹表面の皮が地面に落ちても生育を続けるのだろうな。 マツと言えば、 荒れ地から森へと生態系が遷移する過程...

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ツユクサは一次細胞壁でフェニルプロパノイドを持って何をする?

今までの記事で、 作物が虫による食害や病原性微生物の感染に強くなるために、 細胞壁、特にリグニンの活用が大事であることを記載し、 秀品率を高める為にリグニンの合成が大事では? という内容を記載してきた。 目に見えない銅欠乏 植物が細胞壁を構成する時、 最初にセルロースを主体とし各セルロースを結合させる為にヘミセルロースやペクチンといったものを付着させる一次細胞壁の形成の過程と、 一次細胞壁を構成して細胞の分裂が終了した後に、 細胞壁を更に強固にするためにリグニン等を...

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池の縁に落ち葉が積もる

最近、湿地に目が行く。 上の写真の湿地は落ち葉が堆積してできた湿地だ。 イネ科の草と アブラナ科のタネツケバナの仲間だろうか? 背丈が低い草が繁茂していた。 二番目の写真の個所は、 つい最近までは落ち葉が堆積していないで、 写真に写っている草が根付くことができなかった個所だろう。 流れの少ない池は、 いずれは上流からの土砂、 周辺の木々の落ち葉、 堆積した個所で発芽することができた植物たちによって、 光合成産物が堆積していずれは埋まる。 堆積...

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紅葉と黄葉の落葉がいずれは土に還る

今年は紅葉や落葉が例年よりも早かったように感じる。 落葉といえば気になるのが落ち葉の分解になるだろう。 落ち葉が土に還る速さはおそらく果樹の生産性に関わっているはず。 ミカンの木の落ち葉がなかなか土へと還らない この内容を踏まえた上で、 落ち葉には紅葉と黄葉があるけれども、 落ち葉の色によって土への還り方に違いがあるのか?が気になった。 というわけで今までの情報を一旦挙げてみる。 落葉前は緑の色素が分解されて、今まで目立たなかった色素が目立ち始める。 それが黄色の色...

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落ち葉舞うところの木の根っこ

公園にある木の根元 この公園は毎日見ているけれども、 この木の周りの落ち葉を掃いている形跡がない。 落ち葉は風でどこかに飛ばされたのだろう。 そんな中、 木の根の間に落ち葉が堆積する。 落ち葉の種類を見ると、 この木以外の落ち葉も混ざっている。 どうやら風で周辺の落ち葉が根の間に飛んできたのだろう。 砂埃で周辺の砂もおそらく飛んでくるはずで、 落ち葉はいずれ土になる。 おそらくこれは木が根元に自身を育む為の土を作る過程なのだろ...

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ホンモンジゴケ(銅コケ)と出会う

2018年11月9日(金)〜11日(日)で 京都府立植物園内で苔・こけ・コケ展が催されていた。 京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ コケから土壌に関する有用な情報が得られるかもしれないと注目しはじめたところなので行ってみた。 毒性のある金属を体内に蓄積するコケたち 展示場の奥に進むと、 青みがかった色の石のところにコケが生えているものが目についた。 今度探しに行こうと思っていたホンモンジゴケではないか! ...

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鱗翅目の幼虫が真っ白になっていたんだって

写真を掲載することができないのだけれども、 ちょうど2年前あったりにSNS経由で知人から一枚の写真が届いた。 その写真は有機栽培をされている方の畑が4年目を迎えたあたりで、 畑にいた作物を食害する鱗翅目の幼虫の至るところから白い菌糸が出ている写真だった。 その姿は ※図はhttp://www.silk.or.jp/silk_gijyutu/pdf/8-4_5setsu.pdfの144ページ目より引用 カイコの白きょう病にそっくりであった。 ※上の写真の下の方 ...

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サナギタケの胞子はどこにいる?

虫に寄生するキノコの冬虫夏草 先日の投稿をSNSに投稿したら、下記のようなコメントが返ってきた。 /**************************************************/ サナギタケ、たまに見ますね。むかし、腐葉土入れたらハウス内でも結構出ました。確かに土の中で殺す手段があれば、ヨトウ対策にはベストですね。業界にそまってしまうと、ヨトウは土の中に潜むからなかなか防除できない、と固定観念が染みついてしまって。そんな自分の頭に渇を入れていただきました。 /...

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毒性のある金属を体内に蓄積するコケたち

コケとは何だろう?という記事で紹介した 研成社のコケの生物学 (のぎへんのほん)という本の最後の章に ホンモンジゴケという銅でできたものの近くに生息するコケが紹介されていた。 仏閣にある青銅製の何らかを住処にする。 他にムラサキヒシャクゴケの体内には高濃度のアルミニウムを蓄積する種がいるという記載もあった。 このコケはアルミニウムの他に鉄も多く蓄積するらしい。 鉄は除いたとして、 銅やアルミニウムは結合力が高く、 細胞内において低濃度でなければならないか?まっ...

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