玄米食で亜鉛不足を解消できるか?までの記事で触れてきた食品成分データベース - 文部科学省のサイトが面白い。

米で検索をすると、精白米や玄米だけでなく、炊く前(穀粒)や炊いた後(めし)や水稲や陸稲といった違いで比較できる。


ここで気になったのが、


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玄米において水稲と陸稲にどれ程の違いがあるか?だ。

おそらくこれから飼料米の栽培面積が伸びてくるのだろうけれども、栽培の省力化により陸稲(田に水を張らない)で栽培する面積が増えていく予感がある。


よく稲作と麦作の違いとして、稲作は地力で穫り、麦作は肥料で穫ると言われているが、稲作の地力は川の水を入水させることで実現できているのであって、陸稲になると麦作の肥料で穫るの方になってしまい、火山国でミネラル豊富な日本のアドバンテージが消えてしまう。

稲作のポテンシャルと飼料米

火山灰に含まれる粘土鉱物たち


肥料で穫るの方の栽培だと、施肥のバランスや土のケアが必須になるわけだけれども、飼料米の位置付けの作物で、これらの注意点に意識が向くことはおそらくないだろう。

この対策として、海外では不耕起栽培が注目され始めているらしく、日本でもその流れがくるかもしれないが、ミネラル豊富な火山国で不耕起栽培をするのはなんとも勿体ないような気がしている。




なんてことは置いといて、冒頭の食品成分データベースで、玄米の水稲と陸稲の成分の差を調べてみることにした。

比較した成分はエネルギー、水分、タンパク質、脂質、炭水化物と灰分(ミネラル)で、水稲と陸稲ともに水分、脂質、灰分の数値は同じであった。


異なっていた箇所は、エネルギー、タンパク質と炭水化物で、水稲は炭水化物の数値が高く、陸稲はタンパク質の数値が高い

100g当たりの炭水化物で、水稲が74.3g 陸稲が71.1g

100g当たりのタンパク質で、水稲が6.8g 陸稲が10.1g

興味深いのがエネルギーで、水稲100g当たりのカロリーが346kcalで、陸稲100g当たりのカロリーが357kcalで、炭水化物少なめ、タンパク質多めの陸稲の方がカロリーが高くなっている。


品種や栽培期間等の話題があるから何とも言えないが、夏場の栽培の際に田の水で株を冷やすことによって、カロリー控えめになるという事があるのだろうか?

早く訪れた猛暑日は稲作にどれ程影響するか?


今回のような感じで、色々と比較していくと面白い事に遭遇するかもね。