By Jose Ramon Pato from Coruña, España - Cordyceps militaris, CC 表示-継承 3.0, Link

サナギタケ - Wikipedia


ほ場における鱗翅目の個体数を減らす為に着目した冬虫夏草のサナギタケ。

注)狭義の冬虫夏草はコウモリガに寄生するシネンシストウチュウカソウのみを指す


サナギタケの胞子はどこにいる?の記事で、

サナギタケの胞子は鱗翅目の蛹(さなぎ)だけでなく、

周辺の木々の葉の内生菌であったり、

落ち葉に居つく

ということを知り、


サナギタケの人工培養について知りたいの記事で、

適切な培地を用意すれば、

サナギタケは鱗翅目の蛹がなくても子実体(キノコ)を形成出来ることを知った。


あと欲しい情報があるとすれば、

生態系におけるサナギタケの発生条件だろう。

(もしくは菌糸体が活発に伸長する環境条件)


これらの情報は先日紹介した本を読むことで記載されているだろうけれども、



その前に株式会社誠文堂新光社から出版されている冬虫夏草生態図鑑(日本冬虫夏草の会編著)に目を通してみた。


この本には冬虫夏草全体の発生条件から観察に必要な形態的な情報、更には冬虫夏草の歴史に触れてから図鑑としての内容が始まる。


子実体が発見出来る環境は、

最低限、その環境に冬虫夏草の菌糸が居ることになるわけで、

冬虫夏草の菌糸がいれば、たとえ子実体が形成されなかったとしても、

そこには鱗翅目の蛹を餌にする菌糸体が存在することになるわけで、


その条件をほ場という人工的な環境において再現可能であるか?

の判断材料となる。


これらを踏まえた上で、

上記で紹介した本の中から冬虫夏草の発生パターンについて触れてみる。


今回注目しているサナギタケは地生型、稀に気生型という発生型であり、

地生型は地上の宿主、落葉下または地中に埋まった宿主から発生するとされ、

気生型は岩や木の枝幹、葉裏などに着生した宿主から発生するとされる。

株式会社誠文堂新光社 冬虫夏草生態図鑑(日本冬虫夏草の会編著)の30ページ目より引用


冬虫夏草全般に言えることで、

雑木林、もしくは自然林において沢や凹地に水が貯まって形成されたため池があることで、周辺の湿度が保たれているところで冬虫夏草が発生しやすいとされ、林の中でも、下草が密生しているようなところにはあまり発生しないとされる。


図鑑の方を流すように見てみると、

大抵の冬虫夏草は落ち葉が堆積した個所での写真が多く、

コケの間から子実体が出てきている写真も多く見られる。

コケを理解したければ霧吹きを持てというけれど


地中湿気と空中湿気が重要な要因になるらしい。


とりあえず今日の記事ではここまでにしておく。