前回の岩屑なだれにより形成された湿地に引き続き、
※勝山市ジオターミナルにあった看板を撮影 湿地は上の図では右から二番目の標高の高い個所になる
看板に記載された左端の樫ヶ壁(かしがかべ)に行ってみた。
樫ヶ壁というのは、
岩屑なだれによって堆積した個所が付近にある一級河川の九頭竜川の作用によって削られ、
高さ50m、長さ約1.2kmの大きな壁が形成されたと考えられている。
上の図は川が流れているようには見えないが、
いわゆる河岸段丘というもので、
以前ここは川で、今はこの写真でいうところの左側の低い個所に川がある。
壁の中心を見ると、
水量の少ない滝になっていて、
現在進行系で滝に因る縦方向の侵食が続いている。
川の流れが山を削るというのはよく聞く話だが、
50mの壁を形成する程、深く削るというのは圧巻だった。
そういえば以前、
岐阜県の飛騨小坂にあった溶岩流の地形でも、
川の作用が溶岩流を2つに分断したということがあった。
一連の地形で、
火山と川の力強さというものを感じた。