カテゴリー : 土壌環境

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酸素供給剤を試した方から

事件です。葱のハウス栽培にて。京丹後より酸素供給剤を仕込んだ畝とそうでない畝との違いがヤバいよ!と写真が送られてきました。初期はあまり変わらず20cm位から差が出たと。その時期がどんな条件だったか、追及します!#京都農販 #京丹後 #九条葱 pic.twitter.com/V3zuxU1Jw9 — Kyoto-nouhan (@KyotoNouhan) 2018年1月11日 昨日、Twitterを開いたら、京都農販(@KyotoNouhan)のアカウントで上記のポストがあった...

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石由来の保肥力

粘土鉱物を理解する旅でも記載したけど、 学部生の頃の土壌学の講義で鉱物が保肥力を持つ仕組みの話題が挙がった。 大きく分けると、 珪素と酸素により形成される立体構造の中心のイオンが入れ替わることで電荷が変わり保肥力となるもの(同型置換)と 石が削れた時に現れる手が堆肥のカルボキシル基のような振る舞いをする(破壊原子価) の二パターンがある。 前者のイオンが入れ替わることで電荷が変わりというのが、 マイナスは何からできてる? 層間水の説明の時によく話題に挙がり、 ...

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作物の病気は虫が運ぶ

農学の病理学や防除系の本を読むと、 作物の病気の感染(病原菌の作物体内への侵入)は 主に上記の3パターンの付着、気孔から侵入と虫のかじった跡から侵入 + 受粉時の花粉管への侵入の計4パターンで書かれている。 ここに記載されている虫のかじり穴からの侵入は、虫を菌の運び屋と見立てベクターと呼ばれる。 ウィルス由来の病気はほぼベクター由来だと言って良い。 ※もしかしたら100%ベクターかもしれない 植物にとって大事な大半のことはアサガオが教えてくれる 何が言いたいか?...

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乾燥ストレスから再び牛糞堆肥による土作りの価値を問う

小さな乾燥ストレスの積み重ね 前回までの乾燥ストレスと虫による食害の話をまとめると、 虫はおそらくプロリンを欲しがっている。 植物はプロリンを合成するトリガーとして乾燥ストレス(or 高塩ストレス)がある。 保水性・排水性を高めることで、葉内のプロリンの高濃度蓄積は避けられるはずで、 虫の食害を減らすことができるのではないか? 前回までは乾燥ストレスを見ていたけれども、 今回は高塩ストレスを見ていく。 高塩ストレスというのは土壌分析におけるECの値のことで、 前作の...

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小さな乾燥ストレスの積み重ね

溢泌液に虫が集まる 前回までの記事をまとめると、 スズメバチはプロリンを体に溜め込むことで、長時間活動できる。 この内容からおそらく他の昆虫でもプロリンは欲しいはず。 そんなプロリンは乾燥ストレス(or 高塩ストレス)環境下でたくさん合成される。 合成されたプロリンは葉に蓄積される。 この内容を踏まえた上で、 乾燥ストレスについて書いてみようと思う。 とはいっても日照りのような極端な乾燥ではない。 道端に生えていた草の写真しか見当たらなかったので、 道端に生えてい...

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溢泌液に虫が集まる

前回までの植物はいつプロリンを合成するのか?で、 スズメハチは糖原性アミノ酸であるプロリンを蓄積することで長い間活動することができる。 そんなプロリンは植物が乾燥ストレス状態で乾燥に耐えうるために合成される。 という内容を記載した。 それを踏まえた上で、 落ち葉の下からクローバ再び 溢泌液(いっぴつえき)に話を戻したい。 溢泌液は栽培者であれば、早朝の露地なりハウスなり行けば普通に見られる現象で、 栽培しやすい土であっても塩類集積の土であっても観測することがで...

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用水路の端で腐植が堆積してた

水が引いている用水路に落ち葉が溜まってた。 つい最近までこの用水路に水があったのだろう。 落ち葉が腐熟していて土化しかかっていた。 先程の写真から少し離れた場所で 堆積地が出来ていて、 そこに草が生えていて、 その草にひっかかって落ち葉が更に堆積していた。 用水路の底が見えているのは、大雨の日に勢い良く流れたからか? 壁際に土が堆積していたところを見ると、 堆積して植物が根付くことにより、堆積箇所が流れにくくなって、 流れにくくなっ...

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客土で川砂を入れる意義再び

九条ねぎの京都知七さんで社内研修の復習をしましたで新鮮な鉱物という内容があったので、 細かい川砂を調達して畑に入れたら良くなったという話題があった。 正直驚きでした。 話は変わって、高アルカリ性の温泉から土を考えるでとある鉱物が変質して粘土に変わる際、 水素イオンを取り込み周囲のpHを上げながら粘土になるものがあるという内容を記載した。 それを踏まえた上で、客土で川砂を入れる意義について再び触れてみることにする。 水田は川から重要なものを受け取る 川砂客土の...

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客土が定着した地域、しなかった地域

関西にきて不思議に思っていたことがあった。 関西、特に京都では客土って何?と聞かれることが非常に多いこと。 関東にいた頃に家業を継いだ同期らが、 日常的に土質改善のために真砂土みたいな土を畑に入れていたし、 目が非常に細かい川砂を入れていることが多かったので、 客土は定期的に行われているものだと思っていた。 客土で川砂を入れる意義 だけど、関西(特に京都)にきて、 客土を行っていないどころか、客土という名称自体知らない方が多いことに驚いた。 先日、客土が頻繁に行われ...

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枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ2

前回のあらすじ 京都が位置する丹波帯を理解したくて資料を探したら、 京都と大阪の県境にあるポンポン山の山頂付近の本山寺で枕状溶岩の露頭が見られる箇所があるというドキュメントを発見した。 枕状溶岩と出会いに高槻の本山寺へ というわけで早速本題へ 露頭紹介 -西山,川久保渓谷中流に見られる緑色岩周辺-より引用 この地図は発見したドキュメントに記載されていた本願寺周辺の露頭箇所が記載されている地図。 今回は 赤い枠で囲った箇所に行ってみることにする。 ...

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緑肥を活用する意義

先日緑肥のことが話題に挙がった。 栽培後に草は勝手に生えてくるから、それを育てれば良いのでは?と 土壌の余剰な養分は緑肥に吸わせろ 今まで何度か緑肥を活用したことがある身からの意見だとそれは否で、 栽培後に後から勝手に生えてくる草を活用できるのは、 土壌がそれなりの段階に入ってからだった。 とりあえず、イネを一例にしてみて、 伝統的なレンゲ米を挙げてみると、 老朽化水田は冬場の対応次第 レンゲ米というのは、 稲作が終わった後にレンゲというマメ科の植物を育て...

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ロゼット葉の占拠

近所にある収穫が終わった水田でヒコバエとイネ科の草が所狭しと群をなしていた。 収穫後の水田で株達が再生を試みる そんな中、 ロゼット葉の群生があった。 葉は展開する毎に下の葉の位置から微妙にずれる 見ての通りロゼット葉が生えて覆っている箇所では、 ロゼット葉よりも高く伸長した草が見当たらない。 ロゼット葉の高さが低い部類に入るにも関わらずだ! そんな中、 ロゼット葉の葉と葉の間からひょっこりと出す花が健気だ。 この花は勝ち組なのだろ...

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石灰岩の地帯での栽培

愛知県の渥美半島での栽培で渥美半島に訪れた時、 渥美で栽培指導されている方から興味深い話を得た。 山の上に炭酸石灰 山口県のとある地域では、石灰岩が非常に多いので、 栽培中にpHが上がってしまうことが頻繁に発生する。 このような地域では、 石灰の使用をどれだけ気を付けるかで収穫できるか?が決まる。 はじめに石灰の使用目的を確認すると、 栽培前の石灰というのは栽培中に下がってしまったpHを中性にするために利用する。 石灰はpHを調整する為に使うもの 栽培...

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愛知県の渥美半島での栽培

所用で愛知県にある渥美半島に行ってきた。 渥美半島というのは名古屋から渥美湾を経て、南辺りにある半島。 この渥美半島は栽培の技術力が非常に高いとされる土地で、 特に栽培中の追肥や防除の管理が頭一つ抜けていると言われている。 どうして半島で頭一つ抜けている技術力があるのか? 地質、土質から見てみることにすると、 (株式会社誠文堂新光社 / 年代で見る 日本の地質と地形 11ページより引用) 半島の左端で中央構造線があり、 半島自体は秩父帯となっている...

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表層無機質中間泥炭土の周辺にあった石

玄武岩質的な土の客土の中にあった鮮やかな赤までで、 宮城県遠田郡涌谷町にある土質と、周辺の山の土質を見た。 話は再び露地に戻って、 周辺の畑の排水性の向上のために深く掘った時に出てきたらしい石があった。 地中から出てきたか、畑の端の方に基盤として使用されていたものなのか?は不明とのこと どちらにしろ、水田にあった、もしくは使用されていた石なので、 周辺で採石されたものを使用しているということで間違いないだろう。 この石をマジマジと見てみると、 ...

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玄武岩質的な土の客土の中にあった鮮やかな赤

山からの恵みを畑地へ 前回の記事で、ハウス内で客土した土で栽培していた作物が綺麗に生えそろっていて その土が安山岩・玄武岩質的岩石が風化して出来た黒ボク土であったことを記載した。 他にもハウスを見せていただくと 局所的に赤い箇所がある。 周辺に転がっていた石を見ると、 時々、黒っぽい石の表面が茶色くなっている。 この石は何なのだろう? 茶色くなっているのは赤錆と解釈して良いのだろうか? そして、 鮮やかな...

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山からの恵みを畑地へ

泥炭土は有機質土 前回、表層無機中間泥炭土という名称の土があるところの土を見た。 この畑の隣の隣で周辺の山から土を持ってきて客土をされている畑(ハウス栽培)があった。 この場所は元々グライ土らしいので、グライ土の上の表層に客土となる。 その畑というのがこれで、 見事に生えそろっている。 土は細かくて、茶色い。 バークや籾殻等を入れて更に軽くされていた。 ハウスがたくさんあって、 どのハウスを見ても、それは見事に綺麗に生えそろっていた。 ...

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泥炭土は有機質土

前回、東北地方の宮城県遠田郡涌谷町で泥炭土という土質の地域に行ったことを記載した。 東北へ そこでは 見たことあるような気がするんだけど、 なんか見たことがない土を見た。 これが泥炭土なのだろうか? 記録した地図を元に撮影した箇所の土質を調べてみるとやはり泥炭土とある。 しかもサブソイラで深く掘ったと言っていたので、 表層と深い層の土が混ざっているのだろうなと。 取り急ぎ、 泥炭土について調べてみると 基本的特性は 泥炭層(加湿地に繁茂した植物遺体...

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東北へ

先日の宮城県遠田郡涌谷町のうじいえ農場さんの社内勉強会に呼ばれ肥料の話をしましたで記載した通りで、 宮城県に行く機会ができました。 出身は神奈川で京都を拠点としている私にとって、 宮城県のある東北というのは今までほぼ縁がなかった土地で、 宮城県を含む東北は新境地みたいなものです。 宮城県の位置を地図で確認すると、 この辺り。 先日訪れた遠田群は仙台よりも北西に向かったところにある。 CC BY-SA 3.0, Link フォッサマグナ 糸魚川-静岡構造線...

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再び四国徳島の三波川帯へと目を向けてみると

以前、四国徳島の吉野川付近に緑色の石が多くて、 これは三波川変成帯という地質によるものだと記載した。 この時はまだ三波川帯というものがわかっていなくて、 海のプレートが大陸のプレートの下を潜るように沈み込みをした際に、 プレートの間にある高圧の環境で変成を受けた後、地殻変動によって隆起した という内容を記載したけれども、 吉野川よりも南側の地域を見ないで、吉野川付近だけが変成して隆起したように見える。 実際はそうではないことを、 日本列島がまだ大陸...

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