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一般展着剤の界面活性


展着剤の話題の時にクチクラ層という名称が何度も挙がった。

クチクラ層というのは植物系の教科書ではワックス層と表現されることが多く、ワックスの特徴で撥水性ということになる。


界面活性作用を持つ展着剤を使用すると、クチクラ層の持つ撥水性は幾分緩和されるわけだけれども、そもそもクチクラ層は何の物質で構成されているか?

という話題がほとんど挙がらない。


学部と院のどちらも植物系だったにも関わらず、ふと思い返してみるとクチクラ層がなんであるか?ということは一度も出てこなかった。

細胞壁について詳しく触れていないということもあるだろうけど…




前にクチクラ層を構成するものにクチンという物質があるということで、クチンから辿ってみることにする。


Wikipediaにクチンがあったので一部抜粋してみると、

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クチンは、植物の地上部分の表面全てを覆う蝋であるクチクラを構成する主な2種類のポリマーのうちの1つである。もう1つはクタンであり、より化石としての保存性が良い。クチンはオメガヒドロキシ酸とその誘導体から構成され、それらはエステル結合で中間サイズのポリエステルポリマーを形成している。

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クチン (物質) - Wikipedia


とりあえず、クチクラ層を構成する主要なものにクチンとクタンがあることがわかった。


クチンは


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こんな感じのものでジグザグの量が多かったり、曲がり方が途中で変わる脂肪酸を少し変形したものからできていることがわかった。


一方、クタンをWikipediaから抜粋してみると、


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クタンは、いくつかの植物の表面の蝋を構成する2つのポリマーのうちの1つである。もう1つの、よりよく知られたポリマーは、クチンである。クチンがポリエステルであるのに対し、クタンは炭水化物ポリマーであると信じられているが、クタンの構造や合成については完全に分かっていない。

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クタン - Wikipeida


炭水化物ポリマーだと予想されているということで、


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水親和性セルロースとは何だろう?


細胞壁(セルロース)のようにグルコースが結合したものに似たような構造なのだろうか?


構造が完全にわかっていないということなので、クチクラ層を構成する物質そのものでわかっていないことが多いという事実があることがわかった。


物質が特定できていなければ、教科書にはなかなか掲載されないものだ。

クチクラ層の詳細があまり出てこないことに合点がいった。


決定されているクチンの方が脂肪酸であるならば、界面活性作用を持つ展着剤が効果を発揮するのは納得できた。