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アーカイブ : 2020年08年00年月

 

PHPでforeach文の抜け方を見る

PHPで数字の配列の中に偶数があるか?という判定用の関数を作成したいとする。配列の中に偶数が一つでもあればtrue(真)を返すわけだから、<?phpfunction isEven($arr){foreach($arr as $int){if($int % 2 === 0) return true;}return false;}このように偶数があった場合にreturn true

 

カメムシが殺虫剤の抵抗性を得る仕組み

レンゲ栽培の田のイネの出穂数を見てみるの記事までで、運良く得られたレンゲ米栽培と、レンゲ栽培以外はすべて栽培を真似しているという比較区の水田という2つの環境の比較によって、イネの生育について触れてきた。おそらくこの2つの栽培環境がなければ、稲作について調べるということはなかっただろう。いろいろと稲作について見てきたので、そろそろ斑点米について見ることにしよう。稲作の主要害虫の一つとして、登熟時にKI-TSUさんによる写真ACからの写真K

 

レンゲ栽培の田のイネの出穂数を見てみる

この写真は数日前に撮影したもので、今は違った形をしているが。初夏から生育を追っているレンゲ米の水田も出穂した。話を進める前に中干し後のレンゲ米栽培の田の様子のまでの内容を整理すると、・レンゲ米の水田は田植え後のイネの地上部の生育が他の水田よりも遅いように見える→地上部の茂りが少ないレンゲ米の水田からイネの生長を考える・中干しをしても、土にヒビが生えず(もしくはヒビが少ない)、土の中に酸素が行き渡らない→中干しの従来の意義に従えば

 

薄い色の花弁のアサガオからフラボノイドのことを考える

前回の記事の薄い色の花弁のアサガオの花が咲きましたで見た薄い花弁のアサガオの花でいくつか気になることがあった。これは私だけではなく、この株だけ生育が遅いと話題に挙がる程、様々な方でも一目瞭然な違いだった。これは植木鉢を上から見た時のものだけれども、写真の中心や左上の方に葉の色が薄いものがある。これは発芽した時からずっとそうで、色の薄い(黄緑)葉の株は生育が遅い傾向にあった。この色の花が咲いた時に、この色はなんと呼ばれているのだろう?と気にな

 

PHPで変数に割り当てた無名関数を解除できるか?

PHPのVLDで無名関数を見るの記事の続きで、<?php$isEven = function($n){return ($n % 2 === 0);};if($isEven(2)){echo "even";}else{echo "odd";}$isEven変数に割り当てた無名関数の処理を解除できるか?が気になった。今回の内容に触れる前に割当の解除であるunsetについて触れておく。PHP: u

 

薄い色の花弁のアサガオの花が咲きました

夏休みの定番のアサガオ観察。もうすぐ9月というところでたくさんの花が咲き始めた。一つの株に5粒程蒔いたらしく、紺や紅といった定番色の花が咲いた。pHによるアントシアニンの色の変わり方を見る紅色の花のアサガオアサガオのタネのミックスからランダムにタネを蒔いたようだ。そんな中で、薄い紫のような花が咲いた。株式会社誠文堂新光社の朝顔百科の花色のページを開きながら確認してみたところ、淡鼠(薄い灰色)か水浅葱(

 

放棄された田はカヤツリグサでも生き残れない

耕作が放棄されている水田があった。遠くから見てもひび割れが凄いが、近くで見ると更に凄い。草の生えないところをみると、土が劣化しすぎていて、稲作であっても十分な収量がなかったのだろうな。田は利便性がとても良いところにあるので、管理作業がしにくいから放棄したというわけではなさそうだ。この田をよくよく見てみると、カヤツリグサっぽいものが生えているけれども、大半が乾燥等の環境ストレスにやられて枯れている。ここから予想できることは、田のような土壌

 

【SEO対策】content-visibility:auto;でコンテンツの遅延読み込み

先日公開されたChromeのバージョン85から、CSSのcontent-visibility:auto;でブラウザにそのコンテンツが画面内にスクロールしてくるまでは描画する必要がないことを伝えられるようになったそうです。CSS content-visibility property - Chrome Platform Statusコンテンツの遅延読み込みにより、表示速度が更に向上するとのことで、当サイトで下記のように対応してみました。※今回の対応が正しいかわかりません。

 

PHPのVLDで無名関数を見る

PHPのVLDで関数を見るの記事で、PHPの関数の処理をVLDで見てみた。C言語やGoのようなmain関数から始まる言語とは異なり、PHPはいきなり書き始められる言語では、他言語のmain関数の箇所でfunction nameがnullとして処理が開始していた。VLDで関数のオペコードを見た時、無名関数だとどうなるのだろう?と気になったので、今回は無名関数で試してみる。無名関数に関しては、オライリーから出版されているアンダースタンディングコンピューティション 単純

 

川のオギたちがケイ素を吸収している

川を見ていた。川に堆積している箇所におそらくイネ科のオギらしき草が群生していた。オギは川に堆積した泥や川の水からケイ素(ケイ酸)やミネラルを吸収して大きくなっているのだろうなとふと思った。※イネ科植物の泡状細胞珪酸体形状の多様性と記載用語の提案 植生史研究 第18巻 第1号(2010)光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したいの記事で水田の用水路の整備によって川底の泥の巻き上げが発生しなくなり、川からの恩恵(金属系の養分の流入量)が減った可能性があるという

 

WSLのApacheをWindows起動時に自動起動させる [WSL/Ubuntu環境]

毎回Apacheのサーバを自分のパソコンで立ち上げる際は、wslを動かしてコマンドにsudo /etc/init.d/apache2 startと入力していた。しかし、これを毎回入力するのは面倒だ。そこで、Windowsの立ち上げとともに、Apacheが自動で立ち上がってくれないかなと記事を調べていたら、ありましたよ。WSLのApache/MySQL(MariaDB)をWindows起動時に自動起動させる [WSL/Ubuntu環境]Apache/MariaDBはsudoのパスワ

 

SOY ShopでLogin with Amazonプラグインを作成しました

表題の通り、SOY ShopでLogin with Amazonプラグインを作成しました。AmazonアカウントでSOY Shopにログインできる機能です。Login With Amazonでのログイン時に、取得できるデータがAmazonで使用されているID、名前とメールアドレスのみです。今後、Amazon Payの宛先の取得を模索する予定です。SOY ShopでAmazon Pay ワンタイムペイメント支払いモジュールを作成しました今回の機能

 

PHPのVLDで関数を見る

PHPで関数がどのように実行されているか気になるので、下記のコードをVLDで確認してみることにした。even.php<?phpfunction isEven($n){return ($n % 2 === 0);}if(isEven(2)){echo "even";}else{echo "odd";}偶数であればtrue(真)を返す簡単な関数だ。このコードのオペコードを確認してみると、

 

ケイ素を利用する細菌たち

水素酸化能を有するイネの内生菌の記事で、イネの内生菌のストレプトマイセス属の細菌からケイ素(シリカ)と錯体を形成していたシデロフォアが発見された研究報告を紹介した。土壌にいる微生物でシリカと関係がありそうな菌や細菌の報告が他にもありそうなので検索してみたら、バクテリアにおけるシリコンの役割 - 環境バイオテクノロジー学会誌 Vol. 11, No. 1 · 2, 47–53, 2011という研究報告に辿り着いた。水田を含む土壌環境から得られた240株

 

PHPのVLDでforとforeachを比較する

$arr = range(1, 100000);のような配列があった場合の繰り返しで、$cnt = count($arr);for($i = 0; $i < $cnt; ++$i){//処理を書く}foreach($arr as $i => $v){//}上記のようなfor文かforeach文のどちらを使えば良いか迷う。そんな時はVLDでオペコードを確認してみたり、実行速度を確認してみると迷いがなくなる。

 

水素酸化能を有するイネの内生菌

前回のケイ酸苦土肥料から稲作を模索するの記事でケイ酸のことを調べている時に、前に土壌微生物とケイ素という記事を投稿したことを思い出した。植物の根と共生していたストレプトマイセス属の細菌から分泌されるシデロフォアが鉄ではなく、ケイ素と錯体を形成していたというもので、過去記事で紹介した論文中でケイ素と生物の関わりは予想以上に深いかもしれないと期待しているという旨が記載されていた。ここで次に気になるのは、機能は異なるかもしれないが、ストレプトマイセス属の細菌とイネが共生している報告

 

ケイ酸苦土肥料から稲作を模索する

肥料の製造元と面識がないので、肥料名は控えるが、ケイ酸肥料で有名なものにケイ酸苦土というものがある。保証成分は苦土が25%近くと多量に含んでいる。ケイ酸肥料で他に有名なもので、珪藻土由来のケイ酸カルシウムというものがあるけれども、カルシウムはできれば入れたくないので、ケイ酸苦土の方が何かと有り難い。カルシウム過剰によるカルシウム欠乏前回の猛暑日が多い中で中干しの意義を再検討するの記事で稲作にケイ酸が良いという内容を記載したけれども、今までの記事からケイ酸を含んでいれば

 

猛暑日が多い中で中干しの意義を再検討する

※上の写真は過去のイネの写真稲作の虫害防除の今後を考える年々勢いが増すと予想される台風に対して出来ることはあるか?の記事で、年々猛暑日が増える中、稲作では高温障害によって米の収量や品質が低下する恐れがあり、高温に耐えられる品種の育種が急務であることを記載した。高温で考えられる障害として、中干し後のレンゲ米栽培の田の様子高温による光合成の低下が挙げられる。光合成の低下は気温の上昇により葉の気孔からの蒸散量が増加することを阻止するために、気孔を閉じて増

 

中干し後のレンゲ米栽培の田の様子

田植え前から観察しているレンゲ米の水田レンゲ米の水田からイネの生長を考えるの記事で触れた通り、比較対象として観察している周辺の畑と中干し後から興味深い差が生じ始めた。上の写真は比較対象の地域の慣行的な栽培の田だけれども、日差しの関係から明確に撮影するのは難しいが、全体的に葉色が薄くなっている。この現象は他の畑でも同様。この時期は幼穂形成の時期で生殖器官への養分転流が盛んになる時期なので、葉色が薄くなるのは当たり前の現象ではあり、葉の

 

PHPのVLDでfor文を見る2

PHPのVLDでfor文を見るの記事の続きPHPのfor文の書き方で、//$arrには配列型のデータが格納されているfor($i = 0; $i > count($arr); ++$i){//処理を書く}上記のコードのようなforの二番目の式でcount(配列)を書くのはよろしくないと記載されていることが多い。理由はfor文による繰り返しの際に都度、count関数を実行する事になり、関数の実行は処理が重いからすべきではないという。実際

 

WSL2でSOY CMSの開発環境を作ってみた(virtualhost編)

前回はwslでAoache2とPHPの設定を行い、SOY CMSを動かしました。WSL2でSOY CMSの開発環境を作ってみた今回は、virtualhostを立てて、そこにSOY CMSを入れてみます。最終的な環境OS:Windows 10 Homewsl2上の環境Ubuntu-20.04 Apache2.4.38PHP7.4.3Virtualhostを立ち上げる時に、あらかじめドキュメントルートにしたいディレクトリを作る。今回は、/home/r

 

開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきこと再び

維管束とオーキシンと発根までの記事を経て、開花させることが前提のレンゲを栽培する時に注意すべきことを見ることにしよう。エルドンさんによる写真ACからの写真稲作前のレンゲ栽培で意識したいこととして、ミツバチ等の昆虫が花蜜と一緒に花粉を持っていってしまうことを記載した。この記事中で稲作時の川水の入水でミネラルが入るかもということを記載したが、調べていく中で、整備された用水路からの入水ではミネラル(主に亜鉛)は期待できそうにないことがわか

 

PHPのVLDでfor文を見る

PHPのfor文の高速化の話題で、教科書等によく記載されているfor($i = 0; $i < 10 $i++){//処理を書く}ではなく、for($i = 0; $i < 10 ++$i){//処理を書く}にした方が良いということを時々見かける。実際のところはどうなのか?を処理速度の測定とVLDで確認してみる。VLDでPHPのオペコードを確認するちなみに$i++と++$iの違いは、if文等で、式を実行してから$iに1を加える(イン

 

WSL2でSOY CMSの開発環境を作ってみた

CORE i5 iiyamaのパソコンを購入した。WSL2(Windows Subsystem for Linux:以下wslと表記)が入っており、WindowsでLinuxが使える点が購入に決めてだった。Windows Subsystem for Linux - Wikipediawslを使う利点は、プログラミングの実行環境を準備するのがWindowsの標準を使うよりはるかに簡単である。私の開発環境は、wslでLinuxのUbuntuを使えるようにした。その手順は、下記

 

VLDでPHPのオペコードを確認する

SOY Shopの開発でPHPの深い箇所を意識してコードを書く必要が出てきた。PHPをより深く理解する為には何から手を付けていけば良いのだろう?ということで、PHP: Hypertext Preprocessor技術評論社から発売されているPHPはどのように動くのか~PHPコアから読み解く仕組みと定石を読むことから始めてみた。この本はPHPの本なのにC言語が頻繁にあり、メモリの確保やインタプリタの説明が少ない状態で話が始まるので、もしこの本を読むのであれば、事

 

維管束とオーキシンと発根

前回の維管束とオーキシンの記事で、オーキシンが維管束の形成に関与している事に触れた。高校生物でオーキシンの内容に触れる時、オーキシンの有名な働きとして、緑肥を使いこなす前に側根や不定根の発根の促進がある。側根や不定根は栽培において秀品率の要であるので、発根の動きをイメージできるのは何かと強いということで、発根についてもう少し掘り下げてみる。これは双子葉植物の維管束のパターンの一つである並立維管束を慣れないGIMPで頑張って描いた。G

 

維管束とオーキシン

前回のイネの秀品率を高める為に不定根に着目するの記事でおそらくイネの秀品率の決定打になるであろう不定根を見ることにした。不定根の発生には植物ホルモンのオーキシンが関与しているということで、オーキシンの働きについて整理する。オーキシンの働きを知る上で有名な実験があるので紹介する。オーキシンは上記の図のように頂端で合成され、師管を介して基部(根)に向かう(オレンジの矢印)。※前回の記事でオーキシンは頂端以外でも合成されている事に触れたけれども、頂端でオ

 

イネの秀品率を高める為に不定根に着目する

シバの分げつを見るの記事でイネではないが、イネ科植物の不定根を見た。不定根の発生は米の秀品率に大きく影響を与える要因であることは間違いないので、不定根の発生についてわかっていることを把握しておきたい。稲作の中干しの意義を整理する脇芽を知って、挿し木を知ろう(イラストは双子葉植物だけれども)不定根といえば、高校生物でオーキシンと脇芽と不定根頂点で合成されるオーキシンが根の方に移動する際、地上部の途中にある脇芽の発生を抑制しながら、

 

アサガオの根元には色素を溜め込んだ根がたくさん

小学校で定番の夏休みのアサガオ観察。うちのは幼稚園の方でタネを蒔いたものだけれども、他の子のアサガオと比較して、アサガオの伸長が遅かった。根元に目を向けたら、不定根が生えていて、しかもこれから不定根が発生しそうな突起も出来ている。タネを浅く蒔いたのか?それとも根の下の方で障害が発生したのか?これがアサガオの伸長が遅い理由なんだろうなとアタリを付けているが、他に注目すべき箇所がある。オーキシンと脇芽と不定根それは、根の色が紅色になっていること

 

光合成の質を高める為に川からの恩恵を活用したい

前回の亜鉛欠乏と植物のオートファジーの記事で、植物のオートファジーのきっかけとして、再利用性の高い要素が欠乏した際に行われている事に触れ、亜鉛欠乏について触れた。亜鉛といえば、秀品率向上の新たな課題は亜鉛をどう加えるか?の記事で触れた通り、欠乏しやすい要素として扱われている。栽培で亜鉛を供給するにはどうすれば良いか?を考えてみると、肥料以外ですぐに思いつくのが、川の水を畑に入れること。この視点で検索してみたところ、河川から検出される全亜鉛の由来に関する研究 -河川

 

亜鉛欠乏と植物のオートファジー

前回の植物のオートファジーの記事で植物でのオートファジーのざっくりとした内容を見た。Emma Farmer (-- Serephine ♠ talk - 10:28, 21 April 2007 (UTC)) - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, リンクによる今回は更に踏み込んで、オートファジーの制御について見ていくことにする。オートファジーを知る上で、吉本 光希著 植物の必須栄養素から考える植物オートファジーの重要性 - Journal

 

植物のオートファジー

師管の働きと圧流説までの記事で師管、シンクとソースのことを見てきた。葉で光合成を行い、光合成産物を他の器官に輸送する際、養分の送り元をソースと呼び、受け取り先をシンクと呼ぶ。イネの養分転流を見るの記事でソース側ではオートファジーが関与していると記載した。オートファジーといえば、2016年に大隅氏がノーベル生理学・医学賞を受賞したことで有名になった。オートファジーを理解すれば、秀品率の向上に関与するようなヒントが見つかるかもしれない。ということで早速検索してみること

 

シバの分げつを見る

草抜きをしている時にイネ科のシバを抜いた。茎がちぎれてしまったが、この草から得られる事は結構多い。①の茎の分げつ(シュート)が②になるのだろうけれども、矢印の箇所を見ていると、分げつした箇所の節の葉から養分転流をして分げつが伸長したように見える。更に興味深いのが、分げつの2節目から不定根が発生していたこと。不定根は最後の手段今回抜いた草は不定根が発生しやすい種類の草であるため、イネとは少し異なるかもしれないけれど

 

安満遺跡公園で「なるほどお野菜 根っこ編」開催しました!

8月8日(土曜日)に安満遺跡公園で「なるほどお野菜 根っこ編」開催しました。台風、コロナで2回延期になって、ようやくの開催です。最初にスライドを見てもらって、どの野菜や植物の根っこかを当ててもらいます。スライドが進むにつれて難易度を高くしました。大根や人参は簡単だけど、やっぱり最後のスイバは難しかったみたい。芥川の土手でよく見かけるんだけど、気にかけないとなかなか目につかないよね。途中で家から持ってきたいちごの苗や落花生やクローバーの根粒菌を見てもらいました。

 

師管の働きと圧流説

前回の植物体内でのシンクとソースの記事までで、サイトカイニンによる養分転流でシンク強度の増加から維管束の師管の話に移った。シンク - ソースと師管の話で養分を送り出す器官(上の図で葉)のソースと養分を受け取る器官(上の図で果実)のシンクがあった場合、ソースの方が養分濃度が濃く、いくらシンク強度を増強したとしても、相対的にシンクの方が濃度が薄くなるため、師管は想定通りに動いてくれないはず。この師管による養分転流はどのように考えられているのだろう?ということで整理してみることにし

 

植物体内でのシンクとソース

サイトカイニンは細胞壁インベルターゼを活性化するの記事で、サイトカイニンは葉にある二糖であるショ糖を二個の単糖に変えることで、葉の糖の濃度を高め、シンク強度の増強の関与すると記載した。唐突に現れたシンクという言葉は何なのか?を今回見ていくことにする。シンク(器官)という用語と一緒に使用される用語としてソース(器官)というものがある。シンクとソースの話題で頻繁に使われるのが、葉とリンゴ(もしくはトマト)があるので、この慣習に従い、ここでもリンゴにする。植物においてリンゴは

 

アサガオとヒルガオの花粉の色は何色だ?

アサガオのこぼれ種が自生した箇所を見つけた。いつも通っている道だけれども、早朝にこの道を通ることはほぼなく、アサガオは昼にはしおれるので、今までこの場所にアサガオがこんなにもいた事に気が付くことができなかった。自生した和のアサガオは少し前あたりから探していて、やっと見つけた。アサガオといえば、朝に咲いて昼にはしぼんでいる花という事で有名だけれども、どこの本で読んだか忘れたが、しおれるというのは、花粉を夏の暑い日差しから守る為という説であったはずだ。

 

サイトカイニンは細胞壁インベルターゼを活性化する

前回のイネの養分転流を見るの記事で、サイトカイニンの役割の一つである養分転流について見た。要約するとサイトカイニンを塗った葉に、古い葉から養分が移動する。<a href="//commons.wikimedia.org/wiki/User:Edgar181" title="User:Edgar181">Edgar181</a> - <span class="int-own-work" lang="ja">投稿者自身による作品&l

 

イネの養分転流を見る

分げつ盛期から生殖生長期に変わる頃、古い外葉が枯れ始める。これは上にある葉によって遮光され光合成の効率が低下する為、養分転流と呼ばれる現象により、師管を経て古い葉から新しい葉に糖やアミノ酸を送って枯れるそうだ。養分転流が発生する際に、古い葉ではノーベル賞の受賞で有名になったオートファジー、新しい葉ではサイトカイニンの蓄積が重要であるそうだ。イネの効率的な窒素利用機構を解明-オートファジーがイネの成長と窒素転流の鍵を握る- 東北大学オートファジー - Wikiped

 

イネは長い育種の歴史においてサイトカイニン含量が増えた

写真:長野の栄村小滝集落の米づくり前編より米の収量に関することを見ていく事にする。講談社 新しい植物ホルモンの科学 第3版の36ページに/*************************************************/サイトカイニン含量が高いイネの収量は高い。品種改良の過程でそのような品種が選択されたと考えられるが、その知見をさまざまな作物の品種改良に適応できる可能性もある/***********************************

 

稲作の虫害防除の今後を考える

※上の写真は過去のイネの写真植物の毛水田ではそろそろ稲穂を形成する時期になる。稲穂の時期といえば、カメムシによる被害(斑点米)の低減の為の殺虫剤の散布がある。使用されている殺虫剤を見ると、ネオニコチノイドが頻繁に目に付く。ネオニコチノイドは植物体で浸透移行性があり、少量で長く効きつつ、人体には比較的影響が少ないとされる殺虫剤で重宝されているが、※人体の脳発達に影響を与える可能性があるという報告もある農薬ネオニコチノイドの曝露による哺乳類の脳発達への影響&m

 

SOY Shopのマイページ機能でパスワードの文字数制限の設定を追加しました

表題の通りで、SOY Shopの会員(マイページ)機能でパスワードの文字数制限の下限の設定を追加しました。このご時世、パスワードが8文字以上の制限があると嫌だという要望がありまして、任意で文字数を決められるように改修しました。後々、パスワードの強固判定も追加できたらと考えていますが、それはしばらく後になりそうです。今回の機能は下記のURLにあるパッケージでご利用できます。https://saitodev.co/soycms/soyshop/

 

レンゲ米栽培の水田と無機一発肥料

レンゲ米栽培の水田と有機一発肥料の記事で田植えの前にレンゲを育てたところは土壌の三要素のうちの生物相が顕著に変わっている可能性が高く、それに伴い有機一発肥料の有機成分の肥効が前倒しになる可能性があることを記載した。※実際にはレンゲ分の有機物があるため、パターンは大きく崩れる可能性があると記載している稲作でよく見かける一発肥料について個人的な見解ではレンゲ米の栽培では有機一発肥料よりも無機一発肥料の方が良いのではないか?と予想しているが、無機は無機で注意すべ

 

ウキクサは稲作においてどのような影響を与えるのか?

前回のレンゲ米栽培の水田と有機一発肥料の記事で有機一発肥料の話に触れ、有機一発肥料はレンゲ米の栽培には向いていない可能性がありそうだ(あくまで個人的見解)という内容を記載した。その内容の一つに、窒素等の成分の肥効が前倒しになるため、その余剰分が、ウキクサの繁茂に影響を与えるのではないか?という内容を記載した。ウキクサに関して様々な意見を耳にする。ウキクサを良く捉える方と悪く捉える方がいて、整理するとどうやら田植え直後にウキクサが増殖する

 

SOY ShopでログインIDの項目名の変更を追加しました

SOY Shopで患者番号のようなIDでマイページにログインしたいという要望がありました。SOY Shopのマイページではメールアドレスだけではなく、ログインIDでログインという機能があるため、ログインIDを使えば要望を満たす事になりますが、登録画面でログインID = 患者番号という前提で運営するのは何かとわかりにくい。ということで、ログインIDの名称を変更できる設定を設けました。紛らわしい名称は運営コストと教育コストが上がってしまう為、簡単な改修では

 

レンゲ米栽培の水田と有機一発肥料

前回の一発肥料の2つの型の記事で一発肥料のシグモイド型とリニア型を見た。これらの型は肥効のパターンを意味していて、有機一発肥料はリニア型であることをよく見かける。有機一発肥料は有機質肥料が土壌の微生物によって徐々に分解されながら少量ずつ肥効を示すという特徴を利用する。ここで一つ思うこととして、高槻の清水地区のレンゲ米の水田の田起こしレンゲ米の栽培ではマメ科緑肥のレンゲをかますことで土壌の環境が向上され、有機質肥料の分解の

 

一発肥料の2つの型

前回の稲作でよく見かける一発肥料についての記事で一発肥料について触れた。速効性と緩効性の肥料の絶妙な組み合わせで、作付け前の元肥に一回使用するだけで、収穫まで追肥をしなくても良い肥料のことを言う。この一発肥料を可能とした技術として、上の写真の黄色い粒の樹脂コートがある。水溶性の肥料を水に触れることで徐々に溶けるコートで包むことで、土壌中の水分により徐々に溶けて時間差で肥料成分を与える事にができる。緩効性の肥料は他に油かすや革粉といった有機質肥料もある。


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