カテゴリー : 土壌環境

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殺菌剤に病原菌の滅菌作用があると期待することが問題だ

どこで見たかは定かではないが、 農薬の開発者の言葉で、 畑で病気が発生し、畑全体に蔓延した状態になったら、殺菌剤で進行を止めることは難しい というものがある。 とは言え、日々の作業が忙しくて、病気の出始めを発見(早期発見)は難しい。 だから後手にまわって、畑全体で病気が蔓延した時に殺菌剤を使用してしまうといった話を良く聞く。 ここでふと気になったことがある。 こと京都株式会社さんで病気の話をしましたで触れた内容になるが、 殺菌剤を文字通り、病原菌が液体に触れたら消...

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栽培中に作物が感じているストレスとは何だろう?

肥料に関しての質問で、 収穫時期をはやめたいや葉物野菜をなるべく長く収穫できるようにしたい といった内容が挙がることがある。 これは作物の成長ははやくしつつ、開花は遅くしたいということで、 肥料で実現できるとすれば、健康に育った野菜は人の健康へと繋がるはずの記事の内容に繋がっていく。 実際に上記のようなことは肥料で可能であるのか?が気になるところだけれども、 この話に関して興味深い内容がある。 葉面散布等の追肥では、 アミノサンプロ - 株式会社京都農...

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野菜の美味しさとは何だろう?

随分前の話で写真がないので、文章のみになってしまうのだが、 栽培の師の畑で魔法のような現象を見た。 栽培の中心にはいつも化学 農薬を使用しないで栽培していた師の畑で最も環境が良かった土壌で、 夏に畝を立て、ダイコンのタネを直播して栽培を開始した。 元肥は米ぬかボカシ肥のみだった。 米ぬかボカシを作ろう!仕込んでみる! 他の畑と比較して、はやい成長ですぐに間引き菜としての収穫を開始した。 間引きが一通り終わった後、嫌気性米ぬかボカシ肥を一回追肥として与え、そのま...

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草生栽培は課題を明確化するかもしれない

肥料とはまったく関係ない所用で、トウガラシを栽培している方の畑に行き、興味深い現象と出会った。 この畑では秀品率と効率化を高める為に試行錯誤し、 草生栽培のような形になりつつある畑で、 畝幅と通路を大きくとり、除草作業を集約化させていた。 トウガラシは肥料を多く必要とする作物で、 多く肥料を与えつつ、余剰は通路の草に吸収させ、有機物にして土に還元するスタイルが確立しつつあった。 ※この畑は無農薬で栽培されている 今年になってエノコロがちらほらと生え始めて...

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硫酸塩系肥料の残留物がある土を緑肥で解決したい

植物にとって硫黄は超重要な物質であって、再利用の仕組みを発達させた。 硫黄が超重要な物質でありながら、根が硫酸イオンをあまり吸収できないのは、おそらく土壌中に硫酸イオンが少なかったのだろう。 基肥で硫酸苦土肥料を仕込む前に 昨今、土壌に硫酸イオンが多い状態が多いという話題が挙がりやすいのは、 By Edgar181 - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link 硫安という工業的に製造された肥料が現れたからだろう。 ハーバー・ボッシュ法と緑の革命 ...

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基肥で硫酸苦土肥料を仕込む前に

天然の硫酸苦土肥料を基肥で使用しているケースを良く見かける。 硫酸と繋がった苦土(マグネシウム)の肥料でマグネシウムは光合成(生産性)に関与した要素ではやくに成果が出るので使用量が増えているように思える。 苦土と書いてクド。マグネシウムのこと 肥料名の接頭語で速さを知る 塩(えん)の肥料を使用する時は肥効よりも残留性に意識しないと後々面倒なことになるわけで、 塩と書いて、「しお」と読みたいけどここでは「えん」で 天然とはいえ硫酸苦土肥料を基肥で使用する場合、 残留する硫酸根...

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鉄の吸収とアルミニウムの無毒化

ある用語についてなんとなく現象を捉えていたとしても、 ある一つの説明が追加されることで見えるものが変わってくるもの。 緑肥の活用として注目しているMATE輸送体というものがあり、 ソルゴーのアルミニウム耐性でMATE輸送体について触れた。 酸性土壌で生きる植物たち ※写真はソルガム(ソルゴー:モロコシ)ではなく、トウモロコシかもしれない 強力な結合力を持ち、植物の根に毒性のあるアルミニウムを、 根から分泌したクエン酸によりキレートさせて無毒化させる作用で、 劣化し...

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土壌が酸性でないところでもスギナが繁茂した

昨日、下記のような話題が挙がった。 スギナは酸性土壌を好むらしい 畑のど真ん中にスギナが繁茂している畑がある。 スギナは酸性土壌の指標だと言われているけれども、 栽培終了後の土壌分析のpHの値を確認すると理想値で、 おそらく栽培中でもpHは下がらなかったのに何で? スギナはpHは関係ないんじゃないの?という話題になった。 統計データを扱う時は最初に数字、その後にその数字の要因は何か?の手順で考察しなければ真実に近づかないのは常ということで、スギナの発生の...

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強力な温室効果ガスの一酸化二窒素

昨年のちょうど今頃、 大気中の温室効果ガスを減らしたいという記事で地球の温暖化により台風の被害は年々増す可能性があるという内容を紹介した。 昨今の地球温暖化は地球の周期で暑くなっているという説もあるけれども、 温室効果ガスの方が騒がれていて、騒がれている内容を解決しつつ物事をシンプルにしながら前進するのが常なので、 温室効果ガスの削減に貢献出来ることはないか?と模索してみる。 温室効果ガスは二酸化炭素や牛のゲップ等で発生するメタンだと言われているが、 今一度温室効果ガスについ...

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梅雨の時期のキノコたち

梅雨真っ最中。 激しい雨が降ったと思ったら雨が止み、時々小雨が降るといった日が続く。 気温は高く湿気も高い。 そんな中、 落ち葉が堆積して、その上にコケが生えているところにキノコが目立つ。 フェアリーリング(菌輪)のような生え方だけれども、この個所は狭いから四角になるようにキノコが生えている。 菌輪 - WIkipedia コケは水を含み、コケの下の有機物は湿った状態で、キノコの菌は活発になっているのだろう。 コケを理解したければ霧吹きを持てというけれ...

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安満遺跡公園で高槻の土についての話をしました

高槻の安満遺跡公園の工作室で高槻の土を攻略するという題で土についてわかっていることの話をしました。 話はセミナーの一日前に戻って、 前日にファームプロさんを高槻の本山寺まで案内しました。 株式会社ファームプロ – 消費者と農業者とが関わり合う社会を目指し、 「農」の価値向上のために様々なサービスを開発していきます 本山寺といえば、 砂岩や泥岩の層の間に海底火山の跡である枕状溶岩が観察できる場所で、 母岩によって風化した後に形成される土の差が非常にわかりやすく、 土を...

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風化して崩れた斜面にキノコ

久しぶりに高槻のポンポン山の山頂付近に行った。 山頂の手前にある本山寺の更にちょっと手前に海底火山の痕跡である枕状溶岩がある。 枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ 今回は栽培に興味がある方にこの枕状溶岩から得られる知見を紹介する為に本山寺に向かったわけだけれども、 途中の露頭というか風化して崩れた個所の一部に目が行った。 地表から1m付近に キノコが生えていた。 この露頭は木の根がしっかりと生えていることも確認出来る個所なわけで、 おそらくこ...

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殺菌剤とブドウの品質

地形と土壌とテロワールに引き続き、ワインの原料となるブドウの品質について。 河出書房新社から出版されている新しいワインの科学という本に農薬とブドウの品質の話題があった。 農薬を使用するとワインの品質に影響があるか?というもので、 ボルドー液を例に話が進んでいた。 ボルドー液といえば、硫酸銅と消石灰を混合して作成した殺菌剤の事で、 銅の強い結合力に期待した農薬となっている。 銅の機能を活かした農薬、ボルドー液 チョコクロワッサンさんによる写真ACからの写真 ...

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地形と土壌とテロワール

cheetahさんによる写真ACからの写真 前回のテロワールとミネラル感の記事でワインの品質の地域性について触れた。 テロワールとミネラル感は抽象度合いが高くて難しい概念であって賛否両論がある。 ミネラル感についても同様だ。 そんな中で、 河出書房新社から出版されている新しいワインの科学という本にテロワールに関して興味深い文面があった。 apfelさんによる写真ACからの写真 /**********************************...

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テロワールとミネラル感

cheetahさんによる写真ACからの写真 ワインの熟成から土の形成を考えるまでの記事でワインの醸造からポリフェノールの化学反応の話題を見てきた。 その時に参考にした本は、 河出書房新社から出版されている新しいワインの科学という本だ。 赤いブドウの色素 この本は大きく分けて3部構成になっていて、 最初の部がワインの原料となるブドウの栽培に関すること 次の部がワインの発酵と熟成 最後の部がワインの健康効果となっている。 このブログでは最初に二部の内容から話...

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ワインの熟成から土の形成を考える

cheetahさんによる写真ACからの写真 ワイン栓のコルクと熟成の記事まででポリフェノールが酸化により重合していくことをみた。 ワインは絶妙な酸素の管理によってポリフェノールを適度な変化に留めるが、 熟成に糸状菌あたりが酸化が進み入り込むとそうはいかないらしい。 ※赤ワインの酸化が進むと褐変するらしい。 これらの反応を見て、 ワインの熟成は土の形成を制限したもののように見えてきた。 アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性 土の形成を制限したものであるとするなら...

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田の水が濁り続ける原因を探る

前回の水田の水が濁ったままだの記事で 畑作の連作を行った畑で土を休ませる目的で水田を行う田で、 入水後に水が全然澄まないという状況になったそうだ。 濁るというのは泥がなかなか沈殿しないからというのが真先に思いつくことだけれども、 もう少し丁寧に考えると何らかの物質がコロイド化していて、 コロイド化しているものが非常に小さくてちょっとした水の流れでも再び浮上している ということが考えられる。 先にコロイドについて触れておきたいところだけれども、 コロイドについては過去の記事...

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水田の水が濁ったままだ

某水田にて、 田に入水した後、しばらく待っても、 水が一行に澄まず、底が見えないという話題になった。 一般的には入水後は一時濁って、田によっては表面が緑になって、 春の入水後に緑藻が繁茂した しばらくすると水が澄んで底の泥が見えるようになる。 今回は田の水がいつまで経っても澄まない理由について考えてみることにする。 はじめに話題に挙がっている水田の栽培履歴を確認すると、 水田から畑作に転換したところで、 とある作物を長年連作していた場...

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刈草の下に大量のワラジムシたち

土に穴を掘って、 穴に生ゴミを入れて土を被せ、 その上に刈り草を被せた。 数日後に刈り草の下を見てみると、 ダンゴムシとワラジムシが土を埋め尽くすように大量に増殖していた。 これらの虫はデトリタスなので土に埋めた生ゴミが急速に減っていく。 ラッカセイは何故子葉を低いところで展開するのだろう ※上記の虫が大量にいるところの写真は控えた 前回の土壌中にメラニンを分解する菌は居るのか?までの記事で 気になることといえば、ダンゴムシやワラジムシの殻の色素だろう。 ...

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土壌中にメラニンを分解する菌は居るのか?

キイロイトリさんによる写真ACからの写真 カブトムシの黒色は何の色素?の記事でカブトムシを含む昆虫の黒色はメラニンに因るものだと記載した。 メラニンといえば、美容におけるシミやそばかすの類で増えたら困るというイメージがある。 シミ消しという言葉があるように、 おそらくメラニンを分解するということは盛んに行われているはず。 分解と言えば酵素なので、 酵素系の研究といえば土壌中に微生物からの探索が主なので、 メラニン分解の研究を辿ればメラニンが土壌に還る仕組みのヒントが得ら...

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露地野菜の連作の間に稲作をかます意義

京都市内で営農されている方の間で、 ネギの連作で土が疲弊してきたら、一度水田にしてイネの栽培をかますことで土を回復させる という話が時々挙がる。 回復という表現はおそらく 春の入水 畑に入水することによって、 水に溶けているミネラルやコロイド化した粘土鉱物が入ってきて、 土壌粒子の構成を変える意味合いもあるだろうけれども、 土壌に残留していた肥料分を水に溶かして排出する という意味合いもあるだろう。 … と思っていたけれども、 残留して...

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アルミニウムの結合力とポリフェノールの吸着性

これは先日道端で落ちていた落ち葉 この葉が緑色だった時に合成されたポリフェノールが落葉の前後で変化後、 葉にあった色素が落ちて褐色が目立つようになったのだろう。 これは熟成した腐葉土で、 葉が真っ黒くなっている。 土壌の糸状菌あたりに葉に含まれていたポリフェノールが酸化重合を繰り返して、 様々な光を吸収してしまうような物質へと変化したのだろう。 ニセアカシアのアレロパシーの記事で記載した /***********************************...

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昔、京都南部に巨椋池という大きな池があったらしい

京都市南部に巨椋池(おぐらいけ)という地名がある。 池という文字が含まれているが、 宇治川が東西に流れるだけで、 池らしきものが見当たらない。 所謂、干拓事業によって池はなくなり農地となった歴史がある。 Wikipediaによると、 京都競馬場にある池が巨椋池の名残だという話があるらしい。 巨椋池 - Wikipedia 干拓というのは、 山から海へ川という名で水が流れる際に、 どこかしらでせき止めて山からの土砂を堆積させる手法で、 佐賀平野...

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春の入水

近所の田が水を入れ始めている。 入水を知ってか、 ※持っていたデジカメのズームではこれが限界 田の周りに鳥が飛び交っている。 これはこの時期の風物詩みたいなもの。 きっと、 突然水が入り込んだ環境で、 土壌中にいた虫たちが急いで地表に現れたのだろう。 それを鳥が食べる。 土壌中の虫にとっては今まで更地だったのが、 突然沼のような環境に変わるなんて天変地異並の変化だろう。 虫の視点になってみると、 今まで住んでいた場所が突然沈む。 沈む前に急い...

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スギナは酸性土壌を好むらしい

前回のハーブティーSUGINAの記事で、 スギナ茶を購入して飲んだことを記載した。 栽培でのスギナといえば、 酸性指標植物で栽培しにくい土で繁茂するということ、 一度生えたら除草が大変ということも合わさり、 栽培者から厄介な草として認識されることが多い。 土壌の酸性具合に気を付けろ 酸性土壌の障害といえば、 土壌の粘土鉱物から活性アルミナ(水酸化アルミニウム)が溶出し、 それが周辺の植物の根を痛め伸長を止めることがあり、 スギナはこの手の土壌環境に強いから目立...

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苦土が多い不思議な砂質土

福岡県糸島市で一緒に来て欲しいと言われた畑に行ってきた。 この土壌分析の結果は事前に渡されたものだ。 測定の方法が正しいとして、 苦土(マグネシウム)の量が人為的に施肥していくものではない。 この手のパターンは京都北部の舞鶴の蛇紋岩の地域に似ているが、 それにしてはカリウムが多い気がする。 京都北部の舞鶴全般の土壌の考察 事前に見ておいた地質図を挙げておくと、 20万分の1日本シームレス地質図 辺り一面花崗岩(ピンク)の地域であって、 南の方に...

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佐賀平野は元々海だったかもしれない

佐賀平野に黄金色の麦畑が広がる 前回の記事で佐賀平野に訪れ、 辺り一面、収穫期を迎えたムギ畑が広がっていた という記事を記載した。 このムギの用途はわからないけれども、 知人の知人が大麦を麦茶の原料にしているということだった。 辺り一面のムギ畑は近々収穫され、 直後にイネの栽培を開始するそうだ。 所謂イネとムギの二毛作だ。 ここまでムギが盛んに栽培されているのは、 佐賀平野がムギの栽培に適しているからなのだろうか? 佐賀平野で栽培されている方から...

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落ち葉のハンバーグ

食品残渣系の堆肥にダニが湧いたから始まったダニの話 ダニは他の八本足の節足動物と異なり、様々な食性があって多様性がある。 人の社会に有害だとされるダニは今の所全体の1割程とされ、 今後のダニ学の発展によって、有害のダニの割合は下がっていくものと思われる。 その中で有害で割る目立ちするダニとして、 ホウレンソウとダニの話とナスの施設栽培に迫りくる脅威を紹介した。 これらを踏まえた上で、 バークの下の落ち葉たち 最初の話題であった ハウスミカンのハウス内で試しに...

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酸素供給剤についての可能性に迫る

先日の京都八幡のとらこ株式会社さんで堆肥の有効活用の話をしましたの際に これからの栽培には酸素供給剤が重要な要素になるだろうという話題になった。 今まで投稿して記事を改めてみると、 酸素供給剤は酸素の放出以外にも価値があるように思えてきて、 今一度酸素供給剤についてまとめてみることにする。 酸素供給剤というのはその名の通り、 酸素が発生する肥料のことを指す。 酸素供給剤は過酸化石灰(CaO2)というもので 水に触れると下記の反応になる。 CaO2...

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食品残渣系の堆肥にダニが湧いた

バークの下の落ち葉たち 先月訪れた佐賀のハウスみかんのハウス内で、 様々の堆肥を試しているが、食品残渣からダニが大量に発生した。 これらのダニは問題ないのでしょうか? という話題が挙がった。 この話題の後にダニって何なのだろう?と検索してみたが、 総論的なものが見つからなかったので、 朝倉書店から出版されているダニのはなし -人間との関わり-という本を購入して読んでみた。 ダニというのは何なのか?から整理すると、 ダニはクモと近縁で クモとの大きな...

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植物生育促進根圏細菌(PGPR)のこと

植物の病気に関する本を読んでいたら、 とある文章が目についた。 /******************************************************/ 植物病原細菌を含む多くの細菌はその増殖に必要な鉄イオンFe3+を菌体内に取り込むために、シデロフォアと呼ばれる低分子のキレート物質を菌体外に分泌する。菌体外に分泌されたシデロフォアは鉄イオンと結合するが、この複合体は細胞壁にあるレセプターを経由して菌体内に輸送される。その結果、シデロフォアを多く生産する植物生育...

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木の根の下の土は自然に去っていった

近所の山を登ると、 木の根が露出している箇所がある。 この山に限らず、 上の写真のような木の根が露出している箇所は良く見かける。 いくつかの木の根の下の土はボロボロと崩れ落ち、 木の根は木化して注に浮いている。 おそらくこの場所の数十年前は、 これらの根は露出せず土に埋まっていたのだろうな。 山は時間が経つと低く平らの形状に近づくというけれども、 木の根が土を風化しつつ養分を取ることで山の形状を変えるのだろうな。 おそらく数...

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エノコロと師の言葉とアレロパシー

エノコロを見て思い出した師の言葉の先にあるもの 栽培の師は休ませている畑で エノコロを見て思い出す師の言葉 エノコログサ(ネコジャラシ)が人の背丈程に伸長してあたり一面に広がったら、 次の栽培ではとても良い作物が収穫出来ると言っていた。 エノコログサは単子葉のイネ科で根が強く、 C4型光合成を行うので夏の暑い日に周辺の植物よりも多くの光合成を行う。 C4型光合成の二酸化炭素濃縮 もしかしたら、 酸性土壌にも強いかもしれない。 植物由来のケイ酸塩鉱物、プ...

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イネ科緑肥の再考のアレロパシー編

エンバクのアレロパシー 前回、イネ科の緑肥のエンバクのアレロパシーを見た。 緑肥という言葉で連想するのが、 マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む 昨年、素晴らしい成果を挙げたネギの間にマルチムギの混作だろう。 スギナが繁茂するような土壌を改善しつつ、 アザミウマの防除とネギの生育が同時に良くなった という結果があった。 イネ科緑肥の効果、再考の再考 この時はコムギにある活性アルミナ耐性を挙げて話を進めたけれども、 もしかしたらアレロパシー物質の方を見ても面...

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エンバクのアレロパシー

サクラのアレロパシーで葉の香り且つアレロケミカルの物質であるクマリンについてを見た。 クマリンは芳香族アミノ酸であるフェニルアラニンからケイヒ酸を経て合成される物質で、 おそらくだけれども、 腐植酸の主の材料の一つであるかもしれない物質である。 ニセアカシアのアレロパシー となると、 知りたくなってくるのは緑肥で根からクマリン等のフェニルプロパノイドが分泌されている種はないだろうか? ということだろう。 というわけで早速検索してみると、 農林水産省のサイトにあった緑...

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サクラのアレロパシー

前回のニセアカシアのアレロパシーに引き続き、 化学同人から出版されている植物たちの静かな戦い 化学物質があやつる生存競争の他のアレロケミカルの話題を挙げてみる。 アレロケミカルの一つとしてクマリンという物質の話題があった。 By Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, Link クマリンは天然の香り成分として、 サクラの葉に存在し、 桜餅の香り付けで活用されているらしい。 クマリン - ...

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ニセアカシアのアレロパシー

先日、腐植について調べていたら、 下記の研究報告を見かけた。 KAKEN — 研究課題をさがす | 土壌腐植の恒常性を支える微生物の代謝と生態 (KAKENHI-PROJECT-26310303) 報告を読むと、 土壌中にいるコウジカビ(アスペルギルス属)の仲間が小さなフミン酸を吸着・代謝して大きなベンゼンを含むより大きな有機化合物へと変えていくという内容であった。 この糸状菌はフェニルプロパノイドによる抗酸化作用で活性化して増殖が増したらしい。 フェニルプロパノイド類が血糖値の...

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栽培と枯草菌

前回までの記事でクオラムセンシングやバイオフィルムを見てきて、 これらの知見が栽培で応用出来ないかと色々と検討してきた。 植物の根と枯草菌のバイオフィルム 最後に昔から言われてきた根圏の微生物との共生で みすず書房のこれからの微生物学 マイクロバイオータからCRISPERへに記載されている内容の紹介で締めることにしよう。 上記の本の98ページの細菌と植物の成長の話題に下記の記載がある。 /**********************************...

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植物の根と枯草菌のバイオフィルム

クオラムクエンチングで軟腐病や青枯病の被害を減らせるか? 前回まで細菌の増殖関連でクオラムセンシングというものを見てきて、 クオラムセンシングを制御できるようであれば作物で細菌由来の厄介な病気の発生を抑えることが出来るといううことを見た。 再び、 みすず書房のこれからの微生物学 マイクロバイオータからCRISPERへに戻って、 植物とバイオフィルムで根から発症する病気を抑制する話題に触れてみることにする。 詳細に触れる前に、 バイオフィルムについて触れておく...

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クオラムクエンチングで軟腐病や青枯病の被害を減らせるか?

作物の病原性細菌たちのクオラムセンシングの続き。 前回の記事までで、 栽培で非常に厄介な軟腐病菌と青枯病菌はクオラムセンシングという仕組みで、 周囲で仲間が十分数増殖できたことをきっかけに病原性の物質を合成して宿主である作物を攻撃する。 仲間がある程度の増殖は周辺のクオルモンの濃度を見ている。 このメカニズムに関して興味深い論文を発見した。 青枯病菌 Ralstonia solanacearumのクオルモンによる病原性発現 土と微生物 Vol.60 No.2,pp.91〜...

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バークの下の落ち葉たち

佐賀県のハウスミカンの産地を訪れた。 ミカンの木の落ち葉がなかなか土へと還らない ミカンの木の根元にハウスの落ち葉を敷き、 その落ち葉の上にバークを積んだ箇所にて、 バークをほじくって、ミカンの葉の腐熟状態を見てみると 葉の表面で紫色になっている箇所があった。 栽培をしている方に聞いてみると、 この葉の紫色はいつも発生しているらしい。 この紫色はいったい何なのだろう? 草本の作物でリン酸欠乏になった時に葉がうっすらと赤紫になるものと似てい...

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長崎県諫早市の諫早公園に行ってきた

仕事で長崎県諫早市に行った。 諫早駅に到着して知ったのが、 諫早には眼鏡橋があるということ。 1時間半程自由な時間があったので、 眼鏡橋のある諫早公園に行ってきた。 で これが眼鏡橋。 橋があれば渡るもの ということで早速渡ってみた。 渡ってみた先には、 露頭と呼んで良いのか?わからないけれども、 岩を学べるような露頭があった。 早速、ここの地質を調べると、 Soil & Geoロガーで現在地の土質...

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家畜糞堆肥による土作りを止める勇気を

農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました 昨年2018年8月5日に発売されました農文協の現代農業9月号に記載されている内容で、 年々低下している秀品率をV字回復したという話題がある。 株式会社京都農販のいちメンバーとして、 京都の生産性の向上の取組を評価していただいたからか、 次はここに行って欲しいという紹介や、 お問い合わせから栽培状況を見て欲しいという連絡を受けるようになり、 日本の様々な産地に行く機会が増えた。 カテゴリー:勉強会・講演 ...

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スズメたちの集会の足元では

鳥(スズメ)がよく集まる場所の足元に 所々が白くなった石がある。 白い個所は 鳥の小便がこびりついていた。 鳥の小便は人の小便とは異なり固形で成分は尿酸と呼ぶ。 発酵鶏糞ができるまで2:成分編 By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link 高校理科あたりで習うけれども、 尿酸はあまり水に溶けず濃縮できるという利点から、 卵の殻が高い系の生物の排泄物となっている。 尿酸 - Wikipedi...

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未熟な鶏糞内に含まれるであろう抗酸化作用

植物にとってビタミンB6とは?の続きまでの記事で、 ビタミンB6が活性酸素に対して抗酸化作用があることがわかった。 今まで見てきた活性酸素は電子を多く持って不安定になった酸素や水が、 更なる安定を求めて、他の物質から電子を抜き取る作用があって、 取られた物質は電子を取られることによって脆くなる。 電子は糊付けの意味を持っていると捉えれば、 電子を取られることで崩壊するすることはイメージしやすい。 量子力学で生命の謎を解く 抗酸化作用のある物質とは、 活性酸素にいち早...

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京都北部の舞鶴全般の土壌の考察

先日の京都北部の舞鶴での勉強会で話題に挙がったグローバック栽培で、 気になる点があったのでメモとして残す。 舞鶴の万願寺唐辛子等の栽培者向けに土壌分析と施肥設計の話をしました グローバック栽培は土から離れ、土耕ではないので、 水耕栽培として扱われる。 水耕栽培といえば、 水耕栽培の培地は露地栽培の堆肥として再利用できるか? ベットを用意して、その上に培地と栽培開始前に資材の調達で費用がかかるが、 グローバック栽培は袋詰された培地を地面に置く形式なの...

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シアナミドは土壌の細菌にも効果があるのか?

前々回の石灰窒素の作用機序で石灰窒素の主成分であるシアナミドの作用機序を調べ、 前回の酵母でのアセトアルデヒドの耐性で最もシンプルな真核生物の酵母でのシアナミド経由で蓄積されるアセトアルデヒドに対する振る舞いを調べた。 元々の話の発端は緑肥のヘアリーベッチが根からシアナミドを分泌するということから、 土壌消毒の代替として晩秋からヘアリーベッチの栽培は可能であるか? というものだった。 今抑えたい症状が四万十の話題で頻繁に挙がったショウガの根茎腐敗病等や、 以前からずっ...

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石灰窒素の作用機序

土壌消毒として緑肥の栽培はどうか?で緑肥のヘアリーベッチに土壌消毒の代替になる可能性があるのではないか? という内容を記載した。 この話の背景として、 ヘアリーベッチには強力なアレロパシーがあり、 周辺の草の発芽を促して枯らすという報告があることがある。 ヘアリーベッチの根からはシアナミドが分泌されるという報告があり、 シアナミドというのは土壌消毒で用いる石灰窒素の有効成分でもある。 ヘアリーベッチが土壌消毒の代替になるか?を判断するためには シアナミドの作用がどのよ...

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土壌消毒として緑肥の栽培はどうか?

前回のエンドウの寒さへの強さの秘密はどこにあるのかい?の記事を作成している時にふと思ったことがある。 前回の草は○○エンドウという名前が付いている草だと思うけれども、 緑肥のヘアリーベッチの底力 緑肥でこの草の仲間にヘアリーベッチという草がある。 このヘアリーベッチという緑肥はマメ科で根粒菌との共生で窒素固定が出来るだけでなく、 根から分泌されるアレロパシーで周辺の草を抑え込む。 アレロパシーの仕組みは どうやら周辺の草のタネの休眠を早期に打破し、 適切な...

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アスファルトが木の根によって割れた

京都某所のとある桜並木 幹がこんなにも割れ目があるので、 ここに根付いてもう長いのだろう。 しっかりと強く根付いたからか。 アスファルトの道にヒビが生えている。 このヒビをよく見てみると、 隙間に落ち葉が入り込み、 落ち葉等の有機物が土化している。 おそらくしばらくしたらこの個所から草が生え始めて、 その草が更にアスファルトの隙間を広げるだろう。 このまま人が何もメンテナンスをしなければ、 数年後にはこの場所は草原と化すのだろ...

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