有機態リン酸であるフィチン酸のリン酸を切り取りたいまでの話で、

ちょくちょくキレートという言葉が出てきた。


このキレートね。

学生の時の実験でよく使ったよ。


実験でよく使ったキレート作用を持つ物質は


Ethylenediaminetetraacetic

エチレンジアミン四酢酸(EDTA) - Wikipedia


EDTAと呼ばれる物質で、


345px-Medta

("Medta" by Smokefoot - 投稿者自身による作品. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.)


真ん中のMの箇所に陽イオンのミネラルが挟まれる形になる。




実験ではどのようなシーンで使ったかと言えば、

酵素を入れた試験管で、ミネラルの影響を受けやすい酵素だった場合に、

酵素と一緒にEDTAを入れて、

ミネラルの影響を減らすために利用した。


こんな感じで、遊離したミネラルのイオンをキャッチするためにキレートを使い、

植物も根からキレート物質を分泌してミネラルをキャッチして根が吸収する

という時にも利用される。




phytic_acid_plus_phytase1


フィチン酸の場合は、

強いキレート作用が邪魔だったので、

キレート作用を持つ箇所を酵素で切る

ってところだね。