秋も深まり冬が近づいてまいりました。
収穫を終えた水田で栽培後に起こしていないところでは、こんな感じで穂が再生しています。
この穂をよく見てみると、
花が咲いて実がつこうとしています。
これを蘖(ひこばえ)と呼ぶみたいです。
10年程前になるかな?
作物の先だけかじっていくシカがどうしても憎くて…
あまりの憎さに本を読み、シカを飼育して獣害を研究している方に話を聞いたりしたんだけど、
このひこばえの実を集めてみると、1反(10a)あたり1俵(60kg)ぐらいになることがあるらしく、しかも、
この状態の時は人はなかなか田に訪れないので、シカにとっては高カロリーのものを安全に食べることができる楽園になるのだとか。
ここでカロリーを貯えて、本来冬を越せなかったであろうイノシシやシカも冬を越せる様になっているとか。
シカを憎かった当時は、収穫後そのままになっている田も憎かったものです。
収穫後のお金にならない様な作業に時間もかけられないことはわかるよ。
ただでさえ、米というのは収入が低い作物なのに、更に人件費をかけるのは大変だ。
昨今は大規模化しているから拍車をかけている。
獣害がひどくなった地域は獣害対策で補助金が出る。
とはいっても設置者の負担額が軽減されるだけで、経営上マイナスなことには変わりない。
補助金は税金から賄われている。
税金はみんなで納めたお金であって、都会からのお金が地方に相当流れているはず。
う〜ん…
このひこばえ問題は日本に根付く重大な問題の一つに見えてしょうがない。
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