前回の紫色の花のアサガオの記事で花弁の色が紫になる理由を調べた。
次は
紅と呼ばれる色についてを調べることにする。
色の判断は難しく、上の写真の花弁を紅と見るか紅紫と見るか悩ましいところ。
株式会社誠文堂新光社の朝顔百科によると紅を理解する為には紅紫を知る必要があるらしいので、上の写真は紅紫ということで話を進める。
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色鮮やかなアサガオの秘密に迫るの記事で鮮やかな青の色素はペオニジンと記載したが、
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参考にしている本の都合上、アサガオの花弁の色素は青が更に濃いシアニジンということで話を進める。
朝顔百科に拠ると紅紫の変異はシアニジンの合成に関与する酵素が失活し、
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色素の最終産物は右の環(B環)で水酸基(-OH)が一つ少ないペラルゴニジンという色素になる。
水酸基が少ないということは青みが減り、紅紫の色となる。
更にピンク味が増した花弁はペラルゴニジンの色素で更に紫色の要因になった花弁のpHの上昇に関する変異と合わさった二重変異に因るものだそうだ。
アサガオは他にも色があるけれども、色素の濃さ(合成量)と糖の付与に因る安定性で大体説明できるが、今までの内容では理解できない幻のアサガオというものもある。
幻のアサガオを理解するために更に色素を見ていくことにしよう。