誰もが一度は疑問に思ったことがあるはずだと勝手に思っているのだが、カタツムリを含む貝の貝殻はどうやって大きくなっているのか?
栽培に関わっていると、貝殻は炭酸カルシウムを基にした炭酸塩(有機石灰)であることがわかるので、非生物的な器官にどのように炭酸カルシウムを運搬しているのか?ということが疑問になる。
この疑問に対して、すべての貝の形は、同じ「法則」で作られているのをご存知か?(近藤 滋) | ブルーバックス | 講談社のページが明快に解説していた。
上記のページを読んでしまえば、これから始まる貝の素人の文章なんて何の意味もないけれども、とりあえず話を進めることにする。
古生物学の本を読むと、貝の祖先には上のイラストのようなチョッカクガイという生物が登場する。
チョッカクガイは左下の腹足と呼んで良いのか?は知らないがその箇所から細長い円錐の殻が形成されている。
貝を理解する上で、円錐という形が非常に重要になるらしい。
貝が殻を大きくする時は基本的には増築という手法を取る。
すでにある貝殻に対して本体と殻の接地面(上の円錐の形であれば下の面積が広くなっている箇所の縁)に炭酸カルシウムを付着させ、殻を全体的に上へ押し上げるようにすれば、チョッカクガイの貝殻のような形になる。
この考えを基にして、現在存在する様々な貝殻の形成を理解できるようになるらしい。
とりあえず最初に巻き貝を見ていきたいが、それは次の記事にする。
余談だけれども、
チョッカクガイは炭酸塩という強靭な殻を得たにも関わらず、形が不安定で海中でうまく泳げず絶滅したのではないか?という内容を読んだことがある。
硬い殻を持ちつつ、海を自由自在に泳ぐにはどうすれば良いか?
それを考えることが貝に対する理解をより深くするはずだ。