今回はマテバシイとクリの開花まであと少しの記事と似たようなものになるが、
改めて、マテバシイの咲きかけの花序を見てみる。
何故改めて咲きかけの花序を見ようかと思ったかというと、
シラカシの花が咲いているの記事で、シラカシは主に昨年の枝の節の箇所で花序を形成し、今年新たに伸長した箇所にはあまり花序がなかった。
一方、マテバシイ(やクリ)は新たに新調した方にしかなかった。
本当に昨年の枝の節にはないのか?
それを改めて見てみることにした。
新しく伸長した箇所で花序を形成しているものを探し、昨年の枝の方に目を向けてみると、
昨年の枝の方には花序が見当たらない。
もうひとつ気になったこととして、上の写真はたまたまかもしれないけれども、ドングリを形成する予定の箇所が昨年の枝の先端の節にある。
ドングリを形成する箇所は一旦置いといて、古い枝の方で花序を形成している箇所が見当たらない。
この話を踏まえた上で、一つ頭に浮かぶ事がある。
シラカシといったブナ科の進化の過程で比較的後半に現れた木では、花序の形成は昨年の枝に任せ、新芽は葉の展開に専念するようになったのだろうか?
分業の形成が途中なので、
中途半端に花序の形成が発生しているということはないだろうか?
何はともあれ、比較することで気になる箇所が増えてくるというものだ。