カテゴリー : 土壌環境

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スギナは酸性土壌を好むらしい

前回のハーブティーSUGINAの記事で、 スギナ茶を購入して飲んだことを記載した。 栽培でのスギナといえば、 酸性指標植物で栽培しにくい土で繁茂するということ、 一度生えたら除草が大変ということも合わさり、 栽培者から厄介な草として認識されることが多い。 土壌の酸性具合に気を付けろ 酸性土壌の障害といえば、 土壌の粘土鉱物から活性アルミナ(水酸化アルミニウム)が溶出し、 それが周辺の植物の根を痛め伸長を止めることがあり、 スギナはこの手の土壌環境に強いから目立...

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苦土が多い不思議な砂質土

福岡県糸島市で一緒に来て欲しいと言われた畑に行ってきた。 この土壌分析の結果は事前に渡されたものだ。 測定の方法が正しいとして、 苦土(マグネシウム)の量が人為的に施肥していくものではない。 この手のパターンは京都北部の舞鶴の蛇紋岩の地域に似ているが、 それにしてはカリウムが多い気がする。 京都北部の舞鶴全般の土壌の考察 事前に見ておいた地質図を挙げておくと、 20万分の1日本シームレス地質図 辺り一面花崗岩(ピンク)の地域であって、 南の方に...

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佐賀平野は元々海だったかもしれない

佐賀平野に黄金色の麦畑が広がる 前回の記事で佐賀平野に訪れ、 辺り一面、収穫期を迎えたムギ畑が広がっていた という記事を記載した。 このムギの用途はわからないけれども、 知人の知人が大麦を麦茶の原料にしているということだった。 辺り一面のムギ畑は近々収穫され、 直後にイネの栽培を開始するそうだ。 所謂イネとムギの二毛作だ。 ここまでムギが盛んに栽培されているのは、 佐賀平野がムギの栽培に適しているからなのだろうか? 佐賀平野で栽培されている方から...

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落ち葉のハンバーグ

食品残渣系の堆肥にダニが湧いたから始まったダニの話 ダニは他の八本足の節足動物と異なり、様々な食性があって多様性がある。 人の社会に有害だとされるダニは今の所全体の1割程とされ、 今後のダニ学の発展によって、有害のダニの割合は下がっていくものと思われる。 その中で有害で割る目立ちするダニとして、 ホウレンソウとダニの話とナスの施設栽培に迫りくる脅威を紹介した。 これらを踏まえた上で、 バークの下の落ち葉たち 最初の話題であった ハウスミカンのハウス内で試しに...

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酸素供給剤についての可能性に迫る

先日の京都八幡のとらこ株式会社さんで堆肥の有効活用の話をしましたの際に これからの栽培には酸素供給剤が重要な要素になるだろうという話題になった。 今まで投稿して記事を改めてみると、 酸素供給剤は酸素の放出以外にも価値があるように思えてきて、 今一度酸素供給剤についてまとめてみることにする。 酸素供給剤というのはその名の通り、 酸素が発生する肥料のことを指す。 酸素供給剤は過酸化石灰(CaO2)というもので 水に触れると下記の反応になる。 CaO2...

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食品残渣系の堆肥にダニが湧いた

バークの下の落ち葉たち 先月訪れた佐賀のハウスみかんのハウス内で、 様々の堆肥を試しているが、食品残渣からダニが大量に発生した。 これらのダニは問題ないのでしょうか? という話題が挙がった。 この話題の後にダニって何なのだろう?と検索してみたが、 総論的なものが見つからなかったので、 朝倉書店から出版されているダニのはなし -人間との関わり-という本を購入して読んでみた。 ダニというのは何なのか?から整理すると、 ダニはクモと近縁で クモとの大きな...

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植物生育促進根圏細菌(PGPR)のこと

植物の病気に関する本を読んでいたら、 とある文章が目についた。 /******************************************************/ 植物病原細菌を含む多くの細菌はその増殖に必要な鉄イオンFe3+を菌体内に取り込むために、シデロフォアと呼ばれる低分子のキレート物質を菌体外に分泌する。菌体外に分泌されたシデロフォアは鉄イオンと結合するが、この複合体は細胞壁にあるレセプターを経由して菌体内に輸送される。その結果、シデロフォアを多く生産する植物生育...

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木の根の下の土は自然に去っていった

近所の山を登ると、 木の根が露出している箇所がある。 この山に限らず、 上の写真のような木の根が露出している箇所は良く見かける。 いくつかの木の根の下の土はボロボロと崩れ落ち、 木の根は木化して注に浮いている。 おそらくこの場所の数十年前は、 これらの根は露出せず土に埋まっていたのだろうな。 山は時間が経つと低く平らの形状に近づくというけれども、 木の根が土を風化しつつ養分を取ることで山の形状を変えるのだろうな。 おそらく数...

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エノコロと師の言葉とアレロパシー

エノコロを見て思い出した師の言葉の先にあるもの 栽培の師は休ませている畑で エノコロを見て思い出す師の言葉 エノコログサ(ネコジャラシ)が人の背丈程に伸長してあたり一面に広がったら、 次の栽培ではとても良い作物が収穫出来ると言っていた。 エノコログサは単子葉のイネ科で根が強く、 C4型光合成を行うので夏の暑い日に周辺の植物よりも多くの光合成を行う。 C4型光合成の二酸化炭素濃縮 もしかしたら、 酸性土壌にも強いかもしれない。 植物由来のケイ酸塩鉱物、プ...

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イネ科緑肥の再考のアレロパシー編

エンバクのアレロパシー 前回、イネ科の緑肥のエンバクのアレロパシーを見た。 緑肥という言葉で連想するのが、 マルチムギが劣化土壌に果敢に挑む 昨年、素晴らしい成果を挙げたネギの間にマルチムギの混作だろう。 スギナが繁茂するような土壌を改善しつつ、 アザミウマの防除とネギの生育が同時に良くなった という結果があった。 イネ科緑肥の効果、再考の再考 この時はコムギにある活性アルミナ耐性を挙げて話を進めたけれども、 もしかしたらアレロパシー物質の方を見ても面...

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エンバクのアレロパシー

サクラのアレロパシーで葉の香り且つアレロケミカルの物質であるクマリンについてを見た。 クマリンは芳香族アミノ酸であるフェニルアラニンからケイヒ酸を経て合成される物質で、 おそらくだけれども、 腐植酸の主の材料の一つであるかもしれない物質である。 ニセアカシアのアレロパシー となると、 知りたくなってくるのは緑肥で根からクマリン等のフェニルプロパノイドが分泌されている種はないだろうか? ということだろう。 というわけで早速検索してみると、 農林水産省のサイトにあった緑...

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サクラのアレロパシー

前回のニセアカシアのアレロパシーに引き続き、 化学同人から出版されている植物たちの静かな戦い 化学物質があやつる生存競争の他のアレロケミカルの話題を挙げてみる。 アレロケミカルの一つとしてクマリンという物質の話題があった。 By Calvero. - Selfmade with ChemDraw., パブリック・ドメイン, Link クマリンは天然の香り成分として、 サクラの葉に存在し、 桜餅の香り付けで活用されているらしい。 クマリン - ...

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ニセアカシアのアレロパシー

先日、腐植について調べていたら、 下記の研究報告を見かけた。 KAKEN — 研究課題をさがす | 土壌腐植の恒常性を支える微生物の代謝と生態 (KAKENHI-PROJECT-26310303) 報告を読むと、 土壌中にいるコウジカビ(アスペルギルス属)の仲間が小さなフミン酸を吸着・代謝して大きなベンゼンを含むより大きな有機化合物へと変えていくという内容であった。 この糸状菌はフェニルプロパノイドによる抗酸化作用で活性化して増殖が増したらしい。 フェニルプロパノイド類が血糖値の...

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栽培と枯草菌

前回までの記事でクオラムセンシングやバイオフィルムを見てきて、 これらの知見が栽培で応用出来ないかと色々と検討してきた。 植物の根と枯草菌のバイオフィルム 最後に昔から言われてきた根圏の微生物との共生で みすず書房のこれからの微生物学 マイクロバイオータからCRISPERへに記載されている内容の紹介で締めることにしよう。 上記の本の98ページの細菌と植物の成長の話題に下記の記載がある。 /**********************************...

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植物の根と枯草菌のバイオフィルム

クオラムクエンチングで軟腐病や青枯病の被害を減らせるか? 前回まで細菌の増殖関連でクオラムセンシングというものを見てきて、 クオラムセンシングを制御できるようであれば作物で細菌由来の厄介な病気の発生を抑えることが出来るといううことを見た。 再び、 みすず書房のこれからの微生物学 マイクロバイオータからCRISPERへに戻って、 植物とバイオフィルムで根から発症する病気を抑制する話題に触れてみることにする。 詳細に触れる前に、 バイオフィルムについて触れておく...

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クオラムクエンチングで軟腐病や青枯病の被害を減らせるか?

作物の病原性細菌たちのクオラムセンシングの続き。 前回の記事までで、 栽培で非常に厄介な軟腐病菌と青枯病菌はクオラムセンシングという仕組みで、 周囲で仲間が十分数増殖できたことをきっかけに病原性の物質を合成して宿主である作物を攻撃する。 仲間がある程度の増殖は周辺のクオルモンの濃度を見ている。 このメカニズムに関して興味深い論文を発見した。 青枯病菌 Ralstonia solanacearumのクオルモンによる病原性発現 土と微生物 Vol.60 No.2,pp.91〜...

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バークの下の落ち葉たち

佐賀県のハウスミカンの産地を訪れた。 ミカンの木の落ち葉がなかなか土へと還らない ミカンの木の根元にハウスの落ち葉を敷き、 その落ち葉の上にバークを積んだ箇所にて、 バークをほじくって、ミカンの葉の腐熟状態を見てみると 葉の表面で紫色になっている箇所があった。 栽培をしている方に聞いてみると、 この葉の紫色はいつも発生しているらしい。 この紫色はいったい何なのだろう? 草本の作物でリン酸欠乏になった時に葉がうっすらと赤紫になるものと似てい...

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長崎県諫早市の諫早公園に行ってきた

仕事で長崎県諫早市に行った。 諫早駅に到着して知ったのが、 諫早には眼鏡橋があるということ。 1時間半程自由な時間があったので、 眼鏡橋のある諫早公園に行ってきた。 で これが眼鏡橋。 橋があれば渡るもの ということで早速渡ってみた。 渡ってみた先には、 露頭と呼んで良いのか?わからないけれども、 岩を学べるような露頭があった。 早速、ここの地質を調べると、 Soil & Geoロガーで現在地の土質...

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家畜糞堆肥による土作りを止める勇気を

農文協の現代農業9月号の廃菌床の特集で紹介していただきました 昨年2018年8月5日に発売されました農文協の現代農業9月号に記載されている内容で、 年々低下している秀品率をV字回復したという話題がある。 株式会社京都農販のいちメンバーとして、 京都の生産性の向上の取組を評価していただいたからか、 次はここに行って欲しいという紹介や、 お問い合わせから栽培状況を見て欲しいという連絡を受けるようになり、 日本の様々な産地に行く機会が増えた。 カテゴリー:勉強会・講演 ...

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スズメたちの集会の足元では

鳥(スズメ)がよく集まる場所の足元に 所々が白くなった石がある。 白い個所は 鳥の小便がこびりついていた。 鳥の小便は人の小便とは異なり固形で成分は尿酸と呼ぶ。 発酵鶏糞ができるまで2:成分編 By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link 高校理科あたりで習うけれども、 尿酸はあまり水に溶けず濃縮できるという利点から、 卵の殻が高い系の生物の排泄物となっている。 尿酸 - Wikipedi...

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未熟な鶏糞内に含まれるであろう抗酸化作用

植物にとってビタミンB6とは?の続きまでの記事で、 ビタミンB6が活性酸素に対して抗酸化作用があることがわかった。 今まで見てきた活性酸素は電子を多く持って不安定になった酸素や水が、 更なる安定を求めて、他の物質から電子を抜き取る作用があって、 取られた物質は電子を取られることによって脆くなる。 電子は糊付けの意味を持っていると捉えれば、 電子を取られることで崩壊するすることはイメージしやすい。 量子力学で生命の謎を解く 抗酸化作用のある物質とは、 活性酸素にいち早...

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京都北部の舞鶴全般の土壌の考察

先日の京都北部の舞鶴での勉強会で話題に挙がったグローバック栽培で、 気になる点があったのでメモとして残す。 舞鶴の万願寺唐辛子等の栽培者向けに土壌分析と施肥設計の話をしました グローバック栽培は土から離れ、土耕ではないので、 水耕栽培として扱われる。 水耕栽培といえば、 水耕栽培の培地は露地栽培の堆肥として再利用できるか? ベットを用意して、その上に培地と栽培開始前に資材の調達で費用がかかるが、 グローバック栽培は袋詰された培地を地面に置く形式なの...

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シアナミドは土壌の細菌にも効果があるのか?

前々回の石灰窒素の作用機序で石灰窒素の主成分であるシアナミドの作用機序を調べ、 前回の酵母でのアセトアルデヒドの耐性で最もシンプルな真核生物の酵母でのシアナミド経由で蓄積されるアセトアルデヒドに対する振る舞いを調べた。 元々の話の発端は緑肥のヘアリーベッチが根からシアナミドを分泌するということから、 土壌消毒の代替として晩秋からヘアリーベッチの栽培は可能であるか? というものだった。 今抑えたい症状が四万十の話題で頻繁に挙がったショウガの根茎腐敗病等や、 以前からずっ...

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石灰窒素の作用機序

土壌消毒として緑肥の栽培はどうか?で緑肥のヘアリーベッチに土壌消毒の代替になる可能性があるのではないか? という内容を記載した。 この話の背景として、 ヘアリーベッチには強力なアレロパシーがあり、 周辺の草の発芽を促して枯らすという報告があることがある。 ヘアリーベッチの根からはシアナミドが分泌されるという報告があり、 シアナミドというのは土壌消毒で用いる石灰窒素の有効成分でもある。 ヘアリーベッチが土壌消毒の代替になるか?を判断するためには シアナミドの作用がどのよ...

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土壌消毒として緑肥の栽培はどうか?

前回のエンドウの寒さへの強さの秘密はどこにあるのかい?の記事を作成している時にふと思ったことがある。 前回の草は○○エンドウという名前が付いている草だと思うけれども、 緑肥のヘアリーベッチの底力 緑肥でこの草の仲間にヘアリーベッチという草がある。 このヘアリーベッチという緑肥はマメ科で根粒菌との共生で窒素固定が出来るだけでなく、 根から分泌されるアレロパシーで周辺の草を抑え込む。 アレロパシーの仕組みは どうやら周辺の草のタネの休眠を早期に打破し、 適切な...

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アスファルトが木の根によって割れた

京都某所のとある桜並木 幹がこんなにも割れ目があるので、 ここに根付いてもう長いのだろう。 しっかりと強く根付いたからか。 アスファルトの道にヒビが生えている。 このヒビをよく見てみると、 隙間に落ち葉が入り込み、 落ち葉等の有機物が土化している。 おそらくしばらくしたらこの個所から草が生え始めて、 その草が更にアスファルトの隙間を広げるだろう。 このまま人が何もメンテナンスをしなければ、 数年後にはこの場所は草原と化すのだろ...

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ポリフェノール鉄錯体と酸素供給剤で青枯病の発生を抑制

SNSのタイムラインを眺めていたら、 とても印象に残った研究のプレスリリースがあったので 今回はその研究成果が広まって欲しいという願いを込めて紹介する。 紹介したい研究結果というのは、 Generation of hydroxyl radicals by Fe-polyphenol-activated CaO2 as a potential treatment for soil-borne diseases Cláudio Kendi Morikawa Scientific Repo...

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シデロフォアから見る鉄不足に陥るところ

先日の土壌微生物とケイ素の記事でシデロフォアについて触れたけれども、 この時表記したリンク先にとある文章があった。 その文章を抜粋すると、 /****************************************************************/ 一般的に土壌中の鉄濃度は植物成長の要求量以上であるが、石灰質土壌の場合にはその高いpHにより鉄が不溶性の水酸化鉄となり、植物の鉄不足が現れる。 /*********************************...

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土壌微生物とケイ素

前回の植物が利用しやすいシリカはどこにある?の記事で 海洋性の珪藻は河川から流れてくる鉱物由来のケイ酸を利用している という内容を記載した。 この記事で紹介した 地球上のケイ素の循環と生物の関わり - バイオミディア 2015年 第2号を読み進めると、 /**************************************************************************/ 植物の根より単離されたStreptomyces属細菌の代謝産物解析の過程で,...

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植物が利用しやすいシリカはどこにある?

写真:ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録より引用 前回の珪藻はガラスの殻に包まれるの記事で、 珪藻はどうやってケイ酸を取得しているのか?が気になった と記載した。 この疑問に少し応えてくれる記事が検索に引っかかったので 今回の記事ではその紹介。 地球上のケイ素の循環と生物の関わり - バイオミディア 2015年 第2号によると、 海洋性の珪藻に焦点を当て、 被殻の材料は水溶性のケイ酸(Si[OH]4)とされ、 水溶性のケイ酸は主に鉱物態シリカの風化作用によっ...

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緑藻のクロレラ

藍藻類が塩類集積地に植物の環境をもたらすで 土壌藻を調べている時に、 藍藻以外にも緑藻のクロレラもいたというものを見かけた。 日本産ミドリゾウリムシ細胞内共生藻について Jpn. J. Protozool. Vol. 39, No. 2. (2006) By ja:User:NEON / User:NEON_ja - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link クロレラ - Wikipedia クロレラといえば、 健康食品でよく見聞きするだろう。 ...

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石と恐竜から学んだ沢山の知見

昨年末に 星屑から生まれた世界 - 株式会社 化学同人 星屑から生まれた世界という良書と出会った。 石の観点から生物誕生を見るという切り口で、 今でいうところの微量要素の理解が一気に進んだ。 今年の春、息子が保育園で恐竜を知った。 保育園にある恐竜や地球の本に夢中になり、 同じクラスの子らと毎日恐竜の本を読んだらしい。 この機会に合わせて、 子供用の恐竜図鑑と恐竜に関する学術書を購入して、 家でも一緒に恐竜の本を読むことにした。 今ま...

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藍藻類が塩類集積地に植物の環境をもたらす

写真:ねこのしっぽ 小さな生物の観察記録より引用 前回、 藍藻類(シアノバクテリア)のユレモは粘液物質を分泌して滑走運動を行う という内容を記載した。 藍藻類のユレモはゆらゆらと動く なぜ唐突にユレモの滑走運動の紹介を行ったか?というと、 ある読み物を紹介したかったからだ。 その読み物というものが、 土壌圏の創生とラン藻 化学と生物 Vol. 42, No. 3, 2004で 毎年600万ヘクタールのペースで増え続けている耕作不可能地問題をなんとかすべく、 藍藻の...

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土作りの視察に行くなら赤黄色土の地域へ

先日、 栽培の土作りの視察に行くとするならばどこか? という話題になった。 この質問を挙げた方は 近々、グループで宮崎のとある秀品率の高い地域に視察に行く予定らしいが、 宮崎という環境に視察に行くことが自身にとって本当に価値があることなのだろうか? という疑問があると言う。 この質問に対して、 私と全国を渡り歩いている方の意見は一致して、 視察に行くのであれば、 赤黄色土のある渥美半島に行くべきだ。 と告げた。 愛知県の渥美半島での栽培 渥美半島...

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石で敷かれた道の上の小さな生態系

とある公園の一角で、 ちょっとした隙間で草が生えているという よく見る光景がそこにもあった。 イネ科の草だろうか? ところどころに白っぽい個所がある。 近づいてみると、 やはり白いものが4個ぐらいある。 白いものはキノコだった。 このキノコはイネ科植物の枯れた葉や茎を糧に生きているのだろうか? そうであれば、 ここではちょっとした有機物の循環が出来つつあるということになる。 イネ科植物が石の隙間から発芽して、 花崗岩...

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ゼニゴケの上でキノコ

苔類のコケをマジマジと見てみた 前回、苔類の葉を接写で見てみた。 苔類の群衆をよくよく見てみると、 所々の草が黒っぽくなっていた。 葉が枯死するのだろう。 枯死しかかっている個所に目を向けてみると、 苔類の葉の黒い個所でキノコが生えていた。 ゼニゴケの下は砂利が敷き詰められたところだから、 このキノコはゼニゴケの葉から養分をとっているということで間違いないだろう。 コケにはリグニンが無かったはずだから、 キノコに分解されたものは土の主要...

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土壌藻に目を向けて

とあるハウスの塩類集積で生育にムラがある土壌にて、 土表面にコケが生えたと表現される状態になっている個所があった。 塩類集積土壌でも平然とたたずむスベリヒユ 私の最近のコケの理解の取組から、 栽培で慣習的に使われる「コケが生えた」のコケは、 生物学的に言われるコケ植物ではなく、 土壌藻と呼ばれる光合成の出来る土壌微生物であるはず。 コケとは何だろう? 藻類 - Wikipedia 肉眼では見えないぐらい小さいものでも、 デジカメのレンズを介せば見れるわけで、 冒頭の...

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マツの幹の割れ目に住む地衣類たちの上のコケたち

前回、道端のマツの幹で 地衣類が幹表面にはほとんど繁殖していないのに、 幹の割れ目に沿うように繁殖していることを記載した。 マツの幹の割れ目に住む地衣類たち 前回の続きで、 複数あるマツの幹の割れ目を見てみることにした。 その内で一番目立ったものが、 地衣類が繁殖しているであろう個所に、 更にコケが生えていたこと。 おそらくこのコケたちは、 幹表面の皮が地面に落ちても生育を続けるのだろうな。 マツと言えば、 荒れ地から森へと生態系が遷移する過程...

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ツユクサは一次細胞壁でフェニルプロパノイドを持って何をする?

今までの記事で、 作物が虫による食害や病原性微生物の感染に強くなるために、 細胞壁、特にリグニンの活用が大事であることを記載し、 秀品率を高める為にリグニンの合成が大事では? という内容を記載してきた。 目に見えない銅欠乏 植物が細胞壁を構成する時、 最初にセルロースを主体とし各セルロースを結合させる為にヘミセルロースやペクチンといったものを付着させる一次細胞壁の形成の過程と、 一次細胞壁を構成して細胞の分裂が終了した後に、 細胞壁を更に強固にするためにリグニン等を...

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池の縁に落ち葉が積もる

最近、湿地に目が行く。 上の写真の湿地は落ち葉が堆積してできた湿地だ。 イネ科の草と アブラナ科のタネツケバナの仲間だろうか? 背丈が低い草が繁茂していた。 二番目の写真の個所は、 つい最近までは落ち葉が堆積していないで、 写真に写っている草が根付くことができなかった個所だろう。 流れの少ない池は、 いずれは上流からの土砂、 周辺の木々の落ち葉、 堆積した個所で発芽することができた植物たちによって、 光合成産物が堆積していずれは埋まる。 堆積...

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紅葉と黄葉の落葉がいずれは土に還る

今年は紅葉や落葉が例年よりも早かったように感じる。 落葉といえば気になるのが落ち葉の分解になるだろう。 落ち葉が土に還る速さはおそらく果樹の生産性に関わっているはず。 ミカンの木の落ち葉がなかなか土へと還らない この内容を踏まえた上で、 落ち葉には紅葉と黄葉があるけれども、 落ち葉の色によって土への還り方に違いがあるのか?が気になった。 というわけで今までの情報を一旦挙げてみる。 落葉前は緑の色素が分解されて、今まで目立たなかった色素が目立ち始める。 それが黄色の色...

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落ち葉舞うところの木の根っこ

公園にある木の根元 この公園は毎日見ているけれども、 この木の周りの落ち葉を掃いている形跡がない。 落ち葉は風でどこかに飛ばされたのだろう。 そんな中、 木の根の間に落ち葉が堆積する。 落ち葉の種類を見ると、 この木以外の落ち葉も混ざっている。 どうやら風で周辺の落ち葉が根の間に飛んできたのだろう。 砂埃で周辺の砂もおそらく飛んでくるはずで、 落ち葉はいずれ土になる。 おそらくこれは木が根元に自身を育む為の土を作る過程なのだろ...

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ホンモンジゴケ(銅コケ)と出会う

2018年11月9日(金)〜11日(日)で 京都府立植物園内で苔・こけ・コケ展が催されていた。 京都府立植物園 Kyoto Botanical Gardens/京都府ホームページ コケから土壌に関する有用な情報が得られるかもしれないと注目しはじめたところなので行ってみた。 毒性のある金属を体内に蓄積するコケたち 展示場の奥に進むと、 青みがかった色の石のところにコケが生えているものが目についた。 今度探しに行こうと思っていたホンモンジゴケではないか! ...

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鱗翅目の幼虫が真っ白になっていたんだって

写真を掲載することができないのだけれども、 ちょうど2年前あったりにSNS経由で知人から一枚の写真が届いた。 その写真は有機栽培をされている方の畑が4年目を迎えたあたりで、 畑にいた作物を食害する鱗翅目の幼虫の至るところから白い菌糸が出ている写真だった。 その姿は ※図はhttp://www.silk.or.jp/silk_gijyutu/pdf/8-4_5setsu.pdfの144ページ目より引用 カイコの白きょう病にそっくりであった。 ※上の写真の下の方 ...

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サナギタケの胞子はどこにいる?

虫に寄生するキノコの冬虫夏草 先日の投稿をSNSに投稿したら、下記のようなコメントが返ってきた。 /**************************************************/ サナギタケ、たまに見ますね。むかし、腐葉土入れたらハウス内でも結構出ました。確かに土の中で殺す手段があれば、ヨトウ対策にはベストですね。業界にそまってしまうと、ヨトウは土の中に潜むからなかなか防除できない、と固定観念が染みついてしまって。そんな自分の頭に渇を入れていただきました。 /...

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毒性のある金属を体内に蓄積するコケたち

コケとは何だろう?という記事で紹介した 研成社のコケの生物学 (のぎへんのほん)という本の最後の章に ホンモンジゴケという銅でできたものの近くに生息するコケが紹介されていた。 仏閣にある青銅製の何らかを住処にする。 他にムラサキヒシャクゴケの体内には高濃度のアルミニウムを蓄積する種がいるという記載もあった。 このコケはアルミニウムの他に鉄も多く蓄積するらしい。 鉄は除いたとして、 銅やアルミニウムは結合力が高く、 細胞内において低濃度でなければならないか?まっ...

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林床のシダ植物たち

近所にある公園内の森っぽいところへ行った。 植林・植樹の前にの記事で触れた内容によると、 林床でシダ植物や低木が生えていないと、 森の木々たちは健全に生育出来ないとあった。 上の写真のような状況が理想に近い状態ということになる。 シダは加湿のところでないと旺盛に生えない という特徴があるため、 周りで木が生い茂っていて、 木の葉の蒸散によって林床が湿っていないと おそらくシダは旺盛に成長しないだろう。 悩ましいところだ。 話は変わって、 ...

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グラスエンドファイトとヨトウ

今年はヨトウの被害がひどかったという方が多かった。 ヨトウというのはヨトウガという鱗翅目の昆虫で、 その中でもヨトウの幼虫による食害がひどい。 ヨトウガ - Wikipedia この話を聞いた時、 そういえばヨトウに関する文章をどこかで読んだぞ ということを思い出し、 帰宅してから本棚を漁ってみた。 共立出版 基礎から学べる菌類生態学の内生菌の章でヨトウに関する興味深い記事があった。 その個所を抜粋してみると /****************...

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コケの群生に根付く植物たち

前回のコケとは何だろう?でコケを学んでいる旨を記載した。 運良く、現在住んでいるところは、 原生林や人工的な森が近くに充実しているため、 早速、近所の森に突入してみた。 小川にある石にて、 表面をコケが覆い、 その上に草が生えている という時々ネタにするような状況に遭遇した。 石を覆ったコケは草にとっての土になるのね。 というのは今までの自分の感想だけれども、 この写真の右側の草を見て欲しい。 この草だ。 この草の根元をよく見てみる...

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コケとは何だろう?

石炭紀を生きたスギナの祖先は大きかったの記事以来、 シダ植物とは何なのだろう? 更に突き進みコケ植物とは何なのだろう? と気になり出した。 諸説あるが、 コケはどこから金属を調達するのか? おそらくコケが最初に陸上で生育出来た植物体だとすると、 コケが上陸する前はどこにも土は無いわけで、 土とは何なのだろう?という問の根本にはコケがあるはず。 私は研究者ではないので、 上記の問に挑み続けるということはしないが、 コケを知ることが業務上何らかの有利になるよ...

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