前回の一発肥料の2つの型の記事で一発肥料のシグモイド型とリニア型を見た。
これらの型は肥効のパターンを意味していて、
有機一発肥料はリニア型であることをよく見かける。
有機一発肥料は有機質肥料が土壌の微生物によって徐々に分解されながら少量ずつ肥効を示すという特徴を利用する。
ここで一つ思うこととして、
レンゲ米の栽培ではマメ科緑肥のレンゲをかますことで土壌の環境が向上され、有機質肥料の分解のパターンが速まるのではないかと。
具体的には最初に有機質肥料分が溶け出し、中盤で失速しつつ、樹脂コート分は想定に近い形の肥効となる。
序盤は発根量が少ない為、速くなった分解によって溶け出した成分は利用されない。
※土の物理性が高まっているので、根の障害発生は起こりにくくなっている
イネに利用されない分の窒素は浮草あたりに利用されるのではないかと。
ただし、この話はレンゲの鋤き込みで有機物量が増しているので、パターンが更に読めなくなる。
今までの話を加味した上で、レンゲ米の栽培で一発肥料を利用する場合は、更なるこだわりで有機一発を使いたくなるところを、肥効がわかりやすい無機一発肥料を選ぶべきではないかと。
田植え直後の浮草の発生が余剰の窒素分に因るという予想が正しいとして話を進めると、浮草は雑草の除草効果があると考えられているが、遮光による水温の低下もあるらしく、イネの初期生育の遅れに繋がる。
ウキクサ類の遮光効果による抑草 - ふくいアグリネット 福井の農業情報ポータルサイト
一発肥料の効きを遅らせることで浮草の発生時期を遅らせることができるのであれば、凄いことが起こるかもしれない。
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