アミノ酸の合成を見る前に、最後に前回クエン酸回路で発生したNADH2+を使って、大量にATPを合成する電子伝達系を見る。
電子伝達系とは、ミトコンドリアの膜部分にある酵素群で、まぁ、場所はどこにあろうが今はどうでもいい。
いつもどおり、詳しく知りたければ教科書を買ってくればいい。
大事なのは、アミノ酸がどうできるかであって、今回は余談みたいなものだ。
ATPを合成するためには、葉緑体と同様、H+のプロトン駆動力を利用するわけだけど、
光合成の場合は、膜の外側に向かってH+が移動すれば良かったけど、今回は膜の内側から一旦外に放出して再度内側に戻す必要がある。
※これはあくまでイメージなので、実際と解釈が異なっている可能性があります
上記内容をものすごくざっくりと書くと、
こんな感じ。
NADHにある電子を使って、一旦H+を勾配の高い方へ移動させ、ATP合成酵素を通過させることで勾配の低い方へと戻す。
勾配の高い方から低い方へ移動した時にエネルギーが発生するので、そのエネルギーをATPとして蓄える。
これで、糖からエネルギーを取り出す過程は終了。
クエン酸回路で二酸化炭素が発生しているし、電子伝達系で水が発生しているので、
C6H12O6 + 6O2 + 38ADP → 6H2O + 6CO2 + 38ATP
この式も辻褄があう。