光を認識するロドプシンについて見てみるの記事で、目で物を見る時の光を認識する方のロドプシンについて見てきた。

目(というか脳)が光を感じる時は、ビタミンAから生成されたレチナールが受光によって形を変え、その時の刺激が信号となり光を感じている。


変化する前をシス型レチナールと呼び、変化後をオールトランス型レチナールと呼び、オールトランス型からシス型に戻す(ロドプシンの再合成)時はNADPHのような還元作用のあるような物質を用いる。

光合成の明反応-前編


この内容を踏まえた上で、


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ブルーベリーに含まれるアントシアニンの有効性についてを検討する。




小川健二郎等 ビルベリー由来アントシアニンが目に与える機能性―ヒト臨床試験と機能性表示食品― - 岐阜薬科大学紀要 Vol. 65, 20-27 (2016)に拠ると、マウスにおいて


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網膜においてブルーベリー(論文中ではビルベリー)のアントシアニンの持つ抗酸化作用がが炎症(酸化障害)が軽減し、ロドプシンの減少を抑制することが見られた。

別の話題で目のピント合わせに関与している毛様体筋での炎症や活性酸素の発生に関しても有効である可能性があるらしい。


炎症の緩和やロドプシンの減少の抑制は還元作用のあるNADPHの消費量を減らす事に回復に関する反応の省力化に繋がるわけで、ブルーベリー由来のアントシアニンが目にとって良い効果を与えるという事が言えるようになる。




ブルーベリーのサプリメントを調べる前は、目の機能の低下は近くの物を見すぎて毛様体筋の緊張状態が続いて固くなり戻らなくなったという高校生物レベルの理解だったけれども、青色光の受光による光ストレスにより網膜や黄斑の炎症反応というものもあることを知った。


この炎症に対して、植物の持つ過剰な光対策により合成された物質(フラボノイドやカロテノイド)を用いていることも知る事ができ、菜食の重要性の認識が強化された。

※アントシアニンはフラボノイドの一種

植物が有害な紫外線から身を守る為のフラボノイド

遥か昔に植物が上陸にあたって獲得した過剰な受光対策