某SNSでそろばんはデジタルという話題で盛り上がっているのを見かけた。
このやりとりを見た時、最初はよくわからなかったけれども、どうやらこれからの内容にとって重要であることだろうという事はわかった。
pH測定で用いるガラス電極法に触れてみるの記事で挙げたアナログ-デジタル変換はそろばんがデジタルであることを理解しないと本質はつかめないのだろう。
というわけで、今回はアナログとデジタルに触れてみる。
最初にアナログの説明をWikipediaからピックアップしてみると、
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アナログは、連続した量(例えば時間)を他の連続した量(例えば角度)で表示すること
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※アナログ - Wikipediaから引用
と記載されていた。
連続した量については一旦置いといて、次にデジタルの定義を見てみると、
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デジタルとは、整数のような数値によって表現される(飛び飛びの値しかない)ということ
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※デジタル - Wikipediaから引用
と記載されていた。
連続した量と飛び飛びの値とは何なのか?
個人的には温度計がわかりやすいのではないかと思っているので、温度計を用いて考えてみる。
温度計と記載したが、体温計の写真で話を進める。
最近、あまり見かけなくなった水銀を用いた体温計がある。
体温計の中心にある細い管に熱で体積が変わる水銀が含まれていて、体温が上がると管の水銀が伸びて、その時のメモリで今の体温を測定する。
一方、最近よく見かける電子体温計は0.1℃刻みで体温を測定する。
ここで注目したい箇所は
水銀体温計のメモリの箇所で、上の写真ではれば、37℃と判断するかもしれないけれども、実際のところは37.1かもしれないし、37.09かもしれないし、37.0991かもしれないと、小数点以下を気にし出したらキリがない。
このように小数点以下の数字が限りなくあるような値を連続した値のアナログとして扱う。
一方、
電子体温計は36.8℃であったら、小数点第二位以下をばっさりと切っている。
これが冒頭にあったデジタルの飛び飛びの値で、今回の電子体温計では0.1単位でデータを扱っている。
これらを踏まえて、
冒頭のそろばんはデジタルという値だけれども、そろばんは1ずつの飛び飛びの値を扱っているのでデジタルという事になる。