カテゴリー : 土壌環境

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二酸化炭素濃縮後の有機酸は光合成以外でも使用されるか?

前回のC4型光合成の二酸化炭素濃縮では、 C4植物では二酸化炭素をリンゴ酸にするというCO2を濃縮して以後の光合成に利用するために蓄える という内容を記述した。 光合成の内容の一部としてリンゴ酸という名前を挙げたけれども、 リンゴ酸といえば、コムギで土壌中にアルミニウムがある場合に根から分泌させるという内容があった。 酸性土壌で生きる植物たち リンゴ酸がアルミニウムをキレートして、 アルミニウムの根に対する毒性をなくすというものだ。 コムギはC3植物なので、 二酸化...

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六呂師高原の池ケ原湿原

大矢谷白山神社の巨大岩塊 前回の記事で福井県勝山市のジオパークで、 山体崩壊によって発生した岩屑なだれで転がってきた巨岩を見た という内容を記載した。 ※勝山市ジオターミナルにあった看板を撮影 この地図で言うところの左から二番目の大矢谷集落で、 今回の記事では右側の六呂師高原に行った時のことを記載する。 六呂師高原は緩やかな傾斜が広がっていて、 酪農の牧場が広がっていた。 牧場をしばらく進むと、 池ケ原湿原の看板が見えてきた。 こ...

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大矢谷白山神社の巨大岩塊

恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク - 福井県勝山市 前回の記事で福井県勝山市にある 恐竜渓谷ふくい勝山ジオパークに行ったという内容を記載した。 勝山ジオパークは古い地帯で日本で最も多くの恐竜化石を発掘した地域で有名であるけれども、 ※勝山市ジオターミナルにあった看板を撮影 火山活動関連の山体崩壊による岩屑(がんせつ)なだれによる地形も有名である。 山体崩壊 - Wikipedia 岩屑なだれが発生した地域は緩やかな傾斜となり、 スキー場として最適な地形となるた...

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あの山に海底火山の跡はあるか?

二価鉄を求めて-後編までの話で、 植物の光合成には二価鉄が大事だけれども過剰症には注意という生理的なものから 安山岩、玄武岩質的火山から流れる川には有機酸でキレートされた鉄がある という内容を記載した。 これらの内容を踏まえ、 ここ最近、特徴のある地域をいろいろと行ってみて思ったことがある。 台風でも倒伏しないイネ 粘性の低い火山の火山灰(凝灰岩も含む)や火成岩を母岩とする地域では生育が良いという定説があるが、 ブルカノ式火山の火山灰の土としてのポテンシャル ...

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畑作を続けることは難しい-後編

畑作を続けることは難しい-前編で土の良さに気を付けていても、 畑作を続ける限り、秀品率が落ち続けることがある ということを記載した。 秀品率が落ちたと感じる要因は何だろうか? 収穫までの期間が長くなったとか、 防除に入らなければならない回数が増えたとか。 収穫までの期間が長くなるというのは光合成が落ちることによるので、 光合成に関する要素が減ったことになる。 光合成についてはそのうち触れることにするので、 今回はこれ以上触れない。 後者の防除の入る回数が増えた...

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目に見えない銅欠乏

いろんなところにいってもやっと思い始めることがある。 それは虫による食害や病気の発生というものが銅欠乏の指標ではないか?と 食害や病気が全くないというわけではなく、 年々、これらの症状が目立ってくることが銅欠乏ではないか?と なぜそう思ったか? はじめに 植物にとっての銅は防御の要であるリグニンの合成に関わっている。 銅を中心にして、リグニンを廻る植物とキノコたちの活動 続いて、 良い土壌の要因となる腐植の蓄積にも銅が関わっている。 良い土壌では発根が顕著...

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畑作を続けることは難しい-前編

施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせるで紹介した施肥方法をされているほ場で、 ネギの連作をし続けたところ、 極度な連作であればやはり徐々に調子が悪くなっていく。 話を聞くに、 調子が悪くなったからということで途中で緑肥をかましても、 調子が戻るということはなさそうだ。 これは土を理解する上で大きなチャンスだということで、 現状を考察してみる。 施肥設計の見直しで一番改善したい個所というのは、 作物の発根量の向上で、 発根量の向上は土壌...

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Soil & Geoロガーで現在地の土質と地質を調べよう

スマホのAndroid端末で現在地の土質と地質を簡単に知ることが出来ないか? とAndroidアプリの開発に挑戦してみた。 Go MobileでAndroidアプリの実行までを見てみる 最初はGo Mobileで開発しようとしたけれども、 Go Mobileはアニメーションが主体で、ボタンを設置するという簡単なアプリには今のところ不向きということで、 HTML5のService WorkerとIndexed Databaseを組み合わせて、 オフラインでも動作するWebアプリにし...

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発根に関することをまとめてみると

前回の酵母エキス入り肥料の効果の記事で 酵母の細胞壁であるβ-グルカンの断片を植物が根から吸収すると発根が促進される。 という研究結果を見た。 酵母というのは単細胞のように振る舞っているが、 実際のところは細菌ではなく菌として扱われ、 ざっくりとしたまとめ方になるけれども、 大腸菌のような細菌ではなく、キノコのような菌類の方に分類されている。 菌と細菌について それを踏まえた上で、 今まで挙がってきた発根に関する内容をまとめてみる。 酸素供...

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続・栽培と畜産の未来のために補足

前回の続・栽培と畜産の未来のためにの続きで、 家畜糞 + 木質系の有機物 + イネ科緑肥で本来償却されるべき資源を有効活用することで、 焼却処分する有機物の量を減らしつつ、生産性を高めるような流れが出来たら良いな と記載した。 この話、 大事なことを忘れている。 それは、 緑肥を栽培するような土壌は、 連作等や施肥設計で無茶をした土壌であることが多いため、 カリ不足になっていることが多い。 あそこの畑がカリ不足 カリ不足なら家畜糞にふんだんに含まれているからなん...

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続・栽培と畜産の未来のために

結構前に栽培と畜産の未来のためにという記事で、 畜産から発生する産業廃棄物である家畜糞は、栽培直線の土作りには利用せず、 家畜糞施用 → イネ科の緑肥をかます → 栽培 という手順を踏んで、 家畜糞の効果を可能な限り高める為に、 秀品率の関係ない緑肥に吸わせて、しかも有用な形にして鋤き込んで、 次作以降の栽培を楽にすべきで、 あわよくば、 研修生を受け入れるような方が緑肥を栽培して、 研修生にその畑を引き継ぐという流れが理想的ではないか? という内容を記載した。 ...

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キノコの廃培地は再利用せずに焼却している

前回の記事に引き続き、 とある農村を変えたキノコたち 農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました 今回の話も現代農業9月号の原稿を作成した時に知った話。 先に前回の内容を軽く触れておくと、 クレジット:photolibrary 木質系の資材で堆肥を作りたければキノコ栽培から学べ これといった産業がない村において、キノコの栽培を行ったことで外貨を稼げるようになった。 外貨というのは自身の村以外の地域で売れたということで、 キノコの...

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硬いチャートの表面で土ができる

唐突だが、 スコリアという多孔質の塊 発泡している火山岩(玄武岩 or スコリア等)や 記憶の中では真砂土は白かった 全体は硬いけれども、部分的に脆い花崗岩であれば、 風化して土になるのはイメージしやすいけれども、 花崗岩から真砂土へ チャートという海の圧で固められ、 固まる時に二酸化ケイ素を集めて更に固い岩が風化するのはイメージが難しい。 話は変わって岩が土になる時に 最初に地衣類が岩肌について表面から削る...

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農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました

明日、2018年8月5日発売の 農文協の現代農業9月号で執行役員として関わらせていただいている京都農販の紹介をしていただきました。 具体的な内容は、 廃菌床堆肥を薦める根拠と廃菌床堆肥を利用した方の土壌の変化のレポートで、 根拠の方のたたき台を私の方で作成しました。 栽培の何らかのヒントになれば幸いです。 書店で見かけた際はぜひ手にとって、 よろしければ購入してご覧ください。 廃菌床堆肥以外でも キノコを食す方の記事でも面白い記事がありますので、 ...

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切り株は白色の菌糸によって中心から朽ちる

人工林のとある個所で切り株を発見。 中心から朽ちているみたいで、 中心部から空洞になっている。 空洞の個所には落ち葉が入っている。 菌糸に覆われた個所は細かくなっていて、 ある程度細かくなったら自然に剥がれ落ちるのだろう。 リグニンの分解に関与する白色腐朽菌 剥がれ落ちた木材の断片が切り株の中央に集まる。 その上から落ち葉が落ちてきて覆う。 中心部の更に下にはおそらく根であった有機物がたくさんあるだろう。 おそらくそこには砂やシルト...

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アーバスキュラ菌根菌が好む環境を探る

前回のアーバスキュラ菌根菌の記事で、 アーバスキュラ菌根菌であるグロムスと共生すると、 宿主植物が利用できなかったリン酸や地中深いところの養分を利用できるようになる という内容を記載した。 菌類の土壌からの養分の吸収の仕組みは凄いものがあり、 鉱物質に吸いにくい微量要素は菌根菌を介してかもしれない。 銅の機能を活かした農薬、ボルドー液 そんな菌根菌だけれども、 菌である上、土壌中のことなので、栽培中の作物を抜いて確認ということがしにくい為、 感染のパターンだけ把握してお...

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アーバスキュラ菌根菌

先日、 施肥設計の見直しで農薬防除の回数は確実に減らせるの話から 菌根菌の話題になった。 菌根菌というのは、植物の根で共生するエンドファイトの一種で、 冒頭の記事で話題になっているネギでも共生が確認されている。 エンドファイトと呼ばれる菌たち 冒頭の記事のネギで菌根菌と共生関係を築いているかどうか?は置いといて、 今回の記事は菌根菌について触れておく。 菌根菌にはいくつかのタイプがあって、 植物の種類(果樹であるかとかランであるか)によって共生する菌は異なる...

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大気中の温室効果ガスを減らしたい

20年前ぐらいの夏、35℃を超える猛暑日は年に数回あった程度らしい。 連日の猛暑日は温室効果ガスである二酸化炭素やメタンが大気中に増えたことが原因である可能性が高いと気象庁が発表しているのはよく聞く話だろう。 地球温暖化で台風が大型化、今後も増え続ける?(海洋研究開発機構) | ブルーバックス | 講談社 地中に埋まっていた石炭や石油といった炭素源を発電等で燃やしてエネルギーを取り出し、 その余剰分となった二酸化炭素が大気中に拡散される。 二酸化炭素によって平均気温が高まり、 ...

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イネ科とマメ科の緑肥の混播

ハウスミカンの木の下には腐朽菌がいないのか?の最後で師と播種した緑肥のことを思い出したと記載した。 今回の話は写真が無いのだけれども、 前に某所で切り開いた際の土砂を畑に大量に入れたことで秀品率が激減してしまったところがあって、 その畑での栽培は諦め、半年間全面緑肥にしたところがあった。 その時に選んだ緑肥というのが、 エンバクと (アルサイ)クローバの混播だった。 アルサイクローバというのは、 シロクローバとアカクローバのちょうど中間あたりの...

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エンドファイトと呼ばれる菌たち

ハウスミカンの木の下には腐朽菌がいないのか? 前回の話で、ハウスミカンの栽培はハウス内で数年に渡って栽培、 除草管理等でハウス内に生える草は年々単一化に向かい、 単一化するが故に土壌の微生物の多様性は低下すると考えられている。 そこで緑肥で単一化を避ける話題に触れかかったけれども、 その前に、 農文協 エンドファイトの働きと使い方 前回ちらっと出てきたエンドファイトについて触れておきたい。 エンドファイトというのはエンドが内で、ファイトが植物という...

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